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日記

最近の日記リスト 全体に公開

2025年 03月 08日 09:46未分類

藤原太一の大正十二年七月 白馬岳登山(24) 下山と下山後

しつかり身の重みを託して足場のない石くれの道をすべつたりして,危険ととたゝかひつゝ,やっと、お花畑のところまで、下りることが出来た。下る時は全く一瞬である。 そして一番難所と予想されてゐた小雪渓にさしかかつた時、それが予期に反して少しの風もなく、安心してこゝを横断することの出来たのは、先ず何よりの
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2025年 02月 12日 15:56未分類

藤原太一の大正十二年七月 白馬岳登山(23) 夜の様子と嵐の中の下山

七月二十四日未明 ------ ふと目をさます。山は大嵐だ。一しきりゝゝゝ 屋根をふきまくってゆく突風の荒息。一時にあびせかける雨と風。それをきいてゐると、昨日,大雪渓の雷以上のものすごさがある。ばかに心細くなってしまふ。 こうなると、みんな、ねてゐられるものではない。 暗い部屋にこもる不安な
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2024年 11月 02日 16:20未分類

藤原太一の大正十二年七月 白馬岳登山(22) 日没と就寝、翌日の下山

すべるとなかゝゝ面白いが雪の凹凸のため尻が痛い。 カンジキがひっかかったり、リュックサックが重かったりするとよくすべらぬので、それらのものは皆とりのけて、身体一つにならなければならぬ。そして尻にゴザをしく。 それから殆ど雪線に平行になるまで体をウンとそらして、足を揚げる必要がある。(中略) し
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2024年 10月 06日 10:40未分類

藤原太一の大正十二年七月 白馬岳登山(21) 頂上・山小屋

小屋にはいつて夕食、強力のたいた、半にえのあつい御飯、ジッとしておくと椀の底に分解沈澱して、みるからにうまくなさそうな山の味噌汁 ---- これも熱い。こんな所では、うまい、まづいを超越して、たゞ熱いといふ事だけが眞のご馳走なのである。  (中略)  ムシロは連日の雨でジメゝゝ。多数の登山者がせ
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2024年 09月 25日 09:43未分類

山上ヶ岳の女人禁制

 9/19〜20、初めて山上ヶ岳に登ったが、山頂にある大峰山寺は毎年5月3日から9月23日まで本堂の扉が開かれているとのことで、閉山間近に登ったことに今気づいた。  ということは1年の6割ほどは僧侶・修験者がいないということか。  修験道の根本道場で、今も女人禁制を守っていることは理解できると
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2024年 08月 31日 15:48未分類

藤原太一の大正十二年七月 白馬岳登山(20) お花畑

午後二時四十分 −− お花畑着 しづに、なつかしいところであった。 一面のシナノキンバイ。ハイ松の波。なだらかな小山の起伏。そこにお花畑の壮観が展開せられるのである ---- いま、こゝにたゝずむで誰か、涙ぐましい感慨をおぼえぬものがあらう。  *** 百花みだれ咲くお花畑。  こ
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2024年 07月 28日 13:30未分類

藤原太一の大正十二年七月 白馬岳登山(19) 白馬頂上からのパノラマ

 山には大きな力がある。  何と形容していゝかわからぬ ----  とにかくその力の前に人は自然と頭がさがる  だから下界へ下りて 山はどうだった?と問はれると 実に困るのである。  山頂にたった人のみが味はひうる この神秘な涙ぐましい感激は  寫眞にも、絵にも、口にも 筆にもあらはせるも
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