芝沢ゲートから茶臼岳 上河内岳 光岳
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- GPS
- 52:42
- 距離
- 41.3km
- 登り
- 3,736m
- 下り
- 3,722m
コースタイム
- 山行
- 7:53
- 休憩
- 0:19
- 合計
- 8:12
- 山行
- 7:42
- 休憩
- 1:10
- 合計
- 8:52
- 山行
- 6:14
- 休憩
- 1:18
- 合計
- 7:32
特に初日は睡眠時間不明(出発が遅れて高速に入ったのが前日0時過ぎ、仮眠3〜4回で最も長い仮眠が1時間程度。後は車の運転・・・)のため易老渡以降、1時間に1回は必ず休憩を入れていました。
天候 | 1日目 曇(霧雨あり) 2日目 雨後曇 ※夜に台風通過、早朝の稜線は風速14〜15m 3日目 曇時々晴 ※上は7時前にガスが多い状況、曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
易老渡〜易老岳は普通に急登でヒルも出るルート。 易老渡〜面平間は滑りやすく狭い急登なため下山時は特に要注意! |
写真
感想
今回の山行は、芝沢ゲートから未踏の三山、上河内岳(百高山で2百名山)、茶臼岳(三百名山)、光岳(百名山)をグルッと周回で回ろうというものでした。初日は空が明るくなると同時に出発して聖岳を眺めつつ(登頂はせずに)聖平小屋で一休み、頑張って17:00までに茶臼小屋へという予定でした。
ところが前日に予定外に残業となり、更にTVで大人気?登山番組グレートトラバース3(3百名山踏破の旅)をじっくり見てしまい登山準備が不十分なまま気づけば23時過ぎに・・・。
仕事の疲れを残したまま、結局は0時近くに自宅を出発。
途中、買い出し・休憩・仮眠を繰り返しながらの、のんびり運転となり登山口に着いたのが7時半。天気的にも(予報では、夜に通り過ぎて朝にはいなくなる)台風が迫っていて夕方には雨が降りはじめ風も強くなる事が予想されます。
という訳で出発が遅れたため、急遽予定変更です。
初日は聖平経由の周回を諦めて易老岳から茶臼小屋へいき、ゆとりがあれば上河内岳も登頂するというプランへ変更しました。
※台風の速度が早まり初日の登山時間が減った場合に想定していたプランBへの変更でした
1日目、予定外に登りたくなかった急登の易老渡からの易老岳で睡眠不足のなか推定20kg近い(泊まりの縦走では軽量さは無視して必要以上に荷物を持っていき安心するタイプの)ザックでかなり消耗。途中で小雨もパラついてガスガスに。風も気持ち強めになり時間もおしてしまったため上河内岳は諦めて茶臼小屋へ直行しました。
2日目、天気予報に反して風雨がなかなか弱まらず。5時出発の予定でしたが雨が止むことを期待してしばらく停滞。結局雨は止まずレインウェアを着込んで約7時に小屋を出発。
まずはアタックザックでの上河内岳ピストンです。この日の最終目的地、光岳とは逆方向のため縦走ザックは茶臼小屋へデポ。必要最小限の荷物で軽量アタックザックで上河内岳へ向かいました(荷物の重量で機動性ががらっと変わりますので)。
予定通り軽い足取りで、サクサク上河内岳へ。稜線は風速14〜15mの風雨で苦労しましたが、おおよそ標高2600m以上は雲の上で視界良好(風は強いものの)至福のひとときでした。ある程度の広さがあって360渡眺めのよい山頂部、なるほど納得の二百名山でした。
茶臼小屋へリターン後は、ゆっくりとカップうどん(まるちゃん赤いキツネ)を堪能。
10時過ぎて万全を期してから茶臼小屋を後にしました。茶臼岳を通過してしばらくするとようやく風も弱まり雨もあがっていきました。仁田岳辺りでは完全にレインウェアが不要となり晴れ装備にかえていました。
その後は地味なアップダウンの繰り返しでしたが、終盤の三吉平から静高平までは沢沿いの急登で標高300m分の登り返し、軽いアップダウンの繰り返しで光小屋へいけるイメージだったため全くの想定外で非常に消耗させられました。その後のイザルヶ岳は自分好みの山頂(広い山頂部と360度の大展望)で天気が良ければ最高の山頂だと思いました。
光岳小屋に着くと既に16:00近いため光岳山頂は諦めて翌日に回すことにしました(翌日は下山だけでゆとりがありましたので)。
3日目、夜明け前に小屋を出発、光岳山頂で御来光を堪能。
光岳、やれ展望がないだの華がない等、地味な噂以外はあまり耳にしていませんでしたが実際に登ってみた印象は全くそんな事はありませんでした。
まず気に入ったのが山頂の標柱。味のある木の標柱でてっぺんの頭の角は少し丸めていて達筆で光岳とどどーんと書かれていて何とも趣があるではないですか(個人的印象です)。訳もなく大好きな山頂標柱になりました(好きに理由はいりません)!さらに、すぐ下に聖岳や富士山方面の素敵なビューポイントがあり、ここで富士の御来光をじっくりと堪能させていただきました。もちろん感動ものでした。
予定ではこの後、光石を見に行くはずでしたが富士の御来光でお腹一杯、大満足。(初日に茶臼小屋で一緒になった人から聞いた光石は午前中は光が当たらなくてただの岩でしかないとの言葉も思い出してしまい)光石に関する興味が全くなくなってしまったため今回はパス、そのまま光岳小屋へ直帰しました。その後は御来光の後味を堪能しつつゆっくりと荷物を整理してオレンジ(系の)ジュースを頂いてから小屋をあとにしました。
2日連続で再びイザルケ岳に登ったのですが登頂と同時にガスがあがってきてしまい絶景を拝むことができなくて(>_<)少し様子を見たあと潔く下山しました。
下山で気になったのは面平以降の急降下です。登りでは足場が狭い急登で滑落注意程度の感じでしたが下山では印象が急変。狭い足場の滑りやすい急降下で雨で湿っているときは絶対に通りたくない道という印象でした。実際に何度か足が滑って1回手をついて体勢を立て直す場面もありました。万一足が消耗してプルプルの状態でこの急降下だったとしたら大苦戦必至だったでしょう。日帰りで光岳ピストンする健脚さんが塩見岳ピストンや早月尾根からの剱岳ピストンより消耗すると言っていたのも納得です。日帰りの長距離で消耗しきったところで最後の最後に面平以降の危ない急降下ではその苦労もひとしおだと思います。
何はともあれ最後の急降下は要注意ということです。
今回の山行ですが、(初日の易老渡〜易老岳間の下山者を除き)最終日以外はすれ違う人が少なく宿もすいていたのがラッキーでした。初日の夜に台風が通過するということで登山を回避、延期した人が多かったようで(初日は台風が来るため回避、2日目は前日夜が台風通過で車で行動できなくて早朝早出組みが少なかった模様)、1日目の茶臼小屋では宿泊者8〜9人、2日目の光岳小屋は2人だけでゆったりと過ごすことが出来ました、特に2日目はちょうど光岳で100名山、全山完登という人と一緒で有意義な時間を過ごす事が出来ました。
雨(台風)がらみの山行で展望はイマイチでしたが、人が少なめでマイペースで贅沢な登山を堪能する事が出来ました、ナイスな山行でした。
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