『県境をヒルまみれ承知で0泊2日の山梨百名山4座を繋ぐ旅』〜山百4座はオーバーナイトハイクで〜🗻白鳥山・貫ヶ岳・高ドッキョウ・篠井山【甲信越百名山×1・山梨百名山4・静岡百山2】（in・十島駅 out：奥山温泉）

2018年08月25日(土) ~ 2018年08月26日(日)

• GPS: 20:45
• 距離: 59.9km
• 登り: 5,639m
• 下り: 5,017m

コースタイム

1日目

• 山行: 14:06
• 休憩: 3:52
• 合計: 17:58

22:22 スタート地点
0:55 1:15 白鳥山
5:47 6:18 貫ヶ岳
6:52 7:09 晴海展望台
7:23 7:29 十国展望台
7:56 7:58 樽峠
8:53 9:01 清水方面展望所
9:41 10:16 高ドッキョウ
10:54 11:27 徳間峠
12:02 12:06 赤岳
12:17 12:44 深田尾峠
13:17 13:20 砂子山
13:41 13:54 田代峠
16:21 16:22 篠井山奥山登山口
17:02 17:07 渡り場の頭
17:43 18:05 篠井山
18:24 18:29 渡り場の頭
18:53 篠井山奥山登山口

天候

晴れ

アクセス

利用交通機関：

電車 自家用車

往路：自宅（東海道）富士（身延線）十島
復路：奥山温泉（車：友達）興津（東海道）自宅

コース状況／危険箇所等

詳細は感想欄及び詳細日誌記載

その他周辺情報

奥山温泉
http://www.okuyama-onsen.com/

南部町（この地図参考にしました）
http://www.town.nanbu.yamanashi.jp/kankou/hiking/files/kankou-p2505-3.pdf

