ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 2136991
全員に公開
ハイキング
中国

岡山県瀬戸内市 築山古墳〜妻池〜広高山〜高山〜蓮池下池

2019年12月08日(日) [日帰り]
 - 拍手
Machapuchare その他1人
体力度
2
日帰りが可能
GPS
04:31
距離
10.0km
登り
336m
下り
325m
歩くペース
ゆっくり
1.41.5
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
3:40
休憩
0:50
合計
4:30
8:22
5
須恵古代館駐車場
8:27
8:32
32
築山古墳
9:04
9:13
3
大池&中池&妻池
9:16
11
東須恵・尻海ルート入口
9:27
19
東須恵・尻海ルート&西須恵ルート分岐
9:46
16
サザラシ1号墳分岐
10:02
10:05
1
サザラシ1号墳
10:06
13
サザラシ1号墳分岐(2回目)
10:19
10:22
4
10:26
10:42
4
美和神社
10:46
13
高山城ルート&寺村ルート分岐
10:59
10
高山城ルート&カラス谷ルート分岐
11:09
11:11
19
高山東の岩場
11:30
11:31
1
11:32
11:35
3
高山城展望台
11:38
11:39
21
高山頂上(2回目)
12:00
12:02
13
高山城ルート&カラス谷ルート分岐(2回目)
12:15
23
高山城ルート&寺村ルート分岐(2回目)
12:38
12:43
9
蓮池下池
12:52
須恵古代館駐車場
古墳や城跡などの史跡、岩場、野鳥観察などを楽しむコース
歩行距離10km、歩行時間3時間40分、歩行数16,800歩、消費カロリー2,090Kcal
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2019年12月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
「須恵古代館」<写真51>の南側にある駐車場に自動車を停めました。砂利のスペースも含めて10台程駐車できます。また、西の道路脇には8台程自動車を停められるスペースがあります。
 さらに、美和神社随身門<写真29>南に広い駐車スペースがあります。
コース状況/
危険箇所等
 道は整備され、道標もありますが、一部、荒れ気味の所があります。雨天や大雨後は西須恵ルートや高山城ルート以外は要注意です。ヤブコギはありません。
 妻池<写真20>の南から南下する道は、水が染み出してくることがあります。雨天や大雨後は気を付けた方がいいでしょう。
 サザラシ1号墳<写真23,24>へは、分岐で道を間違えてサザラシ谷ルートに入ってしまい、引き返してから適当に西から巻いて道に合流しました。ヤブコギはありません。
 蓮池下池<写真49>へと下る寺村ルートは、一部、不明瞭な箇所や崩落箇所があります。また、狩猟許可証のようなものがありました。あまり山に慣れていない方にはおすすめしません。

 妻池<写真20>の南で地形図の実線の道から逸れて「東須恵・尻海ルート」の道標に従い、溝を飛び越えて土道に入りました。溝状の道は、踏み固められておらず、小石がゴロゴロしており、たまに水が染み出てきたりしますが、道は明瞭です。水はけが悪そうなので大雨の後などは歩きにくいでしょう。
 西須恵ルートとの分岐<写真21>の手前から地面が乾いてきました。西に向かう西須恵ルートは、きれいで歩きやすかったです。
 
 広高山<写真25,26>の東南東、サザラシ1号墳分岐で、うっかりサザラシ谷ルートに入って南西に進んでしまいました。分岐まで引き返せばよかったのですが、なんとなく踏み跡っぽいところから古墳<写真23,24>の北にある150m峰の西を巻き、東に登ると正しいルートに合流し、古墳まで無事到着しました。ヤブはなく、木の間をどこでも歩けたので助かりました。
 復路は一本道を北上し、サザラシ1号墳分岐を通過してアスファルト道に合流しました。広高山<写真25,26>へは、明瞭な踏み跡があり迷うことはありません。
 
