吾妻山 後編(一切経山〜東吾妻山〜景場平)【福島県】
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- GPS
- 04:50
- 距離
- 12.8km
- 登り
- 631m
- 下り
- 626m
コースタイム
浄土平P 8:42 - 姥ケ原と酸ケ平への道分岐 8:49 - 酸ケ平 9:09 - 一切経山の肩 9:19 - 一切経山 9:32/51
- 一切経山の肩 10:02 - 酸ケ平 10:11 - 鎌沼のほとり 10:16 - 鎌沼のほとりの分岐 10:25 - 谷地平への道分岐 10:27
- 十字の分岐(登山口) 10:32 - 東吾妻山 11:02/17 - 展望台 11:27 - 景場平 11:56/12:01 - 鳥子平バス停 12:16
– 鳥子平 12:18 – 兎平P分岐 12:53 – 吾妻小屋 12:57/13:07 – 桶沼 13:13/13:16 – ドライブウェイ横断 13:18
– 浄土平P 13:23
●行動時間 4:41
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
(泊) = (浄土平) – 一切経山、東吾妻山 - (浄土平) = (日帰り温泉) = (実家) ●自動車でのアクセス ○浄土平レストハウス駐車場) ・磐梯吾妻スカイラインの中間にあるドライブイン。登山口でもあるのでそのための駐車場でもある ・駐車場の奥に、未舗装の臨時駐車場があるが、登山者はそちらを利用する方が無難か。登山口はその未舗装の駐車場の奥にある ・周辺には散策路が錯綜しており、登山者、ハイカー、観光客が入り交じる |
コース状況/ 危険箇所等 |
●コース状況 ・道自体の明瞭さは良 ・案内標示は分岐ごとに整備されている ・新奥の細道と銘打って東北自然歩道を整備しているようだが、兎平〜浄土平間ではやや案内標示が少ない(と言って、道に迷うような所ではないが。ただ、ハイカーや観光客に何度も道を尋ねられたので、そう感じたのかも知れない) ●買う、食べる、日帰り温泉等 ○買う-コンビニ等 ・福島方であれ猪苗代方であれ、有料道路に入るより前には買い物を済ますべき ・浄土平にもジュース自販機はあるものの、それくらいである ・ちなみに、米沢から万世大路〜広域農道〜県道70号線を経由して来たが、途中にコンビニが一つもなく(いや、見損ねただけかも知れないが)、昼ご飯無しでの ・浄土平と兎平の間にある“吾妻小屋”では昼間は飲み物を提供している ○食べる ・浄土平にもレストランがあるので、それを宛にしてもいいと思う ○日帰り入浴 ・付近は温泉が多いので、日帰り入浴の場所選びは十分楽しめそう。ただし、日帰り入浴は16:00までとしているところが多いので、時間には注意したい ・営業時間と帰り道も勘案して、アルツ磐梯の「スパアルツおおるり」に行ったが、施設が本復旧ではないため、一部の浴槽には湯のない状態であった。より深刻な地域での復旧を優先しているから、という記載があった。震災影響がいろいろ残っていることを感じた |
写真
感想
福島県での消費行動を目指した割には、昨日は米沢泊。いや、米沢でしか取れなかったのである。次には、より計画的に福島で宿泊できるようにしたい。
万世大路(国道13号線)から農道、福島県道70号線を経由し、高湯温泉から磐梯吾妻スカイライン(現在無料化期間中)に入る。とびきりの好天。昨日までの天気予報では雨となっていたのに。天気に関しては比較的運がいい方であるが、今回もなんだか、自分が雨を追い払ったような気分。
浄土平を目の前にして、とんでもない忘れ物に気が付く。そう、昼ご飯がない。今更、買いに戻るわけにも行かない。今日の行程を検討、普通に歩けば13時過ぎには浄土平に戻れる。浄土平レストハウスで昼が食べられれば十分であろう、と考え、決行することに。というか、行動食は毎度多いし、昨日は殆ど使用していないのだ。これを食べきるつもりならば、夕食分まででもあるかもしれない。
