ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 1446785
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
奥秩父

初夏の甲信分水嶺トレイル父子縦走(瑞牆山荘〜瑞牆山〜黒森〜信州峠〜横尾山〜槍〜飯盛山〜野辺山:足跡繋ぎクライマックス!)

2018年04月30日(月) ~ 2018年05月01日(火)
 - 拍手
体力度
6
1~2泊以上が適当
GPS
16:50
距離
32.9km
登り
2,097m
下り
2,260m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
5:50
休憩
1:23
合計
7:13
10:32
31
11:03
11:13
10
第一ベンチ
11:23
11:28
3
11:31
11:51
20
12:11
12:12
6
12:18
12:25
60
13:25
13:29
21
13:50
13:52
6
13:58
14:16
12
14:28
14:29
64
15:33
15:42
29
16:11
16:15
5
17:20
17:22
23
黒森集落
17:45
黒森・五郎舎
2日目
山行
7:27
休憩
2:43
合計
10:10
5:13
61
五郎舎
7:20
7:22
26
カヤトの原
7:48
8:05
29
8:34
8:45
23
9:08
26
9:34
10:00
14
10:42
10:52
18
11:10
11:17
9
鉄柵出口
11:26
42
12:08
12:36
11
12:47
12:55
15
13:10
14
13:24
13:25
9
13:34
13:44
9
13:53
13:57
18
14:15
14:35
3
南牧村農村交流情報センター
14:38
14:48
35
15:23
天候 1日目:午前中晴れ、午後曇り
2日目:終日快晴
過去天気図(気象庁) 2018年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
・往路:韮崎駅より峡北バスで瑞牆山荘へ(大人2,060円)
・復路:野辺山駅まで徒歩
コース状況/
危険箇所等
・瑞牆山荘‐瑞牆山:一般コース。山頂直下の岩混じりの急登区間、複数の登路あり。スライド・落石注意。
・瑞牆山‐不動滝:上部に一部残雪、スリップ注意。複数の徒渉地点あり、橋や石飛びで問題なく通過。
・黒森地区:旅館・民宿2軒(黒森鉱泉は休業中)。我が家が泊まった「五郎舎」は黒森集落から少し離れた信州峠寄りのバイパス近く、案内板あり。
・信州峠‐横尾山:一般コース。途中、一ヶ所の急登区間あるも、全体に緩やかな樹林帯の尾根歩き。カヤトの原まで登ると南ア・八ヶ岳他の大展望!
・横尾山‐豆腐岩‐槍:踏跡明瞭、県境の標石や赤テープ多数、要所に案内板あり。豆腐岩の先、木賊の頭から鞍骨山方面への直進の踏跡あり。分水嶺トレイルは左へほぼ直角に折れ、尾根を一旦下る。槍の手前はやや急登、スリップ注意。
・槍‐三ツ沢ノ大タル‐三ツ沢ノ頭:本コースの核心区間。踏跡薄く、三ツ沢ノ頭直下の登り斜面は倒木多く、赤テープも残雪に圧されほとんど見当たらず。尾根筋を外さぬよう注意しつつ、笹藪の薄い区間を繋いでいく感じ。(GPSログで現在地を逐次確認。)
・三ツ沢ノ頭‐飯盛山:平沢牧場の鉄柵に沿い、有刺鉄線との間の踏跡を辿る。鉄柵が直角に折れる手前で出口あり。有刺鉄線にズボン等引っ掛けぬよう注意(ムスコ殿は見事な鉤裂きが…)。右に三ツ沢方面からの歩きやすいハイキング道が見えてきたところで、有刺鉄線の隙間を潜りハイキング道へ。以降の区間は一般コース。
〈全体的に、連休期間の横尾山→飯盛山ルートは融雪直後で目印・トレースはやや薄いものの、笹藪はさほどでもなく、天候さえ安定すれば晩秋と並ぶ(日の長さを勘案するとそれ以上の)山行適期では、と思われました。〉
その他周辺情報 甲斐大泉駅から徒歩4分で日帰り温泉「パノラマの湯・いずみ荘」あり。(大人820円/露天風呂・土産・飲食・休憩コーナー有、宿泊も可)
本日は、八王子駅より中央線各停でスタート。
2018年04月30日 06:15撮影 by  SBM303SH, SHARP
4/30 6:15
本日は、八王子駅より中央線各停でスタート。
連休前半、月曜のため松本行き鈍行も比較的空いてます。
2018年04月30日 08:10撮影 by  SBM303SH, SHARP
4/30 8:10
連休前半、月曜のため松本行き鈍行も比較的空いてます。
韮崎到着。瑞牆山から、八ヶ岳の山麓目指して歩きます!
2018年04月30日 08:30撮影 by  SBM303SH, SHARP
4/30 8:30
韮崎到着。瑞牆山から、八ヶ岳の山麓目指して歩きます!
スーパーあずさでやって来た瑞牆山の日帰りハイカーも加わり、始発バスは結構な混雑!早出して正解でした…
2018年04月30日 08:44撮影 by  SBM303SH, SHARP
4/30 8:44
スーパーあずさでやって来た瑞牆山の日帰りハイカーも加わり、始発バスは結構な混雑!早出して正解でした…
峡北交通、比較的コンパクトなバスです。
2018年04月30日 08:47撮影 by  SBM303SH, SHARP
4/30 8:47
峡北交通、比較的コンパクトなバスです。
バス車窓より。深田久弥終焉の地、茅ヶ岳が大きく迫ってきました。。
2018年04月30日 09:09撮影 by  SBM303SH, SHARP
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4/30 9:09
バス車窓より。深田久弥終焉の地、茅ヶ岳が大きく迫ってきました。。
瑞牆山荘着。既に10時過ぎ、少々お腹が空いてきました。
2018年04月30日 10:24撮影 by  SBM303SH, SHARP
1
4/30 10:24
瑞牆山荘着。既に10時過ぎ、少々お腹が空いてきました。
快晴微風、程良い気候の下、登山口スタート。
2018年04月30日 10:32撮影 by  SBM303SH, SHARP
1
4/30 10:32
快晴微風、程良い気候の下、登山口スタート。
第1ベンチ。ここで瑞牆山ご本尊登場!ムスコに1枚撮ってもらいましょう。
2018年04月30日 11:02撮影 by  SBM303SH, SHARP
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4/30 11:02
第1ベンチ。ここで瑞牆山ご本尊登場!ムスコに1枚撮ってもらいましょう。
ここから見ると、瑞牆もド迫力!とても登れそうに見えないのですが…
2018年04月30日 11:06撮影 by  SBM303SH, SHARP
3
4/30 11:06
ここから見ると、瑞牆もド迫力!とても登れそうに見えないのですが…
富士見平の湧水。雪解け水?で水量豊富。冷たくて美味しい!
