風越山（飯田市）〜ツツジと名水の山〜

2018年05月06日(日) [日帰り]

• GPS: 06:50
• 距離: 7.8km
• 登り: 1,018m
• 下り: 1,002m

コースタイム

日帰り

• 山行: 5:14
• 休憩: 1:34
• 合計: 6:48

6:32 猿庫の泉
7:48 7:52 高鳥屋山
9:02 9:02 風越山
9:05 9:10 句碑
9:14 9:18 風越山
9:35 9:44 白山社奥社
10:15 10:55 展望台
11:14 11:42 今庫の泉
12:06 12:10 乙女の滝
12:54 12:54 円悟沢登山口
13:20 13:20 猿庫の泉
13:20 ゴール地点

天候

晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車

猿庫の泉の下にある駐車場を使わせていただきました。トイレあり。

コース状況／危険箇所等

登山ポストなし
高鳥屋山から風越山：笹薮が少し煩いが問題なし
乙女の滝への分岐道：沢沿いのゴロゴロした河原を歩く
乙女の滝から円悟沢登山口：沢沿いの若干荒れた道で不明瞭なところもある。コースではないところにもピンクテープがあったりするので、釣られないように。今回は大丈夫だったが、初夏〜秋までヒルがたくさん出るそうなので注意が必要。

その他周辺情報

たかもり温泉御大の館（500円）はラドン温泉で、内湯や露天風呂で立ち上がれば南アルプスを眺められる。石鹸・シャンプー・ドライヤー完備でコスパ高し！

写真

朝の中央道
中央アルプスを眺めながら飯田へ

飯田ICで下りると
風越山がばばーんと見える

猿庫の泉はこの階段の上
すぐ横に駐車スペースとトイレあり

高鳥屋神社のすぐ右から登り始める

ツクバネウツギ
花を見つけては止まるのでなかなか進まない

白花のジュウニヒトエ
紫のをよく見るが、環境によって色が変わるそう

シロバナシモツケ
たくさん咲いてた

オトコヨウゾメ
”ようぞめ”とはがまずみの木曽・下伊那の方言だそうだが、じゃあ男は？

ぽつんと咲いてたけどヒサカキ？ピントが来ていなくて同定が難しい

下の方はヤマツツジが盛り

ギンリョウソウは今年初
一匹だけなら怖くない！

奥宮までの間に三十三観音が並ぶ

丸太で作った鳥居が見えると

高鳥屋神社の奥宮で

高鳥屋山の頂上でもある
山頂標識らしいのはこれだけ

タチツボスミレ
高鳥屋山を過ぎた辺りで沢の方から「ワン」と小さな鳴き声が！もしやネバタゴガエル！？

ウスギヨウラクは

上から見るとヒゲヒゲと薄桃色のスカートがかわいい

標高が上がるとトウゴクミツバツツジが真っ盛り

急坂を上がるとあと5分と書かれた岩

山頂で真っ先に目に入るのは「権現山」

その裏は「風越山」
山頂は展望がないけど広いので、団体さんでも休憩によさそう

ルートではないけど、少し下ったところに句が彫られた岩がひっそり

ユキザサっぽい蕾

白山社奥宮までにはこんな鎖場（ロープ場）が1ヶ所だけある

白山社奥宮（正面）
ベンガラ塗りがいいかんじ

横から見ると本殿と拝殿の境目がよくわかる

少し下りたところに新しい説明板があった

説明板その2

ムシカリ（オオカメノキ）
今年初！イキイキと咲いてた

随神門
木彫りの小さな随神がいらした

その先は岩から掘り出した橋や

階段が続いて

とってもカッコよかった

偉い人が馬を下りたとこ？

ベニマンサクのかわいい葉っぱ
秋に赤いマンサクに似た花が咲くそうな...この辺りにいっぱい見かけた

ツクバネソウ
蕾が出てきたところ

白山社の鳥居扁額に「風越山」のかわいい文字

クロモジの花
初めて見た！楊枝にしか接してなかったなぁ

展望台に到着
南アルプスがずら〜りと見える
（仙丈ヶ岳〜光岳）

南アルプスのそのまた南端まで...飯田市街も

展望台の回りは蝶が舞うミツバツツジの楽園

荒川三山〜聖岳あたりのアップ

北岳〜間ノ岳あたりのアップ

展望台のすぐ下で表参道と分かれて今庫の泉方面へ

イワカガミの蕾っぽい
山頂近くのイワウチワは終わっていたから、イワカガミの花をみたかったなぁ...

