奈良倉山:秀麗富嶽十二景の五番山頂
- GPS
- --:--
- 距離
- 9.3km
- 登り
- 770m
- 下り
- 767m
コースタイム
天候 | 晴のち曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
佐野峠までの上りと奈良倉山からの下りは一般登山道ではない。 佐野峠には鶴川の支流で佐野峠から落ちて来る沢(名称不明なので以下「佐野沢」と仮称する)沿いに登る。ワサビ田まではしっかり踏まれた明瞭な踏跡が続くが、その先は微かになり、やがて消える。標高830mで南側の枝沢に入り、さらに佐野峠直近の1240m圏コブ北東尾根(以下「北東尾根」と略称する)に取り付く。この尾根を詰めれば佐野峠近くで林道に出る。 この先は奈良倉山直下まで林道歩き。 奈良倉山からは東尾根を下って長作集落に直接出る。最初は踏跡も明瞭、テープもうるさい程に付いていたが、分岐する毎に踏跡は薄くなり、テープも少なくなり、ついには皆無となる。標高780mで山道が横切っていたのでこれを辿り、適当にショートカットして人家の脇に降りられた。 |
写真
感想
奥多摩・三頭山の西、鶴峠と松姫峠の間に横たわる奈良倉山は、大月市が選んだ秀麗富嶽十二景の五番山頂である。どちらの峠からも1時間程で山頂に立てるが、車を使うと往復になるので面白くない。
そこで東側の鶴川沿いの長作集落を起点とし、佐野沢沿いのルートで佐野峠に登り、主尾根上の林道を経由して奈良倉山へ。奈良倉山からは東尾根を降りて長作集落に戻る周回ルートを歩いた。
まず出鼻を挫かれた。佐野沢に入るべく県道18号から鶴川へ高度差で30mほど降りる。この降口に「佐野峠登山道」と書かれた小さな道標があった。でも、さらに(2M先左折)と添書き。この道標から明瞭な踏跡が右下に向かって真っすぐ続いているが、道標の2m先に、確かに踏跡が左に分かれている。でも佐野峠とは反対方向だし、踏跡は薄い上、県道から捨てられたごみが散乱している。迷ったが、道標通りに左折して岸辺まで降りると、鶴川には橋が架かっていない。川幅が10m程あり、飛び石伝いに渡る岩も無い。膝位だが渡渉は避けられない。最後ならまだしも、初っ端から濡れるのは嫌だ。たとえ渡っても、対岸にはそれらしい踏跡は見えない。仕方ない、諦めて県道脇の降口まで戻り、しっかり踏まれた右下方向の踏跡に入り直す。鶴川まで降りると丸木橋があったので、これを渡り、さらに踏跡を辿ると、佐野沢出会いに着いた。
あの添書き(2M先左折)は一体何なのだろう。特に「2M先」とは「2m先」と解釈したが、別の意味があったのかしら?
当初の予定では、坪山1103mの西にある1170m圏コブから佐野沢の出会いに延びている北尾根を登る積りだった。しかし、佐野沢出会いに立つと、この付近はゴルジュで、予定の北尾根に取付くのはかなり厳しい。
これに比べると、佐野沢の左岸には良く踏まれた明瞭な踏跡が伸びている。しかも、県道脇の降口に「佐野峠登山道」と書かれた道標があったのだから、さぞかし佐野峠まで立派な登山道が続いているのだろう、と推測したのは無理からぬことでしょう? そこで、北尾根を登って1170m圏コブに出てから佐野峠に回る予定を、佐野峠へ直接出られる(ハズの)佐野沢ルートに急遽変更した。この方が時間的にもはるかに楽になるハズだった。
しかし、しっかり踏まれた明瞭な踏跡があったのはワサビ田まで。その先で踏跡は次第に不明瞭になり、ついには無くなった。
入口の道標と、佐野沢出会いの明瞭な踏み跡に騙された。
踏跡が消えた先は沢沿いに岩をぬって進むために、ペースはなかなか上がらない。このまま沢を詰めて行ったら、佐野峠までかなりの時間を要するだろう。
1本南に同じく鶴川に注ぐ阿寺沢がある。この沢沿いの道を3年前に登ったが、ほとんど廃道同様で、かなり手間取り、西原峠まで7, 8時間もかかった。このため、坪山の下りで日没となった。
今年も半月前、御坂山塊の釈迦ヶ岳に登った後、日尻山から下山途中で陽が暮れた。未だに携帯電話を持っていないので、下山後、公衆電話を探して連絡したのは日没2時間後。この時、家内にかなり心配をかけたので、今回は陽のあるうちに下りなければならない。
このため、沢沿いに6割方進んだ標高830m地点で佐野沢から離れ、北東尾根を突き上げて佐野峠近くの林道に出た。やれやれである。出会いから4時間程かかった。でも、当初予定した坪山西の1170m圏コブ北尾根を登るよりは、随分と早く佐野峠に着けた。おかげで、奈良倉山頂上で、のんびりとコーヒーブレイクを楽しみながら、富士山が顔を出すのを待つ時間的余裕を持てた。
それにしても、沢ルートは苦手だ。滝が現れるか、ゴルジュで狭まるか、何が出て来るか分からない。今回のように何の情報も持っていないと、先が読めないので時間が予測しにくく、気が休まらない。下りに使った奈良倉山東尾根は途中から踏跡もテープも無くなったが、この尾根ルートの方が沢ルートより、はるかに気楽だった。
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