丸山-トヤド浅間 何だかんだでこうなりました。
- GPS
- 24:19
- 距離
- 21.3km
- 登り
- 1,506m
- 下り
- 1,633m
コースタイム
14:20 笛吹バス停
16:05 小棡峠
16:32 丸山山頂
2日目
05:43 丸山出発
06:45 日原峠
06:57 水場 07:08
07:12 笛吹・和田分岐
07:46 笛吹・事貫分岐(分岐かどうか気が付かず)
08:06 林道合流
09:02 不動滝入口
09:22 不動滝
09:39 不動滝入口
09:42 笛吹バス停
10:21 赤い橋を渡る
11:42 日原峠
12:18 浅間峠 12:43
12:49 トヤド浅間分岐
13:23 トヤド浅間山頂
14:14 トヤド浅間入口
14:31 取り付き
14:36 清水酒店
14:39 下川乗バス停
天候 | 1日目 晴れ 2日目 晴れ後曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰り 下川乗〜武蔵五日市(西東京バス)- 武蔵五日市駅〜拝島駅(JR五日市線) |
コース状況/ 危険箇所等 |
笹尾根全般 とても歩きやすい尾根で特に危険な場所は有りません。 笛吹バス停〜小棡峠 特に危険な場所は有りませんし、指導標,踏み後,テープ充分にあります。 日原峠〜笛吹バス停 道幅の狭いトラバースでコケれば危険ですが、それを言い出したらキリが無いので・・・。 途中の分岐で黒破線ルートへ入りましたが、踏み跡とテープ共に充分だと思います。 赤い橋〜日原峠 地形図ではもう少し南東に書かれている橋がこれのようです。 指導標は途中の分岐以外無かったと思いますが特に危険箇所や問題は有りません。 幅の狭いトラバースに関しては上と同じ。 トヤド浅間分岐〜下川乗 踏み跡はありますし、尾根を外さない様にすれば大丈夫だと思います。 何よりも古いピンクリボン,赤,黄テープ,白リボンと充実のラインナップで 迷う事は無いと思います。地図とコンパスは勿論持っていて下さい。 それなりに急坂もあります。 a_tomさんから広い山頂から下川乗方面へ下山するときに正しい尾根に踏み込む所が難しい とのご指摘を頂きました。 私も山頂では地図とコンパスを使用いたしましたし、 特別へりくだるつもりは無かったのですが、私でも迷わなかったのだから と云う根拠にならない判断から踏み跡を辿れば問題ないとの文章を書きましたが、 これは多くの幸運が重なり無事に下山出来ただけと考えるべきでした。 入山される場合踏み跡やテープを辿る前に十分に地図とコンパスを活用して ルートをご判断くださいますようお願い申し上げます。 お詫びするとともに訂正いたします。 (2012年5月19日加筆) |
写真
感想
木曜日の天気が久し振りに良さそうなので以前から狙っていたコースを歩こうと思い準備を始めました。
このコースは私にとって距離が長いので出来れば早朝から歩き始めたいのですが公共の交通機関利用では
スタートが遅くなってしまうので今回は前泊をすることにいたします。
幕営場所は通るたびにテントを張るには良さそうだと思っていた丸山で決定。
で、話は少し戻りますが、今年に入って万一の時に備えてツェルトを購入して持ち歩いているのですが、
持っていれば使ってみたくなると云うか、万一の時にいきなり本番では心もとないので
試してみたいとかねてより考えていましたので今回の前泊はツェルトでという事にいたしました。
人間の食欲をそそる香りと動物のそれとがどの程度同じなのかは解りませんが、
熊目撃の為”奥多摩湖いこいの路”が通行止めになっている現状をふまえて
今回は食事を加熱しない物で済ませることにしてストーブやコッフェル類も持たずに軽量化、
しかしもしもの時の為にと水やゼリーなどを多めに詰め込みましたので
結果望む程には軽量化できないままに出発いたしました。
丸山に到着後人気がなくなる時間を待ち設営に取り掛かります。
最初に四隅をペグダウンしてから吊り上げるべきだったようですが、
先にポールで吊り上げてから四隅を決めたので大変不恰好になってしまいました。
もっともそれ以前に自分で考える以上に私は不器用なのかもしれません。
自立式テントとはありがたいものだと痛感いたしました。
ツェルトの中に入って虫の侵入してきそうな隙間を荷物で埋めてから食事を済ませ
ラジオで天気予報を聞いてみますと明日は午後から雷雨の可能性があるとの事で
それでなくても今回の山行きの目的が縦走からツェルト泊へと気持ちがシフトしつつありましたので
