亘理地塁全山縦走
- GPS
- 23:11
- 距離
- 49.2km
- 登り
- 2,527m
- 下り
- 2,483m
コースタイム
- 山行
- 8:52
- 休憩
- 0:14
- 合計
- 9:06
- 山行
- 8:13
- 休憩
- 0:25
- 合計
- 8:38
- 山行
- 4:17
- 休憩
- 1:36
- 合計
- 5:53
・四方山(沢水。冬季止水)
・明通峠(沢水。枯れてる可能性あり)
・深山(少し降りる。未確認)
・小斎峠(300m東。人気スポット。トレイルから一番近い)
・福田峠(未確認)
・鈴宇峠(500m東)
過去天気図(気象庁) | 2019年12月の天気図 |
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アクセス |
利用交通機関:
電車
|
写真
装備
個人装備 |
モンベル ハーフレングス ダウンハガー800 #1
ファイントラック ツェルト2ロング
Optimus Nova
食料2泊3日
Evernew アルミフライパンラウンド #18
防寒着
総重量17kg程度
|
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備考 | 1泊2日を予定していたが念の為3日分の食料を準備。結果的にいい判断だったが、初日は重量で疲れた。 |
感想
深山で1泊して鹿狼山に至る縦走を年末に決行。いくつかレポはあるが日帰りトレランの超人的な記録で、一般的には2回か3回にわけて歩くのが普通だろう。
槻木駅から七峰山ふもとの神社へ歩き出す。阿武隈川では白鳥が羽を休めていた。
七峰山へは神社から分岐している。しばらくはそこそこ整備されている道だが、アスファルト工場の裏手に出るといきなり藪になる。ピンクテープを手がかりに尾根を東側に出ると奥の林の際にピンクテープが見えたのでそれを目標に藪こぎ。その後の道はそこそこ整備されている。
三門山までは問題なく歩ける。林道を奥まで行くとアンテナにたどり着くが行き止まりなので、手前のピンクテープから森に入っていく。
箕輪峠に出ると核心部の採石場に至る。年末の休日だから稼働していないと思ったら重機が唸りを上げていた。土曜日は稼働しているようだ。どうやって通過するか思案していたが、少し戻って東に伸びる尾根から集落に降りられないか行ってみるとピンクテープと踏み跡があった。尾根を降りると杉と涸れ沢の雰囲気の良い保安林に至った。そのまま降りて集落に出た。そこから道路で箕輪峠に戻る。1時間もロスしてしまった。
箕輪峠から藪っぽい廃林道に入っていくが、主稜線に戻るには途中で林道を折れなければならない。尾根を一つ間違えて藪こぎになってしまった。正しい尾根にトラバースしても踏み跡は微かだった。尾根に戻るとよく歩かれているようで道は明瞭だった。ハイカーとここで初めてスライドした。
鉄塔保安路を降りて割山峠へ出る。すこし上を走ってる道路に強引に上って四方山への入り口に入る。ここからはよく整備されている。閑居山手前の採石場で開けた展望所で昼食におしるこを食べる。閑居山へは鎖場になっているが特に問題なかった。
予定では四方山へ12時に着くつもりだったが既に12時を回っている。夜討坂1230時、四方山には1400時と2時間も遅れた。ここで一泊しようかと考えたが、冬季で水道もトイレもなく、四方山で会ったおじさんにこれから深山に行くの?と言われ思わず返事をしてしまったので歩きだすことにする。
明通峠へは電柱沿いをショートカットした。電柱を過ぎたところから藪に入ったが、最初から電柱沿いを歩いたほうが藪は少ない感じだった。明通峠に出て少し右に行くと小さな沢から水が滴っているところがあり、そこで一泊と明日の朝の行動分の水を補給した。深山にも水場があるが、一度降りて登り返さないといけないため、ここで補給。浄水器を使いたかったが目が詰まっていたため使えず。目詰まり対応用のポンプの携行が必要だと思った。