2018年04月30日 11:23撮影 by  SBM303SH, SHARP
2
4/30 11:23
富士見平の湧水。雪解け水?で水量豊富。冷たくて美味しい!
富士見平小屋着。ここで昼食。小屋では、鹿肉ソーセージ・Beerなど魅力的なメニュー提供されてます!
2018年04月30日 11:40撮影 by  SBM303SH, SHARP
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4/30 11:40
富士見平小屋着。ここで昼食。小屋では、鹿肉ソーセージ・Beerなど魅力的なメニュー提供されてます!
かなり登ってきました。瑞牆山頂も指呼の間。。
2018年04月30日 12:06撮影 by  SBM303SH, SHARP
4/30 12:06
かなり登ってきました。瑞牆山頂も指呼の間。。
小川山分岐。大きな標識あり。瑞牆は直進です。
2018年04月30日 12:10撮影 by  SBM303SH, SHARP
4/30 12:10
小川山分岐。大きな標識あり。瑞牆は直進です。
急斜面を下りきり、ここで沢を徒渉。瑞牆山頂まで1時間半。
2018年04月30日 12:17撮影 by  SBM303SH, SHARP
4/30 12:17
急斜面を下りきり、ここで沢を徒渉。瑞牆山頂まで1時間半。
名物の桃太郎岩「枝で支えてまーす!」ゾーン。
2018年04月30日 12:19撮影 by  SBM303SH, SHARP
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4/30 12:19
名物の桃太郎岩「枝で支えてまーす!」ゾーン。
支える木も段々多くなってる気が…。
2018年04月30日 12:25撮影 by  SBM303SH, SHARP
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4/30 12:25
支える木も段々多くなってる気が…。
沢ツメ斜面のクサリ場。ここで一旦ストックしまいます。
2018年04月30日 12:33撮影 by  SBM303SH, SHARP
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4/30 12:33
沢ツメ斜面のクサリ場。ここで一旦ストックしまいます。
だいぶ登り詰めてきました。ここも「岩支えてまーす」ゾーンですね。。
2018年04月30日 13:04撮影 by  SBM303SH, SHARP
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4/30 13:04
だいぶ登り詰めてきました。ここも「岩支えてまーす」ゾーンですね。。
頂上まてあと少し!
2018年04月30日 13:12撮影 by  SBM303SH, SHARP
4/30 13:12
頂上まてあと少し!
午後になりだいぶ雲が増えてきましたが、富士山しっかり見えてます!
2018年04月30日 13:17撮影 by  SBM303SH, SHARP
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4/30 13:17
午後になりだいぶ雲が増えてきましたが、富士山しっかり見えてます!
頂上近くの大ヤスリ岩を見上げます…
2018年04月30日 13:23撮影 by  SBM303SH, SHARP
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4/30 13:23
頂上近くの大ヤスリ岩を見上げます…
ほぼ垂直に屹立してます!
2018年04月30日 13:40撮影 by  SBM303SH, SHARP
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4/30 13:40
ほぼ垂直に屹立してます!
不動滝分岐到着。ここにザックをデポ。
2018年04月30日 13:52撮影 by  SBM303SH, SHARP
4/30 13:52
不動滝分岐到着。ここにザックをデポ。
この区間だけテカテカにクラスト。通過注意!
2018年04月30日 13:53撮影 by  SBM303SH, SHARP
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4/30 13:53
この区間だけテカテカにクラスト。通過注意!
瑞牆山頂到着、ムスコは初登頂。身を乗り出すのもオッカナイ岩場です…。
2018年04月30日 14:00撮影 by  SBM303SH, SHARP
4
4/30 14:00
瑞牆山頂到着、ムスコは初登頂。身を乗り出すのもオッカナイ岩場です…。
山頂で富士、金峰山バックにパチリ!
2018年04月30日 14:01撮影 by  SBM303SH, SHARP
4
4/30 14:01
山頂で富士、金峰山バックにパチリ!
高曇りですが、八ヶ岳方面もバッチリ!
2018年04月30日 14:02撮影 by  SBM303SH, SHARP
4
4/30 14:02
高曇りですが、八ヶ岳方面もバッチリ!
ムスコ殿は富士をバックに最高のお昼寝タイム…。
2018年04月30日 14:04撮影 by  SBM303SH, SHARP
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4/30 14:04
ムスコ殿は富士をバックに最高のお昼寝タイム…。
こちらは茂来〜御座山方面。浅間方面は霞んで拝めず…。
2018年04月30日 14:07撮影 by  SBM303SH, SHARP
4/30 14:07
こちらは茂来〜御座山方面。浅間方面は霞んで拝めず…。
不動滝方面へ下山開始。ルート上に雪はほとんどありませんが、路傍には少々残雪あり。
2018年04月30日 14:35撮影 by  SBM303SH, SHARP
4/30 14:35
不動滝方面へ下山開始。ルート上に雪はほとんどありませんが、路傍には少々残雪あり。
この区間、何気に残雪でルートが覆われてます。通行注意!
2018年04月30日 14:43撮影 by  SBM303SH, SHARP
4/30 14:43
この区間、何気に残雪でルートが覆われてます。通行注意!
