赤岳 (地蔵尾根から、展望荘までで撤退)
- GPS
- 07:09
- 距離
- 17.4km
- 登り
- 1,441m
- 下り
- 1,514m
コースタイム
天候 | 曇り 行者小屋から上は軽く吹雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
美濃戸口-美濃戸 積雪なし。轍深め。 普通車でも少し腹を擦ってもよければ問題なし。 美濃戸-南沢-行者小屋 下のほうはほぼ地面露出。一部ガチガチだけど足を置く場所を選べば登りはアイゼンなしでok 2000mを超えるとだいぶ雪が出てくる。 地蔵尾根 トレースあり。ほんの少しトレースを外すとズボっと踏み抜く。 ナイフリッジも特に問題なし。気温が上がって雪が緩むと怖そう… |
写真
感想
ほんとはみなさんみたいに北アへ行きたかったんです…>< 頑張ってはみたものの2泊3日はおろか、1泊2日も無理… 唯一、今日5月7日が丸一日フリーになりました。西穂独標や燕や常念も考えたのですが、往復の運転や渋滞を考えると躊躇します。というわけで結局八ッですwww 4度目にしてようやく地蔵尾根'は'登れました。
例によって美濃戸口で車中泊。雪が緩む前に行ってきちゃうつもりでAM2時半出発です。行者小屋に着くとすぐ上を風がビュービューと吹いてます。とても春山という雰囲気ではありません。っていうか完全に冬山です。もちろん厳冬期装備で来てますので、オーバーパンツ、オーバーグローブ、バラクラバ(暑くて途中脱いだw)を着用。念のためゴーグルも出しやすいようにしておいて地蔵尾根へと向かいます。登り始めてすぐみぞれ混じりの雨が降ってきて慌ててザックカバーを付けました。
全体的な雪の量もかなり減り、トレースもばっちりついてます。直近で降った雪もなく雪崩の心配もなさそうです。例の雪面を超え左上の鉄パイプに辿り着いたときは(早くも)軽くガッツポーズでした(笑) 森林限界を超えると風はやや強めですが、耐風姿勢が必要なほどではありません。クサリや階段はほぼ出ているので特に難しく感じるところもありませんでした。ナイフリッジもしっかりトレースがありますし、まだ雪も緩んでないので問題ありません。
赤岳展望荘に着きトイレを借ります。サングラスが濡れて視界が悪くなっていたので、拭いて曇り止めを塗り直したかったので休憩させてもらおうとしたら、
小屋の方 「ゆっくり休憩してないで一刻も早く下りたほうがいいと思うよ」
urayasu (え!?)
小屋の方 「今日はこれから天気悪くなる一方だし、風もドンドン強くなるから」
小屋の方 「泊まりの客へはみんなできるだけ早く下りるようにって言ったよ」
下界の天気予報だけを見て、「これ以上は悪くはならない(どちらかと言えば回復傾向)」と思っていたので慌てました。たしかに多少風はありますが、ここまで撤退は全く考えていませんでした。小屋の方と話をしていなかったら何も考えずにそのまま赤岳山頂へと向かっていたと思います。しかしプロに「やめたほうがいい」と言われたのを跳ね除けてGOをかけられるような経験や自信は自分にはありませんでした。下りることにして聞いてみます、
urayasu 「この風向きだと下山ルートはどっちのほうがいいですか?」
小屋の方 「それは答えられない。自分の責任で決めて」
urayasu (なるほど、こういうの聞いちゃだめなのね…^_^;;;)
結局、山頂を諦め地蔵尾根で下山します。何度も赤岳のあるはずの方向を振り返りながらゆっくりゆっくり下山します。写真もいっぱい撮ります。悔しかったです…
結果論になりますが、下りるにつれ天気は回復傾向に(自分には)思えました。下りてきた行者小屋付近も相変わらずガスってはいましたが、登る前にくらべると風もだいぶ弱まっています。赤岳は終始ガスの中でしたが、南沢を下りながら振り返って見た横岳や阿弥陀岳はたまにガスが取れ、雪煙が上がっているような様子もありませんでした。そこそこ人出もあったので、この後普通に赤岳登頂の山行記録がupされるのではないかと思っています…
展望荘の方の言い方はかなり大げさだった気がするのですが、いろんな層の登山者がいることを考えたら仕方がないのかもしれません。大ベテランもいれば残雪期から雪山始めたばかりの人もいるわけですし、見ただけじゃ区別付かないですしね。(もちろんへろへろバテバテのurayasuが見るからに危なっかしそうに見えた、という可能性も否定できませんw) 4月末に赤岳〜横岳で3件5人もの滑落事故が起きているのもあり、関係者としては少しでも危険を避けて行動して欲しいと思うのはあたりまえですね。
とはいえ、やはりピークを踏めなかったのは悔しいです。これが(ほんとに今度こそw)今シーズン最後の雪山山行になるので、スッキリと終わりたかったです… 行者小屋からもう一回文三郎で登ろうかと本気で悩んだし(体力ないので無理ですがw)、南沢下ってるときは後悔の気持ちでいっぱいでした…
以上、自分の体力・経験・知識ともにまだまだだなぁ、と思い知らされた山行でした。来シーズンに向け、躊躇なく文三郎をもう一回登れるような体力wを付けるべく頑張ったり、山の天気予報や高層天気図の見方のお勉強などをしてみたいと思います。
↑春山っぽくない行者小屋付近の様子…
Give My Climb 2,722円 (地蔵の頭の標高で)
こんばんは。
はじめてコメントします。
今日は天気悪かったので、難しかったでしょうね、地蔵尾根。
それでも、登れてよかったです。
山頂目前にしての撤退は、つらいですよね。
私も、地蔵尾根は1度撤退したことがあるので、気持ち分かります。
ただ、山のプロのお言葉は、受け止めるが吉ですかね。
八ヶ岳の稜線上は、荒れるとはんぱない暴風が吹き荒れますから。
赤岳への斜面でバランスを崩すことを考えるのは、恐ろしい!!
