蛾ヶ岳から釈迦ヶ岳へ周回
- GPS
- --:--
- 距離
- 16.8km
- 登り
- 1,288m
- 下り
- 1,282m
コースタイム
天候 | 無風快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自転車
あるいは同ICから国道140号を通り、身延線芦川駅近くから同じ県道に反対側から入っても、距離的には大差ない。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
全コースに渡って、ほぼ地形図の破線通りに歩いた。 まず、高萩地区の向村集落から岩谷峠に登り、北東尾根を詰めて蛾ヶ岳に登った。峠までは小沢の左岸沿いに石がゴロゴロした古い道が続くが、所々崩れて強引に急斜面を登ることもあった。峠から蛾ヶ岳頂上までは微かな踏跡程度だが、藪も無く、峠までよりも歩きやすかった。頂上近く東北東に延びる尾根と合流してから赤テープが頻繁に現れたが、それまでは赤テープを1本見かけただけだった。道標は皆無。 蛾ヶ岳から地蔵峠まで、さらに折八古関林道までは立派な登山道で道標も完備している。林道から八坂峠までは地形図の破線に従った。道は無いが、距離も短く、どこでも歩けるので問題は無い。八坂峠から釈迦ヶ岳頂上までは道も明瞭だし、道標も多い。 釈迦ヶ岳から北尾根を通って下芦川地区に降りた。頂上から林道までは踏跡もテープ類も無いが、尾根筋を外さなければルートは分かりやすい。ただし、小さな岩場が頻繁に現れる。すべて左側を巻けるが、巻き終わった後に尾根筋に戻らないと、谷に吸い込まれるので要注意。林道に出る直前にパラボラアンテナがあった。ここから林道まで僅か50m程だが、イバラ混じりのススキの藪漕ぎを強いられた。藪漕ぎは全ルート中でここだけ。 林道からは「下芦川口」の案内板に従って北尾根の続きを降りる。登山道レベルの明瞭な幅広い道が通じていて、下芦川地区の地蔵堂集落に降り立つことができた。 |
写真
感想
「蛾ヶ岳」と書いて「ヒルガダケ」と読むとは難読な山名の一つであろう。てっきりヤマビルがいるので、蛭の冬眠中に登った方が良い、と思っていた。しかし蛭は居ない、とのことなので、それでは季節が良い時期に登ろうという気になった。
北側の県道36号から幾つもルートが採れるので、どうせなら周回ルートを選びたい。
上りとしては、蛾ヶ岳の北東尾根を採ろう。このためには高萩地区の向村集落から岩谷峠まで登り、あとは北東尾根を詰めれば良い。蛾ヶ岳からは東に縦走し、八坂峠から八坂沢を下って向島集落に出よう。両集落間は県道を自転車(MTB)で走れば、早いし楽だ。
岩谷峠まではバリエーションルートとして紹介されている。しかし、峠から頂上までは、地形図に破線が描かれている上、地形的にも登れる、と判断したが、他には何の情報も無いので、実際は行ってみないと分からない。また、下りの八坂沢も、昔は通れたが、今は荒れていてどうかな? とのことだが、踏跡ぐらいはあるだろう。
さらに、せっかく八坂峠まで行くのだから、もう少し足を延ばして釈迦ヶ岳にも登りたい。この9月に御坂黒岳近くの釈迦ヶ岳に登った。同じ山域に同じ名前の山があるのは偶然だろうが、どうせならこちらの釈迦ヶ岳にも登りたい。
八坂峠から往復してから八坂沢を降りても良いが、釈迦ヶ岳頂上から北尾根を降りれば、直接、下芦川地区の地蔵堂集落に出られる。この方がよほど面白そうだ。釈迦ヶ岳北尾根にも破線が描かれているし、地形的に降りられると判断したが、蛾ヶ岳北東尾根と同様に、他に情報はない。
何が出て来るか分からない未知のルートを降りる場合は、時間に余裕を持たせたい。しかし、地蔵峠から八坂峠までの主稜線は複雑な地形で読図力が要求されるようだから、かなり時間が掛かる懸念がある。それならば、この間は主稜線南側の巻道を通って時間を稼げば、北尾根も視野に入るだろう。
主稜線で地図読みを楽しむか、巻いて釈迦ヶ岳の北尾根を楽しむかは、地蔵峠に着いた時間と体調で考えよう。
地蔵峠では後者を選んだ。沢はどうも苦手で、未知であっても尾根の方を好む気分も働いたのかも知れない。
巻道を使ったので、主稜線を通るより1時間は早く八坂峠に着いた。おかげで、時間に余裕をもって釈迦ヶ岳の北尾根を下り始めることが出来た。頂上から林道まではルート探索を楽しめた。しかし、林道で下芦川地区へ下る案内板を見つけてびっくり。これを下ってみると登山道並みの道の良さに二度びっくり。林道からはあまりにもあっけなく降りられたので、かなり拍子抜けである。
なお、地蔵峠から主稜線を通って地図読みを楽しんでから釈迦ヶ岳に登っても、北尾根を下ることは出来ただろう。この場合、頂上から林道まで明るいうちに下りさえすれば、後は、たとえ途中で陽が暮れても、明瞭な登山道なのでヘッドランプを頼りに降りることは難しくない。
でも、これは結果論ですね。林道から先の下りが安全だ、と言うことは事前には分かっていなかったのだから。
逆に、もしもこの立派な登山道が無く、頂上から林道までと同様に、林道から下でも踏跡も赤テープも無い尾根だったら、最悪の事態も考えられる。主稜線の地図読みで手間取った挙句、北尾根の途中で陽が暮れたら、ヘッドランプの灯りだけでは尾根筋を読むのは難しく、窮地に陥ったかも知れない。
まあ、地蔵峠から主稜線を楽しむのと、北尾根を楽しむのと、両者を欲張るのは歳不相応でしょうね。今回の行動だって、日の出の少し前から歩き出して、車に戻ったのは、ちょうど陽が沈む時刻。11時間の行動時間でした。まあ、これで十分でしょう。
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