北アルプス 憧れの剱岳と立山縦走 絶景の幸せ
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- GPS
- 32:50
- 距離
- 18.9km
- 登り
- 2,154m
- 下り
- 2,145m
コースタイム
自宅3:30-6:20扇沢7:30-8:55室堂9:00-10:30浄土山10:35-11:00一の越山荘(昼食)11:20-12:15雄山(祈祷)12:45-13:10大汝山13:12-13:25富士の折立13:27-14:50別山15:00-15:10別山北峰15:12-15:35剱御前小舎15:37-16:35剣山荘
2日目
4:00起床(朝食弁当)-剣山荘4:55-5:20一服剱5:25-7:00前剱7:05-
7:55剱岳山頂8:25-11:00剣山荘11:25-11:45剱沢小屋(昼食)12:05-
12:45剱御前小舎12:46-14:30雷鳥沢ヒュッテ14:32-14:38みくりが池14:40-
14:50室堂バスターミナル15:15-16:20扇沢16:30-20:40自宅
天候 | 8/20:晴れ、山頂 霧 8/21:快晴のち午後から山頂 霧 |
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過去天気図(気象庁) | 2012年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・室堂バスターミナル出口は階段登る。 ・登山ポストは室堂バスターミナルの登り階段の途中に設置してある。 ・別山から剱沢に降りる標識が不明確で剱御前小舎まで向かわざるを 得なかった。 ・剱御前小舎から剣山荘までは雪渓を5か所程超えるが足跡が明確でわかりやすい。雪渓の幅は30m程ある所もあるが雪が解けかかり軽アイゼン不要。 |
予約できる山小屋 |
|
写真
感想
剱岳登山は年初に計画し9月の予定でいたが、夏の好天気が続いているため、
前倒しして決行することにした。電力規制で月、火休日なので多少空いていることも
予想される。前日に剣山荘を予約した。
1日目
7時30分扇沢発の始発トロリーバスに間に合うように自宅を出発する。
今回はソロの小屋泊なので荷物は最小限にする。約8kgで20Lのテラパックで向かう。靴はTahoo。
黒部アルペンルートは往復で8800円といい値段だ。
トロリーバス、黒部ダム歩き、ケーブルカー、ロープウェー、トロリーバスと乗り継いで室堂に到着する。出口を多少探すが階段を上って出口がある。
多くの観光客、登山客で賑わう。立山は霧で覆われている。遠くに半分だけ現れた剱岳が見える。遊歩道を進み最初の目的の浄土山に向かう。高山植物が多く色取り取りの花が咲いている。また雪渓が多く残っている。登りが厳しい所もあるがこよなく頂上に到着する。立山雄山方面は霧で覆われている。龍王岳が形良く目立つ。
一ノ越山荘が浄土山からよく見える。
一ノ越山荘は小学生で溢れている。ここで昼食のそばを食べる。小学生が雄山に登るのと重なった。渋滞だ。かわしながらも雄山に到着する。霧の中雄山神社で祈祷を受ける。3000mの山の上での祈祷とは御利益がありそうだ。とにかく登山安全が第一優先だ。
多くの人が一ノ越方面に戻るのに対して立山縦走に足を向けた、大汝山、富士の折立、真砂岳、別山と進むが霧が晴れない。剱岳も霧の中だ。
もう一人の登山者と剱沢に向かうが降りる登山標識が不明確でわからない。結局剱御前小舎まで向かうことにした。ここから剣山荘方面に向かうが大幅に時間のロスだ。
雪渓を5、6か所渡り遠くにようやく山荘を見る事が出来た。
16時40分に到着する。17時までにシャワー、17時から夕食だそうだ。
あわてて行動する。部屋は2段ベットの上方で1個飛びで人が寝られる。これは
よく配慮されていると思った。
夕食で知り合った大阪の奥田さんと剱岳に一緒に行くことにした。
夕方から山の霧が晴れて、鹿島槍ヶ岳、五竜岳が良く見える。
明日朝の天気がすこぶる快晴であることを小屋の主が放送で告げるとあちこちで笑顔がはじけた。日の出は鹿島槍と五竜の間に出るとの事だ。
山荘の配慮が行き届いていることがよくわかる。水も買わなくても洗面所で無料で飲める。夜も良く眠れ快適であった。
2日目
4時前に起床し朝食弁当を食べて奥田さんと打ち合わせする。群馬の田中さんも
一緒に登ることになった。一緒に登るのが最も安心だ。
5時前から長老の田中さんを先頭に剱岳に向かう。快晴だ。
剣山荘からは剱岳の頂上は見られない。一服剱が見て取れる。
まもなく日の出が鹿島槍の横から現れた。とても美しい。
一服剱まで登ると前剱をみることができる。その岩の急峻さに驚く。
「行けるのだろうか?」撮影しながら一歩一歩足を進める。落石が最も危険だ。
浮き石が多いが落石にならないように歩く。前剱からは剱岳が現れる。4mの鉄の橋が高度感が有り怖いが何とか渡る。平蔵の頭を過ぎ、カニのタテバイに向かう。
慎重に登る。意外に足が掛かりやすい。ここを過ぎるとわずかで頂上だ。ガンバレ!