写真

8/25 21:54

久しぶりのオーバーナイトハイク、夜通し歩くので手持ちライトも参戦

8/25 22:22

【身延線・十島駅】
富士川渡渉は断念、稲子駅から十島駅に変更

8/25 22:32

【万栄橋】
富士川を渡りながら、渡渉を考えた自分が正気に戻って良かったと思える

8/25 22:57

【満月とロード】
車のハイビームがもう一つのフルムーンを作っています

8/25 23:07

国道52号線の高架下に白鳥山への道が…
この斜面を降りたが、国道の対面を下ると擁壁で降りきる事が出来なったようです

8/25 23:19

富士川の輪郭にそって歩いていると、早速の水場で早速の補給

8/25 23:27

【県境ルートの取付】
リボンついてます、このあたりは全面ネットフェンスの防災施設ですが、ここは扉のようになっていて行き来できます

8/25 23:41

【取付き】
私はもう少し歩いてここからトレイルへ

8/25 23:57

「水みち」のような道でトレースは明瞭

8/26 1:05

【白鳥山ピーク】
山梨百名山95座目
明るいときは富嶽の眺めが評判ですね

8/26 1:05

【恋人の聖地】
今の私は来ては行けない所(^^;)
いつか機会を見つけて山を見に来たいです

8/26 1:06

「せっかくなので」
そぉっと鳴らすと、えらい音に「ビックリ！」

8/26 1:23

【森林公園の案内図】
駐車場まで降りてきて

8/26 1:27

【富士山を見下ろすコース】
ここから再度遊歩道でトレイルへ復帰

8/26 1:35

【基本は尾根通し】

8/26 1:43

【時々屈曲して】

8/26 1:54

整備中の車道にトレースを切られて多少惑わされ

8/26 2:27

【レコで見ていた大岩】
これが見えたらラスト、沢を短区間歩いてフィニッシュ

8/26 2:31

【結構流れてます】
この沢に降りる直前が崖があり注意しました

8/26 2:38

【明るい夜】満月だからなのか、トレイルの後だからなのか

8/26 2:52

月明かりに灯されながら県境を行ったり来たり

8/26 2:52

【ロードも県境】
この古道案内に導かれ

8/26 3:16

なんと水場！

8/26 3:38

【中沢公民館】　
貫ヶ岳登山口

8/26 3:47

【再びトレイルへ】　
ロードは刺激が少ないのか眠い…

8/26 4:35

「ヒルだ！」
この頃「ヒル」と「眠気」と終わらない闘いを繰り返し…

8/26 5:28

【中沢焼山】「朝日♪」ここから貫ヶ岳ピストン

8/26 5:49

【貫ヶ岳ピーク】山梨百名山96座面　
眺望はありませんが、ヒルはありまっています

8/26 5:55

【貫ヶ岳ピーク】ヒルスプレーを塗りたくり…

8/26 6:14

【タオル掛けてお疲れ様】標高以上に登った感があるのは、低い標高から取り付いているからですかね、良い風が抜けていきます

8/26 6:20

【幻想的な朝】気持ちにも光が差し込みます！

8/26 6:52

【晴海展望台の朝露とベンチ】ヒルまみれの地面からのアングルは勇気ある一枚になりました

8/26 7:05

【晴海展望台】ベンチの奥に立つと！雲海が…今週は宝永火口も仲間入りして、うっとりします

8/26 7:03

右手前に二つのゴルフ場を抱える白鳥山で覚えました
その奥に富嶽の台座のような天子山塊、左手前の大きな山は思親山ですかね

8/26 7:05

【晴海展望台からの眺望】富嶽にズームすると手前に天子山塊の南部が可愛いです

8/26 7:06

【晴海展望台からの眺望】愛鷹と富嶽に鳥肌です、こんなに裾野が見えたのは久しぶりです

8/26 7:15

「お願い謝ります…勘弁していただけませんでしょうか…」

8/26 7:26

【ヒルにズーム】動きが凄い(^_^;)

8/26 7:29

【十国展望台】残念…こちらが雲海に飲まれましたね

8/26 7:31

【分岐】県境に乗り直しました

8/26 7:43

【下草が…】ここを5分通過したらゴアが決壊します、そして奴も侵入します

8/26 7:48

親切な階段、貫ヶ岳ともお別れ、結構下ってきた

8/26 7:51

【高い樹木のトンネル】
日が昇り今度は猛暑に警戒しますが、そこまで厳しくないのは彼らのお陰でですかね

8/26 7:56

【樽峠】高ドッキョウまで2:30の案内、更に降りてきましたね

8/26 8:54

左奥が竜爪???
友達が歩いてます

8/26 9:26

なんだろ…後で質問かな…

8/26 9:41

【高ドッキョウピーク】山梨百名山97座目　北側が開けてましたが、この時は雲が上がってしまいました

8/26 10:45

この辺り岩場が多いです

8/26 11:00

【徳間峠】夜の部のバリエーションで、ペットボトルを一つ失う失態をした為、当初より早めに水を探しに降ります

8/26 11:17

【気づくと水場！】稜線からすぐでした、ラッキーです

8/26 11:17

冷たかったので、かぶってラジエター代わりに

8/26 11:26

再び稜線に戻り、水もとれたのでgo！

8/26 11:33

【隙間からの眺望】富嶽と貫ヶ岳の北尾根ですかね？
確か中貫ヶ岳・南貫ヶ岳とか…

8/26 12:05

【赤岳ピーク】次は横岳？笑
中々登り応えありました

8/26 12:09

この辺り意外とルートファイ必要でした

8/26 12:16

結構落ちてる箇所もあり凄いです

8/26 12:42

送電線伐採ライン

8/26 12:42

安倍奥の山々

8/26 12:57

【送電線伐採ラインからの眺望】富嶽方面、左は篠井山???

8/26 12:57

【送電線伐採ラインからの眺望】歩いてきたルート

8/26 13:02

図根点

8/26 13:17

【砂子山ピーク】
こちらも登り応えたっぷり、それとも自分が疲弊してきたのか…

8/26 13:49

【田代峠】東海自然歩道！
奥山温泉まで4キロ

8/26 13:50

青笹山130分、奥山温泉100分？

8/26 14:00

「急に上高地のようです」

8/26 14:02

涼しい！

8/26 14:11

あらゆる樹木が苔むしていて

8/26 14:14

今週は杖がない

8/26 14:39

水遊びをしながら

8/26 14:40

【青笹山方面通行止め】

8/26 14:46

何処が見えてるんだろ　尖ってる

8/26 15:23

【本日のエイドステーション奥山温泉】
食事のラストオーダー15：30滑り込みセーフ！
歩いていると食欲ないのに「天丼」と自販機で3本補給
時間が時間だったので「篠井山」は諦める事に…

