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Yamareco

記録ID: 1973205
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
甲信越

有明山(表参道-裏参道)

2019年08月13日(火) [日帰り]
 - 拍手
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
07:13
距離
11.5km
登り
1,710m
下り
1,071m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
6:47
休憩
0:18
合計
7:05
距離 11.5km 登り 1,714m 下り 1,082m
5:07
21
5:28
5:30
89
6:59
7:02
12
7:14
74
8:28
8:29
55
9:24
9:25
9
9:34
5
9:39
4
9:43
14
9:57
18
10:15
10:16
94
11:55
12:05
1
12:06
ゴール地点
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2019年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス 自家用車
マイカーで有明山神社へ。
そこから車道歩きで表参道口へ。
下山口(有明荘)からはバスで有明山神社へ。
コース状況/
危険箇所等
●区間別状況
[表参道登山口-妙見の滝]
 主に黒川沢の右岸を登っていく。登山道は全体的に荒れている印象だが、赤テープがかなりの数あるため迷うことはないと思われる。

[妙見の滝-白河の滝]
 妙見の滝から先、巨岩の右側の垂直の鎖場が難所。その先登山道は荒れたガレ場になるが、赤テープやマーキングを追えば道迷いはしない。

[白河の滝-落合]
 白河の滝の右側を垂直鎖で30mほど登る。今回の核心部と思われる。鎖の登りきるとすぐにやせ尾根急登が続く。足場も悪いため滑落しないよう要注意。
 急登後、何度かいやらしいトラバースを経由して笹原の急登を100mほど登って稜線(落合)に出る。

[落合-有明山]
 岩混じりの尾根の登り。アップダウンあるが基本的に山頂直下まで急登。ハシゴ多数。この区間は若干展望あり。

[有明山-有明荘]
 稜線鞍部まではなだらかな下りで歩きやすい。鞍部から下りはじめるとしばらくはアップダウンしながら徐々に下る。1800m付近からはひたすら急傾斜を下っていく。表参道側と違いこちらは展望がほとんどないが、登山者が数名。


●水場、山小屋状況
表参道の白河の滝までの間は、一応沢水が確保可能。

●その他状況
登山者数:2組5名 いずれも裏参道。

●グレーディング  5D
沿面距離 12.2km(GPSログ)
累積標高+ 1942m(GPSログ)
累積標高- 1309m(GPSログ)
C/T : 10.3h(山と高原地図 槍ヶ岳・穂高岳)

