朳差岳(丸森尾根-頼母木小屋-朳差岳)
- GPS
- 15:14
- 距離
- 21.3km
- 登り
- 2,492m
- 下り
- 2,487m
コースタイム
- 山行
- 5:12
- 休憩
- 0:36
- 合計
- 5:48
- 山行
- 8:02
- 休憩
- 0:38
- 合計
- 8:40
天候 | 13日 曇りのち晴れ 14日 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
●区間別状況 [丸森尾根] 尾根前半からやせ尾根の急登。序盤は岩場が多い印象だった。 800m付近は樹林帯のアップダウンが多い。夫婦清水までは獣跡多数。 丸森峰以降は樹高が低くなりなだらかだが、雪渓を2、3か所通過。1630m付近の雪渓トラバースは傾斜があったので最低でも軽アイゼン欲しい。ガレ場の急登を超えれば地神北峰。 [地神北峰-地神山-頼母木小屋] 特に危険個所なし。 [頼母木小屋-朳差岳] 土が滑りやすい箇所がいくつかあった。鉾立峰への登りが急だった。 ●水場、山小屋状況 夫婦清水 : 〇 頼母木小屋 : 〇 どちらも豊富。 頼母木小屋の小屋横の水場は清水、小屋から離れた水場は沢水とのこと。 頼母木小屋 利用料金:テン場 1000円/張 管理人:〇 ●その他状況 登山者数 30人くらい(すべて稜線上。丸森尾根では誰とも会わず。) ●グレーディング 7C 沿面距離 22.2km(GPSログ) 累積標高+ 2660m(GPSログ) 累積標高- 2660m(GPSログ) C/T : 17.3h(山と高原地図) ルート定数 : 65.3 技術レベル : C(雪渓通過箇所あり、ミスをすると滑落する個所も多いため) |
写真
感想
今年のメイン山行予定を眺めていた。7月末に南アルプス、8月に槍穂縦走、そして9月に飯豊のオンベ松-ダイグラ。これからますます体力増強に努めないといけないわけだが、技術的な課題としてテン泊スキルが挙げられた。去年初めてテントを購入して笠銀座3泊4日に臨んだものの、天候に恵まれずテン泊は内1日のみであった。しかも、初めてのテン泊で勝手も分らず、テントでの時間をなんとなーく過ごしてしまった。今シーズンを乗り越えるのにこれではまずいと感じ。テントの練習を、と近場の手ごろな山を探し始めた。
東北でオフィシャルでテン泊できる山と言えば飯豊朝日くらいであり、ちょうど山渓で頼母木小屋のテン場が紹介されていたということもあったので、頼母木小屋でテン泊練習して、ついでに二百名山の朳差岳を目指そう、ということで今回の山行が実現した。
飯豊は2年前に梶川尾根-主稜線-大日杉縦走して以来であった。2年前は梶川尾根の登りでふらふらになったのをよく覚えている。今回の丸森尾根は当時ほどの疲労感は感じず、当時怖がっていた雪渓通過も心のゆとり(油断...?)を持って通過できた気がする。着々と経験値が稼げていることを実感できた。
とはいえ丸森尾根は、想像以上の急登に加えて痩せた尾根が延々と続きかなりハードだった。またやせ尾根にもかかわらず動物が多いのか、登山道に多数糞が落ちていた。何度か獣臭もしたので、いるのだろう。意外なのが登りも下りの完全単独だったこと。丸森尾根は飯豊の中ではメジャーな登路の印象であったが、3連休でこれでは普段もあまり登山者はいないのではないだろうか。心身共に辛い尾根だった。あまりの辛さに、飯豊は登山者の山への想いを試しているのだ...と思った。けど本当にそんな気がしている。後述するリピート山中さんも言っていたが、初めて山に登るひとがこんな尾根を歩いたら「もう二度と山になんかくるか!」と思うだろう。山の厳しさもたっぷり味わえる。だからそれでも飯豊に登る人たちは本当に山を愛しているんだろうなぁと思う。
この日の頼母木小屋では音楽祭が開催されており、リピート山中さんという方が演奏されていた。ヨーデル食べ放題を作った人、すごいひとじゃん...。ここ数年は北アルプスの山小屋で演奏されているということだったが、今回縁があり飯豊で演奏することになったという。オリジナルから往年の名曲まで聴くことができ、苦労して登ってきてよかった。個人的には加藤文太郎の歌が染みた。
音楽祭が終わり夕方、それまではっきりしなかった空模様が急変、ガスが晴れて日本海の上に夕日が輝いていた。こんなにもきれいな夕焼けは生まれて初めてかもしれない。
翌日もはっきりしない天気だったが、幸い雨にはほとんど当たらず。
朳差小屋で仲間と合流して、早朝から本格的なお茶とお菓子をご馳走に。有り難い。
お茶菓子パワーで朳差岳に一気に登頂。あいにくガスで展望はなかったが目的地を踏めた達成感は大きい。
復路の頼母木山あたりから青空が見え始め、北飯豊の全貌が望めた。これまで飯豊と言えば本山、北股、石転びというイメージで主稜線ばかりに目を向けていたが、北飯豊もすごい。テン泊練習のつもりで臨んだ今回の山行であったが、テン泊以上に北飯豊の美しさが印象に残り、いい山行になったと思う。次の飯豊は9月の連休。オンベ松尾根、ダイグラ尾根ということで、今回以上にハードな山行になると思うが、ハードな中にも飯豊ならではの自然の美しさを感じられたらと思う。
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