記録ID: 2028259
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無雪期ピークハント/縦走
日高山脈
幌尻岳 額平川渡渉コース
2019年09月17日(火) ~
2019年09月18日(水)
体力度
7
1~2泊以上が適当
- GPS
- 13:52
- 距離
- 31.5km
- 登り
- 2,303m
- 下り
- 2,260m
コースタイム
1日目
- 山行
- 10:00
- 休憩
- 0:46
- 合計
- 10:46
天候 | 1日目:晴れ、 2日目:曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
17:00 とよぬか山荘 9/17 4:00 とよぬか山荘発→(シャトルバス)→ 5:00 第2ゲート |
コース状況/ 危険箇所等 |
■ルート 歩行にあたって危険な個所は特にありませんでした。行程が長いわりに水場が少ないので、飲料水の確保は計画的に行う必要があります。 ■渡渉 チャレンジした日は天候もよかったため水量も平均的だったのではないかと思います。どのポイントも膝下くらいの浸かり具合でした(当方の身長は172cm)。しかし雨が降ると、パラボラアンテナのように空に向かって開いているカールが雨を額平川に集めてしまい、簡単に増水するそうです。死亡事故も数年に1回くらいは起きているとのこと。額平川コースを選択する際には、往路と復路の日程の天気をよく見極める必要がありそうです。 ■クマ 1500m〜1600m付近で猛烈な獣臭に出くわしました。クマが近くにいた可能性があります。 帰りの林道では、往路の移動の際に見つからなかった熊の糞を2か所も目撃しました。24時間以内に登山道にクマが来たということです。 帰りのシャトルバスで林道を移動中、前方にクマを発見しました。林道の左右は崖だったため、しばらくクマとシャトルバスの追いかけっこ状態が続きました。 今回の山行だけをみても、このようなクマとのニアミスがありましたので、日高山域ではいつ出くわしてもおかしくない状況だと思いました。熊鈴などのクマ対策は必須となるでしょう。 |
その他周辺情報 | ■温泉 びらとり温泉ゆから http://www.biratori-onsen.com/ とよぬか山荘より車で40分ほど。とてもきれいな温泉で、おすすめです。レストランでは平取町名物の牛肉やトマトなどを堪能できます。 ■観光 とよぬか山荘から海の方向に進むと、二風谷コタン・アイヌ文化博物館があります。アイヌ集落の再現やアイヌ人の生活などを学ぶことができます。また、同じ場所にある沙流川歴史館では、平取町の発展の歴史を知ることができます。 近隣の二風谷ダムは、堤長の低い重力式コンクリートダムで、管理事務所や沙流川歴史館でダムカードを配布しています。 |
写真
撮影機器:
装備
個人装備 |
長袖シャツ
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
サブザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
ライター
地図(地形図)
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ファーストエイドキット
針金
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
タオル
ナイフ
カメラ
ポール
シェラフ
シュラフカバー
携帯トイレ
熊鈴
沢靴
|
---|---|
備考 | 熊撃退用のスプレーを持っていくか悩みました。林道で逃げ場のない場所などでは熊が襲ってくる可能性もあるので、持っていくべきだったかと。。知床の観光センター等でレンタルできるそうです。 |
感想
百名山最難関とされている幌尻岳。確かに大変な山でしたが、尾根からの眺望はすばらしく、大自然を感じることができ、とても楽しい山でした。
この山には3つの攻略ポイントがありました。1つ目はスタートから延々続く長い林道。小屋泊装備を担いで、7km程度の砂利道を歩きます。2つ目は渡渉。最低でも膝までは浸かる川で20回くらい渡渉をしながら、川を遡上します。3つ目は1000m以上の標高差の登山。スタートから10km近く歩いて小屋に到着してから、やっと本番の登山が開始となります。
これだけの要素をすべてクリアするにはさまざまな備えが必要ですが、天候が良い日を選んでいくことで、成功率が格段に上がると思いました。今回は1週間前に週間天気予報を参考に山行日を借り決めし、宿やシャトルバスの予約をしました。そして、直近の天気予報で再度日程を確認し、より天候の良さそうな日程を狙って予定を1日前倒ししました。当日は最高の天気に恵まれ、楽しい山行となりました。天気が良ければ渡渉の難易度も格段に下がりますし、長時間の行動による体力の消耗も少なくて済みます。
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楽しい山行きでしたね。
4人とも初体験の徒渉でしたが、ドキドキからワクワクに変わってとても楽しめました。
詳細な徒渉の写真がとてもいいです。
私は16回かと思いましたが、もう少しあったのですね。
徒渉は本当に楽しかったですね♪ドキドキからワクワク、わかります。私も同じ気持ちでした。
徒渉の数は写真の時系列た川の左右どちらに移動したかで家に帰ってからカウントしたものなのですが、イマイチ自信が持てません。
こんにちは!
行きの渡渉ルートではお世話になりました!
たくさん写真アップしていただいてありがとうございます!
また思い出が増えました。
私は七つ沼カール見れなかったのですが、レコで拝見出来て満足です。
そうそう、ケモノの臭いが猛烈だったところ、ありましたよね!
静かに気配を感じとりながら慎重に進みました。
帰りのクマ・チェイスも、あんな緊迫した場面はもうないでしょう。運転手の方もあんなに長い距離を追いかけるのは初めてだったようですよ(笑)
こちらこそ、大変お世話になりました。
mtys10416のお話を聞いてみて、七つ沼には行こうと思いましたので、本当にありがとうございます。
最後のクマチェイス、確かに長かったですよね。車に乗り込んだとき、もう動物はいないだろうと望遠レンズ付きのカメラをザックにしまってしまったのは失敗でした(^_^;)
おもしろい経験ができてよかったです。
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