ルート定数 : 42.0
技術レベル : D(案内は十分であるものの、不安定なガレ場、ハシゴ、鎖場多          数。また手を使う急な登下降がある。)
有明山神社の駐車場。5時前にも関わらず満車寸前、けど99.9%は燕岳登山者。
2019年08月13日 04:58撮影 by  iPhone 6, Apple
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8/13 4:58
有明山神社の駐車場。5時前にも関わらず満車寸前、けど99.9%は燕岳登山者。
ひとり車道歩きで表参道の登山口へ。
2019年08月13日 05:27撮影 by  iPhone 6, Apple
8/13 5:27
ひとり車道歩きで表参道の登山口へ。
林道を10分ほど進むと
2019年08月13日 05:38撮影 by  iPhone 6, Apple
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林道を10分ほど進むと
ここが正式な登山口のようです。
2019年08月13日 05:39撮影 by  iPhone 6, Apple
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ここが正式な登山口のようです。
荒れ気味だが赤テープが豊富。
2019年08月13日 05:43撮影 by  iPhone 6, Apple
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荒れ気味だが赤テープが豊富。
倒木も時々
2019年08月13日 05:51撮影 by  iPhone 6, Apple
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倒木も時々
道迷いはしなさそうだけど険しい。
2019年08月13日 06:03撮影 by  iPhone 6, Apple
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道迷いはしなさそうだけど険しい。
こんな木の階段が山頂近くまで無数にあります。
2019年08月13日 06:13撮影 by  iPhone 6, Apple
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こんな木の階段が山頂近くまで無数にあります。
2019年08月13日 06:29撮影 by  iPhone 6, Apple
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2019年08月13日 06:34撮影 by  iPhone 6, Apple
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2019年08月13日 06:45撮影 by  iPhone 6, Apple
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妙見の滝。落差30mほどだろうか。
2019年08月13日 06:58撮影 by  iPhone 6, Apple
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妙見の滝。落差30mほどだろうか。
妙見の滝から右に目をやると、大岩が。
その右に垂れる鎖を登る。
2019年08月13日 06:59撮影 by  iPhone 6, Apple
8/13 6:59
妙見の滝から右に目をやると、大岩が。
その右に垂れる鎖を登る。
鎖を登ると一段と荒れる。しかしマークは依然豊富。
2019年08月13日 07:05撮影 by  iPhone 6, Apple
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鎖を登ると一段と荒れる。しかしマークは依然豊富。
2019年08月13日 07:10撮影 by  iPhone 6, Apple
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2019年08月13日 07:12撮影 by  iPhone 6, Apple
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白河の滝。これも落差30m程。
2019年08月13日 07:18撮影 by  iPhone 6, Apple
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白河の滝。これも落差30m程。
白河の滝の右に垂直鎖、本日の核心部。
2019年08月13日 07:19撮影 by  iPhone 6, Apple
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白河の滝の右に垂直鎖、本日の核心部。
鎖を登るとすぐにやせ尾根の急登。
まだしばらく気が抜けない。
2019年08月13日 07:30撮影 by  iPhone 6, Apple
8/13 7:30
鎖を登るとすぐにやせ尾根の急登。
まだしばらく気が抜けない。
岩くぐり。くぐった反対側から岩に登る。
2019年08月13日 07:52撮影 by  iPhone 6, Apple
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岩くぐり。くぐった反対側から岩に登る。
信仰の山であることが伺える。
2019年08月13日 07:55撮影 by  iPhone 6, Apple
8/13 7:55
信仰の山であることが伺える。
いやらしいトラバース、アップダウンを超えて、笹原の急登でラストスパート
2019年08月13日 08:13撮影 by  iPhone 6, Apple
8/13 8:13
いやらしいトラバース、アップダウンを超えて、笹原の急登でラストスパート
いや、まだまだこれから。
2019年08月13日 08:20撮影 by  iPhone 6, Apple
8/13 8:20
いや、まだまだこれから。
ナイフリッジと思いきや岩の右側に足場あり。
2019年08月13日 08:33撮影 by  iPhone 6, Apple
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ナイフリッジと思いきや岩の右側に足場あり。
2019年08月13日 08:45撮影 by  iPhone 6, Apple
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2019年08月13日 09:00撮影 by  iPhone 6, Apple
8/13 9:00
2019年08月13日 09:10撮影 by  iPhone 6, Apple
8/13 9:10
北峰。
2019年08月13日 09:25撮影 by  iPhone 6, Apple
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北峰。
南峰。
2019年08月13日 09:38撮影 by  iPhone 6, Apple
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南峰。
2019年08月13日 09:49撮影 by  iPhone 6, Apple
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8/13 9:49
裏参道。しばらくは稜線だが、鞍部までは土のなだらかな下り。
2019年08月13日 10:05撮影 by  iPhone 6, Apple
8/13 10:05
裏参道。しばらくは稜線だが、鞍部までは土のなだらかな下り。
鞍部から先、下りが始まる。序盤はアップダウンが多い。こんな荒れたところも。
2019年08月13日 10:45撮影 by  iPhone 6, Apple
8/13 10:45
鞍部から先、下りが始まる。序盤はアップダウンが多い。こんな荒れたところも。
標高が下がるにつれて下りが多くなる。
2019年08月13日 11:21撮影 by  iPhone 6, Apple
8/13 11:21
標高が下がるにつれて下りが多くなる。
麓近くになると長い階段。気を抜けない。
2019年08月13日 11:36撮影 by  iPhone 6, Apple
8/13 11:36
麓近くになると長い階段。気を抜けない。
三段の滝方面は刈払いがあまりされてなかった。
2019年08月13日 11:38撮影 by  iPhone 6, Apple
8/13 11:38
三段の滝方面は刈払いがあまりされてなかった。
中房の駐車場を目指す。
2019年08月13日 11:47撮影 by  iPhone 6, Apple
8/13 11:47
中房の駐車場を目指す。
三段の滝を下部から眺める。
2019年08月13日 11:49撮影 by  iPhone 6, Apple
8/13 11:49
三段の滝を下部から眺める。
登山口についた
2019年08月13日 11:50撮影 by  iPhone 6, Apple
8/13 11:50
登山口についた
バスで神社に戻ってきた。
2019年08月13日 13:37撮影 by  iPhone 6, Apple
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8/13 13:37
バスで神社に戻ってきた。
撮影機器:

