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記録ID: 202227
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ハイキング
八幡平・岩手山・秋田駒

秋田駒ヶ岳8合目から笊ヶ森〜千沼ヶ原〜乳頭山:小雨に濡れ滑る木道と格闘

2012年06月24日(日) [日帰り]
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GPS
06:25
距離
12.3km
登り
576m
下り
1,111m

コースタイム

8:00駒ヶ岳8合目-14:25大釜温泉(乳頭温泉バス停)
天候 曇り のち 小雨
過去天気図(気象庁) 2012年06月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス 自家用車
^貳姪な事項
田沢湖高原温泉の民宿で前泊し、レンタカーで1分のアルパ駒草駐車場(100台可能?)へ。
羽後交通バス7:07アルパこまくさ発→駒ヶ岳8合目行き(片道600円)に乗車。
乳頭温泉郷大釜温泉へ下山し、羽後交通バス14:30乳頭温泉発→アルパこまくさ(片道290円)に戻る。
16:03田沢湖発こまち32号で帰京。
△得な情報(いわゆる、裏ワザ)
8合目への道路の閉鎖は5:30〜17:30の間です。従って、早朝5時半までに8合目駐車場に到着するのであれば、マイカーで行くことが出来ます。
なお、下山時は17:30以降まで待つ必要があるのか・・・と言うと、その必要はなく、下山時に限って、路線バスの後ろに付いて走ることを条件に、規制時間中でも走ることが出来るそうです(民宿で仕入れた情報)。
ある方は、4時過ぎに民宿を出発し、8合目からサクサクと頂上を極め、上記方法で下山し、民宿のチェックアウト時刻(10時)まで、温泉で汗を流して帰られた猛者がいらっしゃったそうです。
次回は、是非、拙者も試してみたい!
コース状況/
危険箇所等
アルパこまくさには100台規模の駐車場有り。
秋田駒ヶ岳8合目小屋に登山ポストあり。
大規模な雪渓が3ヶ所あり。いずれもアイゼンなしで横断可能。
雨後あるいは雨中の木道は非常に滑りやすく、尻もち・転倒の危険性大。
(我々4名のパーティは、延べで20回以上は尻もちをつき転倒した。
特に笊ヶ森から千沼ヶ原にかけての下りは非常に危険。
尻のポケットに入れていたデジカメが木道と臀部に挟まれ、液晶部分が損壊した。)
乳頭温泉郷に下山すれば立ち寄り温泉は多数有り。
http://www.nyuto-onsenkyo.com/
雨後交通の路線バスで戻ったアルパこまくさにも温泉施設あり。
http://www.heart-herb.co.jp/arupa/