すっかりロングコースを歩く意欲を失ってしまい地図を眺めながら、
日原峠から人里辺りに下山し浅間尾根へ登って浅間嶺に行き、まだ見たことの無い払沢の滝を見物して
元郷バス停まで赤線を繋いで帰る。とこんな感じに予定を変更して眠りに就きました。
夜中に一度小動物の動き回るガサガサという音で目を覚ましましたが
布切れ1枚ごしに感じる動物の気配はとても心地よいもので、
ザッザッザッと土を掘る音を聞きながらまた眠ってしまいました。
目が覚めた時少し風が吹いていましたが下手糞に設営されたツェルトは無事に立っていました。
予定を変更したので鳥の声を聞きながらのんびりと食事を取りゆっくり撤収し、
日原峠へと歩きだします。
日原峠から人里方面へ下山、途中にある水場の水は充分に湧き出していました。
冷たい水で喉を潤し顔を洗っているうちに季節柄そういった気持ちになってきましたので
早朝で人目の無いのを確かめたうえで、上半身だけですがジャブジャブと失礼させていただきました。
その先すぐの所の事貫・笛吹と和田との分岐では時間に余裕もありましたので昭文社の地図で黒破線の
事貫・笛吹側を歩くことにしました。道は特別迷うようなところも無く途中までは順調に行きました。
途中までとは指導標が倒れていた所までの事で、この倒れているという事実に気を取られて
この指導標が上平・笛吹と事貫との分岐を示している事を見落としてしまったのです。
ただ古い指導標が倒れているなぁ〜っと、そんな感じに通り過ぎてしまいました。
結果から推測すると私はどうやら上平・笛吹方面へと歩いて行った様です(1)。
たぶん望ましくは事貫、悪くても上平へと下山できれば良かったのですが、
その後別の分岐が有ったのか、その先で歩いた林道から登山道への分岐を見逃したのかよく分りませんが
とにかく引き寄せられるように笛吹へと歩いていってしまったようで、
気が付くと見覚えのある笛吹の集落へと出てしまいました。
これも運命とあきらめて昨日歩いていた時に気になった不動滝を見物してから笛吹バス停へ向かいました。
もしここでバスがすぐに来ていたらそのまま帰ってしまったかもしれません、
しかし幸いと云うかバスの時間までは1時間半もありましたので
人里まで歩いて行き浅間尾根へ登ることにしました、この時までは・・・。
午後から雷雨との予報でしたが朝のうちは陽射しもあり車の量もそれ程ありませんでしたので、
舗装道路歩きもそれなりに気持ちが良かったです。
しかし一度自動販売機などの文明の香りを嗅いでしまうと再度山へ登り返す気力が萎えてしまい
浅間嶺登山口と書かれた指導標をスルー・・・、このままバスの時間まで舗装道路を歩いていくのかなぁ
と漠然と思い始めた時、右手に少し下がる階段と赤い橋が目に入りました。
浅間嶺に登る気はすっかり失せていましたが、この道がどこへ続くのかが気になってしまい
場所的に笹尾根の何処かへ出るのだろうとは思いましたが取り合えず登ってみることにしました。
山道を歩いているうちにどんどんモチベーションが湧いてきましたのでこのまま登り続ける事にします。
それにしても良く踏まれた道だなぁっと思っていますと何のことはない日原峠へ戻って来る事に・・・。
地図で人里休暇村の側からの道があの橋だったようで赤線ルートですから良く踏まれていて当然でした。
せっかく笹尾根の稜線に戻ってきましたので浅間峠まで歩くことにします。
日原峠から浅間峠までの道が笹尾根で1番好きな場所なのでそれはそれで良かったのですが
いったい今日は何をやっているんだろうか??といった気持ちにもなりました。
浅間峠に着いて時間を見ますと次ぎのバスには間に合いませんが
その次のバスまでは2時間以上もあります。
三国峠まで歩いて鎌沢へ下山も考えましたが、
今まで気になりながら赤破線ルートゆえ踏み出せずにいた
トヤド浅間へ登ってから下川乗へ下りる事にしました。
スマホの山旅ロガーやらコンパスや地図など総動員してと意気込んだのですが、
踏み跡は経験の浅い私でも殆んどの所で判りましたし、テープやリボンも豊富にあり
一応コンパスは常に見ていましたけれど尾根さえ外さずに歩けば迷うようなことは無い感じでした。
(↑個人の見解ですので入山する場合は自己責任でお願いします。)
山頂までは順調に辿り着きましたけれど下りが苦手な私にとっては
下川乗方面への下りの急坂にはかなり時間がかかってしまい膝がしんどかったです。
無事に下川乗バス停に辿り着いたのはバスの来る10分前でした。
手早く着替えをしポールをしまいながら「へへっ、やったじゃんv^^」と心の中でつぶやいていました。
