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Yamareco

記録ID: 1504629
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ハイキング
富士・御坂

春日山/鶯宿峠のナンジャモンジャの木を眺めに

2018年06月22日(金) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
7.1km
登り
727m
下り
473m

コースタイム

出発8:20−支尾根取付き点8:35〜8:50−905m圏合流9:15−林道支線9:40〜10:10−1070m圏コブ10:50〜10:55−縦走路合流11:05−鶯宿峠11:10〜11:45−新倉峠12:00−風巻12:25−名所山(東洞)12:45〜12:50−黒坂峠13:00〜13:35−春日山13:50−小峠13:55−春日沢ノ頭14:20〜14:25−鳥坂峠15:00−旧道15:15〜15:40−新鳥坂トンネル出口(MTBデポ地)15:45〜15:55−ゴール16:15
天候 晴れ時々曇り
過去天気図(気象庁) 2018年06月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車 自転車
中央高速道を笛吹八代スマートICで降りて県道36号線を南下する。約11km、15分程で鳥坂峠のトンネルとなり、南側出口の空地に数台駐車できる(ゴール地点)。ここにMTB(自転車)をデポした。
県道36号線をさらに進み、上芦川で若彦トンネルへの道を分け、中芦川集落を抜けた先で大窪鶯宿林道入口となる(新鳥坂トンネル出口から5.2km)。県道脇に空地があって数台駐車できるが、林道に入って50m程の路肩に1台だけ停められる(スタート地点)。下山後、新鳥坂トンネル出口からここまでMTBでダウンヒル。
コース状況/
危険箇所等
鶯宿(おうしゅく)峠の東200m程の主稜線上にある1075m圏コブから南東に伸びる支尾根を登る。1004.3mの三角点がある林道支線までは比較的明瞭な踏跡があり、藪漕ぎは不要だった。林道を越えると、支尾根上の踏跡は不明瞭となり、さらに小枝をかき分ける藪漕ぎが強いられた。道標やテープ類は皆無。
1075m圏コブで縦走路に出た後は、鶯宿峠のナンジャモンジャの木を眺めてから、名所山、春日山、春日沢ノ頭を通って鳥坂峠まで縦走し、新鳥坂トンネルの南側出口に降り立つ。この間、道標が完備し、良く踏まれた登山道が通じている。
大窪鶯宿林道入口から約800m、標高810mで小尾根の先端を回り込む。法面の手前に獣道が降りているのでここから取付く
2018年06月22日 08:36撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
6/22 8:36
大窪鶯宿林道入口から約800m、標高810mで小尾根の先端を回り込む。法面の手前に獣道が降りているのでここから取付く
少し藪を漕いでいくと、直ぐに踏跡が現れた
2018年06月22日 08:54撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
6/22 8:54
少し藪を漕いでいくと、直ぐに踏跡が現れた
何かの境界を示す杭が踏跡上に打たれている。石がガラガラした急坂で歩きにくい
2018年06月22日 09:01撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
6/22 9:01
何かの境界を示す杭が踏跡上に打たれている。石がガラガラした急坂で歩きにくい
標高905m付近で支尾根に乗る。この先はガラガラ石も無くなって林間中の歩き易い道に変わる
2018年06月22日 09:14撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
6/22 9:14
標高905m付近で支尾根に乗る。この先はガラガラ石も無くなって林間中の歩き易い道に変わる
傾斜が緩くなり、藪も無いので踏跡をのんびり辿る
2018年06月22日 09:34撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
6/22 9:34
傾斜が緩くなり、藪も無いので踏跡をのんびり辿る
標高990m付近から尾根はさらになだらかとなり、道幅は3, 4mにもなる。切った小枝が束ねられて所々に置かれている
2018年06月22日 09:38撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
6/22 9:38
標高990m付近から尾根はさらになだらかとなり、道幅は3, 4mにもなる。切った小枝が束ねられて所々に置かれている
林道支線が支尾根を回り込む地点に出た。右に遮断器があるが開いていた。100m程西に1004.3mの三角点があるはずだ
2018年06月22日 10:08撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
6/22 10:08
林道支線が支尾根を回り込む地点に出た。右に遮断器があるが開いていた。100m程西に1004.3mの三角点があるはずだ
林道を横切り、再び支尾根の続きを登る。下部とは一転して、踏跡は不明瞭で藪がうるさい。小枝を払いながら進む
2018年06月22日 10:11撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
6/22 10:11
