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Yamareco

記録ID: 125011
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トレイルラン
飯豊山

飯豊 弥平四郎-疣岩山-三国岳-種薪山-飯豊山

2011年07月31日(日) [日帰り]
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oyama その他1人
GPS
05:22
距離
20.9km
登り
2,017m
下り
2,016m

コースタイム

2011/7/26 9:23S
弥平四郎登山口
46'26
松平峠 46'26
17'33
疣岩山(イボイワヤマ)分岐 1゜03'59
20'12
三國小屋 1゜24'12
38'25
切合小屋 2゜02'37
45'41
本山小屋 2゜48'18
8'56
飯豊本山山頂 2゜57'16
40'42
切合小屋 3゜37'58
1゜44'30
弥平四郎登山口 5゜22'28

TE 2.8
3481 kcal
Hrav 119
dst 32.68 km
ascent 2126 m





GIVE MY CLIMB total
2011/7/26 \2,105 \10,338
2011/7/3 \2,305 \8,233
2011/6/9 \946 \5,928
2011/5/28 \1,293 \4,982
2011/5/9 \481 \3,689
2011/4/30 \634 \3,208
2011/4/23 \634 \2,574
2011/4/13 \489 \1,940
2011/4/6 \481 \1,451
2011/4/2 \481 \970
2011/4/1 \489 \489
過去天気図(気象庁) 2011年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
松平峠で靴紐を結びなおす
松平峠で靴紐を結びなおす
疣岩分岐。右は飯豊本山方面。
左は、巻岩山という山らしい。
疣岩分岐。右は飯豊本山方面。
左は、巻岩山という山らしい。
疣岩分岐から先は、ナイストレイル。
ガンガン楽しめる。
疣岩分岐から先は、ナイストレイル。
ガンガン楽しめる。
他の登山者がいたら絶対に走らない。
びっくりさせないように、歩いて近づく。
挨拶を交わして、パワーをもらう。
他の登山者がいたら絶対に走らない。
びっくりさせないように、歩いて近づく。
挨拶を交わして、パワーをもらう。
自然の造形美
切合小屋が見える。
切合小屋が見える。
切合小屋(きりあわせごや)
お水が飲める。
切合小屋(きりあわせごや)
お水が飲める。
ここは正直、怖かった・・・
2
ここは正直、怖かった・・・
シャワーのような雨に打たれる
シャワーのような雨に打たれる
本山小屋
飯豊神社
この中は撮影禁止
飯豊神社
この中は撮影禁止
飯豊山頂
祓川山荘
弥平四郎登山口、すぐそばの橋
弥平四郎登山口、すぐそばの橋
弥平四郎登山口
川に戻り、アイシング兼、入浴。
最高にきもちいい〜♪
2
川に戻り、アイシング兼、入浴。
最高にきもちいい〜♪
お揃いのトレイルシューズ
ノースフェイスのシングルトラック!
1
お揃いのトレイルシューズ
ノースフェイスのシングルトラック!
弥平四郎集落
ありがとうございました。
弥平四郎集落
ありがとうございました。

感想

飯豊は、今まで行ってみたいと思い続けていた山だった。
生涯で一度でいいから、行けたらいい山と思っていた。
それが、友人といろんな人の導きのおかげで、行けちゃうのだから感激した。
夢を思い描いていれば、実現できるものだと思った。

最初は、実川渓谷の方から入山して
大日岳、あわよくば尾西小屋を目指そうと思っていたが、
実川渓谷の入口で工事関係の方に止められた。「ここから先は、立入禁止です」と。
午前8時から規制(立入禁止)が始まるので、8時前に通過すれば問題なかったのだが、
私たちがそこを通ろうとしたのは、8時05分。
わずか5分の差で、通行することができなかった。

困ったとその時は思ったのだが、
友人が臨機応変にルートを変更してくれて、弥平四郎から登ることになり、
結果的に飯豊本山に行けたわけだから、大満足の山行になった。
あの5分のおかげで、飯豊の稜線をたっぷり走ることができた。
友人が、実川よりも明らかに道がいい、人もいる、
メジャーなトレイルなんだと言っていた。

