草戸山
- GPS
- 07:10
- 距離
- 6.7km
- 登り
- 356m
- 下り
- 342m
コースタイム
天候 | 曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
写真
感想
(写真付き記事はこちらhttp://jh1eaf.cocolog-nifty.com/blog/2011/10/post-0215.html)
10月に入って最初の週末。金木犀の香りが漂うシーズンだ。
天気予報では最初、曇りがちの予報であったが、実際は晴れの時間が多くなりそうな感じ。そこでこの週末も移動運用に赴くことにした。
3週連続である。
最近は標高200m前後の低地移動が続いたので、今回は若干高度を稼げる場所を探してみた。
多摩丘陵地区を離れてもう少し西の高尾山系で未踏の移動地を模索する。
しかし、本格的ハイクをする程の気力はない。
体力を要するハードな縦走を伴わないで辿り着ける場所はないだろか。
地図やネットでいろいろ探してみると、南高尾縦走路の途中に標高364mの草戸山というポイントを見つける。
城山湖北西の畔に位置し八王子市、相模原市、そして町田市の境に山頂がある。なにより町田市の最高峰である事が興味深かった。
無線移動運用地としても時々活用されているようだ。
アクセスは徒歩だと高尾山口駅から約1時間半ほど。標高も程々なので体力を消耗することもないだろう。
日曜日の朝、8時半に家を発つ。
天気は思ったほど良くなくどんよりとした曇天。土曜日のほうが日が射していた。気温も肌寒いほど。
JR中央線鈍行で三鷹へ。0908JST三鷹発特快高尾行きに乗り換える。車内は比較的混んでいたが立川でかなりの乗客が降りてかなり空く。
車窓から見る西の空は靄って不鮮明。あまり視界は良くない。雨が降る程ではないだろうが思ったより天気は期待出来ないようだ。
JR高尾駅で京王線に乗り換える。乗り換え通路は高尾山ハイク客でいっぱい。
相変わらず高尾山人気は継続しているようだ。
京王線車内はいわいる「山ガール」ファッションの女性客が目立つ。もはや山歩き自体が流行の最先端になってしまったのか?
派手な色の服で登山客の流れが異様にオシャレに映る。
0950JST高尾山口駅着。
改札を出ると所々に緊急の張り紙が。
先日の台風で倒木が相次ぎ、通行禁止の登山道があるようだ。
しかし、自分の向かう南高尾縦走路は問題がない模様。
駅前の自販機でドリンクを買い、高尾山登山起点のケーブルカー駅とは逆の方角に歩みを進める。
草戸山に至る登山道入り口は「トリック美術館」等が立ち並ぶ甲州街道の歩道沿いにある。
非常に目立たない入り口なのでうっかりすると見落としてしまう。
木彫りの案内板を見つけたのでその狭い路地を進んでいくと道は程なく尾根に向う上り坂となる。
暫くは急な坂を登る。すぐに息が切れてくるが幸い気候が涼しいので二子山の時のような息苦しさはない。
きつい登りは尾根路に出るまでなので我慢する。
1006JST、尾根路と交差する四辻という場所に出る。
ここで城山湖移動の局と430FMで交信。コールサインが似ていたので声を掛けてみた。情報によると若干雨がぱらついてたがすぐ止んだらしいとのこと。
傘は持ってきたが出来れば使いたくない。
交信を終え、再び草戸山に向かって尾根路を南下する。
尾根沿い周囲は樹木が茂っているため殆ど見通しが効かない。ただひたすら足元を見つめて進むだけ。
その足元も木の根が絡みつくので歩きにくい。
台風による倒木も目立ち、根こそぎ抉られた倒木が道を塞いでいた。大抵の倒木は強烈な南風の影響を受けて北の方向に倒れ掛かっている。
尾根路の左側はいつしか有刺鉄線の柵になっていた。私有地との境なのだろうか?