弁天岩通過。瑞牆の巨岩を見慣れた眼には、今一つインパクト小…。
2018年04月30日 14:54撮影 by  SBM303SH, SHARP
4/30 14:54
弁天岩通過。瑞牆の巨岩を見慣れた眼には、今一つインパクト小…。
この辺、巨岩の回廊の趣。
2018年04月30日 15:02撮影 by  SBM303SH, SHARP
4/30 15:02
この辺、巨岩の回廊の趣。
ししくい坂。「頑張って!」の標識あり。
2018年04月30日 15:08撮影 by  SBM303SH, SHARP
1
4/30 15:08
ししくい坂。「頑張って!」の標識あり。
ここも少々歩きにくい区間ですが、ロープあり。本コース中の難所です…。
2018年04月30日 15:10撮影 by  SBM303SH, SHARP
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4/30 15:10
ここも少々歩きにくい区間ですが、ロープあり。本コース中の難所です…。
夫婦岩通過。上がダンナ、右下が夫人?
2018年04月30日 15:21撮影 by  SBM303SH, SHARP
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4/30 15:21
夫婦岩通過。上がダンナ、右下が夫人?
…ではなくて、左右2つの岩が接している構図でした…。
2018年04月30日 15:22撮影 by  SBM303SH, SHARP
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4/30 15:22
…ではなくて、左右2つの岩が接している構図でした…。
ここで徒渉。水量はさほどでもなく、ドボン回避。。
2018年04月30日 15:26撮影 by  SBM303SH, SHARP
4/30 15:26
ここで徒渉。水量はさほどでもなく、ドボン回避。。
不動滝到着。左側の水流が強く、岩をえぐった感じです。
2018年04月30日 15:34撮影 by  SBM303SH, SHARP
4/30 15:34
不動滝到着。左側の水流が強く、岩をえぐった感じです。
ここで再び左岸へ。立派な橋が架かってます。
2018年04月30日 15:50撮影 by  SBM303SH, SHARP
4/30 15:50
ここで再び左岸へ。立派な橋が架かってます。
対岸の岩に鮮やかな黄緑色のコケ。。
2018年04月30日 15:52撮影 by  SBM303SH, SHARP
4/30 15:52
対岸の岩に鮮やかな黄緑色のコケ。。
対岸に「カエル岩」。角度によってはゴジラ岩にも見えます…。
2018年04月30日 16:08撮影 by  SBM303SH, SHARP
4/30 16:08
対岸に「カエル岩」。角度によってはゴジラ岩にも見えます…。
林道終点到着。ここまで車で入れます。ここから長い林道歩き、GPS頼りにショートカットを繰り返し、時間節約(これが親子で新たな楽しみに…)。
2018年04月30日 16:12撮影 by  SBM303SH, SHARP
4/30 16:12
林道終点到着。ここまで車で入れます。ここから長い林道歩き、GPS頼りにショートカットを繰り返し、時間節約(これが親子で新たな楽しみに…)。
黒森地区へ降りてきました。今晩の宿を探してウロウロ…。
2018年04月30日 17:30撮影 by  SBM303SH, SHARP
4/30 17:30
黒森地区へ降りてきました。今晩の宿を探してウロウロ…。
本日越えてきた瑞牆山の夕景。シンボルのヤスリ岩が一際目立ちます。
2018年04月30日 17:37撮影 by  SBM303SH, SHARP
5
4/30 17:37
本日越えてきた瑞牆山の夕景。シンボルのヤスリ岩が一際目立ちます。
瑞牆山の右には、金峰山のシンボル、五丈岩も見えてます!
2018年04月30日 17:40撮影 by  SBM303SH, SHARP
4/30 17:40
瑞牆山の右には、金峰山のシンボル、五丈岩も見えてます!
本日のお宿、五郎舎にようやく到着。思ったより立派な屋敷構えですね!
2018年04月30日 17:43撮影 by  SBM303SH, SHARP
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4/30 17:43
本日のお宿、五郎舎にようやく到着。思ったより立派な屋敷構えですね!
宿の看板通りに、瑞牆山の素晴らしい景観!
2018年04月30日 17:44撮影 by  SBM303SH, SHARP
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4/30 17:44
宿の看板通りに、瑞牆山の素晴らしい景観!
宿の2階のお部屋から、南アルプスの絶景。
2018年04月30日 17:57撮影 by  SBM303SH, SHARP
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4/30 17:57
宿の2階のお部屋から、南アルプスの絶景。
本日の晩餐、素泊まりなのですが、ご飯や山菜、お新香や味噌汁など宿のご厚意で出して下さいました。感謝!
2018年04月30日 18:33撮影 by  SBM303SH, SHARP
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4/30 18:33
本日の晩餐、素泊まりなのですが、ご飯や山菜、お新香や味噌汁など宿のご厚意で出して下さいました。感謝!