山頂の祠が見える。頂上に到着だ。しかも360°の絶景だ。凄すぎる。
北には富山湾と遠くに薄く能登半島が見える。白馬岳を田中さんに教えてもらった。
唐松岳、五竜岳、鹿島槍ヶ岳、針ノ木岳、燕岳、大天井岳、槍ヶ岳、立山、水晶岳
笠ヶ岳、薬師岳、富士山、八ヶ岳、北岳、白山も良く見える。あらためて来て良かったと思う。
下山は最も事故が多いと聞く。安全第一で下りる。慣れたせいか怖さが半減する。
気のせいか日の当たり方からか剱岳の見え方が変わった。朝登る時は非常に厳しく
怖いイメージであったが、下山中に見ると非常にやさしい表情に見える。
カニのよこばいが意外に怖い。足の掛かりが見えない。踏み外すと鎖にぶら下がることになる。鎖とは遠くに足掛かりがある。これが良いとの教えで踏破した。
前剱を過ぎ、後は落石に注意しながら達成感に酔いしれながら下山だ。次の目標が剱岳全景を撮影したい思いからだ。まだ霧は出ていないので急いで下りれば可能だ。剣山荘に無事に到着した。田中さん、奥田さんありがとう。残した荷物を詰め込み急いで剱沢小屋に向かう。奥田さんも一緒だ。剣の全景が見える。間に合った。撮影しまくる。次の瞬間北側から雲が近づきあっという間に頂上が隠れた。
この間約10分。奇跡的な剱岳の全景撮影だった。昼食のカップラーメンと持参したチーズで昼食とした。なんか物足りないが仕方がない。15時15分室堂発のバスに乗るために急いで剱沢小屋を後にした。奥田さんとはここでお別れだ。ありがとう。
剱御前小舎に向かう。登りが急だが急がないと着かない。息を切らせ剱御前小舎に到着した。すると田中さんの出迎えだ。びっくりした。田中さんも今日室堂を後にするので同じ方向で一緒に行く事にする。田中さんの足取りは早くて驚く。67歳にはとても思えない。体重を4kg減らしたそうだ。自分もやらないといけない。
14時50分に室堂に到着する事が出来、予定通りのバスに乗ることが出来た。
なぜか16時20分には扇沢に到着できた。最初の車両に乗るに限ると思った。
こうして剱岳登山が無事に終わった。
恐怖から安心に変わったが今回経験した教訓を書き留めておきたい。
健康第一
睡眠不足にならないように十分な睡眠を取る。食事は腹八分に十分に摂る。
筋肉痛などは手当とストレッチが重要。
◆荷物は軽く
水は2Lあっても炎天下では往復6時間でほとんど飲んでしまう。
雨具、救急用品、帽子。またチーズ、ウイダーなど軽食もばて防止で必要。
後は小屋に置いていく。
、グループで登る方が良い
できるかぎりグループで登る方が精神的負担が軽減する。
ぁ⊇蕕瓩討凌佑榔の単独行動は控えた方が無難。
足が滑ると滑落する場所が多くある。道が不鮮明な場所もあるので
晴れて視界良好な登山が無難。
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かえって鎖周辺が難しい所が有るので足が安定するのであれば
鎖から遠くても登り下りが可能。
3点支持を守れば登れる。
憧れの剱岳に無事に登頂ができて、しかも快晴絶景であったことは
たいへんLuckyであった。
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