雲ノ平(折立〜雲ノ平〜三俣蓮華岳〜新穂高温泉)
- GPS
- 78:00
- 距離
- 38.5km
- 登り
- 2,806m
- 下り
- 3,064m
コースタイム
5:00 起床
7:00 折立発
10:40 太郎平小屋
11:00 薬師峠キャンプ場所着
8/4(土)
5:00 起床
7:30 薬師峠キャンプ場発
7:50 太郎平小屋
8:37 左俣出合
9:50 薬師沢小屋
10:30 薬師沢小屋発
12:45 アラスカ庭園
13:40 雲の平小屋
14:15 雲の平キャンプ場着
8/5(日)
4:40 起床
6:50 雲の平キャンプ場発
8:00 祖父岳
8:55 岩苔乗越
10:10 黒部源流
11:00 三俣山荘
12:30 三俣蓮華岳
13:25 双六岳分岐(中道ルート)
14:25 双六岳キャンプ場着
8/6(月)
5:00 起床
6:50 双六岳キャンプ場発
7:50 弓折乗越
8:30 鏡平小屋
11:50 わさび平小屋
13:00 新穂高温泉着
天候 | 8月3日(金)晴れ 8月4日(土)晴れ時々曇り 8月5日(日)晴れ時々曇り、深夜雷雨 8月6日(月)雨のち曇り、時々晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2012年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
8/2(木) 7:06 上野駅発 Maxとき303号 8:11 越後湯沢駅着 8:20 越後湯沢駅発 はくたか2号 10:15 富山駅着 10:22 電鉄富山駅発 富山地方鉄道本線 急行立山行き 11:18 有峰口着 11:30 有峰口駅前発 富山地方鉄道バス 12:35 折立着 復路 8/8(火) 11:33 中尾高原口発 濃飛バス 松本行き 13:30 松本バスターミナル着 14:49 松本駅発 スーパーあずさ22号 17:26 新宿駅着 |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山道・指導標ともによく整備されており、迷いやすいところ、危険を感じるようなところは特になし。 8/3(金) - 折立キャンプ場は無料。無人の折立ヒュッテにテント申込用紙を提出。登山届は、太郎平小屋にて提出とのこと。 - 折立〜太郎平: 登り始めが一番の急坂で、その後は歩きやすかった印象。 - 薬師峠キャンプ場のテント受付のため太郎平小屋に立ち寄ったところ、午後にテント場で受付とのこと。テント場の管理小屋でテント受付およびビール販売あり。また、テント場には、ゴミ捨て場あり。 8/4(土) - 太郎平〜薬師沢小屋: 途中まで傾斜のゆるやかな木道、その後薬師沢への下り。 - 薬師沢小屋〜雲の平: 雲の平の端の木道にたどりつくまで、1時間半〜2時間くらい、ひたすら急登。 - 雲の平キャンプ場は、雲の平山荘から徒歩30分程度。雲の平山荘にてテント受付。テント場は岩が多く沢もあるので、張る場所が限定される。 8/5(日) - 雲の平〜三俣山荘: 祖父岳・岩苔乗越経由で黒部源流へ。危険個所はなし。はじめ、日本庭園・雪田経由で黒部源流へ下る予定だったが、沢へ下る最後の急坂が手ごわいと聞き、ルート変更。 - 三俣蓮華岳〜双六小屋: 3本ルートがあり、一番緩やかなのが巻き道ルート。そして、丸山を経由して、双六岳へ登るかどうかで稜線ルートと中道ルートに分岐。今回は、稜線がガスの中だったため中間ルートを選択。 - 双六小屋キャンプ場: だだっ広く平坦地。トイレがやや遠い。 8/6(月) - 双六小屋〜新穂高温泉: 弓折乗越まで多少アップダウンはあるもの、その後は淡々とした下り。 - わさび平小屋でもう一泊テントの予定が、街が恋しくなり、新穂高まで下ることに。新穂高から徒歩で行ける場所にキャンプ場がなかったことと、天気が微妙だったこともあり、この日は結局宿をとることに。観光案内所にて空いている宿を探してもらい、奥飛騨温泉(中尾温泉)ペンション山の湯さんに素泊まり(¥4500くらい)。こじんまりした宿だが、源泉かけ流し。内湯と、鍵のかかる小さな露天風呂があり、プライベート露天風呂を満喫。近辺の情報なども気軽に聞ける感じで助かった。翌日は中尾周辺を散策して帰路についた。 |