8/26 16:21

【篠井山登山口】
一度は諦めた本日の篠井山…
今一度、僕にチャンスをくれた人がいました！

8/26 16:41

滝から良い風が吹いてくる〜涼しい〜

8/26 17:48

【篠井山ピーク】山頂に到着すると…
凄い事になってる…

8/26 17:48

【影篠井山と雲海】

8/26 17:48

【篠井山からの眺望】ここまでくると造り物みたいです

8/26 17:50

シンメトリー…宝永河口はあるが…

8/26 17:53

富士山ピークにズーム

8/26 17:54

本当は馬込登山口を経由して井出駅まで歩きたかったですが…

8/26 17:55

今回はタイムアウトですね

8/26 17:55

最後の最後に…
まだ見放されてなかったようです…?
「山の神とこのチャンスをくれた友達にただただ感謝です」

8/26 17:57

【翼を広げた富嶽】
この日のコンディションもあるのでしょうが、見ている位置（篠井山）も良い場所なのかもしれませんね

8/26 18:00

【篠井山からの眺望】愛鷹の手前の雲が新たな山に見えてきます

8/26 18:02

ズームして

8/26 18:03

【篠井山からの眺望】大沢崩れが浮き上がって見えます

8/26 18:03

【篠井山からの眺望】完全に浸かった…
1000m前後の山とは思えない…

8/26 18:00

【篠井山ピーク】山梨百名山98座目
あまりにも圧倒されてしまい、標柱を撮るのを忘れました
山百でこれが出来るのも、「あと2回です」

撮影機器：

Canon PowerShot SX720 HS Canon

F-01J FUJITSU

感想

RaVieEnRose

【タイトル・テーマ】
『県境をヒルまみれ承知で0泊2日の山梨百名山4座を繋ぐ旅』
〜山百4座はオーバーナイトハイクで〜

――――――――――『最初に』―――――――――
　山梨百名山も残り6座、そのうち南部の4座は繋げられなくない位置だと思い
一度の山行で歩きたいと稲子駅から井出駅までの周回コースで計画
日帰りロングでは私には厳しい距離だったので、テントで2日で歩く計画に分類

　土日休めない日が続き、この山域の「ヒル」もネックになり、片付かない計画でしたが、私にも出来る方法があるのではと…模索

　話は一旦先週の山伏登山口に向かう車内に飛びます
随分遅い時間のランニングと思った歩行者
ザックに付けられたマットでTJAR選手と気づきました
　何をした訳でもなかったのですが、暗闇の中黙々と走っていく姿と表情がとても印象的でした…
　
　その事がどこかに印象付けられていたのか、自分の考えた事のない方法であれば今の状況でもやれる事があるのではないかと思え、今一度計画を見直す事に

　コースタイムの問題は、早出（オーバーナイトハイク）で解消
ヒルについては、この距離で吸われない事は不可能なので、吸われ過ぎない事を意識し、山、
本来の姿を知る事だと前向きな方向で解消

色々な意味で未知数な部分があるが、上手くいけば未知ではなくなる

今回は万が一の事を考え、友達に各所のタイムスケジュールを送信し電波のはいる所では進捗を報告する事を約束しました

その会話の中で

「この時期にヒルの山を4座縦走なんて正気の沙汰ではないよね」

と不眠での献血登山への挑戦が始まります


――――――――――『日帰り』―――――――――
8月26日（日）

【詳細日誌】

https://www.yamareco.com/modules/diary/164879-detail-171278


――――――――――『最後に』―――――――――

【今回の山行総括】

　〜ナイトハイクの白鳥山〜

　縦走で工程が長い時に、日の出前から歩き出したり、日帰りロングでラスト1、2ピッチほどヘッデンで歩いたりする事はよくある事ですが、今回のように完全に夜通し歩くのは初めての経験でした