 美和神社<写真28〜33>から高山<写真44>に向かう高山城ルートは、歩きやすく展望のいいコースです。基本、ザラついた滑りやすそうな土ですが、ロープ場も岩盤の上を歩けば滑りません。復路は150m峰からうっかり岩盤の上を通って北上してしまい、引き返しました。これ以外は間違えようがないでしょう。現在は高山頂上<写真44>で行き止まりですが、かつては麓に下りる道があったのかもしれません。なお、トビ<写真47>撮影地点に南へ下るカラス谷ルートとの分岐があります。
 
 美和神社<写真28〜33>の西南西から蓮池下池<写真49>に下る寺村ルートは、掘り返されたようなボコボコした土道で、ピンク色のビニール紐が目印となります。他のルートに比べると荒れ気味で、雨天や大雨後は避けたほうがいいでしょう。また、蓮池下池<写真49>周辺は狩猟許可区域のようです。
 標高100m辺りは細道の端が崩れそうになっていました。標高80m辺りは溝状の道なので、雨水が流れそうです。
 標高55m辺りはピンク色のビニール紐がなくなり、道が不明瞭になっていました。適当に歩き始めると南側が崩れて倒木があったので、北側を巻きました。幸い、ヤブコギはなく、すぐ道に合流できピンク色のビニール紐も復活しました。
 標高50mを過ぎると深さ1.5m程の亀裂が続いており、ピンク色のビニール紐に従って南西へ移動しました。
 標高40m辺りのコンクリート堰からは踏み固められたきれいな道になり、ピンク色のビニール紐はなくなりましたが、蓮池下池<写真49>の南畔をさらに西に進みました。狩猟許可証らしきものがぶら下がっていましたが、銃声はしませんでした。池の西畔を北上しようとしてふと振り返ると、今まで歩いてきた土道のすぐ南に並行して道がありました。正規ルートはそちらだったのかもしれません。
 蓮池下池<写真49>の北西端から北はヤブで、狩猟期間中を示すプレートがありました。引き返し、コンクリート道に入ると、すぐにアスファルト道に合流できました。
その他周辺情報  須恵古代館<写真51>前の県道39号線を東北東に数百メートル進んだところに「日本一のだがし売場」<写真09>があります。駄菓子やおもちゃなど懐かしい商品が税込み10円単位で売られており、幅広い年齢層の客でにぎわっています。
 また、須恵古代館<写真51>の北西、国道2号線と吉井川が交わる辺りに「おさふねサービスエリア」があります。日帰り入浴可能な温泉施設があり、レストランでは土日祝日はランチバイキング<写真52,53>が楽しめます。
01築山古墳石棺
家型石棺は凝灰岩製で熊本県宇土市産出の「阿蘇ピンク石」であると考えられています。一部、割れていますが、保存状態は良好です。
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01築山古墳石棺
家型石棺は凝灰岩製で熊本県宇土市産出の「阿蘇ピンク石」であると考えられています。一部、割れていますが、保存状態は良好です。
02築山古墳より高山
墳丘から南西方向にこの日の目的地の一つ、高山<写真44>が見えました。
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02築山古墳より高山
墳丘から南西方向にこの日の目的地の一つ、高山<写真44>が見えました。
03築山古墳前方部より後円部
前方部は幅約66m・高さ約10m、後円部直径は約38m・高さ約9mと、後円部の方が前方部より低くなっています。ちょうどくびれ部分が写っています。
03築山古墳前方部より後円部
前方部は幅約66m・高さ約10m、後円部直径は約38m・高さ約9mと、後円部の方が前方部より低くなっています。ちょうどくびれ部分が写っています。
04築山古墳祠越しに桂山南峰
墳丘から少しだけ下りるとまた小さな祠があり、西北西方向に桂山の南峰が見えました。
04築山古墳祠越しに桂山南峰
墳丘から少しだけ下りるとまた小さな祠があり、西北西方向に桂山の南峰が見えました。
05築山古墳登り口祠
古墳の逆サイドから登り、最後にここに出てきました。
05築山古墳登り口祠
古墳の逆サイドから登り、最後にここに出てきました。
06ノコンギク
ヨメナに似ていますが、葉には毛が多く触るとザラつきます。開花時期は10月までの野菊ですが、12月になっても咲き残っている花が数輪ありました。
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06ノコンギク
