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Yamareco

記録ID: 226125
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
甲斐駒・北岳

北岳テント泊(No2はたやすく微笑まない)

2012年09月16日(日) ~ 2012年09月17日(月)
 - 拍手
GPS
32:00
距離
10.6km
登り
1,721m
下り
1,714m

コースタイム

■16日
07:35-広河原
08:00-分岐
09:45-白根御池小屋 (休憩)-10:05
10:10-草滑り(休憩30分)
12:55-小太郎尾根分岐
13:35-北岳肩ノ小屋

■17日
06:10-北岳肩ノ小屋
06:40-北岳山頂-06:50
07:10-北岳肩ノ小屋(休憩、撤収)-8:15
08:35-小太郎尾根分岐
09:35-大樺沢二股(休憩)-09:50
11:20-広河原
天候 ■16日
晴れのち曇り

■17日
雨のち曇り
過去天気図(気象庁) 2012年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス タクシー 自家用車
市営芦安駐車場から乗り合いタクシーで広河原まで
コース状況/
危険箇所等
■広河原-白根御池小屋
分岐を過ぎてから土と木の直登続き。
途中からほぼ平坦なトラバース道に変わる。

■白根御池小屋-小太郎尾根分岐(草すべり)
急斜面の直登だが序盤は土とザレで歩きやすい。
中盤以降に段差の大きい岩などがまざり疲れやすい。

■小太郎尾根分岐-北岳肩ノ小屋
歩きやすく素晴らしい見晴らしの稜線。
一部岩場もあるが難所はなし。

■北岳肩ノ小屋-北岳山頂
岩場歩きで踏み跡の分岐が多く正規ルートが判り難い箇所あり。

■大樺沢-広河原
傾斜はずっと穏やか。
河原沿いらしく大小の石が積み重なっており足を滑らせない様に注意。
素晴らしい天気!目指す山頂のバットレスもくっきり。
2012年09月18日 21:06撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
9/18 21:06
素晴らしい天気!目指す山頂のバットレスもくっきり。
広河原からスタート。
2012年09月18日 21:06撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
9/18 21:06
広河原からスタート。
少し登ると大樺沢ルートか白根御池ルートかの分岐に。今回は尾根沿いの厳しい登りルートへ!
2012年09月18日 21:07撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
9/18 21:07
少し登ると大樺沢ルートか白根御池ルートかの分岐に。今回は尾根沿いの厳しい登りルートへ!
急な登りがひたすら続きます。重い荷物背負ってるのにやめときゃよかったかな…とか早くもヘタレ始めます。
2012年09月18日 21:08撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
9/18 21:08
急な登りがひたすら続きます。重い荷物背負ってるのにやめときゃよかったかな…とか早くもヘタレ始めます。
が、暫く登ると平坦な道に。
ふーやれやれ。
2012年09月18日 21:08撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
9/18 21:08
が、暫く登ると平坦な道に。
ふーやれやれ。
間もなく白根御池小屋に到着〜。近代的で綺麗な小屋ですね。
2012年09月18日 21:09撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
9/18 21:09
間もなく白根御池小屋に到着〜。近代的で綺麗な小屋ですね。
なんとソフトクリームまで売ってます。こんなもん売ってたら買っちゃいますよね。ですよね。
2012年09月18日 21:11撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
1
9/18 21:11
なんとソフトクリームまで売ってます。こんなもん売ってたら買っちゃいますよね。ですよね。
白根御池から望む山頂。手前の草すべりの斜面が強力です。思わず迂回したくなったくらいに。
2012年09月18日 21:14撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
9/18 21:14
白根御池から望む山頂。手前の草すべりの斜面が強力です。思わず迂回したくなったくらいに。
もじゃっとした花。綺麗です。
2012年09月18日 21:14撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
9/18 21:14
もじゃっとした花。綺麗です。
わさっとした花。綺麗です。ごめんなさいあとで調べます。
2012年09月18日 21:14撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
9/18 21:14
わさっとした花。綺麗です。ごめんなさいあとで調べます。
キタダケトリカブト。アコニチンを主成分とした毒を持ち経口から数十秒で心停止に至る事もあるといいます。でも綺麗です。
2012年09月18日 21:14撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
9/18 21:14
キタダケトリカブト。アコニチンを主成分とした毒を持ち経口から数十秒で心停止に至る事もあるといいます。でも綺麗です。
草すべりの登りはキツいですが振り返ると眼下の御池と対面の鳳凰三山の美しい姿が自分が登っている事を実感させてくれて元気が沸きます。
2012年09月18日 21:16撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
9/18 21:16
草すべりの登りはキツいですが振り返ると眼下の御池と対面の鳳凰三山の美しい姿が自分が登っている事を実感させてくれて元気が沸きます。
えーと…ハクサンフウロ!たぶん!
2012年09月18日 21:16撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
9/18 21:16
えーと…ハクサンフウロ!たぶん!
草すべり中盤以降はこんな感じの岩も出てきます。スラブスラブ。
2012年09月18日 21:17撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
9/18 21:17
草すべり中盤以降はこんな感じの岩も出てきます。スラブスラブ。
あちら側には二股の先の八本場のコルが。うへーあんな急な場所登るのかー。そして雲がかかってきてしまいました。うーん。
2012年09月18日 21:17撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
9/18 21:17
あちら側には二股の先の八本場のコルが。うへーあんな急な場所登るのかー。そして雲がかかってきてしまいました。うーん。
いつの間にか森林限界を突破して空が近くなってきました。もうすぐか、もうすぐなのか。