角田山元トンネルの上を抜け、いくつかピークを上り下りし、最後に急登を登って深山に到着。山頂は意外に広く、テントはいくらでも設営できそうだった。風はいくらか吹き抜けるが頂上の角田側も山元側も見渡せるところが意外と風がなかったので、そこに設営した。
米を炊きタンドリービーフを焼きプロテインを飲んで就寝。夜は夜景と星が綺麗だった。
二日目。日の出を待って行動開始。深山からしばらくは整備されているが、馬船峠への下りは踏み跡が薄くロストしてしまった。適当に下れば峠には出るわけだが、以降こういうシーンがちょくちょく続く。
馬船峠から先では身長ほどの笹の藪こぎになった。踏み跡の笹の薄いところを進めばいいので迷うことはないが、台風19号の影響か倒木が多く、藪こぎに加えて乗り越えるのが鬱陶しかった。
途中で笹薮が切れてあるきやすくなったが、採石場の手前で斜面を降りようとしてしまった。正解はまた笹薮に入って西の尾根上を進むルートだった。強引にルート復帰し、笹薮を進んで高瀬峠へ。
高瀬峠からしばらく進むと廃林道と並行するようになる。道が藪っぽいため強引に降りて廃林道を歩いた。林道を進んでいくと分岐に差し掛かる。ここを植林地の中へ進んでしまったが実は東の集落へ降りる道しかなく、みんなの足あとにあるルートは強引に藪こぎして林道に復帰するものだった。最後まで林道を歩くのが正解のようだ。ここから遠くにゴールの鹿狼山が見える。
林道の終点前のピンクテープから山道に入る。採石場の西を通って小斎峠へ出る。小斎峠から東へ300mほど行くと整備された湧き水スポットがある。ここでスパゲッティを茹でて食べた。実はここまで2時間を予定していたが3時間も掛かってしまっている。疲れも思ったよりひどいのでここで撤退しようか。そんなことを考えながら1時間ほどゆっくりしていたら疲れも取れてきたし、どうせ敗退するなら時間もあるし次の峠まで行こうと、水を1Lほど補給して歩き出した。
小斎峠から藪の斜面を強引に登って稜線に復帰する。ここから5つものピークを超えて地蔵森に出る。ここもやはり台風の影響か倒木が多く、特に地蔵森への登りは新たに刈払したばかりの道にルートを変更していた。刈ったばかりの笹が足に刺さって痛い。ポリコットンの丈夫なパンツを履いてきてよかった。ナイロンだともっとひどいだろう。
地蔵森から福田峠に降りた。右膝が痛いが体力は問題なく感じたので先に進むことにした。福田峠から五社壇へは200mほどの上りになる。右手に山頂をトラバースできそうな廃林道?があったが素直に登り切ることにした。登ったあとは適当なところで林道に降りて鈴字峠へ。
鈴字峠から500mほど東へ行くと湧き水スポットがある。ここで水を3.5L補給した。時刻はすでに3時。鹿狼山に登って下って5時というところだろう。初見の山を薄暗い中で歩くのは不安だったので、ここでビバークを決意した。場所は砂防ダム上部の河原。川底にかまどを組んで焚き火などした。
夜は風一つないまったくの静寂だった。そこにときおり動物の足音がするのが怖かった。後で聞いたところによるとこの辺はイノシシが出るらしい。
3日目。温泉の開く時間が12時なのでゆっくり9時に出発。鹿狼山へは展望コースを登る。沢コースは倒木で閉鎖のようだ。最後の急登を登り、1時間かからずに鹿狼山頂上へ。これまでの晴れと違って小雨のぱらつく天気で残念だったが、360℃見渡せる展望は見応えがった。山頂には神社と立派な休憩所があった。寒いので防寒着を着込み、お茶を淹れて休んでいると続々と登山客が登ってくる。なるほど地元民に愛される山のようだ。
1130時に下山開始。道はよく整備されており20分たらずで降りた。すぐに麓の鹿狼の湯へ。大盛りおろし蕎麦とコーラで下山を噛みしめる。なかなかいい蕎麦だった。温泉もサウナが有り、露天風呂はやや狭いものの眺めは良かった。
鹿狼の湯から新地駅まで1時間、退屈な道路を歩いて縦走終了。距離は49kmだった。
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