憧憬の西穂高岳

2016年12月25日(日) [日帰り]

• GPS: 04:50
• 距離: 8.0km
• 登り: 1,113m
• 下り: 891m

コースタイム

日帰り

• 山行: 4:02
• 休憩: 1:16
• 合計: 5:18

9:15 西穂高口(千石平)
9:31 9:31 旧ボッカ道分岐
9:55 10:00 西穂山荘
10:10 10:11 西穂丸山
10:41 10:45 西穂独標
11:03 11:04 ピラミッドピーク
11:41 12:10 西穂高岳
12:40 12:41 ピラミッドピーク
12:58 13:02 西穂独標
13:25 13:26 西穂丸山
13:34 14:04 西穂山荘
14:33 西穂高口(千石平)

GPSログは西穂高口〜西穂高岳〜西穂山荘までです。

天候

西穂山荘より上部は快晴

アクセス

利用交通機関：

自家用車

コース状況／危険箇所等

独標まではよく踏み固められた明瞭なトレースあり。
独標から先はガチガチに凍ったアイスバーン箇所あり。
雪庇の上にトレースが付いていて危険。自分でルートファインディング出来る事が必須条件。

写真

12/25 9:32

千石尾根より望む青空に稜線をクッキリ浮き立たせる西穂高岳。

12/25 9:57

西穂山荘から丸山へ登って行きます。
降雪直後で素晴らしい景観です。

12/25 10:40

独標から望む西穂高岳冬稜。

12/25 10:54

9峰〜ピラミッドピーク(8峰)間にある飛騨側に大きく切れ落ちた嫌らしい岩のトラバース。雪で埋まるまで、ほんのわずかな取っ掛かりにアイゼンの前爪を乗せ、重心移動して通過する必要があります。

12/25 11:10

振り返る7峰。

12/25 11:15

5峰，6峰，7峰，ピラミッドピークの連なり。

12/25 11:29

2峰から本峰取り付きへの飛騨側の長いトラバース。
ガチガチに凍っていたので、一歩一歩確実なアイゼンワークが求められます。フロントポインティングで横移動した方が安全な箇所ばかりでした。

12/25 11:47

西穂高岳から望む槍〜奥穂の眺望。

12/25 11:57

頂上で再開した超健脚な姫路からのお兄さんに撮って頂きました。

12/25 12:00

鷲羽、水晶、立山、野口五郎、三ツ岳。
真っ白な裏銀座です。

12/25 12:03

青空に映えるブルーバードEVO。

12/25 12:03

涸沢岳とジャンダルム、奥穂高岳。

12/25 12:40

ピラミッドピークから振り返る西穂高岳。

12/25 12:47

9峰の長野県側は大きく切れています。

12/25 13:48

西穂らーめんみそ味！
安定の美味しさです。

撮影機器：

OLYMPUS STYLUS TG-4 Tough オリンパス

感想

Katsuma0628

　8時前に新穂高に着くと、高曇っていて、正直期待外れの天気に。しかし、日本海から高気圧が張り出してくるのを知っていたので、しばらく様子見することに。新穂高ロープウェイに設置されているライブカメラを見ると、西からド快晴な青空が広がって来ました。ここで山行を決心し、8時20分位からロープウェイに並びました。ロープウェイも先週より空いていて、快適でした。西穂高口駅から先頭で進み、途中、樹林帯でアイゼンを着けていると、同じく本峰まで日帰りされる姫路から来られたお兄さんが登って来られ、後でまたお会いしましょう！と別れ、西穂山荘まで40分で登り、稜線へ。前日がクリスマスイヴで宿泊された方も多かったようですが、独標もあと1名を残すのみで静けさを取り戻していました。ピラミッドピークですれ違ったおばさんから、「この先で一人400m位滑落して、もうすぐヘリが来るよ！」と聞き、心配しながら進むと、5峰と4峰のコルで待機していた滑落者と同行していたパーティの方に出会いました。話を聞くと、3峰のトラバースで飛騨側に滑落し、5峰と4峰のコルまで自力で這い上がって来たものの、大事を取って救助要請をされたとの事。しばらくすると岐阜県警の防災ヘリ「若鮎�掘廚�飛来し、速やかに遭難者を引き上げていきました。詳細は分かりませんが、これだけの落差を滑落したのに、大事に至らなかったようで本当に奇跡だと思いました。
　気を取り直して、3峰のトラバースへ進むと、一カ所だけトレースが付かない位ガチガチに凍った箇所があり、もしかするとここでスリップしたのかと想像しましたが、定かではありません。その後、2峰へ進み、いよいよ本峰への登りになります。この日は、ステップがしっかり出来ており、アイゼンも良く効いて登り易かったです。しかし、ルート状況は総じて、数日前に降った雨で氷の層が出来ており、その後降雪したものの、強風により稜線では雪は飛ばされ、氷った弱層の上にわずかに積もっただけであった為、全体的にアイスバーンになっている箇所が多く、ここでスリップすればただでは済みません。しっかりと雪の状態を見ながら歩き、決して油断しない注意力と判断力が必要不可欠なルートです。
　頂上に着くと、お決まりの槍穂高の絶景が目に飛び込んできました。しばらくすると、私と付かず離れず歩いて来られた健脚な男性が登って来られました。そのお兄さんは、40代の姫路の方で、意気投合し、その後、一緒に下山し、西穂らーめんと中崎山荘での入浴までお付き合い頂きました。ありがとうございました。
　そのお兄さんは、超健脚で、山で会った方とよくお話をしながら下りる事はあるけれども、最後まで一緒だったのは私が初めてだと仰っていました。夏道CT比約50％で冬の西穂高岳に登れるとは脱帽でした。
独標を超えると、風はピタリと止み、春山のような陽気の下、西穂山荘へ下りました。西穂山荘で久しぶりに西穂らーめん味噌味を頂き、西穂高口まで下りました。
　下山後は中崎山荘奥飛騨の湯で入浴し、Aコープでお決まりの半額になった飛騨牛を買って帰路につきました。

コメント

chataro7

久しぶりのヤマレコですね！
Katsuma0628さん、こんにちは。

二週連続の西穂登頂、お疲れ様でした^^
FBですでに拝見していましたが、相変わらずの健脚ぶりですね〜
私も近日中に独標に行ければと思っています！
すばらしい景色のレコありがとうございました♪

それにしても滑落された方は400mも滑落して自力で這い上がってこれるとはビックリです。 　めちゃ運が良かったのですね。。

Katsuma0628

chataro7さん こんばんは！
浄土山の折はお世話になりました。
ありがとうございます！
１８日は凄い風でした(>_<)積雪期の西穂は今回で２６回目になりますが、毎回違った景色が楽しめて飽きません！
冬の独標からの景色は素晴らしいですね！最高の山行になると良いですね！
滑落中に岩に当たらなかったのが救いでしたね！スリップが許されない場所ですから、一歩一歩慎重に歩かないといけないですね！

gakukona

こんばんはー！
姫路のおじさんですwコースの概要、危険箇所等、丁寧に書かれて流石です。あの日はこちらこそ良い山行になりホント楽しかったです。次のレコ、楽しみにしています(o^^o)

Katsuma0628

gakukonaさん こんばんは！
素晴らしい天気で、風も次第に弱まり良いコンディションでしたね！
ご覧いただきありがとうございました(^^)
お話ししながらの下山と温泉とても楽しかったです！是非またご一緒したいです！