林道を横切り、再び支尾根の続きを登る。下部とは一転して、踏跡は不明瞭で藪がうるさい。小枝を払いながら進む
尾根の右寄りに明瞭な踏跡が現れた。藪も無く楽だ。先ほどの林道支線の続きが20m程下を並行している
2018年06月22日 10:13撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
6/22 10:13
尾根の右寄りに明瞭な踏跡が現れた。藪も無く楽だ。先ほどの林道支線の続きが20m程下を並行している
踏跡が尾根中央部に移ると藪が酷い。踏跡を踏んでいることは足裏の感覚で分かるが、踏跡を覆う藪をかき分けながら進むので難渋する
2018年06月22日 10:20撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
6/22 10:20
踏跡が尾根中央部に移ると藪が酷い。踏跡を踏んでいることは足裏の感覚で分かるが、踏跡を覆う藪をかき分けながら進むので難渋する
仕方ない、尾根の右側面に逃げると、樹林の中に獣道が通じているので、これを辿る。藪が無くて助かる
2018年06月22日 10:30撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
1
6/22 10:30
仕方ない、尾根の右側面に逃げると、樹林の中に獣道が通じているので、これを辿る。藪が無くて助かる
しかし獣道はやがて巻き気味となり、尾根筋から遠のくので尾根上に戻る。途端に藪漕ぎの復活。先ほど以上に強烈だ
2018年06月22日 10:46撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
1
6/22 10:46
しかし獣道はやがて巻き気味となり、尾根筋から遠のくので尾根上に戻る。途端に藪漕ぎの復活。先ほど以上に強烈だ
なだらかな1070m圏コブに着いた。藪の中に倒木がころがっているだけ
2018年06月22日 10:50撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
6/22 10:50
なだらかな1070m圏コブに着いた。藪の中に倒木がころがっているだけ
この少し先に巨木が立っていた。しつこい藪はこの巨木までだった
2018年06月22日 10:53撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
6/22 10:53
この少し先に巨木が立っていた。しつこい藪はこの巨木までだった
巨木の先でぱったりと藪は消えた。不思議だ。でも助かったぁ、もう藪漕ぎしないで済む!
2018年06月22日 10:54撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
6/22 10:54
巨木の先でぱったりと藪は消えた。不思議だ。でも助かったぁ、もう藪漕ぎしないで済む!
一度下った尾根は再び緩やかに上りとなるが、どこでも歩けるので気が楽だ
2018年06月22日 10:57撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
6/22 10:57
一度下った尾根は再び緩やかに上りとなるが、どこでも歩けるので気が楽だ
先ほどの1070m圏コブとほぼ同じ標高の1075m圏コブで縦走路と合流した。本日初めての赤テープを見るが、これは縦走路のルート案内だ
2018年06月22日 11:04撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
6/22 11:04
先ほどの1070m圏コブとほぼ同じ標高の1075m圏コブで縦走路と合流した。本日初めての赤テープを見るが、これは縦走路のルート案内だ
緩やかな縦走路を西に200m程下ると鶯宿峠に着き、高さ17mのナンジャモンジャの木を仰ぎ見る。推定樹齢540年
2018年06月22日 11:11撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
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6/22 11:11
緩やかな縦走路を西に200m程下ると鶯宿峠に着き、高さ17mのナンジャモンジャの木を仰ぎ見る。推定樹齢540年
木の下に説明板が立っている。ヒノキに似てヒノキにあらず、樹種不明のためナンジャモンジャと通称されていたとのこと
2018年06月22日 11:42撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
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6/22 11:42
木の下に説明板が立っている。ヒノキに似てヒノキにあらず、樹種不明のためナンジャモンジャと通称されていたとのこと
この木の葉は裏面の白蝋粉が無くて表裏の区別がしにくいため、著名な植物学者の牧野富太郎がリョウメンヒノキと名付けたとのこと
2018年06月22日 11:41撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
6/22 11:41
この木の葉は裏面の白蝋粉が無くて表裏の区別がしにくいため、著名な植物学者の牧野富太郎がリョウメンヒノキと名付けたとのこと
鶯宿峠の直ぐ下を林道名所山線が通っている。ナンジャモンジャの木を見るだけならば、ここまで車で来られる
2018年06月22日 11:43撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
