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Yamareco

記録ID: 175119
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雪山ハイキング
中国山地西部

西中国山地 高岳

2012年03月15日(木) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
6.8km
登り
396m
下り
376m
天候 曇り時々晴れ
過去天気図(気象庁) 2012年03月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
西中国山地 高岳(1054.3)に登る。

 2012年3月15日(木) 国道191線の島根と広島との県境が虫送峠。ここから南南西

に県境尾根をたどると高岳にたどり着けるはずだが、無雪期には道がない(歩けるかどう

かは不明である)。積雪期なら可能であるとかねてより狙っていた。

 10日余り前の3月4日にはその中間点に近い、ナガ谷最深部の県境鞍部までしか行け

なかったので今回は、地形図上の点線路を県境鞍部までたどって県境尾根を歩くことにし

た。


 全体としては余り大きなアップダウンもなく危険箇所もあまりないが、ただ虫送峠から

縦走する場合は、地図上の点線路と県境尾根が交差する場所が分かりにくく、そのまま尾

根伝いに匹見川に向かって下る可能性があるので注意を要する。

 今コース中、最大の難所は961mへの上りである。斜面が急で直登するのが難しい(凍

結すると短いがアイゼン・ピッケルの世界)。そのため島根県側にトラバースしながら高

度を稼いだが、それでも結構急であった。この急斜を避けるには、少し引き返して左手の

尾根を登るべきだ。

 それと後は高岳からの下り。踏み跡がないと、どの尾根を下って良いのか判断に迷い易

い。下手に下りると最後は川に出たりするので、気を付けるべきだ。とにかく長い尾根を

選んで方向を磁石で確かめながら高岳登山口に向かって下るべきだ。

 尾根は所々ブナの木もあり歩きやすかったが、展望はあまりきかず、あえて夏道を開く

ほどでもないと思った。



もう少し詳しく説明すると、

 ナガ谷(地形図上の点線に沿った谷)と聖湖との合流点に車を駐めて10時前、出発。

車道は除雪されていたものの、いきなり50儖幣紊寮磴諒匹鮠茲蟇曚┐討諒盥圓始まる。

 10分ほど沢沿いに歩くと、右手少し上に林道が現れ、これをたどる。そのうちコンク

リートの小屋が現れると林道は終わり、さらに沢沿いを歩く。出発点の湖畔から30分近

く歩くとナガ谷の左岸(上流から見て左手)一帯はミズナラの純木林に変わり、思わず

素晴らしいの一言。

 ミズナラ林の緩い斜面をトラバース状に登っているとなだらかな窪地状の鞍部に達す

る。ここが県境尾根との合流点で、鞍部と言うより明るい凹地と言った感じで、右手には

桧の人工林がある(間違っても人工林を上らないこと)。


(閑話休題)

 私自身、前回同様、尾根を間違えて匹見川方面へ下り、往復で1時間近いロスを

してしまい、今日も高岳までは無理なので途中から引き返そうと思ったが、天気も

良かったので行けるところまで行ってみようという気になった。


 
 ここから左(つまり南東)に折れて島根県側の杉の人工林と広島県側の自然林との境を

上る。10分あまり上ると小さなコブに達し、さらに10数分で比較的大きなジャンクショ

ン・ピークに達し、ここで右に折れる。緩やかに下っていると左手(広島県側)には小尾

根が派生し、どの尾根を下っていいのか判断しかねるが、とにかく向かいの山に取っ付く

ことである。ジャンクションピークからわずか5分下るとなだらかな県境鞍部に達し、さ

らにここから4分ほど上れば地図上の840mのピーク。


840mのピークから少しずつ高度を上げながら小さな鞍部がいくつか続く。最後の最も

標高の高い鞍部(といえるかどいうか小さなもの)を越すと今コース中、最大の難関

961mへの上りが待ちかまえている。距離は短いが余りにも急な斜面のため直登を

ためらい右によける。しかしそれでも似たような斜面が続き、あえぎながら上る(山に不

慣れなものがいれば補助ロープでもあれば心強い)。この斜面をより安全に上ろうと思え

ば右に避けるのではなく、左に避けるべきであろう。最後の小鞍部から961m峰まで13

分もかかった。

 その後一旦下って再び上ると感じのよいなだらかな稜線に出て、左手には深入山と凍結

した聖湖が見えたのでザックの中から思わずカメラを取り出した。その後再び上り小ピー

クを越して最後10分あまり緩やかに上ると間違いなく高岳の山頂だった。

無雪期だとクマザサに閉ざされて歩行困難な場所も何の苦労もなしにいとも簡単に

上れた。それに山頂一帯はほぼ雪原状態。凍てついている聖湖を眼下に見下ろしながら

静かな山旅を堪能する。その後、多少の不安を抱えながら夏道を下る。登山口手前の丸太

の橋には40〜50僂寮磴積もり、わずか10冤召蠅良の上を1m以上下にある川に落

ちないよう慎重に渡った(今日のコースで2番目にひやりとした所)。


 聖湖畔の高岳登山口からは1m近い雪の積もった車道を歩くだけであったが、例によっ

て正直村の手前まで除雪されていたので少しは楽だった。

 出発点に戻ったのは16時15分。出発したのが9時55分だったので山の中には休憩や

ら道迷いを含めて6時間あまり。積雪は多いところで1m位。雪は比較的しまっており

スノーシューを履いても足をとられることはほとんどなかった。



(参考タイム)

 聖湖畔(0.45位) ナガ谷良い最深部と県境尾根との合流点(1.40)高岳(1.10)高岳登山

口(0.40)


 したがって反時計回りでぐるっとまわって4時間30分位で虫送峠からでも8~9時間

あれが回遊可能である。ひょっとすると無雪期にでも歩けそうなので一度挑戦してみたい。  
このコース中、一番良かった所はナガ谷最深部あたりのミズナラ林である。このあた

りは大げさに言えば秘境といった感じで雪の無い時、是非とも一度は訪れてみたい。


ファイル
(更新時刻:2012/03/17 16:52)
2012年03月17日 16:25撮影 by  PENTAX K-7, PENTAX
3/17 16:25
2012年03月17日 16:09撮影 by  PENTAX K-7, PENTAX
1
3/17 16:09
2012年03月17日 16:13撮影 by  PENTAX K-7, PENTAX
1
3/17 16:13
2012年03月16日 22:02撮影 by  PENTAX K-7, PENTAX
1
3/16 22:02
2012年03月17日 16:06撮影 by  PENTAX K-7, PENTAX
3/17 16:06
2012年03月17日 16:02撮影 by  PENTAX K-7, PENTAX
3/17 16:02
2012年03月17日 16:08撮影 by  PENTAX K-7, PENTAX
3/17 16:08
2012年03月17日 16:12撮影 by  PENTAX K-7, PENTAX
3/17 16:12
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