天国!雲ノ平 折立より鷲羽、黒部五郎周遊をテン泊で
![情報量の目安: S](https://yamareco.info/themes/bootstrap3/img/detail_level_S2.png)
- GPS
- 80:00
- 距離
- 49.6km
- 登り
- 3,847m
- 下り
- 3,843m
コースタイム
- 山行
- 3:51
- 休憩
- 0:48
- 合計
- 4:39
- 山行
- 5:28
- 休憩
- 0:47
- 合計
- 6:15
- 山行
- 5:33
- 休憩
- 1:15
- 合計
- 6:48
- 山行
- 7:46
- 休憩
- 0:52
- 合計
- 8:38
総休憩時間3時間42分
天候 | 8月12日土曜日:雨のち曇り 8月13日日曜日:晴れのち曇り 8月14日月曜日:晴れのち曇り 8月15日火曜日:曇り(霧雨) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
折立バス停:富山地鉄バス(夏山バス)富山駅→折立登山口直通 |
コース状況/ 危険箇所等 |
危険個所:薬師沢〜雲ノ平木道末端 序盤、ハシゴあり 樹林帯の湿った岩の急登 |
その他周辺情報 | 日帰り入浴:亀谷温泉白樺ハイツ 富山市街 いなり鉱泉 |
写真
テント場良い所だけど虫が異常に多く昼間はブヨみたいな虫が、朝夕は高山の蚊?が大量に集ってくる!なのに何故か刺されない?よほど血が不味いんだろうか(´д`|||)
しかしながら虫除け持ってくるんだった。
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
ザック
ザックカバー
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
ガスカートリッジ
コンロ
食器
地図(地形図)
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
タオル
カメラ
ポール
テント
テントマット
シェラフ
|
---|
感想
行動記録
貴重なお盆休み、1ヶ月前に候補は2つに絞り雲ノ平か飯豊山のどちらかで迷い暫く考えまだ行ったことの無い雲ノ平に決め早速情報収集に入り登山口の折立に入るバスが11日は既に満席で取れず12日のバスは辛うじて3席いていた為、迷わず予約を済ませておいた。
前日泊のビジネスホテル、電車の切符も買い1週間前には日光白根山で体を鍛えまだまだ不安はあるが憧れの地雲ノ平への準備は整った。
8月11日金曜日
山の日は仕事になり1時間だけ早退し帰宅し風呂、夕飯を済ませ父の送迎で水戸駅まで送ってもらう。常磐線は特急ひたちで上野まで行き北陸新幹線に乗り継ぎかがやきで富山駅に到着した。駅近くのファミマで明日の朝食、山行の行動食を買い折立までのバスの予約済みの乗車券を発券し近くのビジネスホテルにて前日泊をする。
18:05自宅−18:12水戸駅 父の送迎
常磐線:18:27水戸−19:37上野 特急ひたち27号品川行き
北陸新幹線:20:02上野−22:07富山 かがやき539号金沢行き
宿泊 ホテルリラックスイン富山
就寝23:30
8月12日土曜日
起床4:50
朝食 ミニッツメイド朝リンゴ
準備を済ませバスの出る富山駅前バス停(南口)に向かい折立行きのほぼ満車の夏山バスに乗り込む。
富山地鉄夏山バス:5:40富山駅前(南口)バス停−7:35折立登山口
到着した折立は雨で暫く本降りの予報が出ていてレインウェア、ザックカバーを掛けるためにヒュッテの内部に入ろうとするも一杯で入れずトイレに寄ってから野営場の水場の軒下で準備をし8時11分に長い山旅が始まった。開始早々、樹林帯の急登が始まり雨も重なり沢常態の登山道を登って行く。道は花崗岩で表面がザラザラしているおかげで雨にも関わらず滑りにくく歩きやすいが急登、湿度、レインウェアで蒸されてかなり蒸し暑い。9時09分にアラレちゃんを過ぎ三角点のベンチで小休憩をとる。9時48分三角点ベンチ10時01分
三角点から少し下り登り返すと次第に草原が現れ標高も2000mを超えると森林限界に入り広くなだらかな稜線に草原が広がる。視界が悪く全貌は分からなかった。雨も止み始めた五光岩のベンチで休憩をとる。11:16五光岩ベンチ11:48 クリフバーチョコ
クリフバーを一つだけ食べレインウェアを脱いで太郎平へ向かう。五光岩から先はなだらかな登りで木道を登りきり太郎平に到着した。12時26分太郎平12時29分
太郎平まで来たら今宵の宿泊地薬師峠テント場に向かうだけ。薬師岳方面に行き木道を歩き下りに差し掛かるとテント場が見え程無く到着する。
12時50分薬師峠テント場到着
テント場は結構広く斜面や台地場にあり自分は奥まったお花畑の脇に小雨が降るなかテントを張った。チングルマ、ハクサンイチゲが側にある斜面状で寝ずらい場所だけどお花畑の脇にテントを張るのに憧れていた為、迷わず張ることにした。
それからはまったり自由気ままに過ごすだけ!