工事のおじちゃんに、「よくぞ止めてくれました!(通行禁止だと)」
と言いたい。感謝、感謝!
工事のおじちゃんをシカトしてでも、行っちゃえー的なノリだったのだが
「ここから先、車を通すとね・・・オレもこまっちゃうんだよね・・・
さっきミーティングしたばっかりだから・・・、もうしわけないね・・・」
と、柔和な笑顔で言うものだから、強行突破するわけには行かなかった。
半ば、強行突破しようとしてしまってごめんなさい。

なんとか、弥平四郎の登山口につくと京都ナンバーの車が一台だけ駐車してあった。
山への取り付きから、なかなかいい道でびっくりした。
松平峠までは、ハエか、アブか、何かに付きまとわれ続けた。
トレイルは所々、注意が必要であったが、リズムを刻んでサクサク登れた。
危険な個所は、全くない。

松平峠に出ると視界良好。砂地の稜線ではあるが、ガッチリした砂地なので
滑ることはない。快適な景色と登り斜面だ。

疣山分岐では、しっかり止まって、走りのリズムを完全停止した。
これは、一緒に走った友人のアドバイスによるもの。

彼は、海外を自転車で旅していたとき、分かれ道を
ちゃんと確認せずに進んていた頃があったそうだ。
結果、分岐点を間違った方向に進んでしまい、気づくのが遅れて、
分岐点まで戻るのに丸一日費やしてしまったことがあったそうだ。

分岐点で、「方向をしっかり確認する・人に聞く」のは
ほんの数分でできること。
照れたりせずに、じゃんじゃん人に聞きましょう。と言っていた。
聞くのが恥ずかしいからとか、多分こっちだろう・・・と
いい加減に決めてしまうと、大変なロスに繋がりかねない。
山のトレイルだけでなく、海外の道を自転車で旅してきた
彼の言葉だけに、説得力大だった。

疣岩山を越えて、ほどなくするとグルッと飯豊の稜線が視界に入った。
もう興奮しっぱなしだった。稜線天国とはよく言ったものだ。
あの景色を見ながら走れることは、生きている喜びそのものだ。
心の底から興奮した。
何十リットルなのだろう、いかにも縦走スタイルのパーティーが
いらっしゃって、飯豊に来た実感が湧いて興奮が倍加した。
三國小屋は、いかにも山小屋らしかった。こんな山小屋を見るのは
初めてだったので、それだけで嬉しかった。
中年の方が、ベンチに横たわって目を閉じていた。

稜線を走っていると、トンボの大群に出くわした。
友人が言うには、トンボはブヨを食べるそうだ。
トンボが現れたら、ブヨに刺される心配はいらないそうだ。嬉しい豆知識だ。

雪渓の上も走った。興奮した。
御秘所という箇所なのだろうか、岩場のところは正直、怖かった。
本山小屋手前の広場で、2、3分シャワーのような雨に打たれた。
空が明るかったから心配しなかった。

いよいよ本山小屋に到着した時は、心の底から感動が押し寄せた。
飯豊神社に入ると、厳かな神棚の佇まいに圧倒された。
厳冬期もここにある神だと思うと、同じ空間に自分がいることが不思議だった。
感動などという、傲慢で個人的な感情が一切なくなる。
何も考えられなかった。ただ、その姿を目に焼き付けておこうと思った。
写真はご遠慮下さいとの注意書きがしてあった。
そうだろう、そうだろう。うんうん。
紙パック酒と、新発田の酒蔵のカップ酒がおいてあった。
やられた。うちのカップ商品も持ってくるべきだった。
次回は必ず、持って来よう。そして、飯豊神社のお神酒にしてもらおう。

飯豊神社が飯豊本山の山頂だと思っていた私たちは、
神社を出たところで、記念写真をパシャパシャ。
イエ〜イ!(ハイタッチ!)
いや〜よかった!よかった!飯豊山頂にきたね〜!
と喜び、下り始めようとしたとき・・・