2日目、本日も朝から快晴。朝食済ませ、宿を朝5時過ぎに出発。
2018年05月01日 05:11撮影 by  SBM303SH, SHARP
5/1 5:11
2日目、本日も朝から快晴。朝食済ませ、宿を朝5時過ぎに出発。
朝から南アが眼前にバッチリ。。
2018年05月01日 05:15撮影 by  SBM303SH, SHARP
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5/1 5:15
朝から南アが眼前にバッチリ。。
最初は信州峠まで無粋な舗装道歩き。路傍の花を眺めながら、身体を温めます。
2018年05月01日 05:18撮影 by  SBM303SH, SHARP
1
5/1 5:18
最初は信州峠まで無粋な舗装道歩き。路傍の花を眺めながら、身体を温めます。
ヤマザクラがまだ咲き残ってます。
2018年05月01日 05:24撮影 by  SBM303SH, SHARP
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5/1 5:24
ヤマザクラがまだ咲き残ってます。
向かいの稜線に五月の日が昇ります。今日も快晴、暑くなりそう…。
2018年05月01日 05:43撮影 by  SBM303SH, SHARP
5/1 5:43
向かいの稜線に五月の日が昇ります。今日も快晴、暑くなりそう…。
瑞牆・金峰山の真横まで登って来ました。
2018年05月01日 06:01撮影 by  SBM303SH, SHARP
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5/1 6:01
瑞牆・金峰山の真横まで登って来ました。
信州峠到着。横尾山登山口の標識あり。
2018年05月01日 06:13撮影 by  SBM303SH, SHARP
1
5/1 6:13
信州峠到着。横尾山登山口の標識あり。
古い石仏と県境の標識あり。横尾山まで1時間半。。
2018年05月01日 06:22撮影 by  SBM303SH, SHARP
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5/1 6:22
古い石仏と県境の標識あり。横尾山まで1時間半。。
樹林帯のステキな尾根道。ここから待望の分水嶺トレイル歩きです。
2018年05月01日 06:23撮影 by  SBM303SH, SHARP
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5/1 6:23
樹林帯のステキな尾根道。ここから待望の分水嶺トレイル歩きです。
足許にはスミレのオンパレード。
2018年05月01日 06:30撮影 by  SBM303SH, SHARP
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5/1 6:30
足許にはスミレのオンパレード。
道のすぐ脇の木が4本まとめてポッキリ…。
2018年05月01日 06:40撮影 by  SBM303SH, SHARP
5/1 6:40
道のすぐ脇の木が4本まとめてポッキリ…。
大木の根の地中構造はこんな感じ。
2018年05月01日 06:41撮影 by  SBM303SH, SHARP
5/1 6:41
大木の根の地中構造はこんな感じ。
本日一番の急登。気温も上がり、親子揃ってシャツをたくし上げ半袖状態に。
2018年05月01日 07:07撮影 by  SBM303SH, SHARP
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5/1 7:07
本日一番の急登。気温も上がり、親子揃ってシャツをたくし上げ半袖状態に。
本日お初の富士。今日も1日お世話になります!
2018年05月01日 07:15撮影 by  SBM303SH, SHARP
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5/1 7:15
本日お初の富士。今日も1日お世話になります!
樹林帯を登り詰めると、カヤトの草原に。展望絶佳の予感に、テンション上がります…。
2018年05月01日 07:17撮影 by  SBM303SH, SHARP
5/1 7:17
樹林帯を登り詰めると、カヤトの草原に。展望絶佳の予感に、テンション上がります…。
予想を超える大展望!まずはこれから向かう八ヶ岳方面。
2018年05月01日 07:19撮影 by  SBM303SH, SHARP
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5/1 7:19
予想を超える大展望!まずはこれから向かう八ヶ岳方面。
続いて南アルプス方面。右奥には残雪の中央アが頭を覗かせてます。
2018年05月01日 07:20撮影 by  SBM303SH, SHARP
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5/1 7:20
続いて南アルプス方面。右奥には残雪の中央アが頭を覗かせてます。
富士の右前方に茅ヶ岳。
2018年05月01日 07:21撮影 by  SBM303SH, SHARP
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5/1 7:21
富士の右前方に茅ヶ岳。
昨日越えてきた瑞牆山〜金峰山。
2018年05月01日 07:21撮影 by  SBM303SH, SHARP
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5/1 7:21
昨日越えてきた瑞牆山〜金峰山。
横尾山最後の一登り…。
2018年05月01日 07:45撮影 by  SBM303SH, SHARP
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5/1 7:45
横尾山最後の一登り…。
横尾山到着。山梨百名山です。
2018年05月01日 07:53撮影 by  SBM303SH, SHARP
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5/1 7:53
横尾山到着。山梨百名山です。
ここは小生も初踏破。ムスコに記念写真撮ってもらいましょう。
2018年05月01日 07:53撮影 by  SBM303SH, SHARP
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5/1 7:53
ここは小生も初踏破。ムスコに記念写真撮ってもらいましょう。
八ヶ岳の手前に飯盛山。ここからだと近そうに見えるのですが…。途中の尾根道、手強いヤブが立ちはだかります!
2018年05月01日 07:58撮影 by  SBM303SH, SHARP
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5/1 7:58
八ヶ岳の手前に飯盛山。ここからだと近そうに見えるのですが…。途中の尾根道、手強いヤブが立ちはだかります!
さあ、いよいよ分水嶺トレイル本格縦走のスタート。最初は穏やかな道です。
2018年05月01日 08:05撮影 by  SBM303SH, SHARP
5/1 8:05
さあ、いよいよ分水嶺トレイル本格縦走のスタート。最初は穏やかな道です。
大平牧場の標識あり。実際は廃道状態…。
2018年05月01日 08:17撮影 by  SBM303SH, SHARP
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5/1 8:17
大平牧場の標識あり。実際は廃道状態…。
赤テープはほとんどありませんが、今のところ道形・踏跡明瞭。
2018年05月01日 08:19撮影 by  SBM303SH, SHARP
5/1 8:19
赤テープはほとんどありませんが、今のところ道形・踏跡明瞭。
八ヶ岳が眼前に接近。所々にこの「登山道」の標識あり、ホッとします。
2018年05月01日 08:21撮影 by  SBM303SH, SHARP
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八ヶ岳が眼前に接近。所々にこの「登山道」の標識あり、ホッとします。
豆腐岩到着。記念に1枚。。
2018年05月01日 08:45撮影 by  SBM303SH, SHARP
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豆腐岩到着。記念に1枚。。
木賊の頭〜鞍骨山の分岐。先人の知恵に従い、ここは南斜面の下降路へ。
2018年05月01日 08:52撮影 by  SBM303SH, SHARP
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木賊の頭〜鞍骨山の分岐。先人の知恵に従い、ここは南斜面の下降路へ。
ターゲットの飯盛山をロックオン!
2018年05月01日 08:58撮影 by  SBM303SH, SHARP
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5/1 8:58
ターゲットの飯盛山をロックオン!