夕食:ドライカレー、ナメコの味噌汁、チョコチップスティック1本、ソイジョイ三種のレーズン
就寝20:00
8月13日日曜日
起床3:50
朝食 青菜ごはん
明け方に起床し5時頃に表を見ると黒部五郎から太郎平までの稜線が見え昨日は全く見えなかった為やっと北アルプスに来た実感が湧いた。
水場で水を1リットル汲み6時07分薬師峠テント場を出発。坂を登り草原に出ると今から行く雲ノ平が見え更には槍ヶ岳の穂先が見えテンションが上がった!6時27分太郎平
太郎平から薬師沢まで400m程下っていく。下っていく最中、太郎平手前で会った岡山の男性登山者に再び会い山談義をしながら下っていく。50後半の年齢にも関わらずテント泊、テレマークスキーや沢登もする幅広い登山を楽しむタフな登山者でお互い話が尽きなかった。下るに連れ針葉樹の生えた深山幽谷の雰囲気が何とも非日常の景色でたまらないし、いくつもの沢を越えるが全ての沢が綺麗で見ているだけで癒される。7時21分カベッケヶ原7時31分
カベッケヶ原の入り口付近のベンチで休憩し更に下ると薬師沢小屋に着いた。岡山の方とはここでお別れで赤木沢を20年振りに沢登するらしくお互い無事でと声を掛け合い別れた。8時32分薬師沢小屋8時48分
薬師沢から雲ノ平へは目の前の黒部川をつり橋で渡り一度ハシゴを下り川沿いを少し通り高天原の分岐を右に曲がると急登が始まる。結構な急登で樹林帯の中の為湿った溶岩が結構滑り気を使いながら登って行く。下りの登山者は更に気を使いながらで時折滑っている方も見受けられる。急登が終わりなだらかな斜面を少し行くと木道末端に着く。10時13分木道末端
木道末端から少しの所にベンチがありそこから北ノ俣岳、や薬師岳の稜線が見えこの先の景色に期待がかかる。その後、緩やかに標高を上げるにつれアラスカ庭園、アルプス庭園と期待どおりの絶景が現れ分岐から祖母岳に登るがこれまた絶景で水晶岳や薬師岳など雲ノ平の周囲を取り囲むように名峰が聳えていてまるで天国のような景色が広がっていた!11時17分祖母岳11時30分 行動食:ウイダーインゼリーエネルギー
祖母岳を出てテント泊の受付を済ませるため絶景の中に佇む雲ノ平山荘へ立ち寄り申請を済ます。11時46分雲ノ平山荘11時54分
山荘からテント場は意外と遠く20分以上歩くがそこまでの道も期待を裏切らない前も後ろも左右も絶景で苦にならない!祖父岳との分岐を曲がり下ると雲ノ平テント場に到着した。12時22分雲ノ平テント場
テント場は雨が降ると沢になるらしく地面をよく見ながら吟味しお気に入りの場所に設営した。水が豊富な場所で昼間わブヨ、夕方辺りからは高山の蚊が沢山いてちょっと鬱陶しかった。虫除けを持ってくるべきだった!