ヨメナに似ていますが、葉には毛が多く触るとザラつきます。開花時期は10月までの野菊ですが、12月になっても咲き残っている花が数輪ありました。
07ホトケノザ
葉は対生で、仏様がお座りになる蓮座に似ているというので「仏の座」の名が付けられたようです。ちなみに、春の七草のホトケノザはキク科のコオニタビラコのことです。
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07ホトケノザ
葉は対生で、仏様がお座りになる蓮座に似ているというので「仏の座」の名が付けられたようです。ちなみに、春の七草のホトケノザはキク科のコオニタビラコのことです。
08桂山
桂山は北峰(245m峰)と南峰(212m峰)からなる双耳峰です。桂山にも古墳がいくつかあります。
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08桂山
桂山は北峰(245m峰)と南峰(212m峰)からなる双耳峰です。桂山にも古墳がいくつかあります。
09日本一のだがし売場
品ぞろえが3千種類、年間80万人が訪れるという文字通り日本一の駄菓子売場です。このポイントから高畑山の西麓を歩くコースに入りました。
09日本一のだがし売場
品ぞろえが3千種類、年間80万人が訪れるという文字通り日本一の駄菓子売場です。このポイントから高畑山の西麓を歩くコースに入りました。
10ススキにふくらスズメ
寒中に全身の羽毛をふくらませているスズメの群れの動きがとてもプリティでした(^_^)動画も撮りました。
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10ススキにふくらスズメ
寒中に全身の羽毛をふくらませているスズメの群れの動きがとてもプリティでした(^_^)動画も撮りました。
11ススキ越しに桂山
12月でもまだ秋の風物詩が見られました。桂山とのコラボが絵になります。
11ススキ越しに桂山
12月でもまだ秋の風物詩が見られました。桂山とのコラボが絵になります。
12パンパスグラス
日本ではシロガネヨシと呼ばれているイネ科の植物です。高さが2〜3mにもなる大きな植物で、密生して育つので「ススキのお化け」などと表現されることもあります。巨大な猫じゃらしのような穂は気持ちよさそうです。
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12パンパスグラス
日本ではシロガネヨシと呼ばれているイネ科の植物です。高さが2〜3mにもなる大きな植物で、密生して育つので「ススキのお化け」などと表現されることもあります。巨大な猫じゃらしのような穂は気持ちよさそうです。
13土塀のある民家
明治以前の家屋でしょうか?とても風情があります。人が住んでいる様子はありませんでした。
13土塀のある民家
明治以前の家屋でしょうか?とても風情があります。人が住んでいる様子はありませんでした。
14六地蔵&巡拝塔など
右端の巡拝塔には「奉順拝四国西国秩父坂東」と表記されていました。四国八十八ヶ所、西国三十三所などに行けなかった人がこの巡拝塔を拝むことで、お参りしたのと同じ効力があると考えていたのかもしれません。
14六地蔵&巡拝塔など
右端の巡拝塔には「奉順拝四国西国秩父坂東」と表記されていました。四国八十八ヶ所、西国三十三所などに行けなかった人がこの巡拝塔を拝むことで、お参りしたのと同じ効力があると考えていたのかもしれません。
15大池
高畑山の西麓にある3つの池のうち、もっとも北にある池です。
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15大池
高畑山の西麓にある3つの池のうち、もっとも北にある池です。
16中池
高畑山の西麓にある3つの池のうち、真ん中にある池です。
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16中池
高畑山の西麓にある3つの池のうち、真ん中にある池です。
17中池ホシハジロ♂
一番右のカモが頭を掻いている姿がとても可愛いかったです(*^^*)動画も要チェック。
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17中池ホシハジロ♂