【反省もしています】
こんな行き当たりばったりな山行きで遭難したらどうするんだというお叱りもあると思いますし、
自分でも反省していますが・・・、申し訳ないんですがとても楽しかったです。
本来歩く予定だったコースはいつかチャレンジすることにします。
<注>
(1) a_tomさんから、上平,笛吹方面ではなく、事貫方面へ下山したが正しいとの指摘を頂きました。
お詫びするとともに訂正いたします。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
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こんにちは。
指導標の倒れていたところを分岐と気付かずに降りたなら、事貫・人里に向かって降りてます。上平方面の道は踏まれていない道なので、分岐と気付かないで道なりに行ったなら間違いなく事貫方面に行きます。「林道板東沢丹田線に出ました。」の写真の所で林道に出ているので間違いないです。私もそこに降りました。林道の反対側に降りる道があったのですが、見過ごされたのだと思います。それを降りれば西川橋BS辺りに降ります。但し、最後で南秋川を渡る橋が無いので、徒渉になります。雨の時ならばudou1192さんの降りた林道を笛吹に向かうのが正解です。
トヤド浅間から降りるなら、頂上付近から目的の尾根に踏み込む所が一番難しいだろうと思いました。結構広めの山頂で、明瞭に尾根筋が見える訳ではないので、隣の尾根とかに踏み込む可能性が有ると思います。それを間違えなければ踏み跡を追うのはそう難しくないと、私も思います。でも、それなりにルーファイ能力はいるでしょうね。
笹尾根は南秋川と鶴川の間をつないだ古い道が色々あり、それ程険しい所も無い穏やかな尾根なので、それらを追ってウロウロする、こういう楽しみ方もアリだと思いますよ。
幾つかの間違いと思慮の足りない文章をご指摘頂きまして、ありがとうございます。
上平,笛吹と事貫の分岐の件はあそこから先、道がえぐれて明瞭になった時点で
全く地図を確認せずに歩いてしまったため林道に出た場所がどの辺りなのか判断出来ず
帰宅後地図を見ながらもしあそこが事貫方面ならば先に登山道があったはずとの
推測だったのですが、実際は私が道を見落としていたとの事でお恥ずかしい限りです。
またトヤド浅間の山頂では私も地図とコンパスでルートを確認いたしましたし、
途中でも何度か確認しながら歩いたにもかかわらず踏み跡だけを辿れば大丈夫と
受け取られてしまうような文章を書いてしまったこと反省すると共に訂正いたします。
今の私には特にルートファインディング能力がある訳ではありませんので、、
いくつもの幸運の助けによって無事に下山出来たのだと思います。
最後になりましたがa_tomさんのより一層のご活躍を心からお祈り申しあげます。
udou1192さん、おはようございます。
ツエルトでの宿泊も面白そうですね
テントよりも虫や動物との距離が縮まり、怖さもあるでしょうけど、それもまた面白そうです。
今度やってみようかな。。。
道迷いは何事もなくて良かったですね。
不謹慎かもしれませんが、楽しく読ませていただきました
「申し訳ないのですがとても楽しかったです」、がよく伝わってきました
遭難には気を付けてこれからも山を楽しんでください〜
momomappuさん、こんにちわ。
”テントよりも虫や動物との距離が縮まり〜”のコメントはmomomappuさんの
自然を愛する気持ちを感じました
最近のさらに軽量化されたテントのことを考えると重さに関してのアドバンテージは
小さいでしょうし、その僅かばかりの軽量さと風雨への耐性とをトレードオフする意味が
あるのかな?っと・・・。
ですから理屈じゃない感覚的な無防備さみたいなものが最大の魅力だなっと思いました。
まさに”距離が縮まり〜”なんだと思います。
でもムカデとかとの距離は縮めたくないですけどね〜
道迷いといっても全く自分の位置が判らなくなっていた訳ではありませんでしたので、
北側に見えるあの集落の所に下りたいんだよぉ〜と思いながらどんどん西へ行ってしまうのは
遣る瀬なかったですけれど楽しかったです 不謹慎かもしれませんが
でも実際の所、私よりはるかに危険な道を歩いているmomomappuさんこそ
遭難にはお気を付けくださいね
遅いコメントで申し訳ございません…
プチ復活、お疲れ様でした(∩´∀`)∩ワーイ
それもツェルト泊もされてたんですね!