夕食まで時間もあるし散策しないのはもったいないから雲ノ平散策に出かけ雲ノ平山荘付近から高天原へ行く登山道に入り少し登ると小さいピークがあり別角度からの雲ノ平が望め雰囲気が何とも心地いい。その後はスイス庭園に行き水晶岳と高天原、薬師岳など望めここもまた最高の景色が広がっていた。
その後、蚊の大群を払いながら夕食をとり20時に就寝した。
おやつ チョコチップスティック5本
就寝20:00
夕食:白米+畑のカレー野菜チキン
8月14日月曜日
起床3:47
朝食:カロリーメイトフルーツ2本、クリフバーチョコアーモンドファージ
出発予定では7時にしていたが周りの行動時間が思った以上に早く自分もつられて5時48分に雲ノ平テント場を出発。祖父岳の前に昨日散策したスイス庭園に寄って昨日の夕方とはまた違う朝の景色を眺め祖父岳へ登り始めた。祖父岳へはハイマツの繁みを抜け雲ノ平一帯を眺めながら進み黒部源流との分岐を曲がり小さな雪渓を登り九折の急登を登り坂が緩み始めケルンが見えたら祖父岳頂上だ。頂上の展望は素晴らしく槍穂連峰、薬師、水晶、黒部五郎、笠ヶ岳、白山など名だたる名峰が見え長居したいが今日はあと3峰縦走しなければならず15分程度で我慢した。7時05分祖父岳7時20分
祖父岳を出発し次に鷲羽岳を目指し下ると高天原と鷲羽岳の巻き道の分岐、岩苔乗越に着く。8時02分岩苔乗越
岩苔乗越から先はワリモ岳北分岐まで小石の急登を登り分岐から鷲羽方面に向かい始めにワリモ岳を登り一度下っていよいよ鷲羽岳への最後の登りを登りきると鷲羽岳に到着した。頂上からは祖父岳を超える展望で北アルプスの大半の峰を一望できる。しかしながら2900を超える高峰にも関わらず平野部から殆んど見えないのが驚きで如何に山奥にあるか噛み締めながら自分も周りの登山者もよくここまで歩いて来たと思う。9時09分鷲羽岳9時31分
頂上より三俣山荘へ向け下り始める。道は小石の多く滑りやすく自分が一番苦手な道で早く下りたいが慎重に下る。長い下りも終わり乗越の東斜面側の道に差し掛かると下の斜面にはお花畑があり見いってしまう。お花畑を過ぎハイマツの森を抜けると三俣山荘に着いた。売店で三ツ屋サイダーとチップスターを買い小屋前の岩に座り疲労感が強くのんびりと飲み食いしてトイレを借りて本日最後のピーク三俣蓮華岳を目指す。10時27分三俣山荘11時00分
昼食:チップスターのりしお、三ツ屋サイダー、パワージェルトロピカルフルーツ
山荘を出て間もなく三俣のテント場の中を登山道が通っていて点在したテント場を眺めながら登って行く。点在型は静かそうで機会があれば是非とも泊まってみたい。テン場を抜けハイマツやお花畑を眺めながら登ると双六岳の巻道と三俣蓮華岳の分岐に差し掛かり黒部五郎は三俣蓮華岳方面へ登って行く。登っていて埼玉からの男性登山者と話をしながら頂上へ。頂上からは水晶、鷲羽方面だけ晴れていて周りは雲隠れしてしまった。お互いのシャッターをきり彼は双六辺りでもう一泊していくらしくお互い気を付けてと言葉を交わし頂上を出た。12時00分三俣蓮華岳12時13分
三俣蓮華岳から五郎へ下る道はハイマツ帯が多く時折小さなお花畑もあり展望は曇ってしまいいまいちだか晴れたら正面に五郎のカールを眺めながら下れるいいコースに違いない。巻道分岐で五郎小舎に泊まりとテン泊している二人とも中年女性でテン泊の方は10日間もテン泊しているらしくバテて休憩中だったらしいが年齢関係なくすごい登山者っていっぱい居し自分はまだまだだと感じた。12時36分巻道分岐12時38分
分岐から稜線道はやはりハイマツ帯中心の緩めの道で次第に傾斜が増すと針葉樹林帯の急な坂でいくらか湿り気のある登山道で少し滑りやすい。急な坂の途中からは黒部五郎小舎もチラチラ見え始め長い下り坂を下りきると黒部五郎小舎に着いた。小屋でテン泊申請しテント場へ行くとテント場は大きく2段に別れていて自分は奥にある下の段に設営した。
散策は歩く場所が小屋とテン場間位でトイレに行く時だけで充分だ。夕食はテント場が若干斜めっている為、小屋前のテーブルを借りてカレーを食べた。後から来た2人組と一緒のテーブルで他のテーブルでは他人同士かなり話が盛り上がっていて自分は静に1人食べるのみだった。皆同じ趣味同士、何十分話さずとも少しは会話になるよう自分がもうちょっと勇気の一歩を踏み出すべきだった。
明日は早い、早めの就寝にする。
就寝18:38
夕食:白米+畑のカレートマトカレー、明治即効元気
8月15日火曜日
起床1:50
朝食:クリフバーブルーベリースクリプ、カロリーメイトフルーツ、ウイダーインゼリーエネルギー
朝の目覚ましがなり起きるとテントをパチパチ叩く音が!?霧雨が降っている。
今までの山行で一番早い出発で3時48分に黒部五郎小舎を出た。しかしながらやはり先行者も判った範囲でも8名位と皆さん早い!
