比叡山インターナショナル50mile
- GPS
- 11:15
- 距離
- 76.0km
- 登り
- 5,742m
- 下り
- 5,748m
コースタイム
- 山行
- 11:07
- 休憩
- 0:08
- 合計
- 11:15
天候 | 晴れ 京都最高気温32.2℃ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
ロードが多い 故に走らねばならない |
その他周辺情報 | 比叡山受付会場にて1,000円で入浴タオル付 |
写真
感想
感想が多すぎて考えがまとまらなくなるような大会でした。
全部を文章にすると物凄く長くなりそうなので、できるだけざっくりとした流れを振り返りたいと思います。
何か追記したい時は日記にでも書こうと思います。
京都在住のヒロポンを拾って比叡山へ。
たぶん7時過ぎに到着し、受付へ。
なかなかボウズ先輩現れず。
現れたと思ったら、サンダル履いて、ビニール袋片手にのんびりとした様子。
「これで走っちゃおうかなぁ〜」とか冗談言いながら
「足りないかなぁ〜」って適当に数個ジェル買ってました。
スタートまで40分も無いと言うのに、このリラックス感。
この大物感に内心圧倒される。笑
1時間以上前から、靴ヒモまで準備バッチリな自分が何だか小物だなぁと思えました。
当日は、昨年と比べてスタート前からすでに暑かったように思います。
でも、自分は暑さをそれほど脅威と感じていなくて
「暑さは気持ちの問題。ゆっくり走るしタイムやパフォーマンスには関係ないやろっ!」
って思ってました。
今考えたらかなりアホで、猛烈に反省すべき点だと思います。
写真撮ったりしてから、整列。
ギャラリーが多いのがこの大会の醍醐味です。
【スタート〜ロテルド比叡10km地点】
鏑木さんの先導のもとスタート。
とにかく抑えること、突っ込んで死なないことが課題です。
ジョグ感覚で入っていきました。
昨年はけっこう飛ばしてたけど、今年は落ち着いた滑り出し。
途中でボウズ先輩をパスしました。
なんだか調子悪そうな感じでした。
やはりその後DNFされてました。
シーズン最初の暑さに身体が馴染んでない様です。
【ロテルド比叡〜根本中堂20km地点】
今回たてた作戦が、60kmまで片方のフラスク(500ml)にしか水を補給しない(できない)というものでした。
エイドでイッパイ飲んで、500ml補給して次へ行くという感じ。20kmまでは気温もマシで、その作戦もうまくいきましたが、それ以降は失敗でした。
この区間では今回50マイル13位だった山本さんと話をしたりして、かなり余裕を感じていました。
ちなみに山本さんは2019UTMFのFinisherです。
この時は僕が先行しますが、終盤で抜かれます。
【根本中堂〜競り合い地蔵26km地点】
20km地点の通過タイムは昨年より1分早くて手応えを感じました。この時点で6位くらい。
昨年より元気、まだまだイケる感じ。
しかし、20匆瓩の坂を登り切った辺りで一瞬内側広筋がピクつき出しました。少し嫌な予感がありました。
(思えばここでしっかりケアするべきだったかも)
そこからしばらく走って、小さな階段があるところで軽くつまずいた瞬間に内側広筋が痙攣しました。
マジかぁ。
これほど余裕を感じていたのに、昨年よりほんのちょっと発生するのが先のばしになっただけ。
何故に攣る?
直ぐさまアカコンさんから貰ったマグオンのサプリを飲み、屈伸して、なんとか治しました。
でも、無理すると直ぐに攣りそうな感じ。
筋肉がダメージを負ってしまってる感じ。
なので、ここからゴールまでの50数キロは、ずーっと内側広筋の機嫌を伺いながら走ることになりました。
そんなヘナチョコ状態の僕の横を、50kmの部で参加していた世界の土井さんが軽快に過ぎ去っていきました。
かなり下ってから、横高山へ登り返します。
スイッチバックしながら歩いて登っていきます。
暑いし。攣りそうで全然進まない。
この辺りから水が足りなくなってきました。
競り合い地蔵 (エイド)はまだか。
ゆっくりなのに呼吸も上がってきました。
後ろから2人の選手がやって来ました。
両方50kmの部。
1人が声をかけてくれました。
ダイトレ6位の東さんでした。
僕は「今2位だから頑張って下さい」
と言いましたが
「直ぐ後ろに来てるから無理そうです」
と弱気なコメント。
確かに後ろの選手には抜かれましたが、彼は見事3位入賞でした。
素晴らしい!