それに、ホワイトアウトも恐怖でしかないです。
悪天候の予想が外れたら、ま、それはそれで良かった、くらいの心持がいいのかもしれませんね。
お仕事お忙しそうなので、なかなか天候のよい時が狙いにくいのかもしれませんが、地蔵尾根からの赤岳登頂が近いうち(雪があるうち?)に達成できることを、お祈りします。
seizanryoさん、はじめまして。
過去の山行記録を見ていただけると一目瞭然なのですが、自分はいつも撤退決定が早すぎの感がありまして、今回も小屋の方の話を聞いた瞬間、思考停止気味に撤退を決定してしまったので、それを後悔した次第です。どうしても臆病な性格で…><
風に関しては、1月に文三郎道から登って阿弥陀分岐で暴風のためあっさり撤退した際にある程度は体験しました。今回の風はそのときに比べると感覚的には半分以下だったので、天候悪化の進み具合が「今登ってきた地蔵尾根を安全に下りきれる」と自分で自信をもって言える限界の7割ぐらいまではチャレンジしてもよかったかなぁ、と後になってから思いました。
後悔を残さず撤退するためにも、(思考停止せずに)的確な判断がその時その場でできるような経験と知識を身に付けるべく努力したいと思っています。アドバイスありがとうございました。
あと、あくまで自分の感じた感じなんですが…
この時期の地蔵尾根ということで考えると、クサリはほぼ出ていますので(クサリが隠れてる時期に比べると)その点では難しさはそれほどないと思います。それよりかはむしろ天気が良すぎて気温が高くなって雪が緩んだときのほうがだいぶ難しくなるのではないかと思いました。
3月に来たときは尾根上部まで辿りつけなかったので想像でしかないのですが… ナイフリッジとか特に怖そうです。考えただけでガクブルしますw
や〜、撤退判断が速いのは、安全でいいと思います。
私は割と無鉄砲なんで、ぎりぎりの下山だけは念頭に置いたうえで、行ける所まで行ってやれ、と思ってしまうので、突っ込んでしまいますが……。
1月も天狗岳でガスにまかれて怖い思いしているし(鼻がちょっと凍傷になった)、早めの安全判断はむしろ、自分が学びたいぐらい。
これからはどんどん雪が緩むでしょうから、難しくなりますね。
朝や午前中の、雪がクラストした状態の時が狙い目ですかね。
ま、私も雪山初心者なんで、技術研鑽していきましょう!
urayasuさん
どもども、ご無沙汰(?)しております。honsamaです。
なかなかハードなコンディションでのアタックだったかと思います。
地蔵尾根からの積雪期赤岳2勝1敗程度のワタクシですので、
あまりアテにはなりませんが、、、今回の状態はいい時の厳冬期より
難しそうですね。雪と岩のミックスといったルートはなかなか疲れそうで、これは体力云々だけではないようにも感じました。
写真で拝見する要所要所はどの辺なのか分かりますし、雪がだいぶ減っているのもよく理解できますが、中途半端な雪の付き方がなかなか厄介そうです。。。
このようなとても「難しい」コンディションを結果として歩かれているということは・・・来シーズン、風さえ強すぎなければ「厳冬期」の地蔵尾根→山頂は結構サクッと登れちゃうのでは?とお見受けします いや、マジで。
まあ確たる根拠もなく言い切れないのですが、果敢にアタックするガッツと「撤退判断が早い」慎重さ&判断力があれば・・・という直感です。
ということで、来期の冬、八ッでお会い出来るといいですねえ
seizanryouさん、こんばんは。
凍傷は怖いですねー。自分は臆病な性格のおかげでwいまのところ怖い目にあったことはないです。
勇気を持ってチャレンジしつつ、冷静的確に安全判断するのがいいのでしょうけど難しいですねー^_^;
ここ数日はかなり暖かい日が多いので八ヶ岳の雪もさらに溶けたでしょうね。
自分はしばらく出撃できそうにないので、次行ったときは雪がなくなってそうです;_;
今後とも宜しくお願いします。
honsamaさん、こんばんは。
赤岳としてみると、僕はなんと1勝5敗ですwww 地蔵尾根からだと4連敗。さすがにこれだけ負け続けているやつはそうはいないのではないかと思っています^_^:
ほとんどの急斜面では手で掴めるものが何かしら露出していましたし、掴めるものがない部分でも落ちそうなところはなかったので(除くナイフリッジ)、「怖い」とか「難しい」とかはそれほど感じませんでした… 「もしクサリ全部隠れたら無理!」とは登りながら思っていましたが…(笑)
ちなみに、例の雪面より上に行ったのは今回が初めてだったのですが、過去のみなさん山行記録と写真を見まくっていたので(感謝(_ _))初めてのルートな気がしませんでしたw 「あー、はいはい…」とか「なるほど、ここね…」とか怪しい独り言をつぶやきながら登っていました^^;;;
初めての雪山シーズンでしたが、ほんとにほんとに楽しかったですw 夏山の楽しみ方も去年とは変わりそうです。去年は全くそんなことを意識していませんでしたが、今後は常に「雪が付いたら?」を意識しながら夏道を歩くと思いますw 夏も(プロフ画像のw)雪だるまぶら下げて歩く予定ですので、どこかでお会いしたらよろしくお願いします^_^;
コメントめちゃめちゃ遅くてゴメン
あの親父さん、少しでも天候が悪いと、いつも同じような
事言うような気がします。
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