馬頭刈山/最後の最後に思わぬスリルを味わう
- GPS
- --:--
- 距離
- 6.7km
- 登り
- 822m
- 下り
- 815m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
高明山北尾根を上り、馬頭刈山・鶴脚山・916m峰まで縦走し、916m峰東尾根を降りた。 縦走路は良く踏まれた登山道で、道標も完備している。 上り下りに使った両支尾根は、ほぼ踏跡があるが、赤テープは散在する程度。 上りの支尾根は岩場等の危険個所は無い。 下りの支尾根には露岩帯が3ヶ所あり、通過に要注意。特に最後の岩混じりの痩尾根はルート探索が厳しい。尾根筋に引きずられて東に進むと崖の上に出て行止まり。標高500m圏から南東に伸びる枝尾根を降りなければならない。 |
写真
感想
馬頭刈尾根は大岳山から南東に伸びている長大な尾根である。昨年、つづら岩から大岳山までは歩いたが、名前の由来の馬頭刈山には登っていない。そこで、今回はこの馬頭刈山を目指すことにした。
どうせなら周回ルートにしよう。
当初は、高明山の東尾根を上り、馬頭刈尾根を916m峰まで縦走し、この峰の東尾根(正確には東北東)を下る積りであった。上り下りの支尾根は共にバリエーションルートとして紹介されている。しかし、両支尾根の取付きを結ぶためには、都道201号を2.6kmほど歩かなければならない。
そこで車道歩きを短くするために、地形図を睨んで高明山の北尾根(正確には北北東)なら登れる、と判断、このルートを採ることにした。これなら車道歩きは僅か500m程で済む。
結果として高明山北尾根は、取付きこそ踏跡がない急斜面で大変だったが、470m峰から先は明瞭な踏跡が続き、岩場も危険個所も無い平凡な尾根であった。尾根筋が単純なので、下りに使っても迷うことはないだろう。
これに比べると、今回下った916m峰東尾根はなかなか手強かった。
下り始めて直ぐに露岩帯、さらに標高620mから再び露岩帯となった。岩をどう縫って降りるか、そのルート採りに神経を使う。
紹介されている916m峰東尾根のルートは、2番目の露岩帯が終わった直後の600m圏から南東に伸びる枝尾根を下っている。しかし、今回はこれを使わず、地形図を読んで、もう1本北側に並行している枝尾根が降りられる、と判断した。
すなわち、2番目の露岩帯を過ぎたらしばらく緩やかな尾根を北に進み、580m圏コブで直角に折れて東に降りる。さらに途中の550m圏で南東に伸びる枝尾根に乗り移り、これを下降すれば三ッ合鍾乳洞入口バス停に出られるはずだ。ルート探索が大変だが面白そうだ。
580m圏コブから下りると、直ぐに岩混じりの痩尾根が続いた。踏跡やテープは全く無い。次第に、無事に降りられるか不安になってきた。だめなら、あまり深入りしないうちに早めに戻りたい。
でも同時に、この痩尾根がどこまで続くのか、最後まで辿って確認したい、という好奇心も湧いてきた。
痩尾根を標高480m辺りまで降りると行止まり。その先は断崖となっていて、どう見ても下ることは無理。痩尾根なので両脇はもっと急だから、巻くこともできない。
下降ルートを探しているうちに、崖の途中、数m下の細枝に赤リボンが括りつけられているのが見つかった。580m圏コブからこの尾根を降りてきて初めてのテープだ。でも、このリボンの辺りを探しても、降りられそうなルートは見当たらない。
この先、崖を下ることは危険だ。諦めよう。
それにしても、あのリボンは何のために、また、どうやって枝に結びつけたのだろうか。急な崖の途中に生えている檜の若木の枝1m先に結ばれている。不思議だ!
580m圏コブから最初は東向きに下りるが、550m圏で南東に向きを変えるべきところを、痩尾根に引きずられて、そのまま東に降りてしまった。
途中で行き過ぎたことに気付いた。でも、予定の枝尾根だって、地形図から降りられる、と判断しただけで、他に情報は無い。従って、何が出てくるかは分からず、降りられる保証はない。
今下りているルートは岩混じりの痩尾根なので、なかなかスリリングで面白い。予定ルートから外れたことは承知の上で、先行きに対する不安と、ルートに対する好奇心を半々に抱きながらそのまま下降。しかし不安が的中し、崖の上に出てギブアップ。
仕方ない、降りてきた痩尾根を登り返す。でも、550m圏までは戻らず、途中の急斜面をトラバースして、南東に伸びる枝尾根に乗り移った。ここが予定の枝尾根で、結果的には岩も危険個所も無く、順調に降りられて目標のバス停に出た。
最後の最後で、なかなかスリリングな展開があったが、まあそれなりにルート探索を楽しむことが出来ました。
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