【競り合い地蔵〜根本中堂50km地点】
なんとか競り合い地蔵に到着。
水をガブ飲み。
フラスク2杯(1L)くらい飲んだと思います。
グザビエが「レース中でも甘いジュースは飲まない」
って昔言ってたのが妙にカッコ良くて、自分も水しか飲まなかったけど、スポーツ飲料の方が良かったかな。
(塩熱サプリはボリボリ食べました)
フルーツも食べて再出発。
ここにエイドがなかったら、僕は干からびて死んでたかも。笑
エイドを出て横高山を登ってたら、斜度がどんどん急になって、無理したら脚がまた痙攣してきたので暫く木に寄りかかりながら堪えました。
今回50マイル6位の西方さんが「大丈夫ですか?」と、、
「つりそうなだけなんで大丈夫です」と僕。。
必死なのと思い通りに走れない悔しさで、声をかけてもらったのに「ありがとう」の言葉が出なかった。
見てるわけないけど
「あの時はありがとうございましたっ!!」
この辺りからは、もう順位を気にしなくなりました。
登りきってからは比較的走れそうな斜度だと思うのですが、息が上がり脚も攣りそうで動かない。
まだ30kmも走ってないのに。
止まったり進んだりしながらゆっくり走りました。
途中、急な斜面でうなだれている人が、、、
あちこちで優勝しまくりの西村さんです。
今回も優勝候補筆頭の選手です。
リタイアされるのかなと思いながらパスしました。
しかし、そのすぐ数メートル先で僕も脚が痙攣して悶絶です。
抜くならさっさと抜けよな!って自分の身体に言いたかったです。
その先からは記憶があまりありません。
けっこう林道やロードの走れるパートが沢山ありました。
にもかかわらず息が上がったり、痙攣しそうだったりで全然気持ちよく走れなかったです。
他の選手もけっこう参っていたように思います。
中国の選手も辛そうやったなぁ。
復活されたのか、途中で西村さんに抜かれました。
やはり強い人は凄いなぁと思いました。
しかし、またしても46km位で西村さんがうなだれてました。
再び抜きましたが、すぐに抜きかえされ、一定の距離を保ったまま50kmまでいきました。
【根本中堂50km地点〜根本中堂80km地点ゴール】
7時間7分で50kmゲートを通過しました。
関門は7時間30分です。
昨年の通過タイムは7時間26分くらいでした。
昨年は今年より遅かったし痙攣の状態も酷かったので、50kmでリタイアしました。
今回は迷わず進みます。
昨年よりは走れる。もうリタイアはしたくない!
ちなみに今回の50kmの予想通過タイムは6時間30分位です。
全然ダメですね。笑
2周目に入ってしばらく経つと急に呼吸が楽になりました。
何故?
「そうか涼しくなったからだ!」
この時になって、ようやく自分が暑さにやられていたことに気づきました。
アホです。いまさらっ!?
完全に暑さの影響をナメてました。
それでも痙攣しそうな脚は治らないので、様子をみながら走りました。
暑さがマシなだけで大分楽です。
途中、痙攣してしゃがみこんでいた時に、良いペースで走る二人組に抜かれました。
その時も
「大丈夫ですか?」的な言葉をかけてもらいましたが
僕はまたしても「大丈夫です」と味気ない返事。
「ほんと、ありがとうございました」
こういう人いてたら見過ごすことできないっすよね。
ロードを下った先のエイドで、エイドの人が
「もう完走大丈夫ですね」
って時計を見ながら言ってくれました。
完全に完走狙いに目標が変わっていたので、その言葉が嬉しかったです。
その一方で、この脚はどこでダメになるかわからないし、登りもまだまだある、依然として安心できない状況だなと思っていました。
暗くなってヘッドライトをつけながら走っていると、後ろから山本さんがやってきました。
暗くて誰かよくわからなかったのですが、追い抜き際に
「絶対完走しましょうね」と一言。
爽やかだなぁ。
厳しい状況でとても支えられました。
最後のエイドに到着。
エイドのお姉さんに「あなたのスイーパーにつきますね」
と言われて、一緒に出発。
ちょっと走ったところで、どうやらもう一人後にいたらしくスイーパーのお姉さんはそちらにつきました。
でも、僕も遅くって結局3人で走ることになりました。
ここからは3kmほどゆるい下りの林道を走り、2kmトレイルを登ったらゴール。
スイーパーのお姉さんは段差や溝がある度に
「気をつけてー!」「集中してー!」
「ここからなら歩いたって間に合うから怪我したらアカンよー!」
等の声をかけてくれます。
集中力が沸いてきます。
黙々と下っていきます。
「ここで痙攣したら最後までお姉さんとランデブー」
とか考えながら走ります。
林道が終わり、トレイルの入り口に着いたところで
一緒に走っていたランナーが
「もうダメだぁぁ―!」
と叫び、走るのを止めました。
僕はまだまだ完走できると安心してなかったので止まらず進みました。
お姉さんとランデブーにはなりませんでした。
急なトレイルを終えロードに出て、やっと完走を確信しました。
花道の急坂を走って登ります。
ゴール前ヒロポンが動画を回してくれて、一緒に走ります。
「一緒にゴール行こうぜ」とか言いましたが
「いいです」とはけて行きました。
そしてゴール。
鏑木さんからマイクを向けられコメントを求められるも
意味不明な言葉しか出てこず、急に脚が痙攣し出してまともに立っていられませんでした。
MCの人が
「○○選手、もうなんだか今にも寝てしまいそうですね〜」
と言っていたのが忘れられません。
後からヒロポンの撮ってくれた動画を見たら1秒も無い位で止まってた。
ほんと一瞬。笑
それでも良い顔してた!
当たり前ですが、リタイアは後味が悪いです。
終わったあとも
「もっと行けたんじゃないか?」
「気持ちが弱いだけじゃないのか?」って思うからです。
でも、今年ゴールしてみてわかったことは、昨年の自分の判断は間違っていなかったと言うこと。
そういう意味で今年のゴールは昨年のリタイアのモヤモヤも救ってくれました。
もっとかぶり水してたらとか、もっとミネラルとか水分を沢山摂ってたらとか、暑熱順化が足りない、内側広筋が鍛え足りない等、考え出したら色々あるけど、全部含めてまだまだ弱いなって思います。
ダイトレも5年かければ上達したし、比叡山も何度か走ることで色々な事がわかって、上手に攻略できるようになると思います。
またトレーニングやってくぞー!!!!
samayoiさん、おめでとう!
流石です!今回は名前出してんの?
akirasさん、返事が遅くなってすいません。
訪問者数も少ないし、リザルトと見ればすぐわかるし、もういいかなぁって感じでそのままいっちゃいました。
もうちょっと良い記録で走りたかったですが、今回はリタイアせず完走出来ただけ進歩したかなと思います!
ありがとうございまっす!
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