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Yamareco

記録ID: 1504944
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
甲信越

故郷の山は厳しいが美しかった 粟が岳

2018年06月23日(土) [日帰り]
 - 拍手
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
07:50
距離
13.4km
登り
1,425m
下り
1,421m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
6:30
休憩
1:19
合計
7:49
7:37
7:37
44
8:56
9:00
41
9:41
9:42
32
11:02
11:02
25
11:27
12:00
17
12:17
12:17
27
13:11
13:13
30
13:43
13:50
20
14:56
14:57
16
天候 晴れ時々くもり ただ、蒸し暑い
過去天気図(気象庁) 2018年06月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
実家で車借りて15分。やっぱり近い
コース状況/
危険箇所等
5合目から7合目にかけてハシゴ場・ロープ場・鎖場が連続します。
よく整備はされているのできちんと使って登れば問題ないですが、慣れない人には少し厳しいのかもしれません。
その他周辺情報 登山道手前に「加茂美人の湯」ありますが、設備は良いですが800円が高いという方は、もう少し市街地寄りに「七谷コミュニティセンター」100円の地元湯があります。地元のジジババとのふれあいが嫌でない方はぜひ

装備

個人装備
Tシャツ タイツ ズボン 靴下 グローブ 防寒着 雨具 日よけ帽子 着替え ザック 昼ご飯 行動食 非常食 飲料 地図(地形図) コンパス ヘッドランプ 予備電池 筆記用具 ファーストエイドキット 常備薬 日焼け止め 保険証 携帯 時計 タオル ストック カメラ

感想

子供のころからずっと仰ぎ見ていた山の頂をようやく40にして踏むことが出来た。
これが嬉しくないことがあろうか、と深田久弥先生風に表現してみましたが、本当に感慨深い山旅でした。
さらに、それだけでなく、1200mの山とは思えない素晴らしい展望とヒメサユリの花。私のつたない文書力では表現しきれない素晴らしい山でした。
まずは、水源地からスタート。一昔前は加茂市はここの水で全量の水道水を賄っていました。思えば子供のころからこの山のおかげで新鮮なミネラルウォーターを飲んでいたのですね。改めて感謝しつつ第二ダムの堰堤の歩道を越えてダム湖の脇から登山道へ入る。いきなり急登ですが、この山自体が4.5キロで約1100mをガッツリ登る登山路ですので、この程度は序の口。2から3合目にかけても小さいハシゴを越えてジリジリと標高を上げていきます。3合目のベンチのあたりで少し傾斜は一旦緩くなりますが、またしばらく行くと急登に。基本この繰り返しです。先行する単独行のお婆ちゃんのペースについていこうとするもなかなかついていけない。ようやく5合目のベンチで追いつきましたが、御年67で越後三山を軽く歩いている方のようで、なるほど健脚でした。結局この方には山頂まで追いつけませんでした。また、単独行のお姉さんとぬきつぬかれつしながらいきましたが、結局この方にも置いて行かれてしまいました。やっぱり体力落ちているなぁ。トレーニングしよう。
その上、急登は終わるどころか5合目終盤で1回目の鎖場。6合目の先に2回目の鎖場があります。双方登りはロープや鎖を頼らなくても手で登れるかなといった感じですか、下りは少し厳しい。鎖を頼りにしつつ、やはり基本は3点支持で安全に降りましょう。そこを乗り越えもうひと頑張りすると7合目の避難小屋が見えてきます。今日は泊まりの方がいるようで寝袋とコンロが置いてあり準備万端といった感じ。お邪魔しないように外のベンチで一休みしてまた昇り始める。
ここからは少しガレたり道が一部崩落している部分もある細い道を相変わらずガツガツ登っていく。しかし危険個所にはトラロープで柵がしてあり一定の整備はされており、ワンミスで落っこちてしまいそうなほどの危険性は感じない。ちなみに、そんなにメジャーではない山の割には全般的に道はチキンと整備されており、ちゃんと登れは安全な道です。整備してくれる地元の皆さんに感謝です。
そして7合目後半からヒメサユリロードが始まります。少し残念なのが来るのが一週遅かったようで、日当たりの良いところの花は半分ぐらい枯れてしまっています。ただ、残った半分でも十分にすごい量の花が咲いています。ここまでの量は浅草岳の鬼ケ面や朝日連峰の稜線に勝るとも劣らないぐらいのすごい量の花が咲いています。特に9合目北峰からの山頂稜線はまさに圧巻のヒメサユリロード。すべての花が斜面に向き一斉に花咲かす姿は感動します。さらにそこから北側を見ると越後の山々と飯豊連峰が見え、少し横に視線をそらすと奥会津の山々から遠く尾瀬の燧ケ岳や日光白根山までが見える大展望。しかも手前に見える山々の斜面は皆磨き上げたかのような見事なスラブ地形の大岩壁が並ぶ圧巻の展望。この展望とこの花々を楽しめているのがたった1200の山の稜線とは思えない素晴らしい環境。この恵まれた環境を味わいつつ進む。この展望とヒメサユリの多さが俺の歩みを妨げる、訳ではないが、味わいつつゆっくりと進む。そして最後に少しだけ登って山頂。山頂も大展望でした。
正面には越後平野が一望。弥彦と角田の奥にはうっすらと佐渡まで見える。南に目を移せば正面に守門のまだ雪を残した姿が見え、奥に浅草岳、さらに角度を変えると越後三山も少し見える。やはり圧巻の展望。私のほかにも10人程度の人たちがこの展望を満喫しながら最高の昼食をとっていた。
昼食後もまだじっくり眺めていたい気もするのだが、いかんせん山頂には日差しを遮る場所がなく、まして今日は暑い上に風もない。少し後ろ髪をひかれつつ下山を開始することに。帰りも9合目まではあえてゆっくり進み展望と花を楽しむ。そして9合目からは少しずつペースを上げて下る。しかし今日は暑い。下りなのにバテそうで少しずつ休憩をとる。そして本日のメイン下りの鎖場を慎重に下る。最高の気分を味わった後に滑落ではシャレにならない。無事鎖はクリアしその後は暑さでばて気味で黙々下る。何とかコースタイム程度で下山できた。
家に帰ってシャワーを浴びた後、河原まで歩いて粟が岳を改めて仰ぎ見る。あそこのてっぺんまで行ったんだよな、子供のころからあそこまで行けたらどんなだろうと思っていたところに立ったんだよなあ。と何とも言えない感慨にひたってしまいました。何か初心の様なものを思い起こさせてくれる素晴らしい山行でした。
来年は下田側からも登ってみようかな。

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