【梨百巡礼】兜山(新岩場コース入口より周回:南アの大展望を求めて)
- GPS
- 02:26
- 距離
- 4.7km
- 登り
- 572m
- 下り
- 579m
コースタイム
天候 | 快晴微風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・新岩場コースは特段の危険個所等なく、歩きやすいルート ・兜山山頂はほぼ展望ナシ、2分ほど南に下ったところに展望台あり ・岩場コースは途中クサリ付きの急斜面あり、スリップ・落石等注意 ・岩場下の分岐から駐車場方面のショートカット路(クライマーのゲレンデへのアクセス路にもなっており、ルートは明瞭)は入口に指導標なし(赤テープのみ)、行き過ぎ注意 |
その他周辺情報 | 登山口近くに「ほったらかし温泉」あり(冬季も日の出時刻に合わせ早朝より営業開始) |
写真
感想
前泊した都留市のスターらんどHの薬草温泉で早朝から一風呂浴び、身も心もリフレッシュして颯爽と2日目スタート。ガラ空きの甲州街道を笹子トンネル抜け春日居まで快走、ゴルフ場へ向かうと早速「猪ゲート」あり。丁寧に開け閉めし、林道を更に進むといくつもの分岐が出現。我が愛車のカーナビは下界中心で、この日の出発地点、兜山登山口の位置がよく分からぬまま林道を右に左に迷走。最後はヤマレコマップのGPSで何とか現在位置を把握、予定より30分ほど遅れて、ようやく立派な案内標識やトイレのある登山口駐車場に到着です。(アルパインクライマー風の方のランクルは更に林道を岩堂峠方面へ進んでいかれました。)
山登り前に下界を彷徨い、すっかり心身疲弊の様相ですが、気を取り直し、軽登山靴に履き替えて新岩場コース入口より2日目の1座目ツアーにスタートです。暫し舗装の林道を進み、案内標識に従って右の登山道に入ると、トラバース気味に斜面を緩やかに登る気持ちの良い樹林帯の道に。この辺り、天然のマツの美林で何やら山ではなく、海岸沿いの遊歩道を歩いている感覚に陥ります。やがてコース名に相応しい岩場に差し掛かり、富士の雄姿と甲府盆地の朝靄が見下ろせるちょうど良いポイントに木製ベンチがあり、勝手に「富士見ベンチ」と名付けます。山梨百名山では、ほぼ全ての山からこうして四季折々の富士のお姿を余すところなく眺められるのは誠にゼイタクで、もう少しするとこの梨百巡りの旅も終わってしまうのは少し残念な気もします…。
ともかくも、「兜」の名の通り山頂に近づくにつれ斜度の緩くなった道を登り詰めると、程なく岩堂峠方面からの縦走路に出合います。兜山山頂はすぐそこですが、先人のヤマレコ記事によると山頂は木々に囲まれ展望ナシの由。左手の樹林越しに先ほどからチラ見えの続く白銀の南ア大伽藍が何とか拝めないものか、と一計を案じ、兜山より標高の僅かに高い岩堂峠方向の小ピークへと足を延ばします。ルート脇の小高い岩によじ登ると、何とか赤石〜荒川の南ア核心部の盟主は拝めましたが、結局990mピークの先端まで行っても、右手の棚山〜金峯方面の展望は開けたものの、目の前に「ドーン」と拡がるはずの白根三山〜鳳凰〜甲斐駒の北部オールスターズのお姿はクリアに見られずじまい。何やらストレスを抱えながらも、仕方なく兜山へと引き返し、梨百94座目の記念撮影を淡々と済ませた後、尾根を少し南へ下った展望台へ向かいます。ここからは南アは樹林で遮られ見えませんが、富士と前衛の甲府盆地を取り囲む中低山がグルリと眺められ、このうちの多くをここ数年で歩き回った感慨に改めて浸ります。
山頂を後にし、帰路はお楽しみの岩場コースを下っていきます。標高900m以下の低山とは思えぬ険しい岩場のクサリ付きの急降下を慎重に、しかしスリルを感じながらひとしきり下ると、右手の山肌の方からハイカーと思しきパーティの嬌声が聞こえてきます。案内標識のない分岐をヤマレコマップと赤テープ頼りに右手へ下ると、そこは三つ峠や大岳山、廻目平のような格好の岩壁が屹立するゲレンデとなっており、クライマーの歓声が朝の岩肌に響いていたのでした。彼ら・彼女達のパワーを感じながら山腹を巻き気味に下るルートを辿り、20分ほどで呆気なく出発点の駐車場に帰着。行きは小生の車が1台のみポツン、の寂しい状態でしたが、帰ってくる頃には駐車スペースが車で溢れ、路肩駐車の車も多数。ここが山梨県民・甲府市民のいわば“裏庭”で、隠れた人気スポットであることを実感します。
ともあれ、2日目前半のハイキングは出だしで躓きながらも、後半は順調にトラブルもなく終了。この日は夕方まで快晴微風の山歩き日和が保証されており、温泉パワーでまだまだ余力も十分。満を持して次なるターゲット、名所山〜滝戸山を目指すべく、登山口の黒坂峠へ勇躍車を飛ばす小生でありました。この後、林道冬季閉鎖の嵐で山道を右往左往し、予定の大幅変更を余儀なくされるとは夢にも思わず…。
〈後編に続く…〉
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する