記録ID: 218498
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
剱・立山
剱岳(早月尾根ピストン、試練と憧れ)
2012年08月24日(金) [日帰り]
![情報量の目安: S](https://yamareco.org/themes/bootstrap3/img/detail_level_S2.png)
- GPS
- 10:48
- 距離
- 14.1km
- 登り
- 2,306m
- 下り
- 2,306m
コースタイム
5:10 馬場島
- 5:12 早月尾根登山口 5:15
- 5:41 1000m地点
- 6:12 1200m地点
- 6:47 1400m地点
- 7:01 1600m地点
- 7:34 1800m地点
- 8:06 2000m地点
- 8:41 早月小屋(2200m地点) 8:56
- 9:23 2400m地点
- 9:51 2600m地点
- 10:37 2800m地点
- 11:18 剱岳山頂 11:40
- 13:08 早月小屋(2200m地点) 13:34
- 16:03 早月尾根登山口
- 16:05 馬場島
- 5:12 早月尾根登山口 5:15
- 5:41 1000m地点
- 6:12 1200m地点
- 6:47 1400m地点
- 7:01 1600m地点
- 7:34 1800m地点
- 8:06 2000m地点
- 8:41 早月小屋(2200m地点) 8:56
- 9:23 2400m地点
- 9:51 2600m地点
- 10:37 2800m地点
- 11:18 剱岳山頂 11:40
- 13:08 早月小屋(2200m地点) 13:34
- 16:03 早月尾根登山口
- 16:05 馬場島
天候 | 晴れ後ガス、時々雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
中山登山口付近にも駐車場あり。早月尾根登山口前にも数台駐車可。 近くに、コンビニ等が無いため、魚津や上市の市街地で食糧などを購入しておいた方が良いです。 行き:中央道八王子IC→豊科IC、糸魚川に抜け、下道で馬場島まで(6時間位)。 帰り:馬場島から糸魚川、白馬、諏訪などを経由し自宅まで下道(9時間位)。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
馬場島荘に登山ポストあり。食事(16:00まで)や入浴もできるようです。 ヤマケイの日本の急登100で、1位に選ばれた早月尾根。 1000m付近で少し傾斜がなだらかになる以外は、ひたすら急坂が続きます。 尾根の取り付きから、頂上まで、忠実に尾根を直登していくこの道は、言うまでもなくキツイですが、 一切の妥協の無い道は、ある種、清々しさを感じる程。 是非、一度は体験したいルートです。 道は、急な他、大きな段差や木の根を使って登るような所もあり、雨の後などは、滑りやすく、注意が必要です。 また、下部の樹林帯は、この時期非常に蒸し暑く、今回は、この点が一番の難題でした。 早月小屋を過ぎ、森林限界を超えると、岩場やザレた道が続きます。 適度に鎖が設置されていますが、三点支持をしっかりすれば、鎖を使わずに行けます。 切り立った場所もあり、足を滑らせたりすると非常に危険ですが、気を付けて行けば、それ程危険ではないように感じました。 ルートは主に、池ノ谷側の斜面に付けられています。東大谷側はとても急峻なので、視界が悪い時など、間違ってそちらに行かないよう注意が必要です。 別山尾根からのルートと合流すれば、剱岳山頂はもうすぐ。 山頂までも、岩場が続くので、気を抜かずに行きましょう。 なお、このルートには、水場がないため、補給が必要な場合は、早月小屋で購入するしかありません。 私は、この日、水3.5リットルを持って登りましたが、早月小屋で1.5リットル補給し、計5リットルを飲みきりました。 暑い時期には、飲み物を多めに持って行く方が良いと思いました。 |
写真
感想
山を登る人なら、一度は行ってみたい山。
沢山ありすぎて困ってしまいますが、今年は、夏休みを利用し、早月尾根から、剱岳に挑戦してきました。
前日の夜、北ア方面は、物凄い雷雨で、登れるのか少し心配になりましたが、馬場島に到着した23時頃には、雨もやみ、キレイな星空が。
4時間程仮眠し、明るくなった5時過ぎにスタートしました。
早月尾根は、甲斐駒の黒戸尾根などと並ぶ、日本有数の急登の一つ。
ウワサに違わず、初っ端から急登の連続。樹林帯で、展望も無い中を黙々と登っていきます。
しかし、今日は、急登よりも、湿度が高くて、異常に蒸し暑い事がとてもツライ。
汗は大量にかくのに、体の中の熱が放出されず、こもったような感じ。
熱中症にならないよう、気をつけつつ、ゆっくり登っていきます(元々速いペースでは登れませんが・・・)。
早月小屋で適時、水分を補充しつつ、頂上直下の岩稜帯を抜けると、そこには憧れの剱岳の山頂が。
ガスに覆われ、展望はイマイチでしたが、試練を乗り越え、登って来れた事に、感謝の気持ちでいっぱいになりました。
暫く貸切りとなった山頂で、お昼を食べつつ、静かに達成感にひたります。
下りも長いので、適度に休みつつ、ゆっくりと下り、途中、パラパラと雨が降ったりしましたが、何とか16時には馬場島に戻ってくる事ができました。
(しかし、本当の試練は、ここからだった。。)
剱岳、そして早月尾根は、キツイけど、とっても素晴らしい所でした。
次に機会があれば、別ルートから、またチャレンジしたいと思いました。
本日も、ありがとうございました!