蝉時雨ももう殆ど聞かれず、季節は完全に秋の雰囲気。
10時半を過ぎると430メインに移動局の呼び出しが頻繁に入感するようになる。電波の通りは良いようだ。
目的地にはまだ到着していないが、せっかくの交信のチャンスゆえCQに応答。
つくば山や陣馬山移動の局とQSOに成功する。
陣馬山移動局の情報によると晴れ間も覗いてきたとか。天候は回復に向かっているようだ。雨の心配は回避されそう。
交信しつつ歩みを進めるためなかなかペースが上がらない。因みにこの辺りはまだ八王子市内だ。
尾根路では初老のハイカーや若いトレイルランナー数人とすれ違う。
こんな地味な縦走コースでも結構賑やかである。
この尾根路は登ったり降りたりで幾つかのピークを伴ったコースだ。
登り一辺倒ではないので楽なのだが帰路でも登りが伴う訳で若干憂鬱になる。
送電鉄塔の廃墟などを通り過ぎ、見通しの効く草戸峠に出る。ここからは北側の眺望が望める。
11時55分。やっとのことで目的地の草戸山到着。
高尾山口駅から結局2時間余りかかってしまった。
山頂には木造展望台があり、椅子や机もある。かなりの数のハイカーがお弁当を食べてくつろいでいた。
日も照ってきて快適な天候に。
この山頂の樹木も台風被害を被っており、何本かの大木が根こそぎ倒れかかっていた。山頂ゆえ風をもろに被ってしまったのだろう。
眺望は樹木が生い茂り、殆ど効かない。
僅かに南東方向に相模原市街が覗く。晴れた日にはランドマークタワーも見えるというがこの日は確認出来なかった。
直下の城山湖もまったく見えない。
因みに城山湖側は柵が設けられている。多摩湖と同じだ。
山頂少し下った所には2級基準点があり、標高361.33mを示していた。
全体的な道程と山頂の構造は逗子市の二子山と類似している。気候が凌ぎやすい分、今回のほうがずっと楽であった。
正午過ぎ、アンテナを展望台の梁に引っ掛けて運用を開始する。
ハイカーの邪魔にならぬよう、運用場所は展望台の床下近くに陣取る。
もう毛虫のシーズンも終わって、虫もアリとかキリギリス、カマキリの類のみ。地べたに座っていても差ほど不快な思いはしない。蚊も意外なほど少ない。
一応スキンガードは持ってきたので憂いなし。
12時から15時半までの運用時間内で40局と交信。途中道程で交信した分も含めると50MHz25局(SSB21、CW4)、144MHz7局(SSB5、CW2)、430MHz14局(SSB1、FM13)のトータル46局。
その内、こちらのCQに応答の局が31局。
コンテスト以外でこれほど交信数を稼いだのは久々であった。
標高が364mにも拘わらず、これだけ呼んでいただけたのは恐らく相模原や横浜方面に広く開けていたのも一因だろう。
全交信局数のうち、相模原市内局が9、他神奈川県内局が7の延べ16局。一方都区内局は延べ2局のみ。他八王子市内が6局、埼玉県が4局、千葉県5局などであった。
一方、FMDXは横浜円海山送信所の電波が強すぎて横浜FMやNHK横浜の混変調や相互変調が被りNGであった。当然受信出来るであろう神奈川各局のCFMも確認出来たのは大和、川崎、葉山、相模原だけ。
清川村の宮ヶ瀬レイクサイドFMも根変調に潰されて受信できずに終わる。多信号特性の悪い受信機ではこれが限界か。
そんな状況からも此処は横浜方面の電波の通りが良い証と言えるだろう。
さて、移動運用中にもたくさんのハイカーが訪れて賑やかだった。小学生の集団が通過すると騒がしい位である。
やはり高尾山周辺は人気スポットだ。
1550JST撤収開始。帰りも1時間以上かかりそうなので早めに動く。
草戸峠を過ぎたところで梅ノ木平バス停に下る分岐点を見つける。
このまま往路と同じ道を辿って上り下りするのは面倒。思い切って梅ノ木平に降りることにする。
一応ハイキング地図でも確認していたので問題はなかった。
ただこの下りの登山道が比較的荒れていて坂も急。雨が降ってぬかるんでいたらちょっと危険な場所もあった。
10分位で広い平坦な道に出てほっとする。分岐点には地蔵。近くには猪の罠注意の看板。
一応、高尾山口方面への矢印もあるのでそれに従い、歩いていく。
程なく舗装された場所に出る。道の両端は高級料亭みたいな店が並ぶ。こんな山深い中に何故?水がいいからか?何だか奇妙な感じ。
ハイキング地図を確認しながら慎重に道を選んで16時半過ぎ、やっと国道16号線梅の木平バス停付近に出る。
あと5分早かったら1日3本しかない高尾山口駅方面行きのバスに乗れたのだが若干遅かった。
仕方なく国道16号線の歩道を駅に向かってとぼとぼ歩く。もっとも駅まで1.5Kmほどなので大した距離ではないが。
暫く行くと工事中の巨大なジャンクションが現れる。
圏央道だ。
トンネル工事真っ最中で高尾山に穴を開けている部分がよく見える。巨大土木の見本市みたい。
果たして高尾山の自然は守れるのか?想定外のことも起こり得る訳だし高尾山の地下水がこれで全部枯れてしまう可能性もないとは言えまい。
それはさておき、休日の国道16号線は単車の集団走行グループが目立つ。
案内川と平行に進むとやがて見慣れた高尾山口駅の風景が見えてくる。
周辺は帰宅を急ぐハイカーで一杯だ。
駅到着はちょうど17時。草戸山から1時間10分程。
意外に早かった。ルート選択は間違っていなかったようだ。
往路と同じであればもう少し時間が掛かっていたかも。少なくとも体力消耗は避けられた。
こちらのルートは登りがまったくなかったのが幸いであった。
高尾駅でJRに乗り換え。
運良く17時22分発新宿行きホリデー快速河口湖号に乗れる。車体には何やら桃のマスコットみたいな絵が。
車内は混んでいて最初は立っていたが八王子で席が空いて座る事が出来た。
三鷹で鈍行に乗り換え、阿佐ヶ谷に着いたのは1802JST。比較的早かった。
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