チゴユリ
あちこちで見かけたけど、これが一番べっぴんさん

今庫の泉
水量が少なく汲むのは大変だったが、とってもおいしかった〜さすが玉水！そしてここでも謎の蛙＋犬っぽい鳴き声が...

泉の回りにはオオバタネツケバナや

フイリフモトスミレや

ヤマキケマンが咲いていた

乙女の滝への分岐
もちろん行きますよ〜

タニギキョウ
...というらしい。初めて見た！こんなに小さくても桔梗の仲間だそう

ツボスミレ
かわゆし！

コチャルメルソウ
不思議な世界

ミツバツチグリ
キジムシロかも？

こんな沢の河原を上流に向かって行くと

滝が見えてきた！と思ったら看板もあった

滝そばの大岩に登ると迫力ある〜

滝壺近くに下りて見上げると荒々しさ倍増！
乙女に見えなーい

分岐まで戻って円悟沢沿いに進むと、こんな丸太橋がいくつかある。折れそうで少し不安...特に真ん中の...

ハコベ
小さいなーかわいいなー

コウライテンナンショウ
マムシ系は苦手

三段の滝
岩の上を流れ落ちていて小さいながらもかっこいい

二段の滝
この先に一段の滝もあるようだったけど見逃した〜

円悟沢登山口にはこのような貼り紙が

あとは林道歩きなので野の花がいっぱい
キランソウ

ミミナグサ
うさちゃんだー

カキドオシ
垣根を通して侵入するからでカキオドシではない！

クサイチゴ
イチゴ系も苦手

草見滝
滝はちょろちょろだったけど、すぐ横でざんざん流れる清水を大量に汲んで行く人が何人もいた

まわりには確かに草が見える...
ヒメレンゲ

トキワハゼかと思ったけどムラサキゴケのよう

車に戻って身支度してからお茶をいただきに行きます

階段を上っていくと猿庫庵という茶室があり

ミズバショウが咲いていたりして

こんなステキなお茶席に到着！

”松下清水を汲む”
とはまさにぴったりの短冊

肝心の猿庫の泉は...樋の奥の岩の合間から滲み出していて

周りの緑がおいしい水で喜んでいるよう

ステキに置かれた湯呑でいただくと...まろやか〜

そして名水点のお薄も最高！（お饅頭付きで300円）お茶碗は”さるくら”と線刻されていて天龍焼だそう

こんな看板があり、茶点岩が気になるので行ってみると...

こんなでした
どれがどう茶点岩なのか判別できず

でもこの寄り道でいくつかお花を発見！
ハタザオ

ホウチャクソウ
ずらっと並んでないのでたぶん

ホソバテンナンショウ
...だと思う

中央道から空木岳以南の山々や

千畳敷カールのあたりを眺めつつ幸せに帰りました〜

感想

kobatch

春の花を楽しみ、登りも下りも急坂を楽しみ、名水を楽しみ、充実の山でした。さすが飯田のおらほの山ですねぇ。♪りんご並木を見ま〜もる風越山〜♪（ふるさとCM大賞NAGANO）

追記 :
現地で飲んだ名水、汲んで帰って自宅でもいただきました。今庫の泉で点てたお薄はまろやかで美味しかった。飯田市街の和泉庄で買い求めた「大きんつば」にバッチリでした。次は猿庫の泉で点てたお薄といただいてみます。
そして喜久水酒造で買い求めた「純米 風越」「純米吟醸 猿庫の泉」は、どちらも水の美味さを感じさせる逸品でした。一升ずつあるのでしばらく晩酌に楽しめそうです。
帰ってからも美味しい山行の余韻、ごちそうさま♪