大光山から富士山と安倍東稜を眺める（三河内→草木ルート）

2018年03月14日(水) [日帰り]

• GPS: 07:35
• 距離: 11.7km
• 登り: 1,300m
• 下り: 1,382m

コースタイム

日帰り

• 山行: 6:42
• 休憩: 0:53
• 合計: 7:35

距離 11.7km 登り 1,310m 下り 1,382m

6:11 安倍の大滝入り口
9:29 奥大光山
10:07 11:00 大光山
12:16 東峰分岐
13:46 ゴール地点

天候

快晴

アクセス

利用交通機関：

バス

静岡駅から梅ヶ島温泉行きのバスで池尻橋バス停で降りました。

コース状況／危険箇所等

・全行程を通じて、ここ数日の気温上昇により雪はほとんどありませんでした。
・三河内集落（安倍の大滝入り口）〜大滝と奥大光山の分岐
　：吊り橋が二カ所。なだらかな坂道で快適に歩けます。
・大滝と奥大光山の分岐〜奥大光山
　：今回一番の難所です。ロープ場の急坂・コル・キレットが数カ所あり、かなり緊張しました。
・奥大光山〜大光山
　：ゆるやかな稜線。眺望も良く快適です。
・大光山〜大光山登山口
　：はじめはゆるやかな下りですが、やがて檜林のなかをジグザグに下る急坂となり、沢を3〜4回ほど渡渉します。
・大光山登山口〜草木集落
　：舗装された林道を、民家を3〜4軒右手にながめつつ下ります。

その他周辺情報

池尻橋バス停近くの旅館「くさぎ里」に宿泊しました。
宿の主人には、出発時に安倍の大滝入り口まで車で送っていただきました。

写真

3/14 6:11

安倍の大滝入り口から出発です。ここには登山ポストは見当たりませんでした。

3/14 6:12

出発してすぐの吊り橋。作りが頑丈なので、高所恐怖症の私にも平気で渡れます。

3/14 6:16

すぐに2つ目の吊り橋。こちらは簡素な作りで板も薄いため、ひどく揺れてビビりましたが、出発直後のテンションで何とか乗り切りました。

3/14 6:18

シッポが無さそうなリス（笑）。でも火消しの纏（まとい）を手にしたデザインはなかなか良いと思う。

3/14 6:39

大滝へ向かう橋。去年行ったことだし、大滝に寄るのは今回はパス。

3/14 6:39

大滝と奥大光山との分岐。ここからが本番ですな。

3/14 6:39

奥大光山へのルートに入ると、さっそく急坂のはじまり。気を引き締めて行こう！

3/14 7:20

3/14 7:25

急坂が終わるとしばらく林の中を緩やかに登る。その入り口付近にあった標識。「罠」とは偽ルートのことではなく、、、

3/14 7:26

このとおり、獣を捕獲する本物の罠でした。熊用？イノシシ用？
でも扉は閉まったままで、使われているようには見えない。

3/14 7:59

今回の行程で2カ所ほどあった、赤い三日月状の標識。どなたかの登山者有志が掛けてくださったのかな？でも「1／5」の意味はわからず。

3/14 8:35

いよいよ来た、今日一番の急坂です。油断すると後ろにゴロゴロ転がり落ちそうで怖い。ここを下るのは、初心者の私には無理っぽい。

3/14 8:58

急坂とコルを過ぎてしばらくするとキレットが待ち構えていました。道幅は20センチ程しかなく、両側が完全に崩壊していました。呼吸と荷物を整えて恐る恐る渡りましたが、二度と来るまいと心に決める(T_T)。結局ここが最恐ポイントでした。

3/14 9:14

木の根の張った歩きづらい坂を上り、

3/14 9:23

道はしだいになだらかで歩きやすくなります。

3/14 9:23

途中、野営に向いていそうな平地を通り、

3/14 9:25

安倍峠から続く稜線上の分岐点にたどりつきます。ここまで来ると緊張が解け、安堵感が広がる。

3/14 9:26

3/14 9:30

どうやら奥大光山に着いたようですが、素っ気ない看板があるのみ。休憩せずそのまま通過。

3/14 9:38

稜線に着いたあたりから、山々の眺めに目を奪われるようになり、逆に歩みが遅くなります。富士山もバッチリ拝むことができました。

3/14 9:41

ここ数日の気温の上昇のおかげで、ルートに雪はまったくなかったのですが、大光山山頂ちかくの道にきてはじめて雪が見られました。

3/14 9:58

大光山山頂に至る小さなコル。東側が崩壊していますが楽勝です。

3/14 10:06

大光山にいたる最後の坂道。思わず歩みが早まり、、

3/14 10:07

そして大光山に到着です＼(^o^)／

3/14 10:08

三等三角点をなで回す。

3/14 10:08

だんごみたいな三名板。山頂は、3人もいればいっぱいになりそうなほど狭い。岩も特にないので、やむなく三角点に腰を下ろして休憩しました。

3/14 10:47

先人の登頂記録。13年前で途切れているのがすこし寂しいです。そういえば山伏の山頂付近にもこういうのありました。

3/14 11:00

今日は雲一つない快晴でした。

3/14 11:02

山頂のすぐ近くに、十枚山方面の縦走路との分岐があります。いつか登ってみたいです。

3/14 11:03

静岡市街まで約40kmだそうです。

3/14 11:04

大光山を草木方面に下り始めると、安倍奥の山が遙かに続いているのが見えます。

3/14 11:07

西に目を向けると、大谷崩や山伏の向こうにチラチラと南アルプスの白い姿が見えます。

3/14 11:07

3/14 11:18

しばらくは歩きやすい坂道が続きます。

3/14 11:26

3/14 12:00

やがてジグザグの下り坂と平坦な道の繰り返しとなり、途中に水場の小屋があります。

3/14 12:09

こんな感じの道が延々と続きますが、しだいに踏み跡が不明瞭となり、立ち止まってルートを探すことが何度かありました。

3/14 12:15

東峰分岐ですが、六郎木方面へ伸びるルートはよく判りませんでした。このまま草木にむけてまっすぐ進みます。

3/14 13:11

何度か沢を渡り、ルート不明瞭な箇所もありましたが割愛（笑）。草木の登山口まで降りてきました。ここからは舗装された林道を下ります。

3/14 13:15

1分ほど下ると登山ポスト。

3/14 13:25

3〜4軒の民家がある草木集落。数頭の飼い犬が現れ、無事の帰還を盛大に迎えてくれました。

撮影機器：

Canon PowerShot SX710 HS Canon

装備

個人装備

Tシャツ ズボン 靴下 グローブ 雨具 日よけ帽子 靴 ザック 昼ご飯 行動食 飲料 地図（地形図） コンパス 笛 計画書 ヘッドランプ 予備電池 GPS ファーストエイドキット 常備薬 携帯 時計 タオル ツェルト ストック カメラ

感想

namajuntaha

大光山に登るのは安倍奥では八紘嶺・山伏に次いで3座めです。あるガイド本に「安倍の大滝入り口から大光山に登るのは難所が多く、初心者にはお勧めできない」とありました。かといって安倍峠から下って来るのは体力的につらく思えたので、ガイド本を無視して思い切って大滝入り口から挑戦してみました。すると案の定、怖い箇所がいくつかありました。特に奥大光山手前のキレットを渡る時は、来てしまったことを一瞬後悔したほどです（汗）。しかし、難所をクリアしたあとにたどり着いた稜線から見た美しい山々の眺めには、それまでの苦労が報われた気がしました。