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cirrusさん、お疲れ様でした。
予定通り、行ってたんですね早月尾根
山行だけ見ると、試練と憧れのバランスがちょうどいいように思いますが・・・
山頂付近にはあまり人がいなかったようで、カニの縦横もついでにやってくれば
よかったかも
それにしても、早月尾根をピストンした後に下道
登山より車の運転の方が本当の試練で、すこし長い旅ではなくて、
とんでもなく長い旅になっちゃいましたね
cirrusさん、おはようございます。
憧れの山に登頂、格別の達成感だったのでは。
>ヤマケイの日本の急登100で、1位に選ばれた早月尾根。
凄そうですね。でも一度はトライしてみたいような。
帰り9時間とは、こちらは超試練でしたね。
本当にお疲れ様でした。
私は帰り3時間以上は試練と感じてしまいます。
cirrusさん、こんにちは。
このたびは富山においでいただき、ありがとうございました
佐伯のおじちゃん(早月小屋の主)はお元気でしたか?
>もっと喜びでいっぱいになるのかと思いきや、うれしいのに、何だか変に冷静で、不思議な気持ち。
分かります!
恋焦がれてあんなに気持ちが盛り上がっていたのに、いざ着いてみれば山と「そこに在る自分」に心静かに浸りたくなるんですよね
そうそう、オススメの山グルメをご紹介しますので、次においでになる際にはお声を掛けてくださいね
<追伸>
写真35は「ラショウモンカズラ」だと思います。
紫のお花を見ると秋を感じますね
おはようございます。
タイムを見ると、下山の途中でお会いしているようですね。
私は反対側へ下りましたが、早月尾根の日帰りは皆さんきついと言ってました。
>別ルートから、またチャレンジしたいと思いました。
いろんなところからアプローチできるのもうれしい山ですよね。
私も別ルート検索中です
ronさん、こんにちは。
コメントありがとうございます。
早月尾根、ようやく行く事ができました。
以前、ronさんから黒戸尾根と似た感じ。と伺っていましたが、急登っぷりは、早月尾根の方がキツイかもしれないですね
(黒戸尾根もキツイですが、道にバリエーションがあって、何となく気が紛れる)
何にせよ、ゆっくりペースながら、行ってこれて良かったです。
平日なのと、昼近い時間だったせいか、山頂付近には、確かにあまり人はいませんでした。
カニの縦横も、行ってみようかと少し思ったのですが、雨が降りそうな感じだったので、やめておきました
中々行ける所ではないので、無理してでも行っておけば良かったかな
次は、いつ行けるか分かりませんが、今度は別ルートで、是非また再訪したいと思います
今年の夏休みは、週の前半に、岩手県に家族旅行、そして剱岳への山行とで、1週間で、3000km以上走りました
長い旅で疲れましたが、やはり、帰りの車の運転は、とてもキツかったです
もう二度としたくありません
millionさん、こんにちは。
コメントいただき、ありがとうございます。
憧れの山に登れ、非常に達成感がありました。
ただ、「やったー!」という感じじゃなくて、静かな満足感というか。
ボキャブラリーが無くて、うまく言えませんが
早月尾根の急登は、1位というだけあって、中々ハードでした
先週行った、大門沢といい、急坂続きで、足が結構キツいですが、millionさんも是非お試しください
帰りの
次回は、もう少しゆとりのある日程で行きたいものです
lynx1218さん、こんにちは。
コメントいただき、ありがとうございます。
lynx1218さんの地元に、おじゃましてきました。
早月尾根は、やはり凄いルート。キツかったですが、色々な方々の想いの詰まった、とても素晴らしい尾根でした。
小屋で、佐伯さんと次のような会話をさせていただきました。
私「早月尾根は、キツイですね。」
佐伯さん「日本一の急登だからね。ずっと妥協なく、登り下りが続くだろ。」
私「はい、でも、素晴らしいルートですね。」
佐伯さん「そうだろ。また来てよね。」
有名な佐伯さんに、「また来てね。」と言われ、とてもうれしかったです
そして、とてもお元気そうでしたよ。
ヤマケイで早月尾根が名急登の1位に選ばれた事も、ご存じのようで、とてもうれしそうにされていました。
> 恋焦がれてあんなに気持ちが盛り上がっていたのに、いざ着いてみれば山と「そこに在る自分」に心静かに浸りたくなるんですよね
おぉ、まさにそんな感じでした。代弁していただき、ありがとうございます
試練と憧れの山は、やはり素晴らしい所。また是非再訪したいと思います
その時は、是非山グルメを教えて下さい!