6/22 11:43
鶯宿峠の直ぐ下を林道名所山線が通っている。ナンジャモンジャの木を見るだけならば、ここまで車で来られる
さあ、ここからは東に向かって主稜線通しに縦走する。良く踏まれた幅広い道が続く
2018年06月22日 11:50撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
6/22 11:50
さあ、ここからは東に向かって主稜線通しに縦走する。良く踏まれた幅広い道が続く
新倉峠。この辺りの峠はいずこも切通しになっていて、荷駄が通ったかつての往還道の面影を感じる
2018年06月22日 11:58撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
6/22 11:58
新倉峠。この辺りの峠はいずこも切通しになっていて、荷駄が通ったかつての往還道の面影を感じる
幅広い防火帯を登る。つい最近も木を切り倒して防火効果を高めたようだ
2018年06月22日 12:02撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
6/22 12:02
幅広い防火帯を登る。つい最近も木を切り倒して防火効果を高めたようだ
防火帯の急登が続く。青空がきれいだ
2018年06月22日 12:04撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
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6/22 12:04
防火帯の急登が続く。青空がきれいだ
振り返ると展望が良い。先ほど登った支尾根が直ぐ南隣に望める。平坦部の左端近くを林道支線が通っている。背後の山は三方分山か
2018年06月22日 12:09撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
6/22 12:09
振り返ると展望が良い。先ほど登った支尾根が直ぐ南隣に望める。平坦部の左端近くを林道支線が通っている。背後の山は三方分山か
風巻には朽ちかけた道標が立っている。ここで進路は北東から南東に曲がる
2018年06月22日 12:23撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
6/22 12:23
風巻には朽ちかけた道標が立っている。ここで進路は北東から南東に曲がる
地形図には名所山、案内書には東洞、現地では春日山最高点1236mと表示された山頂に着く。山名が混乱している。眺望は利かない
2018年06月22日 12:44撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
6/22 12:44
地形図には名所山、案内書には東洞、現地では春日山最高点1236mと表示された山頂に着く。山名が混乱している。眺望は利かない
黒坂峠へ下る途中で、これから登る山々が垣間見られた。アンテナ鉄塔のあるのが春日山、その奥が春日沢ノ頭
2018年06月22日 12:55撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
6/22 12:55
黒坂峠へ下る途中で、これから登る山々が垣間見られた。アンテナ鉄塔のあるのが春日山、その奥が春日沢ノ頭
さらに北方向に甲府盆地と背後の山並みが梢越しに望めた。でも、ごく一部が見えるだけ
2018年06月22日 12:59撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
6/22 12:59
さらに北方向に甲府盆地と背後の山並みが梢越しに望めた。でも、ごく一部が見えるだけ
車道が通り抜ける黒坂峠に降り立った。句碑とその説明板、ベンチ、道標などが設けられている
2018年06月22日 13:01撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
6/22 13:01
車道が通り抜ける黒坂峠に降り立った。句碑とその説明板、ベンチ、道標などが設けられている
黒坂峠から春日山へ登る。良く踏まれた歩き易い道が続く
2018年06月22日 13:45撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
6/22 13:45
黒坂峠から春日山へ登る。良く踏まれた歩き易い道が続く
春日山の山頂に着くと、鉄板(?)製の山名板と、大理石の碑(?)が木に立てかけられていた。碑文は意味不明だ
2018年06月22日 13:48撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
6/22 13:48
春日山の山頂に着くと、鉄板(?)製の山名板と、大理石の碑(?)が木に立てかけられていた。碑文は意味不明だ
山梨百名山の杭。でも、この山が山梨百名山とは・・・眺望は利かない。どこが良くて選ばれたのだろうか
2018年06月22日 13:48撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
6/22 13:48
山梨百名山の杭。でも、この山が山梨百名山とは・・・眺望は利かない。どこが良くて選ばれたのだろうか
山名杭の直ぐ隣、平坦な山頂にパラボラアンテナ鉄塔が建っている。車道がここまで通じているのに山梨百名山に選定されたとは
2018年06月22日 13:49撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
6/22 13:49