感想

大人の休日倶楽部パスを使って秋田の山と温泉巡りの第二弾。
(初日は太平山、二日目は真昼岳を計画も雨で中止、三日目がこれ。)
朝から曇天。昨日よりはマシだろうと、7:07アルパこまくさ発駒ヶ岳8合目行バスに乗り込む。天候がイマイチのためか、駐車場はガラガラ、バスも満席には程遠い状況。花の百名山として人気のためか、それにしても、圧倒的に女性ハイカーが多い。
クネクネと8合目駐車場に向かう途中から、バスは周囲を霧に囲まれてしまう。バスを下車した殆どのハイカーが雨合羽を着用し、阿弥陀池方面へ向かう。
我々はまず笹森山を目指すがいきなり残雪横断と沢の渡渉が待ち受けている。そういえば、出発早々に女性単独ハイカーとすれ違ったが、この残雪を嫌って戻って来た結果だったのか・・・?
高山植物が彩る道を辿ると40分弱で笹森山へ到着。笹森山は頂上から先の道はなく、湯森山へ向かうには縦走路に戻らねばならない。なので、最初から頂上直下を巻いていくハイカーが多いのではなかろうか?
更に25分ほど歩けば、秋田駒頂上からのルートとの合流点でもある湯森山に到着。ザックを軽くしようとバナナやプチトマトやミニパンを食す。
ここから先はなだらかな起伏が続く快適な路・・・のはずだが、依然として霧雨状態は変わらず。20分も歩けば周囲が開けた湿地帯である熊見平。足元には可憐な高山植物が展開している。更にハイマツやクマザサあるいはシャクナゲに囲まれた道を10分歩けば宿岩。ここまでは意外にあっけなかった・・・が、次第に雨脚が強まり、霧雨ではなく小雨になってくる。
ここからはダラダラとした坂道を登ること40分ほどで本日ルートの最高地点・笊ヶ森に到着。途中、今日初めて男性ハイカー二人とすれ違う。また、高山植物に嬌声を上げる10人ほどの女性ハイカー軍団を追い抜く時に「こんな天気で、よく半そで歩けますね」と声を掛けられる。そう、確かにここまでは、いつもの半そでで歩けました・・・が、Tシャツも雨に濡れ、あまり好まぬが雨合羽を着ることにした。
ここから今回の主目的である千沼ヶ原に向けてルートは下り始める。乳頭山への道を左に分け、雨で滑る木道を慎重に辿る・・・が、4人のうち3人はこれまでも何度か尻もちをついている。またもや眼前に残雪帯が現れる。が、なだらかな傾斜なので大きな問題もなく渡り切る。その先の木道の脇にはミズバショウが咲いている。それに眼下には小さな沼が点在しているのが見える。あれが千沼ヶ原だ・・・とはしゃぐ間もなく悲劇は起きる。慎重に、慎重に歩を進めた積りだが、雨に濡れ、少し苔にまみれた下り気味の木道は意外なほど簡単にツルツルと滑る。「あっ!」と思った時には、既に派手な尻もちをついた後。おまけにズボンの後ろポケットに差込んでいたデジカメが尾てい骨を直撃し、痛いのなんの。痛いだけだったらまだいいが、その衝撃でデジカメの液晶部分が損壊。
「あー・・・。」としょげていたら、ツルツルテンの第二弾。妙に踏ん張ったら身体が反転し右頬を木道脇の杭で強打し、片足は水溜りの中へドボン!左手の親指は骨折したかと思うほど痛く紫色に膨張。雨の木道は怖いです、特に下りは。
全員でツルツルテンしながら、ひょっこりと千沼ヶ原の端っこに到達。ここがあの千沼ヶ原か!と思う気持ちと、これから乳頭山へ登り返して、また大釜温泉まで下らなければならないのか・・・との思いが複雑に交錯したのでした。
先を急がねば・・・予約した秋田新幹線に乗れぬと大変なことになるともう一度気合を入れ直し、千沼ヶ原に別れを告げると、いきなり本日の最大級の残雪に出くわす。無理せぬよう先人の踏み跡を辿ってそろりそろりと横断。やっとのことで、秋田駒と乳頭山と結ぶ縦走路に戻りました。
ここからが、今回のルートで一番辛かったかな。小雨とはいえども雨は降り止まぬし、乳頭山への登りがやけに急坂に見えるし・・・。頂上では記念撮影しただけでそそくさと下山。
乳頭温泉郷への下りは二本ありますが、途中の避難小屋での休憩を考え、田代平を通るルートを選択。「また木道か・・・」との考えが頭をよぎりましたが・・・。
晴れていれば歓声を上げながら歩くであろう湿地帯も今日はそそくさと先を急ぐ。避難小屋には思いがけぬ多数のハイカーが雨をしのいで休憩中でした。我々も「何か食べなければ身体が冷えバテるだけ・・・」とパンやお握りを頬張る。
休憩もそこそこに「あと1時間か・・・」と思いながら、最後の下りに向け出発。登山靴の中が冷たい。でも、途中から素晴らしいブナ林に代わり、ようやく孫湯温泉脇の林道に降り立ちました。それから2:30発のバスに乗り遅れるな・・・とばかりに、小走りに乳頭温泉バス停に向かいます。大釜温泉に到着したのが僅か5分前。出来れば無料の足湯に足を浸らせたかった。
それからはバスに乗って、アルパこまくさに戻って、僅か20分で温泉に入って、田沢湖駅にレンタカーを走らせ、ガソリンを入れて、クルマを返却して・・・間に合いました、16:03発のこまち32号。
休憩時間を入れてもわずか6時間半の行程でしたが、色んなことがあったような・・・山行でした。これも慌てて田沢湖駅の売店で買ったビールを飲みながら反省会・・・今度はピーカンの空の下、歩いてみたい!
そう言えば、その売店のお嬢さんに「今日は好い天気で良かったですね」と言われて驚きました・・・上(山)と下(平地)では、全く天気が違うのですね。因みに、我々が登った翌日から4日間、秋田は連日の晴れ(ピーカン)だそうです。

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