写真
感想
夏休み、海外からハイキング好きの友人が遊びにくることになりいろいろ考えましたが、以前から気になっていた雲の平をメインに縦走することにしました。
初日、東京から電車を乗り継いで、バスで折立キャンプ場へ到着。テントを張ろうとしていると、そばの藪からガサゴソと音がして、熊が出てきました。親離れしたばかりくらいの若い熊で、こちらを警戒する様子もなく呑気に散歩していました。周りの人に聞くと、以前に来たときも熊がいた、とのことで、どうやらテント場周辺に住んでいるようです。特に被害等はないようですが、食料の保管などには注意すべきかと思います。
2日目、折立から太郎平まで登り、3日目、いよいよ雲の平へ。薬師沢〜雲の平への道は、急傾斜かつ大きな岩がごろごろしていて、体力を消耗しました。30分ごとに休憩をとりながら、地道に登りました。「あそこの登りはきついけど、木道が見えたら元気が出るよ」と出会った登山者の方に言われておりましたが、ひたすら登っていると、突然傾斜が緩やかになり、すると木道が見えてきて・・・ここまでくれば、雲の平の端っこアラスカ庭園はすぐそこです。
雲の平は、標高2500mとは思えない、山の中にぽっかり空いた台地で、周辺の険しいピークを無視すれば、ヨーロッパの田舎にあるような低い丘が連なるノンビリとした光景が広がっています。テント場は、到着時、すでにトイレに近い場所が埋まっていたので、祖父岳方面に登ったと場所にテントを張りました。すぐ脇を小さな沢が流れていて、ビールを冷やすのに重宝したのですが、翌朝起きると、沢がなくなっていてびっくり。祖父岳の斜面に雪渓があり、それが昼の間流れ出して、小さな沢になっているのでは・・・と推測しています。次回また来る機会があったら、今度は雲の平で余分に一泊して、丸一日周辺をウロウロして過ごしたいなぁ、と思っています。
今回のコース上には水場が多くあり、余分な水を運ばなくてすんだので、気分的にとても楽でした。また、夏の盛りに登山するのは久しぶりだったのですが、気温は早朝でも6度〜8度程度で、思った以上に暖かいと感じました。そのせいか、結構蚊が多く、特に雲の平キャンプ場では水場が近いせいか、夕暮時に座って食事をしていられないくらい、蚊が集まってきました。(ぐるぐる回りながらごはんを食べました・・・)ただ、前日にテントを張っていた人にきくと、特に蚊に悩まされたこともないそうで、テントを張る場所、あるいはタイミングにも寄るのかもしれません。
雲の平を後にして到着した双六小屋のテント場では、夜中雷雨にあい、朝には雨が止んでいることを期待しましたが、残念ながら明るくなっても雨は降り続いていました。ただ、いつもそう思うのですが、テントの中で聞く雨音や風の音はは非常に大きく聞こえるもので、外に出てみると意外と大したことないものです。分かっていながらも、つい雨音にかまけてテントでぐずぐずしてしまうあたりが、まだまだ修行が・・・。
結局、今回ピークを踏んだのは、ルート上避けられなかった祖父岳と三俣蓮華岳くらいです。それ以外は、北アルプスの名だたる名峰を眺めながらてくてくとトレイルを歩く、登山というよりは山旅とよぶ方が似つかわしい、そんな縦走でした。
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