山名杭の直ぐ隣、平坦な山頂にパラボラアンテナ鉄塔が建っている。車道がここまで通じているのに山梨百名山に選定されたとは
鉄塔用の車道に引き込まれない様に、これに並行した登山道を示す案内板がわざわざ立てられている
2018年06月22日 13:51撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
6/22 13:51
鉄塔用の車道に引き込まれない様に、これに並行した登山道を示す案内板がわざわざ立てられている
小峠を過ぎると春日沢ノ頭への上りとなる。立派な歩き易い道が続く
2018年06月22日 14:13撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
6/22 14:13
小峠を過ぎると春日沢ノ頭への上りとなる。立派な歩き易い道が続く
春日沢ノ頭の頂上に着いた。その案内板は一部破損している。小さく「春日山(崩山)」の表示もある。左下は1235.0mの三角点か
2018年06月22日 14:20撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
6/22 14:20
春日沢ノ頭の頂上に着いた。その案内板は一部破損している。小さく「春日山(崩山)」の表示もある。左下は1235.0mの三角点か
案内書には、山頂は展望が良い、と書かれていたが、周りを灌木で囲まれた狭い草地で、周囲は何も見えない
2018年06月22日 14:23撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
6/22 14:23
案内書には、山頂は展望が良い、と書かれていたが、周りを灌木で囲まれた狭い草地で、周囲は何も見えない
草地の隣は樹林で、ここも眺望無し。甲府盆地を見下ろしながらのんびりコーヒーブレイクを楽しむ積りだったのに
2018年06月22日 14:20撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
6/22 14:20
草地の隣は樹林で、ここも眺望無し。甲府盆地を見下ろしながらのんびりコーヒーブレイクを楽しむ積りだったのに
仕方ない、見晴らしの良い場所を探しながら鳥坂峠へ下る。2つ目の1210m圏コブで道は東から南に折れる
2018年06月22日 14:37撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
6/22 14:37
仕方ない、見晴らしの良い場所を探しながら鳥坂峠へ下る。2つ目の1210m圏コブで道は東から南に折れる
見晴が利かない樹林中を下る。幅広い道が通じているが、何かで土を削ったり引っかいたりした跡が続く。猪か鹿か
2018年06月22日 14:42撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
6/22 14:42
見晴が利かない樹林中を下る。幅広い道が通じているが、何かで土を削ったり引っかいたりした跡が続く。猪か鹿か
展望を得られないまま、鳥坂峠に着いてしまった。暗くて陰気な峠で、一休みする気は起きない
2018年06月22日 15:01撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
6/22 15:01
展望を得られないまま、鳥坂峠に着いてしまった。暗くて陰気な峠で、一休みする気は起きない
昔から歩かれてきた峠道のようで、窪地状の道が緩やかにジグザグを刻んでいる
2018年06月22日 15:05撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
6/22 15:05
昔から歩かれてきた峠道のようで、窪地状の道が緩やかにジグザグを刻んでいる
右下に巨大な堀とコンクリート壁が現れた。旧トンネルらしいが、確認できない
2018年06月22日 15:09撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
6/22 15:09
右下に巨大な堀とコンクリート壁が現れた。旧トンネルらしいが、確認できない
標高1010mで旧道に降り立った。あとは古い車道を300mほど歩けば新トンネルの出口
2018年06月22日 15:12撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
6/22 15:12
標高1010mで旧道に降り立った。あとは古い車道を300mほど歩けば新トンネルの出口
この旧道の入口はゲートで遮断されている。これを抜けると、県道36号線が通じている新鳥坂トンネルの南側出口に着く
2018年06月22日 15:44撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
6/22 15:44
この旧道の入口はゲートで遮断されている。これを抜けると、県道36号線が通じている新鳥坂トンネルの南側出口に着く
写真のトンネル左側が旧道入口。今朝置いたMTBを取り出し、県道を5.2kmダウンヒルすれば、大窪鶯宿林道入口近くの愛車にゴール
2018年06月22日 15:50撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
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6/22 15:50
写真のトンネル左側が旧道入口。今朝置いたMTBを取り出し、県道を5.2kmダウンヒルすれば、大窪鶯宿林道入口近くの愛車にゴール
撮影機器:

