夜叉神-鳳凰三山-広河原(南アデビューは修行でした…)
- GPS
- 28:20
- 距離
- 17.3km
- 登り
- 2,038m
- 下り
- 1,911m
コースタイム
09:00-夜叉神駐車場
10:00-夜叉神峠
12:55-苺平
13:25-南御室小屋
22日
06:00-南御室小屋
07:10-薬師岳-07:20
07:45-観音岳-07:50
08:50-赤抜沢ノ頭
09:00-地蔵岳
09:10-赤抜沢ノ頭-09:20
10:15-高嶺
10:55-白鳳峠-11:05
13:00-南アルプス林道
13:15-広河原
天候 | 21日 曇りのち雨 22日 曇りのち雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
帰りは広河原から夜叉神までバス利用(920円) http://yamanashikotsu.co.jp/noriai/2012hirogawara.htm |
コース状況/ 危険箇所等 |
■夜叉神ー南御室小屋 非常に明瞭で綺麗に道が整備されており勾配もゆるくとても歩きやすいです。 苺平近くはガレもありますが危険箇所は皆無。 ■南御室小屋ー薬師岳ー観音岳 樹林帯はやや急な土の道。森林限界を突破すると花崗岩のザレに変わります。 稜線上は歩きやすく危険な箇所は特になし。 ■観音岳ー赤抜沢ノ頭 だんだん岩場が増えていきます。 両手足を使ってよじ登る場面も出てきます。 ■赤抜沢ノ頭ー高嶺ー白鳳峠 高嶺から白鳳峠への下り始めは高さのある岩下りの連続で注意が必要。 ■白鳳峠-広河原 序盤は浮石がゴロゴロしているゴーロ帯。 樹林帯は下部に行くほど下り方が急になっていきます。 雨に濡れていると木や石が非常に滑ります。 |
写真
感想
梅雨明け宣言も発令されいよいよ夏山本番!
…のはずですが週末だけなんか天気悪いですよね。
昨年から山を登り始め、先日北八ヶ岳でテントデビューまで
ようやく漕ぎ着けた私の次なる目標はそう、南アルプス!
昨年ではとても行ける体力がなくて見送り、冬の間は怖くて
近寄れなかった山域にもようやく手が届く所まできました。
今回は南ア初心者向けという鳳凰三山にテントを背負って突撃です!
ーーーー
という訳で夜叉神に車を泊めて鳳凰三山を縦走して広河原に降りて
バスで戻ってくるという定番コースの一つへ行く事に。
夜叉神に到着するとそこはもう今にも振り出しそうなガスまみれ。
私の新たなスタートを祝福するかの様ですね!どんより!
ささいな事を気にしてはいけません。今曇っているという事は
これから晴れるに相違ないからなのです。
今日の目的地は南御室小屋。
体力をすり減らさない様にのんびりと歩きます。
が、道半ば程にきてパラパラと落ちてくる雨。なんでやねん。
仕方がないので雨装備を着込みます。蒸し暑い。
それにしても荷物重たいです。テン泊装備で重くなっているのに加え
いつもの様に一眼と三脚も持参。思った以上に速度がでません。
雨も本降りになりテンションもダウン!
結局コースタイム近くかかって初日の行脚は終了しました。
南御室小屋に着くと雨脚はさらに強まります。
こんな中テント設営したくありません。
少しだけ小屋で休ませて頂く事に。
今夜は小屋泊するという方とお話すると青き光線もとい青木鉱泉から
中道を登って薬師を回ってきたとか。あちらは高低さ1700mくらい
あるそうですからね。今の私ではテント担いで登れる気がまったく
しません。テントの事を羨ましいとおっしゃってくださったので色々
と偉そうに語っていましたが御免なさい、私はテン泊二回目の初心者です。
さて、その初心者に雨の中の設営という試練が待ち受けます。
フライシートを先に広げてその下に潜り込みバタバタともがきながらも
なんとか設営完了。中を水浸しにはせずに済んだようです。
いやーいい修行だなあ!はっは!
今回テントでとても役に立ったのが速乾吸収性タオル。
中に入ってしまった水を拭いて絞って外に出すのに大活躍。
おかげで装備の濡れは最小限ですみました。多分。
ーーー
翌朝にはずっと降り続いた雨があがりアタックチャンス到来!
…だったのですが途切れない雨音で絶望してグダグダとしていたら
実は木から落ちてくる雫でしたというオチで出発が遅れてしまいました。
ぐぬー。
そして荷物を背負うと…あ、あれ?こんなに重かったっけ?
テントを濡れたまま撤収したせいか妙にずっしり感じます。
しかし朝のうちは視界も確保され森林限界からの稜線を見てハイテンション
で歩けました。が、地蔵岳に近づくいていくとすっかり視界は無くなり
黙々と目の前の岩や砂と格闘する修行に。
地蔵岳に到着した頃にはまたもや本格的な雨になりオベリスクもまともに
見ていない状態で撤収開始です。
しかしこの雨の中の撤収路の厳しい事…
ただの丘みたいな名前の高嶺ですが山頂付近の岩場はいままでの鳳凰三山より
ずっと険しく立派すぎる四つ目のピークです。三山という名前に騙された!
特に山頂からの下りは過保護な山だったら鎖がかかっているだろうなーと思える
様な落差の大きい岩下り。それが雨に濡れていやーな感じで立ち塞がります。
単独だったら心が折れそうでしたが丁度いい感じにトレイルの方と抜かれては
後輩待ちの休憩で遭遇するの繰り返しでなんとなく安心感を得られました。
白鳳峠を過ぎると最初はゴーロ帯の下り。ここは割りと下りやすくいいペース
で降りていけたのですが樹林帯に突入すると濡れた木と岩が凶器となって
襲ってきます。
とにかくやたらとすべる!すべるだろうなーと足を乗せると期待に違わずすべる!
大丈夫かなーと足を運んでもすべる!
晴れていたら割とテンポ良く下っていけそうな道だったのですが、このコンディ
ションのおかげで一歩一歩に必要以上に緊張を強いられて疲労がたまります。
そしてずっと聞こえているのにちっとも見えてこない川の音が魂を砕きます。
普段だったら山から下りるのは名残惜しさと半々なのですが今回ばかりは
舗装路が見えた時に思わずガッツポーズしてしまいましたよ。
ーーーー
展望も殆ど無く雨中行軍を強いられた今回の山行でしたが…
結局すごく楽しかった!
いや、やはり体力的に余裕があるか判らないコースにいきなりテントを
持ち込んだりするのは先が判らない不安におちいったりしますし反省
すべき点かなとも思います。
ですが緊張から開放された時の達成感もまた自分の山経験が一つ増えた
事の証であり、少しづつ成長できてるのかなという実感にもなります。
今回も無事に楽しく過ごせた事を感謝しつつもいい加減好天をよこし
やがれと祈りたいそんな気分の山行でした。
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