谷川岳(肩の小屋まで):真っ白からの大絶景
- GPS
- --:--
- 距離
- 5.5km
- 登り
- 658m
- 下り
- 642m
コースタイム
天候 | 雪のち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所は特になし. 一ヶ所,急な場所にロープが張られています.渋滞ポイント. |
写真
感想
「いつか雪の谷川岳へ行こう!」と思いつつなかなか決断できず,軽アイゼンレベルの近場の雪山でお茶を濁してきた(?)のですが,今日はついに思い切って決行!
○天神平〜熊穴沢避難小屋
上毛高原駅からバスでアプローチ.水上に近づくにつれて徐々に曇ってきた.「あれ?今日は晴れじゃないの?」と若干焦りつつ,ロープウェイへ.そして,ロープウェイを下りたら雪が舞っていた… 出発前に天気予報の最新情報をチェックすると,正午頃から晴れるらしい情報をゲット.「歩いてる間に晴れると良いなぁ,ちょっとでも絶景が見たいなぁ」と思いながらスタート.
谷川岳は何度も来たことがあって天神尾根は下りで使ったことがあるけど,天神平から登るのは初だからか,夏道と違うからなのか,踏み固められた雪道でも若干沈むからなのか,予想以上に息が上がった.
程なくしてロープの渋滞ポイントに到着.若干待ったけど,予想していたほどではなかった.一歩一歩確実に下りれば大丈夫.
やっぱり今年は雪が少ないようです.避難小屋がまだ屋根まで埋まってなかった.
○熊穴沢避難小屋〜天狗の留まり場〜肩の小屋
次第に雪が強くなってきた.ハードシェルのフードをかぶって,服への雪の侵入を防ぐ.
天狗の留まり場を過ぎた辺りから,若干ホワイトアウト気味.人がこれほどたくさん入っている山じゃなかったら,この時点で怖くなって下山していたと思う.けど,踏み跡は雪で消える程頼りないわけでもなく,かろうじて少し前を歩く人の姿もとらえられたので,そのまま登り続けることにした.
肩の小屋近くのケルンまで来た時点で,もう山頂を目指す気分は失せてしまっていた.ケルンの道標を見なかったら,肩の小屋の方向さえ分からなかったぐらいに真っ白け.とりあえず小屋の中でお昼休憩.
○肩の小屋〜天神平
ちょっとゆっくりしてから外に出ると,雪がやんでる.まだ真っ白だけど,陽の光を感じる.ケルンに戻ってちょっと時間を潰してみたけど,それ以上好転する気配がなかったので下山開始.ところが10~20mぐらい下り始めたところで,急にさーっと晴れてきて,谷川連峰の山々が一瞬顔を出した.慌ててちょっと登り返し,カメラを出すも再び雲が出てきて間に合わず.でもまた晴れそうな気配があったので少し待っていると,期待通り再び近辺の山々が雲の切れ間から見えてきた.ため息が出るような絶景.気持ちは一瞬にして,「早く下りちゃいたい」から「帰りたくない」に180度変わった.
その後も何度か晴れたり霞んだりを繰り返しながら,徐々に,でも確実に天気は好転.最終的には完全に谷川連峰の山々が見えるまでになった.こういうとき,単独山行だとこの興奮を共有できる連れが居ないのが惜しい…!きっと周りの人たちはみんな同じような思いで,同じ絶景を見ていたと思います.
最後は泣く泣く下りながら,何度もカメラを出したりしまったり.下りは断然楽で,サクッと下りられました.
最初は「結構交通費かかったのになぁ,真っ白なんて残念だ…」と思って意気消沈していたけど,最後には「今日来て本当に良かった!」と言う気持ちに.やっぱり絶景は自分の目で見るのが1番.あれほど感動した景色なのに,写真の景色はどれもイマイチで… 改めて山が好き!と思えた1日でした.
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