2012年09月18日 21:19撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
9/18 21:19
いつの間にか森林限界を突破して空が近くなってきました。もうすぐか、もうすぐなのか。
やったー。ようやく楽しい稜線に出ましたよ!疲れた、ほんと疲れた!
2012年09月18日 21:22撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
9/18 21:22
やったー。ようやく楽しい稜線に出ましたよ!疲れた、ほんと疲れた!
今まで見ることの出来なかった向こう側に聳えていたのは仙丈ヶ岳。おだやかながら雄大です。お隣の甲斐駒は残念ながら雲の中。
2012年09月18日 21:22撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
9/18 21:22
今まで見ることの出来なかった向こう側に聳えていたのは仙丈ヶ岳。おだやかながら雄大です。お隣の甲斐駒は残念ながら雲の中。
いざ山頂へ向けてレッツ稜線!足はボロボロですがテンションはあがります。
2012年09月18日 21:25撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
9/18 21:25
いざ山頂へ向けてレッツ稜線!足はボロボロですがテンションはあがります。
赤く染まった斜面。この辺りは花の時期にはさぞかし美しいのでしょうねえ。
2012年09月18日 21:26撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
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9/18 21:26
赤く染まった斜面。この辺りは花の時期にはさぞかし美しいのでしょうねえ。
イワツメクサ。これはよくみますね。たぶん。
2012年09月18日 21:26撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
9/18 21:26
イワツメクサ。これはよくみますね。たぶん。
稜線にもちょっとだけ険しい所があります。テンション上がってるんであまり覚えてませんが。
2012年09月18日 21:27撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
9/18 21:27
稜線にもちょっとだけ険しい所があります。テンション上がってるんであまり覚えてませんが。
ようやく肩の小屋到着!ってついたとたんになんかガスってますよ!
2012年09月18日 21:31撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
9/18 21:31
ようやく肩の小屋到着!ってついたとたんになんかガスってますよ!
小屋の脇にあったこれは…えーとなんだろう。綺麗ですね。
2012年09月18日 21:32撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
9/18 21:32
小屋の脇にあったこれは…えーとなんだろう。綺麗ですね。
テント設営完了!ぱっと見ちゃんと張れてる様ですが石を使った設営初めてなので超適当です。やばいです。こちらからは鳳凰三山と富士山が一望できます。雲がなければ。
2012年09月18日 21:33撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
9/18 21:33
テント設営完了!ぱっと見ちゃんと張れてる様ですが石を使った設営初めてなので超適当です。やばいです。こちらからは鳳凰三山と富士山が一望できます。雲がなければ。
裏側にもテントサイトがあります。こちらからは仙丈ケ岳の眺めが素晴らしいですね。
2012年09月18日 21:35撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
9/18 21:35
裏側にもテントサイトがあります。こちらからは仙丈ケ岳の眺めが素晴らしいですね。
小屋は大賑わい。皆さん外のテーブルでもう宴会とかはじめちゃってます。いいなあ。
2012年09月18日 21:36撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
9/18 21:36
小屋は大賑わい。皆さん外のテーブルでもう宴会とかはじめちゃってます。いいなあ。
尾根を少し下ったあたりにも設営可能。両サイドの景色が捨てられない欲張りなあなたに。
2012年09月18日 21:36撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
1
9/18 21:36
尾根を少し下ったあたりにも設営可能。両サイドの景色が捨てられない欲張りなあなたに。
雷鳥か!と思うとだいたいこの鳥でした。ホシガラスですかね?人が近づいてもあまり逃げません。
2012年09月18日 21:37撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
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9/18 21:37
雷鳥か!と思うとだいたいこの鳥でした。ホシガラスですかね?人が近づいてもあまり逃げません。
とりあえず落ち着いたところで景色ながめてかんぱーい!高所のせいか疲れのせいか、あっという間に酔いが回りました。
2012年09月18日 21:38撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
9/18 21:38
とりあえず落ち着いたところで景色ながめてかんぱーい!高所のせいか疲れのせいか、あっという間に酔いが回りました。
レッツ炊飯!初めての挑戦。
2012年09月18日 21:38撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
9/18 21:38
レッツ炊飯!初めての挑戦。
待ってる間にブロッケンマンも応援にきてくれました。自分ですが。
2012年09月18日 21:40撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
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9/18 21:40
待ってる間にブロッケンマンも応援にきてくれました。自分ですが。
おいしい焼き豚を葱といっしょに香ばしく焼きなおします。
2012年09月18日 21:41撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
9/18 21:41
おいしい焼き豚を葱といっしょに香ばしく焼きなおします。
ご飯の上に焼き豚のせてボトルに入れてきたタレをかけて焼き豚丼!…しかしお米が一部固かった。
2012年09月18日 21:41撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
9/18 21:41
ご飯の上に焼き豚のせてボトルに入れてきたタレをかけて焼き豚丼!…しかしお米が一部固かった。
夕方になると時々富士山が顔を出してくれました。
