記録ID: 2260053
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積雪期ピークハント/縦走
東北
羽後朝日岳 貝沢集落より、沢尻岳、大荒沢岳を経由して往復。山スキー使用
2020年03月15日(日) [日帰り]
体力度
4
1泊以上が適当
- GPS
- 07:53
- 距離
- 16.2km
- 登り
- 1,310m
- 下り
- 1,310m
コースタイム
天候 | 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
地元岩手の人たちは、仲間と登る際もあまり考えずに一人一台で来ていた様だが、積雪期の登山では地元とのトラブルを防ぐ為にも、なるべく乗り合わせで来た方が良いと思う。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
複数のパーティーが入っていたのでトレースはしっかり付いており、雪も締まっていたので踏んでない雪面でもファットスキーではほとんど潜らず、ラッセルは皆無だった。 先月下旬に高下岳に行った際に、今年の異常な少雪は分かっていたが、今日は登山道の無い尾根から登ったので、尾根の下部のヤブの酷さは予想以上だった。 尾根に取り付く前にも沢筋は雪で埋まっておらず、小沢を2本渡渉しなければならなかった。 尾根は下部のヤブ地帯は、登りはスキーでもなんとかなるが、下りはヤブ密度が高すぎてスキーコントロールも困難。 私は何度もヤブに顔を叩かれて、むき出しになっている額や顎は細かい傷だらけになった。 標高1,000m位まで上がると、積雪量も増えて尾根の傾斜も緩むので、上り下りとも快適になった。 高下岳も頂上部の斜面は、部分的に非常に硬い氷になっていたが、今日も沢尻岳の最後の登りでは同じような状況で、クトーを装着した。 大荒沢岳との鞍部への下りはシールを着けたままで滑ったが、柔らかい雪の部分と凍っている所が遠目では見分けられず、面倒な下りになった。 大荒沢岳との鞍部には幕営跡が有り、そこで2人パーティーと会った。 大荒沢岳の登りは細いところも有り、沢尻岳の様なカチコチ斜面が出てきたらスキーでは厄介だと思っていたが、さほど硬くは無く頂上近くで傾斜が無くなってから硬くなっただけでった。 大荒沢岳山頂で、また別の2人パーティーと会った。 大荒沢岳と羽後朝日岳との鞍部への下りもシールは付けたままで、一部細い所や急斜面も有るが、横滑りや階段下降も使って、スキーは外さずにこなすことができた。 羽後朝日岳の山頂で休んでいると、また別の2人パーティーが登って来て、入れ違うように下りにかかる。 下りでは、羽後朝日岳、大荒沢岳共に鞍部まではシールを外して下り、鞍部でまたシールを着けて登り返した。 沢尻岳頂上で、また別の2人パーティーと出会った。 沢尻岳から下は、細かい登り返しもシールは付けずそのまま下った。 途中からヤブ尾根の下りを嫌って、夏道沿いに下る事も考えたが、情報が無いままに見切り発車してハマるリスクを考えて、往路をそのまま下る事にした。 今日出会った他の登山者たちは、私以外は全員がスノーシューズまたはワカンを使用していたが、このコンディションではそれが正解だったのかも知れない。 |
その他周辺情報 | 湯田方面に戻るならば、沢内バーデンやほっとゆだ駅が入浴にお勧め。 |
装備
備考 | 今日もいつも通りスノーシューズも持って行ったが使用せず。 ヘルメットとクトー、ブラックダイヤモンドのウィペット2本は、カチコチ斜面に備えて持って行った。 使用した山スキーは、K2のクンバ177cm。 |
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感想
羽後朝日岳に行くのは5〜6年ぶりだった。
前回も山スキーを使用し、結構良いパウダーも味わったのだが、今年の暖冬・少雪では到底無理な話で、スキーが使えるかどうかも怪しいかなと思っていた。
結果的には、登りも下りもずっとスキーが使え(羽後朝日岳から大荒沢岳に登り返す際、一カ所だけ急雪壁を登るのにスキーを外してキックステップで登ったし、一番下で尾根に取り付く前の沢の渡渉では、当然スキーは外したが)、ラッセルが全く無かったのでタイム的には予想よりも早く行動できた。
しかし今日の状態では無理に山スキーを使うより、スノーシューズかワカンを使うのが、妥当な選択だったのかも知れない。
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