槍山頂到着。予定より早めの到着、幸い、ここまでは特段不明瞭区間なし。だいぶ気温も上がり、急登の連続でバテ気味のため、ここで繰上げ昼食休憩。。
2018年05月01日 09:35撮影 by  SBM303SH, SHARP
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槍山頂到着。予定より早めの到着、幸い、ここまでは特段不明瞭区間なし。だいぶ気温も上がり、急登の連続でバテ気味のため、ここで繰上げ昼食休憩。。
三ツ沢の頭直下の急斜面。赤テープもほとんど風化、倒木が多く、薄い踏跡を丁寧に辿り登っていきます。
2018年05月01日 10:29撮影 by  SBM303SH, SHARP
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三ツ沢の頭直下の急斜面。赤テープもほとんど風化、倒木が多く、薄い踏跡を丁寧に辿り登っていきます。
間もなく三ツ沢の頭。相変わらずルートは不明瞭ながら、行く手に複数のパーティ出現。。
2018年05月01日 10:34撮影 by  SBM303SH, SHARP
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5/1 10:34
間もなく三ツ沢の頭。相変わらずルートは不明瞭ながら、行く手に複数のパーティ出現。。
三ツ沢の頭到着。スライドしたパーティ2組は、いずれも横尾山ピストンらしいです。お疲れ様…。
2018年05月01日 10:40撮影 by  SBM303SH, SHARP
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三ツ沢の頭到着。スライドしたパーティ2組は、いずれも横尾山ピストンらしいです。お疲れ様…。
三ツ沢の頭を越え、牧場ゾーンに入りました。いよいよゴールの飯盛山が指呼の間に。さあ、頑張って野辺山まで歩き切ろう!
2018年05月01日 10:48撮影 by  SBM303SH, SHARP
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三ツ沢の頭を越え、牧場ゾーンに入りました。いよいよゴールの飯盛山が指呼の間に。さあ、頑張って野辺山まで歩き切ろう!
ひたすら牧場の柵に沿って歩きます…。
2018年05月01日 10:58撮影 by  SBM303SH, SHARP
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ひたすら牧場の柵に沿って歩きます…。
ようやく鉄柵の出口到達。ムスコ殿は有刺鉄線で見事な鉤裂きを…。
2018年05月01日 11:07撮影 by  SBM303SH, SHARP
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ようやく鉄柵の出口到達。ムスコ殿は有刺鉄線で見事な鉤裂きを…。
無事シャバに出て、ホッと一息。
2018年05月01日 11:09撮影 by  SBM303SH, SHARP
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無事シャバに出て、ホッと一息。
野辺山の電波天文台も見えてきました。時間があれば寄っていきましょう。
2018年05月01日 11:10撮影 by  SBM303SH, SHARP
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野辺山の電波天文台も見えてきました。時間があれば寄っていきましょう。
八ヶ岳をバックに、飯盛山がグッと近付きます。我が足跡も、日本海から間もなく貫通!
2018年05月01日 11:23撮影 by  SBM303SH, SHARP
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八ヶ岳をバックに、飯盛山がグッと近付きます。我が足跡も、日本海から間もなく貫通!
十文字峠到着。ここで有刺鉄線を再び突破、飯盛山を目指します。。
2018年05月01日 11:31撮影 by  SBM303SH, SHARP
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十文字峠到着。ここで有刺鉄線を再び突破、飯盛山を目指します。。
本日歩いてきた分水嶺トレイルを振り返って。遠くに瑞牆山の鋭峰。
2018年05月01日 11:42撮影 by  SBM303SH, SHARP
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本日歩いてきた分水嶺トレイルを振り返って。遠くに瑞牆山の鋭峰。
足跡繋ぎのゴール地点、飯盛山頂にはハイカー多数!
2018年05月01日 11:45撮影 by  SBM303SH, SHARP
5/1 11:45
足跡繋ぎのゴール地点、飯盛山頂にはハイカー多数!
ヤマザクラ、三ツ沢の頭の背後には、立派な金峰〜瑞牆山。小川山も大きく見えます。
2018年05月01日 11:47撮影 by  SBM303SH, SHARP
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ヤマザクラ、三ツ沢の頭の背後には、立派な金峰〜瑞牆山。小川山も大きく見えます。
さあ、いよいよゴール地点目指し、ビクトリーロードに。
2018年05月01日 12:04撮影 by  SBM303SH, SHARP
5/1 12:04
さあ、いよいよゴール地点目指し、ビクトリーロードに。
飯盛山展望台より。ここで昼食休憩第2ラウンド。ゆっくり寛ぎました。
2018年05月01日 12:34撮影 by  SBM303SH, SHARP
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5/1 12:34
飯盛山展望台より。ここで昼食休憩第2ラウンド。ゆっくり寛ぎました。
足跡の繋がった八ヶ岳も目の前に!
2018年05月01日 12:36撮影 by  SBM303SH, SHARP
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足跡の繋がった八ヶ岳も目の前に!
最終ゴールの飯盛山頂。小生2度目ですが、一応証拠写真撮ってもらいましょう。
2018年05月01日 12:50撮影 by  SBM303SH, SHARP
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5/1 12:50
最終ゴールの飯盛山頂。小生2度目ですが、一応証拠写真撮ってもらいましょう。
午後になり、山岳景観もだいぶ霞んできました。
2018年05月01日 12:52撮影 by  SBM303SH, SHARP
5/1 12:52
午後になり、山岳景観もだいぶ霞んできました。
本日歩いてきた長いルートをもう一度振り返ります。よーく歩いた!
2018年05月01日 12:54撮影 by  SBM303SH, SHARP
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本日歩いてきた長いルートをもう一度振り返ります。よーく歩いた!
満開のヤマザクラの背景に八ヶ岳。日本の初夏のステキな光景。
2018年05月01日 13:01撮影 by  SBM303SH, SHARP
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5/1 13:01
満開のヤマザクラの背景に八ヶ岳。日本の初夏のステキな光景。
飯盛山にヤマザクラ。こちらもステキな構図です。
2018年05月01日 13:04撮影 by  SBM303SH, SHARP
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飯盛山にヤマザクラ。こちらもステキな構図です。
こちらはヤマザクラと南ア。
2018年05月01日 13:07撮影 by  SBM303SH, SHARP
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こちらはヤマザクラと南ア。
しし岩が見えてきました。間もなく「下界」です!