感想

「ナンジャモンジャの木」と呼ばれる木は全国に何本かある。いずれも珍しい種類の木らしい。富士五湖の北側、御坂山地から枝分かれした芦川北側稜線上の鶯宿峠に、その1本が立っていると言う。この木は珍奇な木として名木中の名木なので、県の天然記念物に指定されたとのことだ。

ナンジャモンジャとは、呼び方も面白いではないか。どんな木なのか実物を眺めに行ってみよう。
この木を見るだけならば、鶯宿峠の直ぐ下を林道名所山線が通じているので、これを辿れば車で行かれる。でも、折角だから麓から歩いて登ろう。
一般には鶯宿集落から舗装された大窪鶯宿林道をひたすら歩くらしいが、これではあまりにも退屈だ。そこで、コース状況に書いたように、鶯宿峠の東200m、主稜線上の1075m圏コブから南東に伸びる支尾根を登ることにした。地形図を読んで、これなら登れると判断したルートである。

大窪鶯宿林道から分かれた林道の支線が標高1000m辺りでこの支尾根を横切っている。これを境に、支尾根の上部と下部では大きく性格が異なっていた。
下部には比較的明瞭な踏跡が続いていた。ほとんど藪は無いし、最初こそ急登が続いたが、次第に傾斜が緩まってきたので、のんびり気分で歩けた。
上部はしばらく平坦である。ところが踏跡は不明瞭で、その上を藪が覆い被さっているので、これをかき分けながら進まなければならない。僅か100m進むのに10分も掛かった個所もあった。1070m圏コブまで久しぶりの藪漕ぎに悪戦苦闘したが、無事に縦走路に抜けることが出来た。
地形図の情報だけを頼りに、未知の尾根にルートを探し求めていくことは、大いに緊張感を伴う。でも、状況が悪ければ悪いほど、抜け切った後の達成感、充実感は大きくなるものだ。

ナンジャモンジャの木の下に詳しい解説文が立っていたので、本文の写真に添えた説明には、適宜これを引用、転記した。植物学的には珍らしい種類らしいが、普通のヒノキと比べたこともない素人にとっては、天然記念物になる程の価値があるのか良く分からない。

ナンジャモンジャの木を眺めた後、鶯宿峠から芦川北側稜線を通って鳥坂峠まで縦走した。この主稜線には良く手入れされた一般登山道が通じているので安心であり、緊張感も無く、のんびりと歩けた。
ただ意外だったのは、この主稜線はあまりにも展望に乏しかったことである。新倉峠から風巻へ幅広い防火帯を登っている時、振り返れば眺望が開けていた。でも景色が良かったのはここだけ。
その先は樹林中を進むため景色は望めない。しかも、名所山、春日山、春日沢ノ頭の各頂上は、いずこも全く展望が利かない。頂上で景色を眺めながら大休止、という予定は全て狂った。

鶯宿峠から歩き出したら名所山で休憩の積りだった。でも着いてみると、展望は利かず、空地も無く、道端の一角と言った風情の頂上では、腰を下ろす気にもならない。そのまま黒坂峠まで下ると、ここにはベンチがあったのでやっと大休止。1時間15分歩き続けた事になる。
さらに、本日最後の頂である春日沢ノ頭で、甲府盆地を見下ろしながらコーヒーブレイクする予定だったが、これもまたダメ。どこかの案内書で、この頂上から見下した甲府盆地の写真を見たような気がしたけれど、これは記憶違いだったようだ。
この誤算は大きかった。仕方ない、頂上はパスして、眺望の利く場所を探しながら降りて行ったら、結局、鳥坂峠まで来てしまった。でも、ここも見晴らしは利かない上、陰気な峠なので休む気にもならない。ついにはゴールである新鳥坂トンネルに出るほんの100m程手前、旧道脇の草地でコーヒーを淹れる羽目になった。結局1時間40分歩き通してしまった。

天気は良いし、悪場は無いし、道標が完備してルート探索に気を遣うこともない。昨日は夏至だったのでまだまだ陽は高い。だからゆっくりしたペースで歩き、展望が利く気持ちの良い場所で、のんびりと長居をしたかった。
それなのに、鶯宿峠からゴール近くまでを2ピッチで通り抜けてしまった。のんびり山を楽しもう、といった願いとは裏腹に、あわただしく駆け抜けるような山行になってしまった。稜線を歩いているのに展望に恵まれず、その反動で、展望が利く場所での休憩、に、あまりにもこだわり過ぎたようだ。

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