奥又白池&茶臼ノ頭
- GPS
- --:--
- 距離
- 20.9km
- 登り
- 1,060m
- 下り
- 1,050m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー 自家用車
沢渡⇔上高地 往復乗合タクシー |
コース状況/ 危険箇所等 |
【上高地〜中畠新道分岐】=通常の登山道 【中畠新道分岐〜奥又白池】=急斜面の連続で、数か所にトラロープ有り 下部は灌木、上部はササ主体の藪尾根で、展望の良い所は少ない。 2250m付近から流れのない奥又白谷源頭部の岩場ですが、足場は適所にあります。 ルートは明瞭ですが、最上部で尾根が平らになり、傾斜が緩くなったらやや左へ、小さなケルンが連続する方へ進みます。 ルートを通じて灌木の根やササ、ホールド・スタンスとなる岩が多く、危険度としては六百山や錫杖岳より低いように感じました。 【奥又白池〜茶臼ノ頭】=草付き斜面後灌木・ハイマツ帯ですが、かなり明瞭な踏み跡と数か所にピンクテープ有り。 コルから少し尾根を辿り、西側から巻いて頭直下のハイマツ林へ、お立ち台のような岩場が見えたら頂上です。 岩場から池は見えませんでしたので、池から見える茶臼は頭北側のハイマツ帯です。 行きで池南側の中又白谷源頭部の草地は踏み跡が分かりづらいですが、帰りで茶臼の灌木帯から草地へ出た時には、池までほぼ平行に踏み跡が続いているのが分かりました。 行きは草付きの歩き易い所を歩いて灌木帯入口のピンクテープを目指すといいですが、草地の中に点在する灌木を避けて大きく高巻く必要はなさそうです。 各地点の標高 上高地BT=1505m 新村橋=1581m 奥又白池登山口=1595m 中畠新道分岐=1873m 奥又白池=2476m 茶臼ノ頭=2535m |
写真
感想
10年前の10月中旬、パノラマコースから涸沢に入った時、漠然とした憧れですが、いつか機会があれば奥又白池へ行ってみたいと思いました。
当時は茶臼ノ頭は私の頭の中にはありませんでしたが、どうせ行くなら池からすぐ近くのピークでもあり、電子申請した登山届には池と頭の両方を書きました。
ネットで奥又白池への最近の記録はあまりなく、上高地バスターミナルから中畠新道分岐までの標準コースタイムは往復7時間弱ですので、中畠新道分岐から奥又白池or茶臼ノ頭までの往復タイムが鍵でしたが、上高地から往復12時間程度だろうと想定していました。
実際には休憩込みで13時間20分でした。
膝と腰、特に腰の痛みがひどく、思うように足が運べませんでした。
一つ間違えば大けがでは済まない所が多かっただけに、タイムは大幅にオーバーしましたが、明るいうちに安全圏に下れただけでも幸運でした。
奥又白池〜茶臼ノ頭間の標準的なタイムは上り25分、下り20分だと思います。
ネットの情報から、下山後沢渡行きの最終バスは19時だと思っていましたが、19時は釜トンネルゲートの閉鎖時刻であり、最終バスは18時40分だそうです。BTへ這う這うの体(ほうほうのてい)で下山した時、BTには他に2組7人の下山者がいました。5人パーティーは間もなくタクシーでBTから去り、私の後に下山して来た単独行の方と2人パーティーの計4名は、後から来たタクシーで釜トンゲートまで、ゲートの外で待機していた2台のタクシーで平湯と沢渡へそれぞれ2名ずつ乗り換えとなりました。
2台目のタクシー及びゲートの外で待機する2台のタクシーの手配の大変さが、BT担当者のスマホのやり取りから察せられました。
上高地に限らず、観光地での職務に携わる方々は外から来る人をとても大切にしてくださる姿勢が心に沁み入りました。
ある程度のバリルート経験者なら特別の脚力がなくても10〜11時間あれば奥又白池まで日帰りできるでしょう。
晴れの日なら早朝の展望は間違いなく絶景ですし、行程に余裕を持たせる意味でも、前日は徳沢泊りで、当日はなるべく軽荷で行かれることをお勧めします。ザックが重いと、中畠新道の急斜面の登りは大変です。
この山行記録を投稿するに当たり、私がしばしば検索する『激藪の隙間から』と『等高線の狭間から』を、検証を兼ねて読んでみました。
行く前に読むのは状況を想像するだけですが、行った後に読むと状況がよくわかります。
お二人とも上高地入山後に前泊し、当日は屏風ノ頭と茶臼ノ頭に登られています。
茶臼だけで13時間以上掛かった自分と比較すると、道楽とはいえ、如何に凄い脚力かが羨ましいです。
勿論年齢から来る衰えもありますが、行きたい山へ時間が掛かっても行けるのは山好き冥利に尽きるものですね。
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