今回、せっかく富山まで行ったのに、ゆっくりできなくて、残念だったので。
それから、お花情報ありがとうございました。早速修正させていただきました
紫のお花が多くなると、私も秋を感じます
BBCさん、こんにちは。
コメントいただき、ありがとうございます。
下りの岩稜帯で、テン泊装備で登って来られた方とすれ違ったのを覚えています。
キツイ早月尾根を、テン泊装備で登るのは大変そうなのに、良いペースで歩かれていて、凄いなぁと思っていました。
もしかしたら、登りの樹林帯でも、少しお話したかもしれません。
BBCさんは、あの後、北方稜線を周って、戻られたのですね
今はまだ無理ですが、私もいつかは行ってみたいです
今後とも、よろしくお願い致します!
念願の早月尾根!完登おめでとうございます
いよいよ全開モードになってきましたね
天気はイマイチのようですが、雷鳥にお
メインディッシュに「剱岳」贅沢すぎです!
明るくなってから登り、暗くなる前の余裕な下山!
正に日帰りの王道です。スピードがなければ出来ません
さすがですね
このルート暑い時期は大変です
白馬三山のレコに、cirrusさん用の注意書きを書いたんですよ!
「こんな日の早月尾根はゴメンです」
それにしても5箸凌紊論┐ぞ暖駑
自分はMAX3函ハイブリッドかも
しかし、マイページにレコ友表記が遅いですね・・・
馬場島までの行き帰りが核心と思ってましたが、
帰り下道で9時間というのは脱帽です
帰宅された時は日付が変わってたってことですよね
真夏の早月尾根はやはりきつそうですけど、それを楽しんでるようなレコが印象的でした。
さすがcirrusさんです!
私も今年か来年ぐらいに挑戦したいですね、ただし涼しいときに
今回のレコをしっかり参考にさせていただきます。
ありがとうございます!
tailwindさん、こんにちは。
コメントいただき、ありがとうございます。
憧れの剱岳、ようやく登る事ができました。
早月尾根の急登は、大変でしたが、多少余裕を持って登る事ができたような気がします。
笠新道や黒戸尾根、ドンドコ沢、中道、大門沢など、これまで同じようなキツイルートを登ってきた事で、持久力はついてきているのかもしれません
明るい時間帯に登るのは、ビビりなので、暗い中を歩くのが怖いからですが、スピードはやっぱりイマイチでした
小屋までは、1時間あたり標高差400m位のペースで登っていますが、その後はペースが落ちてしまっています。
標高差500m/h位でコンスタントに登れるようになりたいなぁと思ってはいますが、まだまだ修行が足りません。
まずは、東北旅行で増えてしまった、体重を減らす所からですかね
> 「こんな日の早月尾根はゴメンです」
はい。tailwindさんからのメッセージかなぁと思っていました。
えぇ、ほんと湿気と暑さがキツかったです
私も、いつもは、水分消費が、最大でも3リットル位なのですが、今回は、異常に水分を消費しました。
ほとんどが汗として出て行っていると思われ、まるで海の中をもがいているかのような感じでした
今年は、さすがにもう無理ですが、またいつか剱岳を再訪したいと思います。
次は、別山尾根や北方稜線にも
> マイページにレコ友表記が遅いですね・・・
時々ありますよね
最近、レコの数が凄いので、レコ友の記録表示が遅いと、ちょっと困りますね・・・。
kanosukeさん、こんにちは。
コメントいただき、ありがとうございます。
早月尾根は、黒戸尾根と同様、尾根の先端から取り付いて、山頂まで一気に上り詰める、とても潔い尾根でした
この時期は、やはり大変蒸し暑く、急傾斜と相まってキツかったですが、憧れの山に登れて、とても満足できました
私個人の感想ですが、黒戸よりちょっとキツく、(下っただけで、登ってませんが)大門沢やクリヤ谷と同じ位の強度かなと思いました。
早月尾根は、時期が早いと、上部に雪が残っていて危険度が高そうですし、今はまだ暑くて大変なので、kanosukeさんがおっしゃる通り、9月など、多少涼しくなった時期が良いのかもしれませんね。
何にせよ、黒戸尾根を日帰りでサクっと日帰りされているkanosukeさんなら、問題無く行けると思います。