一番右のカモが頭を掻いている姿がとても可愛いかったです(*^^*)動画も要チェック。
18妻池
高畑山の西麓にある3つの池のうち、もっとも南にある池です。広高山<写真25,26>の北東尾根が水面にも映っています。
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18妻池
高畑山の西麓にある3つの池のうち、もっとも南にある池です。広高山<写真25,26>の北東尾根が水面にも映っています。
19ヤブムラサキ
ムラサキシキブに似ていますが、全体的に毛深いのでわかりやすいです。岡山県ではムラサキシキブよりも普通に見られます。
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19ヤブムラサキ
ムラサキシキブに似ていますが、全体的に毛深いのでわかりやすいです。岡山県ではムラサキシキブよりも普通に見られます。
20妻池ホシハジロつがい
左がメスです。引っ付いては離れを繰り返していました(*^^*)
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20妻池ホシハジロつがい
左がメスです。引っ付いては離れを繰り返していました(*^^*)
21東須恵・尻海ルート&
     西須恵ルート分岐
この道標の他に、各道にルート名を記した道標があり、そちらのほうが方向がわかりやすいです。地形図にはないルートですが、昔は“塩の道”として、邑久(おく)町尻海(しりみ)の塩田でとれた塩や海産物を運ぶために設けられたのでしょう。
21東須恵・尻海ルート&
     西須恵ルート分岐
この道標の他に、各道にルート名を記した道標があり、そちらのほうが方向がわかりやすいです。地形図にはないルートですが、昔は“塩の道”として、邑久(おく)町尻海(しりみ)の塩田でとれた塩や海産物を運ぶために設けられたのでしょう。
22ヤマザクラ巨木
広高山<写真25,26>に近づくとヤマザクラの巨木群が出てきました。春に再訪したいものです。
22ヤマザクラ巨木
広高山<写真25,26>に近づくとヤマザクラの巨木群が出てきました。春に再訪したいものです。
23サザラシ1号墳石室
古墳時代中期以降の7世紀に造られたとみられる方墳です。無袖式の横穴式石室をもち、陶棺が出土したそうです。墳丘もきれいに残っています。
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23サザラシ1号墳石室
古墳時代中期以降の7世紀に造られたとみられる方墳です。無袖式の横穴式石室をもち、陶棺が出土したそうです。墳丘もきれいに残っています。
24サザラシ1号墳石室内部
奥行5m、幅と高さは1m程の石室の中に入り動画も撮りました。
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24サザラシ1号墳石室内部
奥行5m、幅と高さは1m程の石室の中に入り動画も撮りました。
25三和ノ峰磐座
三和ノ峰は広高山の古称です。「奥津磐座」と称する磐座(いわくら)で、美和神社の本殿<写真31>が建立されて遷座されるまで、御神体として崇められていました。
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25三和ノ峰磐座
三和ノ峰は広高山の古称です。「奥津磐座」と称する磐座(いわくら)で、美和神社の本殿<写真31>が建立されて遷座されるまで、御神体として崇められていました。
26広高山頂上三角点「美和」
標高166.1m頂上三角点<点名:美和>です。ササがまばらに茂った端ですが、かき分けなくても見えます。
26広高山頂上三角点「美和」
標高166.1m頂上三角点<点名:美和>です。ササがまばらに茂った端ですが、かき分けなくても見えます。
27美和神社ヤマモモ
瀬戸内市の天然記念物に指定されており、樹齢約300年、根元の周囲7m、樹高10mのご神木です。
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27美和神社ヤマモモ
瀬戸内市の天然記念物に指定されており、樹齢約300年、根元の周囲7m、樹高10mのご神木です。
28美和神社境内より
      小豆島&前島
