編笠山・権現岳・赤岳:念願の縦走チャレンジ
- GPS
- --:--
- 距離
- 23.8km
- 登り
- 2,535m
- 下り
- 1,917m
コースタイム
- 山行
- 6:23
- 休憩
- 0:31
- 合計
- 6:54
天候 | 1日目:霧雨→晴れ 2日目:快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
キレット小屋〜赤岳:かなりの高度感.落石に注意.三点支持で確実に. |
写真
感想
有給休暇を使って,3連休の激混み前に小淵沢〜編笠山〜権現山〜赤岳〜美濃戸口の縦走チャレンジ.赤岳手前のキレットは,信州山グレーディングでは難易度D(5段階評価の内4番目)になってる.今まで難易度Cは何度も経験がありますが,初の難易度Dでスキル&経験値アップ!
〇小淵沢駅〜富士見平
駅を出てまさかの雨(霧雨程度)に出鼻をくじかれる.天気予報や雨雲レーダーを見ながら「上がるはず!」と信じて30分待つ.諦めかけたその時何とか上がったので気を取り直して観音平を目指す.でも歩いている途中に何度も霧雨が降ったりやんだり.挙句の果てに,分岐を通り過ぎてハイキングロードではなく車道で観音平を目指すことに...(うねうねの曲がりくねった車道で更に時間ロス).
観音平手前の富士見平から編笠山に向かう山道があることに気づき,ちょっとお昼休憩した後,とりあえず編笠山を目指す.
〇富士見平〜編笠山
もしこのまま晴れなかったら,編笠山で引き返そうと思ってた.でも押手川で天気予報を再度チェックすると好転してる!霧雨もやんだ!
そのまま歩いて行くと更に青空まで見えるし,雲海の景色もすごい.山の天気って本当にわからない(後で,あの霧雨は雨と言うよりは自分が雲の中に突っ込んだ状態だったのでは?と気づいた).
〇編笠山〜権現岳〜キレット小屋
少し休憩したら権現岳を目指す.この日の宿泊地はキレット小屋だから,まだまだ先は長いのに編笠山でもう14:00になっていた(ちょっと焦る).ガスは出たり晴れたり.サーッと晴れた瞬間の景色のスケールには毎度ハッとさせられる.
ギボシはさほどの岩場ではないと思うけど,高度感から来る緊張感を徐々に感じ始めていた.個人的には登りは良いけど,下りには極力使いたくない(無理ではないけど).
権現岳からの景色はまたまた素晴らしかった!次は権現小屋に泊まろう!夕焼けも日の出も素晴らしそう.
61段の梯子を下り(これはそこまで怖くなかった),どんどん高度を下げる.ザレているのでちょっと歩きにくい.脚の疲労も結構きてる.このルートは何気に(?)ずっと高度感を感じるので慎重にならざるを得ず,予定より30分ぐらい遅刻して16:25にキレット小屋着(16:00前に小屋に電話連絡).
夕飯を食べて,夕焼けで真っ赤に染まる赤岳の写真だけ撮ったら,もう星空を撮る元気はなくそのまま就寝.
この日すれ違ったのは19人.キレット小屋泊は私を入れて2名,テント場は3名.
〇キレット小屋〜赤岳
4:40頃に起きて身支度&朝ご飯.キレット小屋は谷間に位置しているので,日の出は見られなかったけど徐々に明けていく東の空が綺麗だった.お庭のコマクサを撮ったらいよいよ出発.
林の中を少し歩くとすぐにガレ場が始まる.富士山がくっきりで美しいけど,それを存分に堪能できる瞬間(気持ちの余裕)はあまり多くなかった.急登&ガレ場.とにかく三点支持で確実に登ろうと思っていたのに,頼りのない石(浮石)しかない場所もあったりして緊張しっぱなし.岩場自体は特別難しいとは思わなかったけど,とにかく高度感が恐怖心を煽る.一瞬恐怖に飲まれて脚がすくんで動けなくなっちゃうんじゃないか?と思ったほど.緊張感はずっと持ち続けるべきと思い谷間を敢えて見るようにしてたけど,あんまり見すぎるのも良くないかも.個人的には絶対に下りでは使いたくないルートです.運動量や標高ではなく,緊張感から心拍数がかなり上がっていた.
何とか難所をクリアして赤岳山頂に到着!着いた時には心底ホッとした.緊張のせいで口がカラッカラ.こんなことって初めて.一方,山頂からは360度見渡せる大絶景.快晴のまだ混み合う前の赤岳からこんな大絶景を堪能できるなんて,とってもラッキー!
〇赤岳〜行者小屋〜美濃戸口
下りは文三郎尾根で.3連休の1日目のしかも快晴とあってか,続々と登ってくる人たちとすれ違った(ちゃんと数えてないけど,美濃戸口までで200人は下らなかったと思う).淡々と下って行者小屋まで一気に高度を下げる.
一休みしたら再び淡々と下る.毎度のことだけど,美濃戸口って結構遠い...
10:30頃美濃戸口に到着し,八ヶ岳山荘の日帰り風呂で汗を流してスッキリ!(モンベルカード提示で500円→300円に)〆のソフトクリームは外せません :)
帰りのバスは,私を含めて2人(もう1人は私と同世代の女性).バスの運転手さんと3人で色々お話ししていたら,あっと言う間に茅野駅に.こういう一期一会って良いなぁ.
念願の縦走コースをチャレンジできたのと,大絶景を堪能できたのはとっても良かったけど,難易度Dはまだまだ私には難しいコースだと分かった.調子に乗らずに,着実にクリアできるようにしていかないといけないなと感じた山行でした.
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