2018年05月01日 13:29撮影 by  SBM303SH, SHARP
5/1 13:29
しし岩が見えてきました。間もなく「下界」です!
しし岩到着。八ヶ岳の好展望ポイントです。
2018年05月01日 13:35撮影 by  SBM303SH, SHARP
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5/1 13:35
しし岩到着。八ヶ岳の好展望ポイントです。
さすがに、素晴らしい大パノラマ。車で来れると思うと、有り難みダウンですが…。
2018年05月01日 13:37撮影 by  SBM303SH, SHARP
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5/1 13:37
さすがに、素晴らしい大パノラマ。車で来れると思うと、有り難みダウンですが…。
ここも分水嶺上ですね。
2018年05月01日 13:44撮影 by  SBM303SH, SHARP
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ここも分水嶺上ですね。
電波天文台のすぐ上まで下りてきました。
2018年05月01日 14:05撮影 by  SBM303SH, SHARP
5/1 14:05
電波天文台のすぐ上まで下りてきました。
鹿ゲートを抜け、後は野辺山駅まで車道を一直線。。
2018年05月01日 14:06撮影 by  SBM303SH, SHARP
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鹿ゲートを抜け、後は野辺山駅まで車道を一直線。。
南牧村の農村交流センター着。次の小海線までまだ時間があるので、今日はここで少々休憩。。
2018年05月01日 14:15撮影 by  SBM303SH, SHARP
5/1 14:15
南牧村の農村交流センター着。次の小海線までまだ時間があるので、今日はここで少々休憩。。
下界の食事はどれも美味しそう。ざるそば頂きます!
2018年05月01日 14:24撮影 by  SBM303SH, SHARP
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下界の食事はどれも美味しそう。ざるそば頂きます!
お隣の野辺山天文台も初見学します。
2018年05月01日 14:40撮影 by  SBM303SH, SHARP
5/1 14:40
お隣の野辺山天文台も初見学します。
巨大なミリ波干渉計、レールで動かすんですね!
2018年05月01日 14:41撮影 by  SBM303SH, SHARP
5/1 14:41
巨大なミリ波干渉計、レールで動かすんですね!
これだけアンテナが並ぶと、なかなか壮観です!
2018年05月01日 14:42撮影 by  SBM303SH, SHARP
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5/1 14:42
これだけアンテナが並ぶと、なかなか壮観です!
八ヶ岳とパラボラ、これもなかなかシュールな構図ですね。
2018年05月01日 14:44撮影 by  SBM303SH, SHARP
5/1 14:44
八ヶ岳とパラボラ、これもなかなかシュールな構図ですね。
小海線の踏切ライン通過。野辺山駅まで500mちょっと。
2018年05月01日 15:11撮影 by  SBM303SH, SHARP
5/1 15:11
小海線の踏切ライン通過。野辺山駅まで500mちょっと。
JR最高駅・野辺山駅で、我が足跡繋ぎの旅も無事大団円。お疲れ様〜!
2018年05月01日 15:22撮影 by  SBM303SH, SHARP
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5/1 15:22
JR最高駅・野辺山駅で、我が足跡繋ぎの旅も無事大団円。お疲れ様〜!
小海線で甲斐大泉へ移動。クレジットで東京まで予約購入したキップが「途中下車できない」と言われ、慌てて買い直し…。
2018年05月01日 15:36撮影 by  SBM303SH, SHARP
5/1 15:36
小海線で甲斐大泉へ移動。クレジットで東京まで予約購入したキップが「途中下車できない」と言われ、慌てて買い直し…。
今回のツアーの締めは、ここ甲斐大泉駅近くの新装「パノラマの湯」。ここで長い山歩きの汗を流します!
2018年05月01日 16:01撮影 by  SBM303SH, SHARP
5/1 16:01
今回のツアーの締めは、ここ甲斐大泉駅近くの新装「パノラマの湯」。ここで長い山歩きの汗を流します!
帰路のスーパーあずさ、ムスコ君にはご褒美の「高原野菜とカツ弁当」。
2018年05月01日 17:51撮影 by  SBM303SH, SHARP
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5/1 17:51
帰路のスーパーあずさ、ムスコ君にはご褒美の「高原野菜とカツ弁当」。
小生はカロリー控えめに天むすと「ほろよい」で乾杯ー!
2018年05月01日 17:56撮影 by  SBM303SH, SHARP
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5/1 17:56
小生はカロリー控えめに天むすと「ほろよい」で乾杯ー!
撮影機器:

装備

備考 ・水分消費量:(初日)2人でゼリードリンク2本、冷凍PET(ソルティライチ、十六茶)2本、水300ml
(2日目)2人でゼリードリンク2本、水約1.5㍑(うち約800ccは昼食時使用)

感想

〈節目の山行にて、長文レコどうぞご容赦を…〉
 ここ数年、ニッチでマニアックなツアーを精力的に重ねて伸ばしてきた日本海→太平洋足跡繋ぎの旅もいよいよクライマックス。当初は連休後半に企画し、宿も押さえたものの「激ワル」天気予報に急遽予定変更。関西出張から戻った翌4/30の早朝、社会人1年生の我が息子を相棒役に駆り出し、八王子始発の中央線鈍行で韮崎へ。さすがに大型連休、駅前から出発の小ぶりな峡北バスは、スーパーあずさ1号からのハイカーも加わり満員の混雑。瑞牆山荘まで片道1時間余の山道を立ちんぼはしんどく、早出して座れて良かった…。
 予定よりやや遅れて、こちらも瑞牆〜金峰山ハイカーで大賑わいの山荘前を出発。富士見平小屋で父子揃って早くも空腹に襲われ、「鹿肉ソーセージ/生ビール」など小屋の魅力的なメニューと必死に抗いつつ、直前に水場で汲んだ美味しい湧き水とおにぎりで繰上げ昼食。元気を取り戻し、一旦近くに桃太郎岩の聳える沢沿いまで下った後、いよいよ瑞牆山頂への最後の登りです。家族連れとも多数スライドする中、岩混じりの急な斜面を落石せぬよう慎重に登っていきますが、前夜までの出張疲れもあり、中年オヤジは寝食足りた元気なムスコにあっさり置いていかれます…。
 それでも何とか、多種多様な登山者で大賑わいの瑞牆山頂に到着。午前中の快晴からは少し雲が増えたものの、富士の高嶺や八ヶ岳方面の好展望が出迎えてくれます。小生は約30年ぶりの懐かしい山頂ながら、初登頂のムスコ殿はスマホで写真撮影に興じたり、岩場から恐る恐る崖下を覗き込んだり、とこの特徴的な百名山山頂の一時を十分楽しんでいる模様。(初日のコースに瑞牆山を組み込んで良かったー!)