感想

前日までの常念山脈縦走の翌日、常念山脈前衛の有明山に向かいました。
なぜ今回、有明山に登ったのか。何で見たのかよく覚えていませんが...半年ほど前に信濃富士として紹介されていた安曇野市からみた有明山の姿が、強く心に残っていました。その直後、グレートトラバースで田中陽希さんがこの山を登っている映像を見ました。岩あり鎖ありの険しい登山道。けどそれがなぜか自分の心に火をつけ、いつか登ってみたい!と強く思うようになりました。
 そう思うようになってから実現するまではそう時間はかからず、急遽今年常念山脈縦走をすることになり、このタイミングしかないと思いました。縦走後に詰め込むような厳しいコンディションではありましたが、若干勢い任せで実行しました。

有明山神社の駐車場は朝4時半の時点でほぼ満車でした。ここにいる99%以上の登山者がバスで燕岳の登山口に向かう一方で、私は車道歩きで有明山の登山口を目指します。

 不安感と若干の優越感を持ちながら登山口に到着。けど本当にだれもいない...。
登山道は全体的にヤブっぽいところが多いものの、マーキングがこれ以上付けられないほど付けられていました。意外と獣っぽさもないため、割と安心して歩けました。

 ただ技術的にも体力的にもかなり厳しい山。全体的に登り基調の登山道ではあるものの、細かくアップダウンがあるし、何より白河の滝以降の急登がえげつない。滑落したらアウトな部分も結構あり、なかなか気が抜けませんでした。今年一番疲れた登りだったと思います。前日までいた燕岳の合戦尾根もアルプス三大急登なんて言われていますが、よっぽどこっちの登りの方がきつかったです。

 それにしても燕岳も有明山も同じ二百名山で、しかもすぐ隣同士。こんなにまで違うものかと...前日までの常念縦走含め、山には個性があると強く実感した今回の遠征でした。有明山は危険な箇所も多く展望も効かないため燕岳と比べたら人が入らないのも納得ですが、厳しい登りの分山頂に立った時の喜びはすごく大きかったです。また歴史ある山のようで、表参道の途中には祠がいくつもあり古人に想い馳せながら登ることもできました。こういう気持ちは燕岳では味わえなかったので、道一つ挟んで別世界だと思いました。

期待と不安で向かった有明山でしたが、終えてみるとどちらも想像以上。これぞ「登山」だと思います。私の登山歴の中でも印象深い山のひとつとなりました。



※追記
 帰宅してから有明山の歴史について調査しました。
有明山は古くから水源の山として信仰が厚い山のようです。また戸隠と同じく、日本神話の天の岩戸伝説の舞台であるとのことで、戸隠神社と同じ神様が祀られているとのことでした。
 そこから延長して麓の安曇野の開拓史を調べていくと、これまた興味深い。
安曇野の地は古来、福岡の八女から逃れてきた(?)安曇族という海運の一族によって拓かれた地だといわれているようです。常念山脈への移動日に友人と穂高神社に行った際、船の神輿が飾られているのを見て「なんで内陸に船?」と不思議に思っていましたが、どうやら安曇族と関係深そうです。ここはまだ勉強中。
 「有明山」という山名は上述の天の岩戸伝説に由来するといわれていますが、安曇族の故郷の「有明海」からきているのでは、とも言われているようです。
 ほかにも八面大王にまつわる伝承など、興味深い歴史が安曇野の地にはたくさんあるようです。調べるにつれて今回の登山の意味もより深められたと思います。

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