随身門<写真29>の南側は開けており、広い駐車スペースやベンチがあります。地元の初日の出スポットだそうです。南東に小豆島、その手前に前島が見えました。ここから動画も撮りました。
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28美和神社境内より
      小豆島&前島
随身門<写真29>の南側は開けており、広い駐車スペースやベンチがあります。地元の初日の出スポットだそうです。南東に小豆島、その手前に前島が見えました。ここから動画も撮りました。
29美和神社随身門
東からズームしてみました。中央の随身門の向かって右に豊磐間戸神(とよいわまどのかみ)、左に奇磐間戸神(くしいわまどのかみ)が鎮座しています。ちょうど迎春準備が行われていました。
29美和神社随身門
東からズームしてみました。中央の随身門の向かって右に豊磐間戸神(とよいわまどのかみ)、左に奇磐間戸神(くしいわまどのかみ)が鎮座しています。ちょうど迎春準備が行われていました。
30美和神社拝殿
7世紀頃に奈良県桜井市の大神(おおみわ)神社から勧請したといわれている神社です。ご祭神は大物主神(おおものぬしのかみ)です。
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30美和神社拝殿
7世紀頃に奈良県桜井市の大神(おおみわ)神社から勧請したといわれている神社です。ご祭神は大物主神(おおものぬしのかみ)です。
31美和神社本殿&武甕槌神社
境内にはいくつかの境内社があります。本殿の左右に武甕槌(たけみかづち)神社と日吉神社、本殿後方に左から若宮神社、稲荷神社が並んでいます。
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31美和神社本殿&武甕槌神社
境内にはいくつかの境内社があります。本殿の左右に武甕槌(たけみかづち)神社と日吉神社、本殿後方に左から若宮神社、稲荷神社が並んでいます。
32御輿蔵跡
慶安元年(1648)の記録に神輿(みこし)3基、流鏑馬(やぶさめ)に参加する馬3頭との記述があるそうで、かつては盛大な祭りが行われていたようです。その頃にはここに神輿蔵があったのかもしれません。
32御輿蔵跡
慶安元年(1648)の記録に神輿(みこし)3基、流鏑馬(やぶさめ)に参加する馬3頭との記述があるそうで、かつては盛大な祭りが行われていたようです。その頃にはここに神輿蔵があったのかもしれません。
33広高神社遥拝所
秋の大祭には瀬戸内市長船町東須恵と西須恵の祷主と神職および従者数名が、牛窓町の海岸(埋め立て以前は邑久町尻海の海岸)で潮ごりをとり、身を清めて尻海(しりみ)の広高神社へ酒・米など供えます。その関係で、境内には広高神社の遥拝所があります。
33広高神社遥拝所
秋の大祭には瀬戸内市長船町東須恵と西須恵の祷主と神職および従者数名が、牛窓町の海岸(埋め立て以前は邑久町尻海の海岸)で潮ごりをとり、身を清めて尻海(しりみ)の広高神社へ酒・米など供えます。その関係で、境内には広高神社の遥拝所があります。
34カナメモチ実
秋には直径5mm程の実が赤く熟し、先端が黒ずみます。生垣によく利用されるレッドロビンは、カナメモチとオオカナメモチとの交配種で、あまり実がなりません。
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34カナメモチ実
秋には直径5mm程の実が赤く熟し、先端が黒ずみます。生垣によく利用されるレッドロビンは、カナメモチとオオカナメモチとの交配種で、あまり実がなりません。
35高山&150m峰
西南西方面には、左手前に150m峰、右奥に高山<写真44>が見えました。美和神社<写真28〜33>から高山までの尾根は高山がよく見えるので、歩くのが楽しくなります。
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35高山&150m峰
西南西方面には、左手前に150m峰、右奥に高山<写真44>が見えました。美和神社<写真28〜33>から高山までの尾根は高山がよく見えるので、歩くのが楽しくなります。
36コナラ色づきかけ
落葉樹ですが、秋に葉が枯れた時点では葉柄の付け根に離層が形成されないため、葉が落ちず、いつまでも葉が茂っています。