 荷物をデポした山頂直下の分岐から不動滝・黒森方面のコースに足を踏み入れると、一転してハイカーはほぼ皆無、「こちらは富士見平方面のルートではありません。間違った方は引き返して!」の案内標示が何枚も現れ、本コースのマイナーぶりを実感。それでも、途中のルート整備はしっかりしており、時折現れる残雪ゾーンや手すり付きの桟道を慎重に下り、意外にあっさりと不動滝に到着。ここで小休止、少し先からは舗装道歩きが始まりますが、GPS地図を頼りに林道屈曲部のショートカットを繰り返し、長い車道歩きの無聊を慰めます。
 頑張りの甲斐あって、途中当初予定より約1時間遅れだったのが、黒森集落に降り立つ頃にはほぼ予定通りの時刻に。集落中心部を外れた県道バイパス沿いに建つ本日のお宿、五郎舎を見つけるのに手間取り、かなり遠回りしましたが、本日越えてきた瑞牆山や金峰山の夕景を仰ぎつつ、何とか明るいうちに宿へ入れました。入り口では電話で何度もやり取りした女将さんが迎えて下さり、早速入浴、浴衣に着替えの後、お楽しみの夕食タイム。とはいえ、直前に日程変更した上、宿泊客は我々2名のみということで、夕食の手配が付かず素泊まりの扱いのため、持参したレトルトご飯やカレーで地味に食事…と思いきや、女将のご厚意で手作りの山菜や豆、トマトに味噌汁といった副菜を沢山出していただき、思ったより豪華な食事に大満足!
 翌朝は部屋でカップ麺の朝食を済ませ、午前5時過ぎに出発。お世話になった女将さんと記念撮影の後、信州峠への舗装道をまずは準備運動代わりに1時間歩きます。幸い前日の急登・急降下による筋肉痛も僅かで、途中向かいの稜線から昇った朝陽に本日の山旅の無事を祈願し、旧い石仏の建つ信州峠からいよいよ今回のハイライト、甲信分水嶺トレイルの縦走路に足を踏み入れます。横尾山までは一般コース、途中一ヶ所の急登区間はあるものの、全体に歩きやすい緩やかな尾根道で、もっと注目されても良い山では、とつくづく感じます。カヤトの原に登り詰めると、快晴の空の下、眼前には遮るもののない南アの大伽藍、これから歩を進める八ヶ岳方面、そして遠く残雪輝く中央アルプスの山々。振り返ると、昨日歩いた瑞牆山から金峰へと連なる国境稜線の山々、と息を呑む大パノラマに思わず足が止まります。
 先を行くムスコに促され、細長い頂稜を辿っていくと、間もなく横尾山頂到着。山梨百名山の1つで小生も初登頂、ムスコと記念写真を取り合ううち、信州峠方面から男性ソロの方が登ってこられます。さては同好の士、飯盛山までご一緒できるかも、と期待したのも束の間、聞けば横尾山ピストンで信州峠へ戻る由。「ここの山頂の『山梨百名山』の標柱は自分の山仲間が5人がかりで運び、建てたんですよ」など興味深いお話を伺った後、我々父子はいよいよ難関の飯盛山への分水嶺縦走路へと足を踏み入れます。
 最初のスポット、豆腐岩までは拍子抜けするぐらいの歩きやすい道、豆腐岩も昨日散々ド迫力の巨岩を見せられた我々には愛らしく映ります。この先、木賊の頭手前から縦走路は大きく南へと約90度向きを変えますが、ここも小さな案内標識と先人のヤマレコ記録に助けられ、迷うことなく通過。続く顕著なピーク、槍の手前は名前の通りの急登ながら、県境標識や分かりやすい赤テープに導かれ、コースタイムを短縮するペースで順調に到着。アップダウンの連続と気温の上昇にさすがに朝食のカロリーが尽き、槍の頂上で早めの昼食。
 いよいよここからが本日の核心区間。先人のレコを見ても「踏跡不明瞭、ロスト注意」とある通り、三ツ沢の大ダルを過ぎた辺りからは腰ぐらいの笹藪に踏跡も覆われ、残雪に圧されて赤テープもほとんど頼りにならず、野性の勘(!?)とGPSを頼みに、尾根筋を大きく外れていないことを確認しながら、慎重に笹藪の斜面を登っていきます。30分弱の難行の末、ようやく頂稜の一角が見えてくると、本日初の複数パーティとスライド。聞けば、2組とも飯盛山から横尾山までをピストンの由。この笹藪とアップダウンの道を往復するという体力、胆力に感服しつつ、辿り着いた三ツ沢の頭では一気に視界が開けます。牧場境界沿いに気持ちよく延びるトレースの向こうに目指す飯盛山、更にその彼方に八ヶ岳の雄姿がグッと近づき、ゴール間近を実感させます。ここはケータイ圏内、ムスコ殿が一息ついてプチ昼寝の間、小生は自宅や実家に「間もなくゴール、下山予定」と取り急ぎ息災連絡。
 ここからは、平沢牧場の鉄柵に沿い、有刺鉄線との狭間の踏跡を辿ります。幅が狭いこともあり、見た目ほどには歩きやすくなく、早く柵の外の広い世界に出たい!とフラストレーションが溜まった頃、ようやく鉄柵が直角に曲がる地点に到達。先人のレコ通り、手前の唯一の「出口」ドアを潜って“シャバ”の空気を吸い、解放感に浸っていると、すぐ後ろのムスコがズボンを有刺鉄線に引っ掛け、左脚に見事な鉤裂きが…。替えのズボンもなく、さてどうしたものかと暫し思案の後、救急テープで取りあえずの応急処置を済ませ、更に歩を進めます。
 やがて右側の有刺鉄線の向こうに、三ツ沢からの広々したハイキング道が現れます。ここでも先人のレコ通り、十文字峠付近の鉄線の隙間を、今度こそ鉤裂きを作らぬよう慎重に潜り抜けると、後は鼻唄の出そうな歩きやすいコース。指呼の間に迫った飯盛山頂には、家族連れなど多くのハイカーの姿も見えます。いくつかのアップダウンを越え、ビクトリーロードを進んでいくと、ついに昨秋歩いた野辺山から飯盛山に繋がる尾根道に合流。ここで日本海から伸ばしてきた小生の赤い足跡が、とうとう関東山地を越え、太平洋間近の箱根湯本まで繋がりました!