こうして出発前に一瞬ひるんだが、結果的には予定通りに出発。まずは一切経山を目指す。一番直截のルートは火山活動により通行禁止。酸ヶ平を目指す。遮る物の少ない開放的な岩段を上っていく。途中で振り返ると吾妻小富士のお鉢がきれいに見えている。きれいな丸い火口だ。
平原状の一帯になったら、酸ヶ平。木道の分岐が見えている。分岐を一切経山に向かうと、すぐに避難小屋、小屋にはトイレが併設されており、朝から賑わっている。
小屋を過ぎて一瞬笹藪をくぐると、山本体に取り付き、岩くずの急登を進む。肩状の一帯で通行禁止の短絡路と合流する。ここで来し方を振り返ると、鎌沼と東吾妻山が美しくたたずんでいる姿を目にすることができる。こちらは火山を誇示する赤茶色の岩肌、対する東吾妻山は緑のきれいな円錐形。それぞれの山の個性の違いを感じる。
一息ついて、更に頂上へ。ここからあと0.6kmとある。一気に登るつもりで進む。やがて、一切経山頂上。四方の景色が楽しめる。昨日見通し不良であった西吾妻山もきれいに見えている。
家形山との間にある五色沼も美しいが、風があるのか、姿映しにはならない。振り返った東吾妻山はどこから見てもきれいな円錐形を見せているものの、先ほどの鎌沼とのセットの景観からはやや劣る。
福島市街方面は、延々と雲海が続いている。ひょっとすると、街は“曇り”なのであろうか。
景色に満足して東吾妻山へ。
酸ヶ平まで戻り、鎌沼方面へ進む。途中で草紅葉に近づく湿地帯からチシマザサであろうか、小降りの笹原に切り替わり、程なく鎌沼。鎌沼のほとりから見ても、薄っぺらい円錐形の東吾妻山が投影される。
やがて、姥ヶ原で浄土平への道、谷地平への道を何度か分け、一本道の登りに。樹林帯の登りで、急ではないものの、ここ数日の天候を反映した湿り気の多い状態で、スリップしやすく注意を要した。
やがて、東吾妻山頂上。この下に展望台もあるが、この頂上からも十分に景色が楽しめる。磐梯山は頂上が雲の中である。西吾妻山もいよいよ怪しくなってきた、と思っていたら、あっという間に厚い雲に覆われてしまった。
ここでの時間を見て、浄土平直行か景場平かを決めようと持っていたが、まだ11時過ぎ、腹減りより前には浄土平に着けるであろうから、景場平を経由することに。
先ほどと同様の樹間を駆け下り、展望台を経由して下降を続ける。
やがて、平坦になったと思ったら湿地帯の景場平。途中の池塘のほとりに休憩場がある。秋には少々早い、“試運転中”の赤色や黄色を見つつ、一休み。
そこからもあまり変わらない樹間の道を進むと、やがて自動車の音が近づき、鳥子平バス停に。バス停を越えてやや浄土平寄りに東北自然歩道入口があるので、そちらへ。
自然歩道に入り程なくで鳥小平。高山への登山道分岐も含め、木道が格子状に這っている。植物を楽しめるほどでもないが、ゆっくり腰を下ろしている方もいらっしゃる。
そこからは、ごく平坦な自然歩道歩き。時々木橋で沢筋を越えるくらいで概ね平坦。そのうちに、兎平駐車場からの道と合流し、更に進むと舗装された小道にぶつかる。これを左手に進むと吾妻小屋。地図などで把握していたが、まさか正真正銘の山荘とは思っていなかった。そこで福島産桃ジュースを飲み一息。
桶沼を見て、一切経山を正面に見据えながら車道に下りると駐車場はすぐそこであった。
昼は予定通り浄土平レストハウスで。温泉に入り、夕食も会津若松で。行く先々で話を伺うものの、皆さん今も続く“被害”に悩まされているようであった。福島(及びその周辺)の現状に、ほんのちょっと触れることのできた山行きであった。
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