2020年最後の難峰☆高塚山は遠かった〜おろくぼゲートより
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- GPS
- 10:06
- 距離
- 29.3km
- 登り
- 2,378m
- 下り
- 2,425m
コースタイム
- 山行
- 10:04
- 休憩
- 0:43
- 合計
- 10:47
天候 | 快晴→吹雪→晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
道の駅フォーレなかかわね茶茗舘〜ウッドハウスおろくぼ 10km。 ▼島田金谷ICからウッドハウスおろくぼまでの間にあるコンビニ インターから近い順に、 ローソン、ミニストップ、セブンイレブン、ファミリーマート が、それぞれ1店舗ずつ。 ▼三ツ星天文台駐車場 ウッドハウスおろくぼの隣。見た目10台程度。舗装。区分けあり。 24時間出入り自由。トイレは屋外トイレがあった。 この日は、利用できたけど、出入り口に扉が無いので、凍結しそう。 落葉が大量に吹き込んでいた。便器に詰まる恐れあり。用心。用心。 屋外トイレ。24時間利用可能。無料。電灯無。水洗、水道あり、TPあり。 駐車場は、おろくぼのチェーンゲートの手前200mくらい。 三ツ星天文台は、公共施設なので、登山者はソコに駐車してくださいと。 通行止めのおろくぼゲートの手前左手に、広大な未舗装地があるけど、そこには置かないでと記載あり。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
▼林道南赤石線を回避するために大札山に登る 路面に亀裂があり、大規模な法面崩落の恐れがあるとのことで、車も歩行者も通行止めとなっています。 ウッドハウスおろくぼの先にチェーンゲートがあり、そこから通行止めらしいけども、登山者は、もみの木平まで歩いて、大札山の南尾根登山口から大札山に登り、大札山の肩に下りるか北尾根を下りて林道南赤石線を回避することで、その先に行ける。つまり、高塚山に登るには、行きと帰りで大札山に都合2回登ることになる。かなり苦痛。 ▼林道南赤石線通行規制等問い合わせ先 静岡県 川根本町 建設課 建設事業室 静岡県榛原郡川根本町上長尾627 0547-56-2227 ▼大札山・山犬段方面へ登山される皆様へ〜川根本町 https://www.town.kawanehon.shizuoka.jp/soshiki/kankoshoko/kankoshinko/8681.html ▼林道南赤石線の全面通行止めに伴う大札山・山犬段方面への登山について〜川根本町 https://www.town.kawanehon.shizuoka.jp/material/files/group/14/tozannituite.pdf おろくぼチェーンゲートの先、工事車両が無常に脇を通り抜けていく舗装林道を歩き、もみの木平へ。 もみの木平からは大札山の南尾根登山道へ入る。細かいアップダウンを繰り返して山頂を通過し、無数のポコを通過しながら、北尾根登山道をくだる。林道に出て右へ。800mほどで蕎麦粒山登山口。 蕎麦粒山南尾根登山道を登って蕎麦粒山山頂へ。山頂から激しく下って登り返し、何度もニセピークに落胆しながら、嫌になる頃に高塚山山頂。雪が降っていた。 帰りも標高では高塚山より6m高い蕎麦粒山に登り返し。せっかくだから、山犬段休憩舎を見に行く。山犬段からは、未舗装林道歩き。林道南赤石線を通らないために、大札山北尾根登山口から、再び、大札山に登り、もみの木平に出たら林道歩きで、駐車場へ。 蕎麦粒山から高塚山までの間は、何か所は倒木があったものの、全体的によく整備されたハイキングコースと感じました。道標も要所にしっかり設置してある。そんなに人が訪れるとは思えないような場所ですけど。大札山も蕎麦粒山も高塚山もアップダウンが多過ぎ。この辺りの山の特徴か。行程の3分の1くらいが林道歩きだし、注意を要するような突出した危険箇所も無く、行程が極端に長いという点を除けば特に難しい箇所はないと思います。唯一の難点である「行程が極端に長い」というのが致命的と思います。見かけたニンゲンは工事関係者以外、ゼロでした。体力も必要ですが、それ以上に精神力が必要と思います。 行きの三合山を過ぎたあたりから高塚山までの間、GPSがバッテリー切れで停止してました。寿命か寒すぎたからか。 |
その他周辺情報 | ▼温泉 ○瀬戸谷温泉ゆらく(日帰り施設) 9.00-21.00(受付20.30)月休 静岡県藤枝市本郷5437 054-639-1126 http://yuraku.tv/ ▼食事 ○さか希 11.30-14.30 17.00-19.30 水・木休 静岡県榛原郡川根本町上長尾1298-2 0547-56-0110 ▼バッジ ○高塚山バッジ 販売している実店舗は見つからず。ネット上では見かける。 |
写真
装備
個人装備 |
Raidlightレスポンシブ24
水1.3リットル(1000ml余る)
ツェルト
ヘッドライト
LED懐中電灯
カッパ
マックスホット(手袋)
防寒テムレス
防寒着
タオル
食料
行動食
非常食
医療品
モバイルバッテリー
GPS
予備電池
USBケーブル2種
気合い
ド根性
他
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感想