　小さい頃ボーイスカウトで「オーバーナイトハイク」という行事があり
スタート直前に、指定されたニゴマン地図と直前に読み上げられた座標から、指定のチェックポイント算出しすべて経由してゴールまで夜通し歩いた記憶が蘇ります

　白鳥山では、登りこそはほぼ一般ルート近い感覚でした
ピーク付近でガスが出てしまい、暗闇+近場のみの視界に難易度があがり多少強引に尾根直登で難を逃れました
　下りは更にバリエーション気味で、尾根を何度か屈曲するのでヒル退治しながらのルートファイでしたが、自分でも驚くほど集中していて、これが本来のルートファイなのかもしれないと思えました

〜晴海展望台からの富嶽〜

　貫ヶ岳へのロードは眠気と一戦交え、ヒルと戯れながら稜線に乗る頃には朝日が樹木の隙間から差し込み、いつもとはまた違った朝の迎えられました

　面白いもので、自分自身にも朝が来るような感覚で、タイムリーに眺望が期待できる晴海展望台に到着する事ができました

　そこからの富嶽は裾野までの広がりが圧倒的で、翼を広げた富嶽が愛鷹を巻きこみそうな勢いで、手前に見える富士川が湖面のように見え、昨夜は目の前で水深を気にして事を思い出すと、「人はよく歩くもんだと」他人事のように思えてきます

〜しっとりした東海自然歩道〜

　高ドッキョウを経由しバリエーション区間で水を一本落としてしまった事で早めの補給が必要となり、徳間峠で県境の稜線を離脱しますが降りはじめてすぐに絞り水と遭遇
　
　今回のチャレンジ続行を許されたような気がして再び県境に再復帰した稜線は自己主張の強い山々が続いていて、良く言えば歩き応えのあるルートでした

　東海自然歩道の田代峠に接続すると、雰囲気はガラッと変わり
上高地にでも来たような錯覚に…小さな流れがだんだんと支沢が集約され、小さな滝も現れ始めると、いつの間にかラジオを付けている事の意味がなくなってきます
　
　間引きれた樹木はすべて苔むしていて時間の経過を感じます
とても整備されているのに、一体感ができ始めているようにも見え予想外に楽しめた区間になりました

〜諦めかけた山行にチャンスをくれた人〜

　東海自然歩道を満喫し、人工物が見えると
そこは奥山温泉です
今回は公共交通機関で来ているので「得意の一か八かは使用禁止です」
　山梨百名山4座を繋げで歩く事がテーマだっただけに残念でしたが諦めてラストオーダーぎりぎりで食事を注文して、友達に進捗状況と、ここで止める事を報告しました

すると、私以上に私の事がわかるのか

「気力と意識がしっかりしているなら、迎えにいくから進んで！」と…

今書いていても泣けてきます…

迷っている時間はないので、

「はい、お願いします」と一言残し
3分で天丼をたいらげ、10分で風呂から上がり、汗だくのまま、適度に早く歩く事で自分に風をあてて汗を引かせていくという新しいスタイルで篠井山を目指します

〜富嶽の特等席〜
　正直、珍しく考えるより先に行動したので歩きながらこの先の工程を計算します
コースタイムは往復で約4時間、単純計算20時を回る計算でしたが、食べた物が出ない程度に登り続けるとピークで広がっていた景色は予想をはるかに超えていました

　午前中の晴海展望台の雲海と富嶽も素晴らしかったのに、その雲海が「しっとり」とた表情になる事で、また違った趣がプラスされ、ここまで来れた事…
一度諦めた山行に再びチャンスを与えてくれた友達に感謝してもしきれない気持ちでいっぱいでした

こんなフィナーレもあるんだぁ…と
また一つ忘れられない旅をする事ができました

※）私の身体はヒルと戯れた結果、足首と左上半身が冬の星座のようなっており
そのせいかなのか、足が激しくむくみ自分の靴が履けなくなる日々を送っています(笑)

―――次回歩いてみたいと思ったルート―――
□県境を青笹山への接続
□県境を天子ヶ岳から十島駅への接続