かわいそう?な名前の花
何でこんな名前にしたのだろう。
もっと気の利いた名前はなかったの?
といった花を集めてみました。
ノボロギク【野襤褸菊】
キク科キオン属
最もポピュラーな道ばたの花と言えるだろう。
冬枯れの時期以外は一年中見ることが出来る。
年がら年中咲いていることから「ネンガラグサ」との別名もある。
野に咲くボロギク(サワギク)に似ていることから名付けられた。
ボロギクとは、果実の冠毛がボロクズのように見えることから。
オオイヌノフグリ【大犬の陰嚢】
オオバコ科クワガタソウ属
春に瑠璃色の絨毯の様に咲くきれいな花。
大型の花を付けるイヌノフグリに似た植物、の意。
イヌノフグリの実が、文字通り犬のふぐりに似ていることから名付けられた。
イヌノフグリは絶滅危惧種に指定され、あまり見ることが出来なくなってしまった。
花期は3~5月。
ハキダメギク【掃溜菊】
キク科コゴメギク属
「ノボロギク」、「イヌノフグリ」、そして「ハキダメギク」はいずれも日本の植物学の父、牧野富太郎氏が命名したもの。
「ハキダメギク」は、氏が世田谷の掃き溜めで発見したのでこの名前がついた。
掃き溜めとは、掃き掃除をしたときのゴミをためて置いた場所。つまりゴミ捨て場だ。
その名に反し、何ともかわいらしい表情をしている。
オレンジの筒状花を3裂した白い舌状花が5枚取り囲んでいる。
いわゆる雑草らしい雑草と言えるだろうが、じっと見ていると愛着がわいてくる。
花期は6~9月。
ヘクソカズラ【屁糞葛】
アカネ科ヘクソカズラ属
何ともひどい名前だ。屁の上に糞までとは。
悪臭があることから付いた名だ。
お灸を据えた後の様に見えることから、別名「ヤイトバナ」。
早乙女の笠に見立てた「サオトメバナ」や「サオトメカズラ」などの別名も持つ。
花期は7月から9月頃。
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