丸山山頂は1度しか行ってませんが、広々として
確かに泊まりたくのが良くわかります。
それにしても笹尾根、色々と旧道?もあって奥深い尾根だったんですねぇ。
ルーファイが必要なコースがあったなんて…
自分の位置さえ分かっていればこう言うコースも楽しいかもしれませんよね。
方向音痴な当方はまだまだ無理でありますが(;^ω^)
味を占めたudou1192さんはバリルートに突き進むのでした(/ω・\)チラッ
Horumonさん、こんにちわ。
味を占めた〜ってあたり、さり気なく釘を刺して下さったのでしょうか?
さすがにバリは無いですけれど、今年は海沢探勝路くらいから赤破線ルートも
歩いてみようと考えていましたので・・ん〜、ちょっと味を占めたかもです
で、a_tomさんのコメントって例えるなら冬山初心者が気が付かずに
雪庇の上を歩いているのをベテランの方が慌てて
「おいおい、お前さん何処歩いているのか分ってるのか?」
って、そんな感じなんですかねぇ
私には見えていなかった危険がa_tomさんには見えていた訳ですから・・・。
ルーファイ能力って何なんでしょう?どうしたら高められるんですかねぇ
あっそれからプチ復活って要するに「1回ロングでも歩いて来い 」
って、私ケツ蹴られたんでしょうか?
暑さが本格化する前にどこか歩いてきます
>そんな感じなんですかねぇ
そんな感じじゃないです。私はベテランじゃないし、失敗もします。 失敗して覚えました。
でも山行後に復習するのは大事だと思いますよ。それと、トヤド浅間の方は、この記録を参考に読まれる方もいるので、追記した方が親切かな?と思いました。登山地図にも迷マークが付いてますし....。
今の時期の笹尾根なら、そうそう死ぬの生きるのの騒ぎにはならないだろうと思いますので、気ままにルートを追ってみる、こういう楽しみ方もアリかと。結構、楽しかったでしょ?ちょっとした冒険。だから拍手です。ひでぇ山行だと思ったら、拍手なんかしません。
ルーファイ能力
ルート・ファインディング(finding)能力を略してます。文字通り、ルートを見つけ出す能力です。元々は沢登りや岩登りで、見て手がかり足がかりを見つけ、ルートを探し出す能力という意味で使うケースが多いようです。
地図をみいみい地形を追って、あっちかこっちか?という経験を積むのが良いトレーニングになると思います。そう言う意味で、この記録の山行も良い経験ではないかと思います。
普段、道ばっかり歩いている都会人の悲しさ、ついつい道や踏み跡を追ってしまいますが、山中では、まず地形を追うのが基本かなぁ....。と思います。痛い目にあって覚えました。
他の方の日記に『レコを読んで自分も出来ると勘違いした人が遭難したらどうするつもりだ?』
と云う趣旨のものがありまして、これを読んでからその事を気を付けているつもりでいたのですが、(自分で書くときも、自分が読むときもです。)
今回は全くもって不用意な文章を書いてしまいました。
ご指摘を頂いてから「しまった」と思いましたが、油断したと云うよりは浮れていたのだと思います。
今でも初心者ではありますが、私の経験が更に少なかった頃、
あれだけメジャーな川苔山への登山道で道迷いをした事があるのですが、
あの時の私のような登山経験の方もレコを読む可能性がある事を考えながら
文章を書くようにいたします。
ご指摘頂きました事、重ねて御礼申し上げます。
ルーファイの事での『まず地形を追うのが基本』と云う言葉、ハッ、といたしました。
確かに私は歩きながら踏み跡や赤テープなど目先の小さい範囲の事ばかりに汲々としていたように思います。
まず地形を追う、肝に銘じます。
それにいたしましても”ちょっとした冒険”、本当に楽しかったです。
少し考えるところがありましてレコにはしないつもりなのですが、
今週行った鴨沢ピストンでの雲取山の100倍以上先週の笹尾根は楽しかったです。
今後は色々な意味で周りに迷惑をかけないように気を付けながら
少しずつ行動範囲を広げて行けたらと考えています。
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