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36コナラ色づきかけ
落葉樹ですが、秋に葉が枯れた時点では葉柄の付け根に離層が形成されないため、葉が落ちず、いつまでも葉が茂っています。
37高山&桂山
北西方面に西須恵を代表する高山<写真44>と桂山のツーショットがはっきりと見えました。
37高山&桂山
北西方面に西須恵を代表する高山<写真44>と桂山のツーショットがはっきりと見えました。
38コバノミツバツツジ
ミッちゃん、なんで今咲いてるの⁉さすがにこの1輪でした。
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38コバノミツバツツジ
ミッちゃん、なんで今咲いてるの⁉さすがにこの1輪でした。
39ソヨゴ実
雌雄どちらのソヨゴにも小さな白い花が咲きますが、ソヨゴの特徴でもある赤い実は雌にしかなりません。この辺りからしばらくパノラマ展望ロードです。
39ソヨゴ実
雌雄どちらのソヨゴにも小さな白い花が咲きますが、ソヨゴの特徴でもある赤い実は雌にしかなりません。この辺りからしばらくパノラマ展望ロードです。
40高山東の岩場越しに高山
150m峰と高山<写真44>の中間点に大きな岩場があり、ここが絶好のビューポイントとなっています。動画も撮りました。
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40高山東の岩場越しに高山
150m峰と高山<写真44>の中間点に大きな岩場があり、ここが絶好のビューポイントとなっています。動画も撮りました。
41高山東の岩場越しに桂山
双耳岩の向こうに双耳峰の桂山は絵になります。
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41高山東の岩場越しに桂山
双耳岩の向こうに双耳峰の桂山は絵になります。
42サルトリイバラ&
      ヒサカキ実
サルトリイバラの赤い実とヒサカキの黒い実のツーショットです。
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42サルトリイバラ&
      ヒサカキ実
サルトリイバラの赤い実とヒサカキの黒い実のツーショットです。
43高山城土塁址
敵の侵入を防ぐために土を盛って築かれた堤防状の壁です。約30m残っています。ここを乗り越えて高山頂上<写真44>に向かいました。
43高山城土塁址
敵の侵入を防ぐために土を盛って築かれた堤防状の壁です。約30m残っています。ここを乗り越えて高山頂上<写真44>に向かいました。
44高山頂上
標高180m辺りから岩の間を歩きながら頂上まで動画を撮りました。標高185.0mの頂上三角点<点名:西須恵>が設置されています。城主が“鳥山左馬尉”となっていましたが、どういう人物なのかまったく記録がありません。
44高山頂上
標高180m辺りから岩の間を歩きながら頂上まで動画を撮りました。標高185.0mの頂上三角点<点名:西須恵>が設置されています。城主が“鳥山左馬尉”となっていましたが、どういう人物なのかまったく記録がありません。
45高山城展望台より南西方面
眼下に千町平野が広がり、中央に岡山ブルーライン、左側に千町川が見えます。長船町飯井(いい)地区ではなく、邑久(おく)町尾張の条里制の跡が見えているようです。
45高山城展望台より南西方面
眼下に千町平野が広がり、中央に岡山ブルーライン、左側に千町川が見えます。長船町飯井(いい)地区ではなく、邑久(おく)町尾張の条里制の跡が見えているようです。
46高山頂上より小豆島&前島
手前に瀬戸内海に浮かぶ前島、背後に小豆島の星ヶ城山(標高816m)などの山脈が見えました。風光明媚なシーンです。ここからこの風景を見ながら引き返します。
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46高山頂上より小豆島&前島
手前に瀬戸内海に浮かぶ前島、背後に小豆島の星ヶ城山(標高816m)などの山脈が見えました。風光明媚なシーンです。ここからこの風景を見ながら引き返します。
47トビ
ちょうど高山城ルートとカラス谷ルートとの分岐です。上空を上昇気流に乗りながら旋回していました。動画も撮りました。我々に興味を持ったのでしょうか⁉