高塚山、、、この山、いつになったら、登れるんだろうってね。何年前から、この山に登ろうとしていたのだろうか。メインな登山口となるのは、山犬段。そこまでのアクセス道路は、以前は大札山の肩駐車場から先が通行止めだった。それがいつしか、手前の林道南赤石線まで通行止めとなり。去年なんか、4月25日に通行止め解除になったと思ったら、5月21日に法面崩落でまた通行止め。ですから、2019年は1年間で1ヵ月くらいしか通れる期間がなかった、、、と思う。いったい、いつになったら通行止めが解除になるのか。去年、川根本町建設課に、電話して聞いたわ。そしたら、「2019年中の復旧は無理。来年の春ごろにまたお電話ください」とのことでした。その後も、執拗に林道通行情報をHPにて確認していたけども、林道南赤石線の通行止めは一向に解除にはならず。このままでは、永遠に高塚山に登れないのではないか。
他のルートを検証してみることにした。実は他にもあったのね。
○石切ゲートから、京丸山を経由して山頂往復。
累積標高差1780m、距離20.0km、登山口標高450m。
高塚山に登るルートとしては、たまにレコが公開される。現時点での最短ルートとなる。ただ、石切ゲートまでのダートが距離は短いものの悪路らしい。それは別にいいけど。問題は車中泊する適地が付近にない。見つけた場所は15kmほど離れている。そして、季節によっては、魔獣ヒルルが出る。ヒルルはこの山域一帯のことなので、ここのルート固有の問題というわけではないですけど。京丸山の先はマーキングはあるものの、バリエーションルート。単なる往復も何となくアレだし、「さいたん」という言葉の響きが何となく、クリステル。
○寸又峡から山頂往復。
累積標高差2800m、距離33.5km、登山口標高530m。
まず、とんでもねえ歩行距離。累積標高差も3000m近い。1泊コースか。山犬段で1泊すれば余裕かも。日帰りではきつめの部類。登山道は比較的しっかりしている様子だが、距離がねえ。
○林道藤川線から八丁段経由で山頂往復
累積標高差2000m、距離21.5km、登山口標高550m、CT12時間程度。
ヤマレコではあまり見かけないというか、このルートで高塚山に登ってるレコが見つからなかった。なので面白そうではある。ただ、林道藤川線が国道から分岐してすぐにダートで、走行約10km。一応、林道工事は2020年3月27日で終了しているはずだけども、その後、新たに工事しているかは不明。つまり、藤川林道が通れるかどうかが分からない。役所に確認すれば分かるだろうけど。
○やっぱり、おろくぼゲート
累積標高差2400m、距離30km、CT20時間?
長い林道歩きと、林道南赤石線の崩落個所を回避するために大札山に2回登らないといけないのがネックではあるけども、もう二度と高塚山に登りたいという気持ちが起きなくなるくらいに、存分に高塚山の雰囲気を味わうには、ココから登るのが適切と思った。おろくぼゲートから登れば、さぞかし高塚山も印象深いモノになることだろう。というわけで。尾呂久保集落から登ることにしました。ところで、おろくぼゲートという名称があるのかどうかは、分かりません。
三ツ星天文台駐車場の詳細が分からなかったので、道の駅フォーレなかかわねにて車中泊し、相変わらず寝過ごして遅い出発。道の駅から、ウッドハウスおろくぼまで10km。暗いうちからスタートするつもりが、出発する頃には明るくなっていた。案内通りに大札山に登る。何度も、山頂かと思わされるが、なかなか着かない奥ゆかしい山。山頂から北尾根を下って林道に出る。工事してる人の脇を通過して、蕎麦粒山登山道に入る。工事車は何台もとまっていた。中型のユニック車もいた。ユニック車が通れるなら、登山者の車くらい大丈夫じゃないかとも思った。自分の車に「工事中」というマグネットでも貼って、うっかり通ってしまえるんじゃないかとも思った。車はハイエースだし、怪しまれることもないだろう。しかし、歩けない距離でもない。自分の満足できる歩き方は、現時点では、おろくぼゲートからだったというだけのこと。現状になんの不満も無い。
蕎麦粒山は標高の上では、高塚山より6m高い。実は本行程の最高所だったりする。そこから、五樽沢コルまで激しくくだる。これが帰りは登りになるかと思うと、胸が苦しくなる。コルから先は無数のポコが出てきて、何度も山頂か、と心を踊らされた後、落胆させられる。雪は降ってくるし、風は冷たいし、ガスってくるし。散々な思いで山頂へ。木々に囲まれて何にも見えないけど、ここまでの道のりを思うと感慨深いモノがあった。日没前に行けるところまで行きたいので、長居はできないけど名残惜しくて長居して、下山開始。降雪と風が強くなる。つまり、吹雪に近いものがある。いや、吹雪だ。地面はうっすらと積もり出す。山犬段に向かい、林道を歩いて大札山まで。山犬段休憩舎を見て、ここに1泊すれば余裕だったなと、なんで、出発前に日帰りしか頭になかったのかと自問するも、いつも日帰りだからという答えしか出てこなかった。翌日も休みだったから、無理に日帰りすることもなかったんですなあ。いやあ、盲点だった。
帰りの大札山の登り返しは、なかなか苦痛ではあるが。距離は長いけど、林道歩きとよく整備された登山道のおかげで、足取りは軽い。不思議とそんなに疲労感は無かったりする。なんとか、明るいうちにもみの木平まで戻れた。あとは、林道を歩いて駐車場に戻るだけ。ただ、この時、時間帯が工事関係者の帰宅時間と重なったため、後方から車が何台もやってくる。中には歩いているニンゲンに気づかず、かなりスレスレの肉薄で通過していった車もあった。ま、こんなところをこんな時間帯に歩いてるヒトなんて、滅多にいないでしょうから、気にしていないのでしょう。車が近づいてきたら、こちらから積極的に避ける必要あり。
そうして。2020年最後の難峰となる高塚山に登頂することができました。今年、日本三百名山が登頂90座目の大台にのったので、十分に満足していたのですけども、思いがけず91座目。残り9座。最後に登るのは、どの山なのか決めていないので、どのような展開になるのか、自分でも愉しみですなあ。
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