折立からの夏山バスの最終便が13時30分と早く黒部五郎小舎からだと暗いうちから、嫌でも早くでなければならなかった。自分の苦手な暗闇である!
レインウェア、ザックカバーを付け出発し暗い登山道をヘッテン照らしながら黙々と進み笹原や小さな樹林帯、沢を越えて行くと視界が開け遠くの先行者のヘッテンが見え心強い!カールの奥に入り空も明るくなりヘッテンはしまうが、道が若干判りにくく慌てず判断しながら進み次第に道は斜面に向かい一気に急登になり登りきると稜線に入り太郎平との分岐を越えてガレた道を行くと黒部五郎岳に到着した。生憎の天気で展望はなし。写真を撮ったらすぐに太郎平へ下る。5時40分黒部五郎岳5時42分
五郎から北ノ俣岳方面へ下る道は木が生えない急斜面の小砂利の道で気を使いながら下り次第にハイマツ帯に入ると坂も緩くなり穏やかな稜線道になる。ハイマツ帯の道は道幅が狭く霧雨がで濡れた笹に触れるため意外とびじょびじょに濡れレインウェアは着たまま歩くが靴はスパッツが無いため中まで濡れてしまい若干不快感があるが仕方がない。小さいピークをいくつか越えて下ると中俣乗越に着く。6時55分中俣乗越
乗越から赤木岳へはいくつもの小さいピークを何度も越えて行くと山頂を少し巻いた所に標識があって適当な岩に座り休憩をとる。7時30分赤木岳7時41分
行動食を捕り次に向かうは北ノ俣岳へは同じように小さなピークをいくつも越えて行く。
相変わらず霧雨が降り続くなか8時18分北ノ俣岳に着いた。視界も悪くすぐ出発するはずだったがスマホ画面が濡れてタッチパネルが誤作動を起こし行動時間を記録していたメモが半分消えてしまうトラブルがあり時間を無駄にしてしまい8時24分に出発。
神岡の分岐を過ぎ下っていくと見事なお花畑がありアオノツガサクラ、チングルマ、ハクサンイチゲなどの広い範囲に咲いていて思わずシャッターを切る。花畑を過ぎてしばらくすると霧が晴れて太郎平の見える斜面に入り湿原や池塘のある広い草原を見下ろしながら下る。下りきり登り返すと太郎山で再び下ると太郎平に到着。9時37分太郎平9時49分
太郎平手前から霧雨が降りだし休憩も程々に折立へ下山を開始。下るにつれ雲が切れ始め登りの時に見えなかった稜線が一望でき解放間溢れる空間が広がっていた。10時21分五光岩ベンチ10時38分
五光岩付近まで来ると霧雨も止みレインウェアを脱いで折立を目指す。次第に樹林帯へ入ると下り坂も急になり登り返すと三角点に着いた。11時24分三角点ベンチ11時28分
三角点から折立は急な坂をひたすら下り入山日は沢だった登山道が嘘のように穏やかな道で植生も広葉樹に変わると折立はすぐ。12時26分無事3泊4日の長い山旅を終えた。
その他食料:ハイチューグレープ2粒、キシリトールガム3粒
富山地鉄夏山バス:13:30折立−富山駅前バス停
日帰り入浴 いなり鉱泉
北陸新幹線:19:07富山−21:14上野 かがやき532号東京行き
常磐線:21:30上野−22:49水戸 特急ときわ87号高萩行き
22:54水戸駅〜23:03自宅 父の送迎
コメント
この記録に関連する登山ルート
![](https://yamareco.info/include/imgresize.php?maxsize=90&crop=1&fname=%2Fmodules%2Fyamainfo%2Fupimg%2Fpt%2f09e49e077dbb4308c445bc81865fa090.jpg)
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する