海外登山の第一歩に!キナバル山で4,095mの頂を目指す1

2024年5月29日

こんにちは 今泉です。

円安、円安と叫ばれる毎日ですが、先月マレーシアの最高峰「キナバル山」に行ってきました。

実は、4年前に計画していたキナバル登山が、新型コロナウイルスの影響で中止になって、泣く泣く断念していた経験があるのです。
その時の思いを胸に、今回挑戦することができて本当に嬉しいです!

今回はそのキナバル登山の魅力と、体験談、またお世話になった現地ツアー会社に協力してもらい記事を作成しました。
キナバル山は初めての海外登山として、とってもおすすめな山だと思うので是非挑戦してみてくださいね!

 

1. キナバル山について

キナバル山の標高は4,095メートル。
マレーシア、ボルネオ島のサバ州に位置する、東南アジアで最も高い山です。
旅行の拠点として、コタキナバルに滞在し、登山はコタキナバルから2時間くらい北東に車で登山口に向かうのが一般的です。

登山コースは
1日目:Timpohon Gate(1846m)からLaban Rata小屋(3263m)
2日目:Laban Rata小屋(3263m)からキナバル山(4095m)を登頂し、Laban Rata小屋に戻って休憩して下山するのが一般的です。
登山道はずっと整備された道で、登り道と下り道は同じ道を往復するコースです。

キナバル頂上付近は、壮大な花崗岩の岩場で絶景を一望できます。


キナバル山のあるキナバル公園内はユネスコの世界自然遺産に登録されていて世界中から多くの観光客が訪れています。

私達が登った日も、多くの登山者がいました。
一番多かったのは中国人で、たまに韓国人、ヨーロッパの人も多かったです。
でも日本人の人はほとんどいなかったです。

 

キナバル山をおすすめする理由:

今回キナバルに行って、ここは登山と旅行を楽しめる素晴らしい場所だな と感動しました。
その理由をいくつかあげてみます。

  1. 初心者にも優しい – キナバルは登山道がよく整備されており、特別な登山技術がなくても登ることができます。ガイドの同行が義務なので安心して登頂を目指すことが可能です。
  2. 山と海どちらも楽しめる – コタキナバルから、美しいビーチのある島へ行く観光が人気です。
    頑張った登山の後にリゾート気分でゆっくりと過ごすことができます。
  3. 時差が少ない – 日本との時差がたったの1時間♪ 時差ボケの心配がほとんどありません。短期間の旅行でも体の負担が少なくて最短なら3泊で決行できます。
  4. 物価が安い – マレーシアの物価は比較的安く、食事や宿泊、土産物などが(円安の今でも)日本と比べてお手頃です。
  5. 安全 – マレーシアは治安が良く、安心して旅行を楽しむことができます。

2. 旅行の手配

キナバル山に登るためにまず手配しておきたいのは以下の4つです。

  • パスポート
  • 航空券
  • 宿泊施設予約
  • ツアー予約

また入国の3日前から当日までにデジタル入国カードを取得する必要があります。
(2023年12月1日から始まった制度)
入国カードはこちらから 忘れた場合は空港でもできるようですが入力事項も色々ありますし、wi-fiがうまく繋がらなくてできない場合もあるようなので事前に日本で済ませておくことをお勧めします。

入国時に見せるアバイバルカード (実際に見せたけど、全然ちゃんと見ていませんでした)

順番としてはまずはパスポート取得。
その後ツアー会社に連絡。小屋の空きを確認しながら飛行機を探し、登山予定日を決める。
小屋を仮予約してもらい飛行機を予約。
飛行機が決まったらツアー会社にお金を支払ってツアーを確定する。
ここまで3ヶ月くらい前におこないました。

宿の予約はその後1ヶ月くらいのんびり選んでも大丈夫です。

【パスポート】

パスポートを取得

観光や商用目的での90日以内の滞在についてはビザは不要です。
但し入国時にパスポートの有効期限が6ヶ月以上残っている事と帰路(または次の目的地)の航空券の所持が必要です。

【航空券】

今回はbooking.comを利用して予約しました。
飛行機の予約はその時期や予約サイトによって金額や内容が違うので、まずはネットで検索してみてくださいね。

私達はロイヤルブルネイ航空を利用しました。

【宿泊施設の予約】

キナバルに登るにはコタキナバルのホテルに泊まってツアー会社の人に送迎してもらうのが一般的です。
コタキナバルは観光地なのでたくさんのホテルがあり、値段も安いものから高級ホテルまでさまざまな種類があります。値段の幅は数千円〜4万円ほど 予算や希望に合わせて選ぶことができます。飛行機と同じようにbooking.comで予約しました。