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47トビ
ちょうど高山城ルートとカラス谷ルートとの分岐です。上空を上昇気流に乗りながら旋回していました。動画も撮りました。我々に興味を持ったのでしょうか⁉
48ネズ
ヒノキ科の針葉樹です。ネズの硬い針葉をネズミ除けに使っていたことからネズミサシとなり、それが縮まったことに由来します。
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48ネズ
ヒノキ科の針葉樹です。ネズの硬い針葉をネズミ除けに使っていたことからネズミサシとなり、それが縮まったことに由来します。
49蓮池下池越しに高山
寺村集落に下りてくるとこの池に出てきました。ススキ越しに高山<写真44>を望みました。
49蓮池下池越しに高山
寺村集落に下りてくるとこの池に出てきました。ススキ越しに高山<写真44>を望みました。
50ススキ群生
このモフモフ感に癒されました。先に「止まれ」という標識があったので、止まって観察しました(*^^*)
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50ススキ群生
このモフモフ感に癒されました。先に「止まれ」という標識があったので、止まって観察しました(*^^*)
51須恵古代館
ゴールです。無料で入館できます。前回は山行後に立ち寄り、桂山・十二ヶ乢5号墳から出土した陶棺などを見学しました。
51須恵古代館
ゴールです。無料で入館できます。前回は山行後に立ち寄り、桂山・十二ヶ乢5号墳から出土した陶棺などを見学しました。
52おさふねサービスエリア
    ランチバイキング1
長船(おさふね)の食事処といえば、ここです。いつもより野菜料理が充実し、肉料理が減ってヘルシーでした。にんじんスープや明太ポテトサラダ、豚の角煮などの新メニューがありました。一応、二人分です(*_*;
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52おさふねサービスエリア
    ランチバイキング1
長船(おさふね)の食事処といえば、ここです。いつもより野菜料理が充実し、肉料理が減ってヘルシーでした。にんじんスープや明太ポテトサラダ、豚の角煮などの新メニューがありました。一応、二人分です(*_*;
53おさふねサービスエリア
    ランチバイキング2
パンケーキにかけるブルーベリーの果実入りソースや果肉入りのアイスなどのデザートもおいしいです。もちろん、二人分です(*_*;これで一人1,580円(税込)でした。
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53おさふねサービスエリア
    ランチバイキング2
パンケーキにかけるブルーベリーの果実入りソースや果肉入りのアイスなどのデザートもおいしいです。もちろん、二人分です(*_*;これで一人1,580円(税込)でした。

装備

個人装備
長袖シャツ ズボン 靴下(厚手) 防寒具 手袋(防水加工) 軍手 雨具 日よけ帽子とフード 雨用帽子 登山靴(防水加工) 靴ひも予備 サブザック ザックカバー 地形図 コンパス マップケース 筆記用具 携帯 時計(防水) タオル カメラ 飲料水(スポドリ&茶) 水筒(保温) 非常食(栄養補助食品) スマホ(山使用可能) eTrex30(GPSナビゲーター)

感想

古墳の宝庫”
 今回出発点としたのは須恵古代館<写真51>駐車場です。周辺の瀬戸内市長船(おさふね)町には、地名に代表される須恵器窯跡をはじめ古墳、寺跡など数多くの遺跡が分布しており、これらから出土した多くの考古資料を展示しています。開館時間がまた変更になり、10時から16時になっていました。平日も見学可能になったのでしょうか。入館料は無料です。
 この須恵古代館のすぐ南にある築山(つきやま)古墳は、岡山県指定史跡です。古墳時代中期の5世紀後半から6世紀前半に築造されたと考えられる全長82mの前方後円墳で、保存状態がよく墳丘の形がわかりやすいです。後円部には縦1.7m、横0.7mの家形石棺<写真01>が剥き出しの状態で置かれています。1896年(明治29年)に鏡、刀、勾玉、管玉などが多数発見され、現在は東京国立博物館に収蔵されています。
