道志/赤鞍ヶ岳・朝日山/リニア実験線の近くから周回
- GPS
- --:--
- 距離
- 7.4km
- 登り
- 724m
- 下り
- 721m
コースタイム
天候 | 無風快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
この辺りの山名は、昭文社の登山地図、国土地理院の地形図、現地の標識で異なっているので混乱する。以下では昭文社の登山地図に記載されている山名に従った。 赤鞍ヶ岳からリニア実験線の橋梁下まで伸びている北東尾根(仮称)を登る。林道富士東部(南)線がこの尾根を回り込んだ標高740m地点に踏跡があり、ここから取付く。後は断続的に続く踏跡や獣道を辿れば良い。 赤鞍ヶ岳から道志山塊の主稜線を西に縦走し、朝日山で北に折れて二十六夜山に向かい、三日月峠の手前、870m圏コブまで縦走する。この間は一般登山道で、良く踏まれた道が続き、要所に道標も立っているが、山名が混乱している。 870m圏コブからヒモシド沢出合に伸びる南東尾根(仮称)を下降する。明瞭な踏跡が続いている。尾根全体の半分ほど進むと、標高785m付近でダートの林道に出る。後はこれを辿れば舗装された富士東部(南)林道に降り立てる。 |
写真
感想
道志川の北に連なる道志の山々は厚木の我が家から比較的近いため、何度か足を運んでいる。今回は久しぶりに赤鞍ヶ岳から朝日山に登ることにした。この山には南側の道志村から一般登山道が通じているが、北側の秋山村から周回することとした。ただし、こちら側から一般登山道の登降路は無いので、地形図から選んだ。
この山並の北側山中をリニア実験線が貫いている。都留市の東端にあるリニア車両基地から東に向かった実験線は長いトンネルを通って秋山村に入る。このトンネルを抜けた直後に300m程の橋梁が架かっていて、赤鞍ヶ岳頂上からこの橋の下まで北東尾根が伸びている。地形図から、この尾根なら登れると判断、今回はこれを登路とした。
実際に取付いてみると、「赤鞍ヶ岳直登ルート」として踏跡が通じていて、手書きの道標を4ヶ所ほど見かけた。尾根筋が単純なこともあってルート探索に気を遣うことは無かった。急登が連続して一気に登れるので、林道から実働1時間45分で頂上に立てた。これなら道志村から登った場合と大差ない。
その後は一般登山道を辿って西の朝日山まで主稜線を縦走し、ここで北に折れて二十六夜山に向かった。
富士東部(南)林道に停めた車に戻るためには、この間の適当な支尾根を下らねばならない。地形図を読んで、870m圏コブからヒモシド沢出合に伸びる南東尾根なら降りられると判断、これを下降した。
この未知の尾根にも明瞭な踏跡が付いていたので、下りでもルート探索に苦労することなく楽々降りられた。ただ、台風24号の被害か倒木が多かった。
全体に緩やかな明るい尾根なので、気持ち良く下って行くと、870m圏コブの下降点から僅か20分程、標高785m地点でダートの林道に出た。さらに100m程進むと、林道はヘアピンカーブとなって向きを反転し、沢へと降りて行く。この林道を素直に辿れば楽に車まで戻れるだろう。
このヘアピンカーブ地点に最初に到着したのは16時ちょうど。
しかし、ここで急に気が変わった。この快適な尾根はまだ続いているが、ヘアピンカーブ地点では半分ほどしか歩いていない。このまま林道を辿っても面白くない。尾根を下れば、この先まだまだ楽しめるのではないか、と遊び心が湧いて来た。
と言うことで、急遽、ヘアピンカーブ地点で林道から離れて尾根筋を下った。今までと違って、尾根上に踏跡は全く無いが適当に歩ける。ただ、コブが多い平坦部を過ぎると尾根末端に向けて急下降となり、今まで以上に倒木が多い上、次第に灌木の藪が増えて来た。さらに5m程の露岩が行く手を遮り、これを巻くルート選定に手間取った。
尾根は次第に痩せてきて、両脇の下の方に富士東部(南)林道が木の間越しに見えて来た。両脇は急斜面でとても降りられない。そのまま末端目指して急な尾根を下って行ったが、ますます藪が濃くなり、時間が掛かる割には遅々として進まない。
地形図を見ると、林道に面した尾根の両側面は法面で覆われている。末端に僅かに隙間がある様に描かれているが、果たしてどうなのか。末端まで行けばなんとか林道に降りられるのではないか、と淡い期待を抱いていたが、周りを見下すと、次第に悲観的な雰囲気になって来た。
標高700mまで降りて来た。あと林道まで高度差で30m、距離は80m程か。でも時刻は16時半。ちょうど日没だ。
だいぶ藪が酷くなってきたので、最末端に出るにはもう少し手間取るだろう。薄暗い中で法面を避ける安全なルートを見つけ出すことが出来るだろうか。闇が次第に濃くなって見通しが利かなくなれば、ルート探索はますます困難になるだろう。
この状況では末端を安全に下降することは無理だ。止〜めた。戻ろう!
夕闇が迫る中、距離600m程、高度差80m程、降りて来た尾根を戻る。途中で、少しは緩やかな側面が南側に見えたので、ここを強引に降りて富士東部(南)林道に降りようと試みた。でも、降りられたのは法面の上までで、足下には20m程の高さの法面が延々と拡がっている。ガックリ。無駄なアルバイトをしたものだ。
結局はダート林道のヘアピンカーブ地点まで戻った。17時。ちょうど1時間ロスしたことになる。
一休み後、ライトを点けてダートの林道を辿った。西方向に下って行くとカヤノ沢に降り立って、910m圏コブから降りて来たカヤノ沢ルートと合流。荒れた林道を沢沿いに南東に下って行くと舗装の富士東部(南)林道に出た。その後は3分も歩けばゴール。
林道のヘアピンカーブ地点から素直に林道を辿れば15分程でゴール出来たのに・・・
どうして下降尾根をあんなに深入りしてしまったのだろう。
林道のヘアピンカーブ地点に最初に着いたのが既に16時。あと30分もすれば日没となることは分かっていた。でも、ルート探索が容易なこの尾根なら陽が暮れても歩ける、と判断した。
一方、尾根の末端やその側面が法面で覆われている可能性が高いことは地形図から読み取っていたはずだ。今まで何度も法面通過に梃子摺ったではないか!それなのに、もう少し、もう少し、と深入りしてしまった。ましてや夕闇の中で法面を避けるルートを見つけ出すことは難しい。
下降尾根の上部が快適だっただけに、あまりにもあっけなく林道に出てしまい、このまま林道を降りるのはもったいない、もうちょっと山道を楽しみたい、と言う欲張り気分に負けて、時刻と法面の問題に目をつぶってしまった。大いに反省すべし!
先月、新潟県の雨飾山々麓の戸倉山でも同じような状況に陥った。天候待ちで出発時刻が遅くなり、時間が足りなくなる恐れは高かった。それなのに欲張ったルートを選び、挙句の果てに強烈な藪漕ぎに梃子摺って山頂で日没を迎え、真っ暗な中を車に戻った。
何度経験したら懲りるのだろうか。ついつい欲張ってしまう性格に我ながら呆れてしまう。
天気も良く、眺望も利いて快適な山行だった。ただし途中まで。最後の最後で欲張ったルート選定をしたためにドジを踏み、後味の悪い山行になってしまった。
なお、下降ルートで林道のヘアピンカーブ地点から先の写真やルート図を掲載しても皆さんにとっては何の役にも立たないので、この記録からは削除しました。
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