今回選んだホテルはHotel Shangri-La Kota Kinabaluです。
お値段がとってもリーズナブルで必要最低限の設備がすべて揃っていてとても居心地がよいホテルでした。
下の旅程を見てわかるように5泊中実際に泊まったのは4泊ですが、値段がリーズナブルなのでチェックアウトせずに5泊の宿泊料金を支払い荷物を置きっぱなしで登山にいけたのもよかったです。
海やレストラン、ショッピングセンター、両替所が徒歩圏内です。
またチェックアウトタイムが昼の12時だったので、最終日はのんびりできたのもよかったです。

【登山ツアーの予約】

今回はツアー会社「ボルネオトレイル」に手配をお願いしました。

個人での手配も可能なようですが、小屋の予約がツアー会社に押さえられてしまうためか自由に予約ができないこともあり、現地で手配しようとしたら登れなくなってしまう可能性もありそうです。

せっかく行くからには、絶対にキナバルに登りたいと思うので、手数料がかかっても現地ツアーに申し込むのが安心でよかったと思いました。

 

 

3. 旅程を考える

登山の日程 今回は5泊7日で計画しました。(リーズナブルなチケットな為か、飛行機の待ち時間がとっても長かったです。)

1日目 移動日 成田→コタキナバル コタキナバルホテル泊

2日目 準備日 散歩、買い出し、観光、準備 コタキナバルホテル泊

3日目 キナバル登山1日目 朝7時ホテルロビー集合 山小屋泊

4日目 キナバル登山2日目 キナバル登頂 下山 コタキナバルホテル泊

5日目 観光日 島に移動 海で遊ぶ コタキナバルのホテル泊

6日目 観光して帰国

7日目 朝 成田到着

私達はけっこう長めの旅行にしましたが、キナバル登山だけに集中するなら3泊で1,3,4,6日目の行程でも計画できます。

旅のしおりを作りました。
もし使えそうでしたら飛行機の情報(フライトナンバーなど)と日付けを書き込んで利用してください。

 

4. 現地で役立つアプリ

  • Grabというライドシェアを使いこなせればどこでもタクシー移動が安くできます。日本にいるうちに登録しておくといいと思います。
  • Googleマップはどこに行くにも役に立ちます。お店では必ずレビューを求められ、レビューを書くといいサービスを受けられたり、お礼を言われたりするのでレビューを書けるようにしておくといいと思います。
  • WhatsAppは現地で予約をしたり、予定を伝えるのに便利です。無料で宿やツアー、お店の人とチャットでやりとりができるので事前にいれておくと使えるとき便利です。

5. 旅の費用とお金

マレーシアのお金はリンギット(RM)です
レートは1RM=33円くらい(2024年5月)
きれいなお店やレストランではクレジットカードが使えるのですが、屋台や登山中は現金が必要なので多めに両替してもいいかと思います。(現金はどこでも使えるので)
私はケチって1万円ずつしか両替しなかったので、現金が足りなくてお土産が買えなかったり、山でビールをためらったりちょっと損した気がしました。(もっと両替しておけばよかった!と)

感覚的には3万円くらい現金にしておくと安心できたと思います。

両替場所は町のショッピングモール内にある両替所がお得なレートでした。
空港はめちゃくちゃレートが悪かったので、なるべく両替しないほうがいいです。

旅の費用としては飛行機7.8、ホテル1.3、ツアー8.3 でおおよそ17.4万
それ以外の食事やおみやげ、移動費などで4,5万くらい。
全部で22万円ほどで登山も含めた、充実した旅行ができました!

6. 登山中の服装や持ち物リスト

キナバル登山は道がとても整備されていて、雪もありません。
しかし標高差は1,866mから4,095mまで一泊で登るので基本的な山登りの体力と、小屋泊まり一泊の装備は必要です。

現地のルートマップです 拡大して見てくださいね!

1日目はひたすら暑くて汗だくで、2日目は寒いという認識で準備します。
ラバンラタ(小屋)では水シャワーが浴びれるのでさっぱりできます。
シャンプーやタオルは用意されているので、着替えだけ持っていくのがいいです。水シャワーを浴びて着替えれば小屋での快適さが違います。
スリッパがあるので小屋内の移動に関しては履物を持っていかなくても大丈夫です。

部屋についてるスリッパ ペラペラだけど登山靴を脱げるから◯

2日目の防寒着はしっかり準備してください。ニット帽やダウンジャケット、手袋、雨具など
必要ない場合もありますが天候が悪かったり風が強いとかなり寒いとのことです。

私が作った装備リストがあるのでもしよければ参考にしてくださいね。

7. 高山病への対処法

高山病は人によりますが、標高が高いので体調によって高山病の症状が出てしまうこともあるそうです。
なるべく水分をとって体を休ませるという一般的な対策になりますが、体調を万全にして臨んでください。

心配な場合は低酸素トレーニングなどに行ってトレーニングをしておくのもいいかもしれません。
私達は今回、大町の長野県山岳総合センターで低酸素のトレーニングに行ってきました。

テントの中に低酸素ルームを再現

 

次回は今回お世話になったツアー会社の人に
キナバル山について尋ねたインタビュー記事です。

是非見てくださいね!

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