 野辺山からの小海線の時刻にも余裕があるため、足跡繋がりの祝宴兼ね、飯盛山手前の展望台で2度目の昼食タイム。手持ちの食料もだいぶ残り少なくなりましたが、後は山頂から野辺山へ下山するのみの楽々ルート。お湯を沸かしココアと紅茶で寛ぎ、心置きなくデザートまで平らげて、ラストターゲットの飯盛山頂に向かいます。越えてきた重畳たる県境稜線を見遥かしつつ、最後の記念撮影の後、クールダウンにはちょうど良い斜度の野辺山への下山コースへ。八ヶ岳の好展望台でもある平沢峠(しし岩)で小休止、幅広いハイキング道を下りきり、気温上昇の中、ジュースの自販機求めて舗装道をしばし歩くと、右側に南牧村の農村交流センター出現。ここでドリンクを買い、重い山靴をサンダルに履き替え、美味しい信州そばを頬張って父子でリフレッシュ。すっかり元気回復し、以前仕事上の知人に訪問を勧められたお隣の電波天文台もプチ見学させていただき、午後3時過ぎには最終ゴールの野辺山駅到達。「JR標高最高点駅」でこの節目の長旅を終えられ、感慨もひとしおです。ご褒美代わりに甲斐大泉で途中下車、駅から程近い新装の日帰り温泉「パノラマの湯」へ。山旅の汗を流し、小淵沢からのスーパーあずさ(自由席)でもしっかり並びの席を確保して、ムスコと二人缶チューハイの祝杯を上げ、翌日の通常通りの出勤に備え、家路に就きました。
 ということで、ピカピカの好天の下、懸念された後半の道迷いもGPSナビの威力でほとんどゼロ。2日間の山行で生じた当方のダメージは、初日の瑞牆山直下の急登中にどこかで落とした小生愛用のポケット万歩計、2日目の息子ズボンの鉤裂きとプチ筋肉痛程度。連休真っ直中にも拘わらず、移動の列車やバスは全て座ることができ、持参した食料も予備食を除きキレイに使い切る、という久々の会心のツアーとなりました(…と、山歩きにも旅行企画にも未だ関心の薄いムスコ殿にアピール…)。
 これにて、日本海(親不知)から北ア、八ヶ岳を経て繋いできた足跡も、奥秩父→奥多摩→陣馬→丹沢→箱根に伸びる東の赤い線としっかり繋がり、残るは箱根湯本〜小田原海岸の1区間のみ。このまま行くと、もう1つの大目標である300名山踏破(最後の1座は箱根・神山:火山活動のため登山規制中…〈涙〉)よりも先に、赤い足跡が太平洋まで繋がってしまいそうです。できることなら、このところ九州方面などで御機嫌斜めの火山の神のお怒りが鎮まり、家族同伴の箱根ツアーで両目標の同時達成が図れればと願うばかりです。ただ、そうなると目標完遂後の「燃え尽き症候群」も半端ないものと予想され、年齢のカベも勘案しつつ、そろそろ次なるアウトドアの目標・ターゲットを探索せねば…と思い悩む今日この頃であります。ヤマレコ先達諸兄・諸姉のご指導、ご助言を期待しております!
〈長文・駄文のレコにお付き合い下さり、心より御礼申し上げます…m(_ _)m〉

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コメント

あと少しですね
お久しぶりです。

骨折その後は順調そうに見えますが、如何ですか?

遂に飯盛山〜瑞牆山荘を歩かれ、もはや太平洋〜日本海繋ぎも完成同然ですね。おめでとうございます。

次の目標、難題ですね。何か目標がある方が出かけ易いですが、のんびり気の向くままというのも、また良しだと思います。いずれにしろ、今後も大いに山を楽しんで下さい。
2018/5/7 12:13
Re: あと少しですね
Gonpapaさま:メッセージ有り難うございます。お陰様にて骨折の予後もすっかり順調で、登り下りが今までより慎重になった分、滑ったり転んだりの回数もこれまでより格段に減った気がします。ラストターゲットの箱根山の方は、このところ静穏な状況が続いているように見え、早く登山解禁してもらえると良いのですが…。
 両ミッション達成後の目標設定については、既に足跡繋ぎを完遂された貴殿のご山行計画なども参考に、じっくり思案してみたいと思います。今回のツアーでムスコと共に2座を踏破した山梨百名山も、自宅からアクセスしやすく程良い目標に思えますが、これをクリアすると次は信州百名山、更に群馬、栃木と際限なく修業の旅が続きそうで、家族の理解が得られるか不安なしとしません…。ともかくも、身体の動くうちは、「目標」に囚われ過ぎずマイペースの山歩きを続けたく思います。目標達成の先達として、宜しくご指導、ご指南の程を!
2018/5/7 12:52
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