テントのベンチレーターは開けておこう!!
テントに必ず付いているベンチレーターは酸欠防止のためのものです。風雨が強い場合や冬山などでベンチレーターを締め切ったまま寝てしまうと酸欠事故になる危険性があります。ベンチレーターを開けておくことは山の鉄則の一つです。
酸欠の事故
ベンチレーターを締め切って息苦しい状態のままで寝てしまうと酸欠で死んでしまう場合もあります。酸欠は恐ろしいものです。ベンチレーターは必ず開けておきましょう!!これは山の鉄則の一つです。
風雨が強い場合
風雨が強い場合でもベンチレーターは工夫して開けておくようにしましょう!雨でテントがビッショリ濡れてしまうと新鮮な空気が出入りできないので酸欠になる危険性があります。濡れたフライとの間に水が摸になってしまうこともあります。
冬山の場合
風雪が入り込まないようにベンチレーターを締め切っているとテント内が完全密封の状態になったりします。結露が凍ったりするためです。起きている間は息苦しかったりライターに火が付かないことで分かりますが、寝てからだと酸欠でそのままあの世に行ってしまうこともあります。実際に寝たまま亡くなった人がいたという話を聞いたことがあります。寒い冬山でも風雪が入り込まないように工夫してベンチレーターを完全に閉じないようにしてください。
息苦しいと思ったら要注意!!
テント内で「息苦しい」という症状が出たら酸欠を疑ってください。酸欠は気付きにくいものですが、「息苦しさ」があります。息苦しさを感じたら、ベンチレーターだけでなく入口も開けるぐらいに対応してください。
また、ライターなどの火器に火が付かないことでも気付かなければなりません。
事故が起こるこれらの前兆を見逃さないようにお願いします。
そもそも息苦しさなどの症状がでないように酸欠にならないように換気には十分に注意してください。
また、ライターなどの火器に火が付かないことでも気付かなければなりません。
事故が起こるこれらの前兆を見逃さないようにお願いします。
そもそも息苦しさなどの症状がでないように酸欠にならないように換気には十分に注意してください。
酸欠の経験
私も恥ずかしながら酸欠の経験があります。風雨が猛烈に強い春の槍ヶ岳の肩にテントを張っていた時のことです。雨が入り込まないようにベンチレーターを縛っていました。夜の間ずっと息苦しかったのですが、自分でも息苦しさの原因が何だか分かりませんでした。風邪を引いたぐらいに思っていました。
朝、コンロに火をつけようと乾いたライターで火を付けようとしても火が付きません。ライターの火花は散りますがガスに引火できませんでした。そこでやっと「酸欠」に気付きました。
「酸欠だ!」と叫びながらベンチレーターに口を付けて酸素マスクのように呼吸をしたらすぐに楽になりました。大げさではなく酸欠の恐ろしさをしみじみ思ったものです。酸素濃度がどの程度だったのか分かりませんが、ヒマラヤの高峰並みぐらいだったかも知れません。酸欠で死ぬ一歩手前ぐらいだったと思われます。
朝、コンロに火をつけようと乾いたライターで火を付けようとしても火が付きません。ライターの火花は散りますがガスに引火できませんでした。そこでやっと「酸欠」に気付きました。
「酸欠だ!」と叫びながらベンチレーターに口を付けて酸素マスクのように呼吸をしたらすぐに楽になりました。大げさではなく酸欠の恐ろしさをしみじみ思ったものです。酸素濃度がどの程度だったのか分かりませんが、ヒマラヤの高峰並みぐらいだったかも知れません。酸欠で死ぬ一歩手前ぐらいだったと思われます。
ベンチレーターは完全に閉じない!!
最近のテントは酸欠の事故防止のためにベンチレーターは完全に閉じることが出来ない構造のものもあるようですね。ともあれ、紐などで縛って完全に閉じてはダメです。風雨や風雪が入り込まないぐらいな感じで空気の出入りを手や顔で感じるようにして調整してください。
ベンチレーターで対応できない場合は、テントの入口を開けるようにしてください。風向などで対応ができない場合でも見のがさずキチンと真面目な対応をしないと事故に結び付く可能性があります。
複数の人間で同じテントに寝ている場合、ベンチレーターに近い人が酸欠の恐怖を知らない場合、風雨が強いと顔の上に水滴が落ちてくるということでベンチレーターを縛ってしまうことがありますが、寝る前には必ずベンチレーターのことをお互いに確認しあうようにしてください。
ベンチレーターで対応できない場合は、テントの入口を開けるようにしてください。風向などで対応ができない場合でも見のがさずキチンと真面目な対応をしないと事故に結び付く可能性があります。
複数の人間で同じテントに寝ている場合、ベンチレーターに近い人が酸欠の恐怖を知らない場合、風雨が強いと顔の上に水滴が落ちてくるということでベンチレーターを縛ってしまうことがありますが、寝る前には必ずベンチレーターのことをお互いに確認しあうようにしてください。
教え続けてください
「ベンチレーターを締め切らない」、「ベンチレーターを開けておく」ということは山の鉄則の一つです。このことは山での先輩となる者が後輩となる者に代々教え続けていってください。お願いします。
テント内の酸欠事故ではありませんが、錆びた鉄のタンクの中が酸欠になっている場合、点検作業などで入った人間は「あ」も「う」も言う間もなく瞬間的に倒れこむそうです。ほぼ即死になってしまうそうです。酸欠というのはそれぐらい恐ろしいということです。
テント内でも、くれぐれも「酸欠事故の危険」を恐れて対応してください。
テント内の酸欠事故ではありませんが、錆びた鉄のタンクの中が酸欠になっている場合、点検作業などで入った人間は「あ」も「う」も言う間もなく瞬間的に倒れこむそうです。ほぼ即死になってしまうそうです。酸欠というのはそれぐらい恐ろしいということです。
テント内でも、くれぐれも「酸欠事故の危険」を恐れて対応してください。
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