1週間前に半月板損傷判明 崖っぷちから夢の雲の平。加賀屋はつみさんとの出合い!
- GPS
- 40:56
- 距離
- 55.0km
- 登り
- 4,079m
- 下り
- 4,025m
コースタイム
- 山行
- 5:21
- 休憩
- 0:43
- 合計
- 6:04
- 山行
- 7:42
- 休憩
- 1:20
- 合計
- 9:02
- 山行
- 7:52
- 休憩
- 1:56
- 合計
- 9:48
- 山行
- 10:55
- 休憩
- 1:11
- 合計
- 12:06
- 山行
- 3:28
- 休憩
- 0:15
- 合計
- 3:43
天候 | 8日:明け方雨、朝〜昼過ぎ晴 9日:昼前まで晴、昼過ぎ曇 10日:日中晴 11日:温暖前線通過により曇〜小雨 12日:寒冷前線通過により暴風雨 13日明け方まで風雨、朝から晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年09月の天気図 |
アクセス | 有料道路6:00〜20:00の時間帯のみ通行可 |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山届は太郎小屋で提出 山と高原地図の標準時間。みなさんと同意見ですが黒部五郎から太郎小屋の間の標準時間がきつめ、余裕率1.2倍掛けて計算すると丁度よいと思います。 |
写真
感想
1週間前に半月板損傷していることが判明。
5年間以上あこがれていた場所。
一時はもうダメだと諦めていた山行。涙で溢れた。
5年に一回頂ける連続休暇を利用して計画を立てた。
しかし妻からは反対された。「折角の連休だから海外へ行きたい。なぜ山なのか!」と。「4日以上の山行経験もないし5日間も山に入りたくない。」
一ヶ月掛けて説得して徐々に理解が得られた。
日程の候補は過去の天候データから慎重に研究して5日間続いて晴れやすい日程を選んだ。第一候補は7月連休明けの梅雨末期が過ぎたころ。
しかし仕事のトラブルがあり休めなかった。気分が落ち込む。
やむえず9月上旬に休暇予定を変更。例年のパターンだと台風や前線による天候悪化が多い時期。今年は冷夏で8月末以降も雨が多く天候の期待はしていなかった。
しかし日程が近づいていくと晴れそうな予報。気持ちのテンションも上がる。
そのころ急に膝が激痛になり朝から立てずまともに歩けない。病院に行きMRI判定で半月板損傷していることが判る。原因は6月頃左膝を軸にして重量物を持って繰り返し作業を行っていた結果だった。崖からつきおとされ気分だ。折角長年の夢だった雲の平が遠ざかった。とても落ち込み。元気がなくなり諦め気分だった。
天気としては絶好の良いチャンス。こんなタイミングはない!山から呼ばれているような気を感じていた。半月板が損傷しても歩ける方法はないか色々悩み研究。医師にどうしても山に行きたいことを明かした。
対策は膝にヒアルロン酸注射。熱によって水が溜まらないように冷やすこと。筋肉や筋が硬直しないように薬で和らげる処方箋。ラッピング型のサポータで保護して膝の旋回による痛みや負担が出ないようにした。テント泊の食料は持つのをやめ軽量化。夕食は山小屋で過ごすことにした。
丁度このときエプソンさんより、MZ-500 Lアンバサダーキャンペーンの当選結果通知。応募したことも忘れていたので信じられない。担当者のご配慮で出発の当日に届けて頂いた。
自宅出発の7日深夜〜8日朝に掛けて雨、予報では回復傾向。そのとおりだった。
登りは痛めた左足をかばい右足から足を出すようにした。下りはストックを杖代わりにして左足から前に。妻が先導でペースは一歩一歩ゆっくりゆっくり進む。
そして3時間おきに湿布薬を貼り替えながら進む。
2日目薬師沢小屋からの急登2時間半。ついに夢の夢の憧れの雲の平の景色が広がった。一時はもうダメだと諦めていた山行。振り返ると本当に色々なことが重なったが無事にこの場所に居る。涙が溢れてくる。
3日目水晶岳に向かう。道中振り返ると広大な雲の平の風景が広がる。
なんども振り返っては心の中で「ありがとう」と叫んだ。
3日目は黒部五郎まで行く予定だったが、足の痛みもあり三俣テント場で過ごす。
小屋ではジビエシチューを頂いた。
この日は5日間のなかで一番最高の天気で水晶岳や鷲羽岳から絶景を楽しんだ。
4日目 三俣から太郎小屋へ。距離の長さは当初に計画上覚悟していたが前日黒部五郎まで行けなかった3時間が上乗せされ、合計12時間となった。
5日目が寒冷前線通過による大雨が予想されていたのでテントはやめ太郎小屋で宿泊するこにした。途中で小屋に連絡して到着時刻が17時過ぎになることを伝える。
行動中は低気圧が近づいていたがまだ温暖前線の通過の範囲だったので曇または小雨で大きな雨にあうことはなかった。。小屋に到着して10分も経たないうちに打ち付けるような大雨。暴風雨に変わった。本当にラッキーだった。
夕食も残して下さり準備して下さっていた。
受付では、昨年立山で見かけた警備隊の方がおられ感動の再会。転勤で担当が変更になったのこと。
5日目 小屋が吹き飛ばされそうな暴風雨が続く。小康状態を待つが収まらない。脚のこともあり下山せず延泊することにした。
同じように延泊組の方がいて談話室でスキーや山の話で盛り上がる。
その方々はシンガーソングハイカーの加賀屋はつみさんと山川さん
名前は知っていたが興味なく遠い存在の方だった。
とても優しい方々で人柄の良さがよく伝わってきた。
夜は少しお酒も入って将来の夢など色々語りあった。
6日目 明け方は風雨だったが回復傾向なので下山することに。
談話室で盛り上がったメンバー2組は雲の平を目指すようだ。
私たちが先に小屋を出ようとすると加賀屋さんが玄関まで駆け寄ってくれた。最後は握手で「また会いましょう」と別れを惜しんだ。
折立までの下山。最初は小雨で霧だったがどんどん青空が広がる。脚をかばいながら一歩一歩思い出と共に確実に下った。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する