雁戸山 冬季バリエーション 茶畑尾根から笹谷周回
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- GPS
- 09:12
- 距離
- 16.1km
- 登り
- 1,435m
- 下り
- 1,442m
コースタイム
- 山行
- 7:03
- 休憩
- 1:06
- 合計
- 8:09
- 山行
- 0:57
- 休憩
- 0:02
- 合計
- 0:59
天候 | 15日 曇り後晴れ 16日 霧雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
駐車地点には雪はなし。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
積雪期限定の茶畑尾根を登りで利用。 駐車地点から林道を15分程行くと、鉄塔管理道の入口があり、その道を利用して尾根に取り付きました。今回は雪が少なく管理道がわかりやすかったですが、積雪が多いと分かりづらいかもしれません。 鉄塔を二個通過してからは尾根通しに進みますが、管理道は尾根から外れて右側に逸れて続いています。今回は雪が少なく管理道がはっきりしていたので間違って管理道に少し進んでしまいました。尾根から明らかに外れて行くので間違ってもすぐ気付きます。 あとは尾根通しなので迷う事はないと思いますが、今年の小雪と高温のせいで藪はヒドイしグズグズの腐れ雪で非常に歩きにくかったです。 1100mあたりから細尾根になりますが、雪庇はほとんど落ちていて、雪は最悪のコンディションでした。何回も深く踏み抜き、時には枝を使ってターザンのように越えて行きました。 細尾根を抜けてからニセ雁戸までは踏み抜きは幾分減りました。 ニセ雁戸から北雁戸までは50m程急下降して100m程急斜面を登り返します。 本来のこの時期なら間違いなくアイゼンとピッケルですが、今回は雪の状態を見てそのままワカンで登り切りました。東面で太陽があたり、クラストしてる所もなくスムーズに登れましたが、かなり急なのでスノーシューだとキツイかもしれません。 北雁戸山から前山までの区間が今回一番気を使いました。この雪の状態なのでこのままワカンで降りようかとも考えましたが、さすがにここはアイゼンかと思いアイゼンとピッケルに変えました。 北雁戸山からの降り始めは北面でクラストしてる部分もありアイゼンで正解でした。雪もある程度ついてて踏み抜きに気をつけて降りればよかったのですが、蟻の戸渡周辺は細尾根に腐れ雪が乗ってるだけのかなり不安定な状態でした。 両側は切れ落ちているので一歩踏み抜けば滑落してしまいます。一歩一歩固めながら慎重に通過しました。 急斜面の下降もアイゼンピッケルがまったく効かず、ここも一歩一歩足場を固めながらクライムダウンで慎重に降りました。 今まで経験した積雪期の雁戸山の中では一番恐ろしい思いをしました。 この先どれくらい雪が降り気温が下がるかわかりませんが、今シーズンは笹谷側からの雁戸山はあまりオススメ出来ません。 今回北雁戸山に登ったらニセ雁戸に戻り、岩下沢の右岸尾根を利用してセントメリースキー場に降りようとも考えてましたが、ここも積雪期限定なので雪がない今年は藪が酷そうなのと、スキー場のゲレンデは登山者の歩行は禁止という話を聞いていたので利用はしませんでした。 前山からカケスガ峰までは不思議と踏み抜きは少なかったです。 カケスガ峰からは数人分のトレースありました。 笹谷インター方面に降りる笹谷古道も雪は少なく、幕営した860m から下は雪が途切れ途切れになり、下の方はまったく雪はありませんでした。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
雨具
ゲイター
ネックウォーマー
バラクラバ
毛帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
アイゼン
ピッケル
スコップ
昼ご飯
行動食
非常食
調理用食材
調味料
飲料
水筒(保温性)
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
調理器具
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
ロールペーパー
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ナイフ
カメラ
ポール
テント
テントマット
シェラフ
|
---|
感想
今シーズン狙ってた雁戸山のバリエーション、茶畑尾根から北雁戸山に登って来ました。
いつまで経っても積雪は増えず、やっと降ったと思ったらこの高温。今シーズンは無理かと思ってましたが、このまま終わっちゃうのもなんだか寂しいのでとりあえず行ってみました。
ここのルートを歩く時は、八方平の小屋まで足を伸ばして一泊か、どこか適当な所で幕営か、山工小屋に一泊もいいなぁなんて思ってましたが、この高温で南雁戸を超えるのは骨が折れる。さらに翌日は朝から雨予報。
北雁戸から笹谷方面に下るのも雪の状態によっては危ないので、セントメリースキー場へ下るルートも頭に入れて一泊装備で入山しました。
結果的には思ったよりも時間はかからず、危険ではあったが笹谷方面にも降りてこれたので日帰りでも十分帰れる時間ではあった。
カケスガ峰を下りながら、「どうしようかな、せっかくだから山工小屋に泊まって帰ろうかなぁ」なんて考えながら歩いてたが、あまりの陽気に、テントも持って来てるし幕営にしようと気が変わり、何と無く山工小屋へ向かってたが方向転換して宮城側の笹谷古道方面へ。明日は雨なので、なるべくすぐ下りれるように標高を下げておこうと860m辺りまで下り、ブナ樹林の平坦な適地に幕営となった。
ここまで来たら、日帰りで降りて家でゆっくりビール飲んだ方がいいんじゃね?と、一瞬まともな声が聞こえたが、聞こえなかった事にして待ちきれずビールを開けてしまった。
夕方になってもあまり気温は下がらず、静かなブナ林で今回の山行を振り返りながらゆっくりする事が出来て贅沢な時間を堪能出来ました。ちなみに今回は飲み過ぎてません。
翌日は予報通り朝から濃霧で、本降りになる前にさっさと下りたかったので霧雨の中足早に下山した。
あれ?今ってもう4月だっけ?と思わせるような雪の少なさと気温であった。今はまだ2月である。今年の雪の少なさにはホントにガッカリである。例年なら1番雪も締まって歩き易くなる3月は一体どうゆう状態になってるのだろうか。5月なんて跡形もなくなっているんじゃないか。夏や秋の登山道や小屋の水場は大丈夫だろうか。何より農作物は不作になってしまうんじゃないだろか。
そんな事を私が心配してもどうしようもないのだが、そんな事を考えながら帰路に着いた。
コメント
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mooreeさん ご無沙汰いたしております
昔スキー場のリフトに乗って、
茶畑からニセ雁戸までを歩いた事しかありませんが、
グズグズ雪の悪条件のなかを下から登るなんて‥‥。
私は15のカケスガ峰の写真に写っているかも
で、
茶畑付近は踏み抜き祭りでしたか?
makiさんコメントありがとうございます😊
私が茶畑付近についた頃にちょうど晴れてきたのでカケスガ峰もクッキリでした。まさかあの時makiさんがいらっしゃったとは!
茶畑付近は、それまでの道に比べるとそこまで踏み抜き祭ではなかったですよ。それでも何回かはズッポリいきましたが。
久々にお会いしたかったです〜
今年の雪は打ち止めっぽい雰囲気ですね。蟻の門渡りのヤバい感じが伝わってきます。
ですね。雪が降ってもまたすぐ溶けるでしょう。
蟻の戸渡りはヤバかったです😅茶畑方面から来るとあの辺は直前にならないと見えないのが誤算でしたね。カケスガ方面から行ってたら間違いなく引き返してたと思います。
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