是非楽しんできて下さい。レコ楽しみにしております
翌日の午後から用事があったので、どうしても帰る必要があったのですが、やはり馬場島からの帰りの
途中、実家などにビバークするか、泣きを入れて、途中から高速で帰ろうかとも思いましたが、、
次に再訪する時は、必ず高速にします
遠すぎて、行く予定はなかったのですが、cirrusさんのレコを読んでると、剱岳の早月尾根行ってみようかな、という危険な誘惑に駆られてますよ〰
気が紛れることのない2,200mの直登なんて、想像出来ません
帰りの9時間本当にお疲れさまでした、自分も日曜日の帰り6時間の運転で、もうウンザリしましたが、9時間はすごすぎます
cirrusさんのレコを参考に暑さ対策と水分補給に注意していってみたいと思います
では、また
kozyさん、こんにちは。
コメントいただき、ありがとうございます。
移動がかなり大変でしたが、早月尾根を何とか登る事ができました
暑さも相当でしたが、登りがいのある良い尾根だと思いました
北方稜線など、刺激がありそうな所にもいつか行ってみたいと思っています
塩見岳や黒戸尾根をサクッと日帰りされているkozyさんなら、何の問題もなく日帰りで行けると思います
是非、行ってみて下さいませ
私は山の帰りに高速使うと、家の神に怒られるので、半分ヤケっぱちで下道で帰っていますが、さすがに馬場島からだとキツ過ぎでした
cirrusさんこんばんわ 本当に試練と憧れ そうです
誰しも 山屋なら一度はチャレンジしてみたい難コース
お疲れ様 でした ひしひしと大変さが伝わる感じです
私も何時か 行ってみたいと 富山の友人に連絡したら 一泊なら付き合うとの事でしたので それならやめて 酒飲もうと横に逸れてしまい行きそびれています
秋に富山に行きますが 今年は無理そうです
何より 無事で お疲れ様でした
soar800さん、こんばんは。
コメントいただき、ありがとうございます。
早月尾根からの剱岳、暑さがキツく、大変でしたが、憧れの山に登れ、とても満足する事ができました
移動が大変ですが、是非また色々なルートで再訪したいと思う場所でした。
少し大変ではありますが、早月尾根は、少しワイルドで色々な人の想いがこめられた、とても良い尾根だと思いました
soar800さんも、是非行ってみて下さい。
北方稜線も、いつか行ってみたいと思っています
cirrusさんコンバンワです。
あのコースの日帰り登山、本当にお疲れ様でした。
ヤマレコの記録にも多数日帰り登山は有りましたが、実際登って「この日帰りは大変」と感じました。先ずは水の消費量が多いですよね。それと小屋までお聞きし話を記憶を絞り出して山行記録に載せましたが、大まか合っていて安心しました。記録をかきながらcirrusの事をちょっと気にかけていたら、なんと連絡が来たではないですか!!
これは大変驚きましたね。
時間通りヘッドライドを付ける事なく下山出来た事は何よりです。
今度は南側、室堂からのトライを、出来れば剣沢小屋に一泊してをお勧めします。
天気が良ければ明日登る山、もしくは登った山を眺めながら夕方や朝を楽しむのも良いですよ。
では今後の活躍をお祈りしながら、何処かで会う事を楽しみにしています。
kintakunteさん、こんにちは。
コメントいただき、ありがとうございます。
最近、レコの数がとても多くて、中々見きれないのですが、私も同じ日の早月尾根の記録を見つけ、ビックリしました
早月尾根の日帰りは、やはり大変でしたが、憧れの剱岳に登る事ができ、とても満足する事ができました
この時期に早月尾根を登る場合、下部の樹林帯を、いかに暑くならない内に登るかもポイントの一つかもしれません。
蒸し暑くて、尋常ではない汗のかきっぷり、そして水の消費でした
それにしても、小屋の前で、ゆったりと飲まれているのを見て、とてもうらやましく思いました
次回は、ゆっくり、別山尾根から再訪したいと思います。
kintakunteさんは、長野県にお住まいなんですね。私の実家が上田市なので、またどこかでお会いできるかもです
今後とも、よろしくお願いいたします。
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