飯豊本山小屋のご主人が、のっそりと小屋からでてきて私たちにこう言った
「あんたらさ・・・、飯豊本山の山頂に行こうとする気配ないけど・・・
ここ、山頂じゃないよ・・・ここから歩いて15分くらい先だよ・・・」

どっカーン!!!ええ〜!そうだったの!!!
危ない危ない、飯豊神社を本山山頂と勘違いして、下るところだった。
あの時、山小屋のご主人が教えてくれなければ、
一番おいしいところを走らずに帰っちゃうところだった。
コース料理のデザートを食べずに帰っちゃうみたいな

そこから数分で、めだたく飯豊本山山頂に到達した。
山頂から、大日岳の方を眺めると、次のステージともいえるエリアが広がっていた。
じっと眺めていると引き込まれそうになる。
大日岳の方まで走っていきたい衝動を抑えつつ、写真を撮って、
戻ることにした。

復路は速い。あっという間に、高度が下がる。
時折、立ち止まって飯豊本山の方を振り返る。
憧れのそこに、さっきまでいたことが不思議である。夢かと思うほどだ。
角田山、弥彦山、粟ヶ岳で大満足していた自分が、
まさか飯豊山に来ることができたなんて。

山をほぼ下りきって樹林帯に入ったとき、友人が
「フォッ! フォッ! フォッ! フォッ! フォッ!」
と、動物のような鳴きまねを突然した。

何か動物でも見つけたのかな?おどけているのかな?
フォッ! フォッ!の意味が分からなかった。
彼に聞くと、クマさんに遭わないような配慮とのこと。
下りは登りよりも、スピードが速い分、
クマさんが人の存在を感じて逃げる前に、ばったりコンニチワ。
なんて可能性もあるから、そうならないためのフォッ! フォッ!だった。
私も真似てフォッ! フォッ!言った。

森のなかを、二人のトレイルランナーが
フォッ! フォッ!フォッ! フォッ!。
30秒くらいしたら また、
フォッ! フォッ!フォッ! フォッ!。
その繰り返し。
最初はちょっと恥ずかしかったけど、どんどん楽しくなった。
おかげでクマさんには遭わなかった。
真新しい足跡はあったけど・・・

さて
ラン後の水風呂が気持ちよかった!
川に全身入るなんてことは、実は生まれて初めての経験だった。
全身、水に浸かって、空を仰ぎ見た時透けるような緑が天を覆っていて、
言葉がでなかった。
トレイルランの後は、川で心も体もアイシング。はまってしまいそうだ。

今回の山行は往復5時間20分だった。
写真撮ったり、喋りながらだったのであっという間だった。
無理して走らなかったから、おなかもそれほど空かなかった。
ウイダーゼリー2つだけでもった。携行したパワーバーは食べなかった。
ハイドレーションの水も半分残った。
(1Lで足りたのはなぜか?涼しかったからか)。
こういうペースは、とっても気持ちいい。
下り終わったとき、すごく清々しい気分だった。
疲労感はまったくと言っていいほどなかった。
もう1回、同じコースを1往復したい気分だった。
実際に、もう一往復したとしたら疲労困憊だったと思うが
走り終えた時に、もっと走りたい!というテンションを
持つことができたのは、新たな境地であった。


7/4志賀高原トレイル50Kが終わって、身も心も少し疲れていた。
足の指はほぼ全て挫滅するし、岩に打った腰は痛いし。
体が不調だと、心も滅入っていた。そんな時は、お酒を飲んでもあまりおいしくないし。

ようやく、そのモヤモヤから脱することができた。
志賀高原も最高に楽しかったし、飯豊連峰も最高に楽しかった。
全く違う概念のトレイルランだった。
山で集中する時、楽しむ時、いろいろあっていいと思うので
それをバランスよく経験して、山を嗜みたい。

飯豊連峰の奥深い山で、身も心も自然に溶け込むような
こんな体験をするとは思ってもみなかった。
人生楽しいものだ。まだまだ山人生を楽しむぞ。

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