 次に訪れた古墳は美和神社の東南東にあるサザラシ1号墳<写真23、24>です。今のところ、2号墳以下は発見されていません。広高山(166m峰)の東にある分岐からコース取りを誤り、いったんサザラシ谷ルートに進入するというハプニングがありました。引き返しなんとなく踏み跡っぽいところから古墳の北にある150m峰の西を巻き、東に登ると正しいルートに合流し、古墳まで無事到着しました。ヤブはなく、木の間をどこでも歩けたので助かりました。この古墳は7世紀代に造られた横穴式石室をもつ1辺15m、高さ3mの方墳です。
 今回訪れた古墳は以上の2つですが、この地域には数百の古墳があるといわれているので、機会があれば、再度、“コフンGO(=古墳探し)”を実行したいと思います。

“パワースポット広高山・美和神社”
 美和神社<写真28〜33>は広高山(166m峰)の山上(南西)に鎮座します。広高山は古来、三和(みわ)ノ峰と呼ばれており、奈良県の三輪(みわ)山と同様に神体山として崇められてきました。その三輪山の大神(おおみわ)神社から勧請されたと伝えられています。
 頂上の広高山三角点近くには奥津磐座(いわくら)<写真25>があります。パワースポットとして参拝される方が後を絶たないそうです。これ以外にも山内随所に境外社や祠が設置されており、神体山としての様相を伺い知ることが出来ます。
 さらに、広高山には神功皇后の愛馬「白鷹」に因んだ伝説があります。牛窓の蕪崎(かぶらさき)に船で逗留中、誤って海に落ちた白鷹は、泳いで北岸に渡り、そのまま山に駆け上がり息絶えました。住民は白鷹をこの山に手厚く葬ったため「白鷹山」と呼ばれるようになり、後世、訛って「広高山」となったといわれています。

“低山の魅力が詰まった高山”
 岡山県には高山という名前の付いた山が10座以上あります。名前は高山ですが、そのうち7割が標高200m前後の低山です。
 今回訪問した高山は山城が築かれたこともあり、美和神社からの歩きやすくアプローチしやすい東の尾根道を除き、山の北、西、南斜面は難攻不落の急斜面でした。前回は痛い思いをしながらヤブコギで急斜面を西北西に下り、文字通り痛感することになりました(>_<)
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1703416.html
 また、整備された尾根道の両端も急斜面のため、360度パノラマ展望が効く見晴らしのいいスポットがいくつもありました。南方面にはおくの細道アルプスや瀬戸内海の小豆島、北方面には桂山や熊山、西方面には千町平野・飯井条里制跡の景観など、魅力的な景観を楽しめます。
 高山城址は資料が残っておらず、築年など具体的な歴史は不明です。ただ、県南の山城には必ずと言っていいほど宇喜多家が絡んでいるので、その証が見つかればよいかと思います。

“復活した古道”
 今回のコースは、地元の有志の方々により復活した古道です。長船町東須恵・西須恵と邑久(おく)町尻海(しりみ)とを結ぶ道は、昭和30年頃までは海産物などを運ぶ主要道だったそうで、道標には「塩の道」と表記されていました。
 その一部、妻池<写真20>から南下する道は、踏み固められておらず、たまに水が染み出てきたりしますが、道は明瞭です。水はけが悪そうなので大雨の後などは歩きにくいでしょう。
 高山に向かう高山城ルートは、歩きやすく展望のいいコースです。現在は高山頂上で行き止まりですが、かつては麓に下りる道があったのかもしれません。
 美和神社<写真28〜33>の西南西から蓮池下池<写真49>に下る寺村ルートは、掘り返されたようなボコボコした土道で、ピンク色のビニール紐が目印となりますが、他のルートに比べると荒れ気味で、不明瞭な箇所や崩落個所がありました。幸い、ヤブコギはなく、適当に迂回するとすぐ道に合流できますが、歩かれている様子がなく、狩猟許可証らしきものがぶら下がっていたりするので、あまり山に慣れていない方にはおすすめしません。
 このように、道の整備状況に多少差はあるものの、歴史を感じられる魅力的なルートがまだまだあります。今度は邑久(おく)町尻海(しりみ)にも足を延ばしてみたいと思います。




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