薬になる植物
古くから植物は生薬として利用されてきた。
道ばたに咲く花の中にも、膨大な種類が生薬として利用されてきた。
今回は民間薬として利用されてきた植物の中から、ほんの数種類を選んでみた。
なお、薬になると言うことは、使い方を誤れば毒にもなる。
万一利用される場合は、専門書等で良く調べた上で、自己責任でお願いしたい。
ドクダミ【毒痛み】
ドクダミ科ドクダミ属
薬効:利尿、湿疹、かぶれなど
別名十薬(じゅうやく)とも呼ばれ、様々な薬効があるとされる。
独特のにおいがある。
花びらに見えるのは総苞片(そうほうへん)と呼ばれる器官で、実際の花は淡黄色の穂状の物で、花弁はない。
開花期:5~7月頃
八重咲きの「ヤエドクダミ」
ヒナタイノコヅチ【日向猪子槌】
ヒユ科イノコヅチ属
薬効:利尿、強精など
根の生薬名をゴシツ(牛膝)と言う。
茎の節をイノシシの膝頭に見立て、イノコヅチ(ヒカゲイノコヅチ)より日当たりの良い場所に多く生えることから。
花期:8~9月
実は衣服に付きやすい。
チドメグサ【血止草】
ウコギ科チドメグサ属
道ばたや人家の周りなど至る所に生える、一見苔のような草。
葉を揉んで、その汁を傷に付けると止血効果があるという。
花期:4~10月
カラスビシャク【烏柄杓】
サトイモ科ハンゲ属
薬効:去痰、鎮吐、鎮静など
ウラシマソウを小さくしたような姿。
根を加工したものは半夏(はんげ)と呼ばれる。
何とも不思議な形の花で、一度見たら忘れることは無いだろう。
花期:5~8月
ゲンノショウコ【現の証拠】
フウロソウ科フウロソウ属
薬効:下痢止め、胃薬など
フウロソウの仲間だけ会って、何ともカワイイ花を付ける。
東日本には白花が多く、西日本には赤花が多いという。
全草を乾燥して煎じて用いる。
飲めば即効性があることから現の証拠の名がある。別名「医者いらず」「たちまちぐさ」
種を飛ばした後の実の姿から神輿草(みこしぐさ)とも。
花期:7~10月
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