2012年09月18日 21:43撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
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9/18 21:43
夕方になると時々富士山が顔を出してくれました。
仙丈ケ岳の脇に沈む夕日。雲海が素晴らしい。
2012年09月17日 20:42撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
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9/17 20:42
仙丈ケ岳の脇に沈む夕日。雲海が素晴らしい。
この濃い空のコントラストは山の上じゃなければ見られませんね。
2012年09月18日 21:46撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
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9/18 21:46
この濃い空のコントラストは山の上じゃなければ見られませんね。
みなさん夕日に見入っています。
2012年09月18日 21:47撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
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9/18 21:47
みなさん夕日に見入っています。
やがて遠くの雲間には夜景が輝きだします。
2012年09月18日 21:49撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
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9/18 21:49
やがて遠くの雲間には夜景が輝きだします。
日が沈んだ後は夜景と星の時間。富士山のシルエットが美しいです。
2012年09月17日 20:44撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
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9/17 20:44
日が沈んだ後は夜景と星の時間。富士山のシルエットが美しいです。
北岳にかかる星の海。あー山登ってよかった。三脚が始めて役に立ちました。今までただの錘でしたからね。
2012年09月17日 20:49撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
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9/17 20:49
北岳にかかる星の海。あー山登ってよかった。三脚が始めて役に立ちました。今までただの錘でしたからね。
先日の固いごはんは朝食にスープで煮込んで雑炊にしました。
2012年09月18日 21:54撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
9/18 21:54
先日の固いごはんは朝食にスープで煮込んで雑炊にしました。
やっと北岳山頂到着!って真っ白ですがな!風と雨で寒いしさっさと撤収です。白い!
2012年09月17日 20:29撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
9/17 20:29
やっと北岳山頂到着!って真っ白ですがな!風と雨で寒いしさっさと撤収です。白い!
下りはここの分岐で大樺沢の方から降りてみます。
2012年09月18日 21:54撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
9/18 21:54
下りはここの分岐で大樺沢の方から降りてみます。
二股分岐に到着。雪渓!ひんやりした風が降りてきます。
2012年09月18日 21:55撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
9/18 21:55
二股分岐に到着。雪渓!ひんやりした風が降りてきます。
雨が降る中登る方下るかた様々です。
2012年09月18日 21:55撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
9/18 21:55
雨が降る中登る方下るかた様々です。
ホタルブクロ。これは鳳凰三山でも見ました!
2012年09月18日 21:55撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
9/18 21:55
ホタルブクロ。これは鳳凰三山でも見ました!
イブキトラノオ。こんくらい判りやすいといいんですけどね。違ってたらごめんなさい。
2012年09月18日 21:55撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
9/18 21:55
イブキトラノオ。こんくらい判りやすいといいんですけどね。違ってたらごめんなさい。
トリアシショウマ?の様なそうでないよな。
2012年09月18日 21:56撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
9/18 21:56
トリアシショウマ?の様なそうでないよな。
さすが沢沿いのルート。苔むしたいい雰囲気の小沢などがあります。
2012年09月18日 22:07撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
9/18 22:07
さすが沢沿いのルート。苔むしたいい雰囲気の小沢などがあります。
雨の後かメインの沢も水量多くて大迫力。観光地の遊歩道の様な気分。
2012年09月18日 22:07撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
9/18 22:07
雨の後かメインの沢も水量多くて大迫力。観光地の遊歩道の様な気分。
延々と下る事数時間。ようやく広河原の小屋が見えてきました。ばんざーい!
2012年09月18日 22:07撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
9/18 22:07
延々と下る事数時間。ようやく広河原の小屋が見えてきました。ばんざーい!
最後に振り返り見ると未だ山頂は雲の中。またくるからなー。今度は微笑んでくれよ!
2012年09月18日 22:08撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
9/18 22:08
最後に振り返り見ると未だ山頂は雲の中。またくるからなー。今度は微笑んでくれよ!
広河原はバス、タクシー待ちの人でごった返しておりましたとさ。みなさんいい山行でしたか?お疲れ様でした!
2012年09月18日 22:08撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
9/18 22:08
広河原はバス、タクシー待ちの人でごった返しておりましたとさ。みなさんいい山行でしたか?お疲れ様でした!
撮影機器:

感想

週末に限って襲ってくる低気圧や前線に泣かされた8月。
暫くまともな山行ができないかなしい週末を送っていましたが
ようやくチャンスがめぐってきましたよ。

場所は北岳。永遠のNo2。
薬師からその雄大な姿の一部を見て憧れていた山に初心者が
無謀にもテントを背負って突撃してまいりました。

---

芦安の駐車場に着いたのは4:30頃。すでに満車になりかけており
停められたのは第八駐車場の奥。うーむさすがは3連休ですね。
バス乗り場まで大分遠いですが、駐車場まで乗り合いタクシーが
迎えにきてくれました。

そのまま乗り合いタクシーで広河原まで。お隣になった方は北岳
日帰りであわよくば間ノ岳まで狙うとか。いやーえらい健脚です。

さて、毎回なにかやらかしている私ですが今回も期待に違わず
やらかしましたよ。なんと乗ってきたタクシーに財布を置き忘れ!
インフォメーションセンターや運転手の方々にどえらいお世話に
なり、なんとか無事回収できたもののこれで1時間半のタイムロス!
いや、見つかってよかったです。本当にお世話になりました。

---

さて、アホを嘆いていても仕方ありません。
今回は時間に余裕があったら北岳山荘に止まって翌日は間ノ岳も
狙ってみようかと思っていたのですが、スタートの遅れもあって
無理は禁物と目標を北岳肩ノ小屋に変更です。

でもこれで少し余裕ができたはずなのでルートを白根御池小屋経由
にして有名な急登の草すべりを通ってみようと考えました。
はじめての山にしてテントも背負ってるのに大丈夫でしょうか。
あんまり大丈夫じゃなかったです。

---

白根御池小屋まではやや遅めのペースながら快調に問題なく歩けて
いたのですが、そこから草すべりを登り始めてからやや足に違和感が。
腿を上げるときの、このひきつる様な感覚…覚えがあります。
山始めてすぐに塔ノ岳の山頂間際で足がつってのた打ち回ったあの感覚!
これは危ないと思い中途半端な場所ながら休憩&お昼ご飯で脚を休めます。

30分程休んだのち歩いてみるとなんとかなりそうだったので様子をみながら
騙しだまし登っていく事に。うーんやっぱりここをテント装備で登るには
まだ実力足りませんでしたかね。

ペースを落としながらもなんとか目的の肩ノ小屋に到着!
3連休だけあって大勢の方がもう小屋の前のテーブルで盛り上がっています。
私はテント泊なのでさっそく設営に。

が、地面が固くてペグが刺さらない!
という事は石でなんとか固定しなければならないって事ですね。
そんなのやった事なかったので見よう見真似でなんとか石で固めて設営。
非常に不安ですが大丈夫なのでしょうか。

大丈夫じゃありませんでした。

---

夕方までは雲がありながらも視界は開けており景色を楽しむ事ができましたが
夜半から風が強くなってきて雨も降り始めました。

強風に煽られる度にギシギシと音を立てて揺れるテント。
何しろ設営した人間が信頼できませんので気が気ではありません。
怖さをかき消す為に耳栓をしてシュラフに潜り込みます。
と、顔にパラパラっと降りかかる飛沫。

え?雨漏り?どこか設営ミスった?
などと慌ててテントの状態を確認してみるもまだ異常は無い模様。
どうやら雨でフライシートの内側が結露し、そこに強風でシートがバサバサと
煽られた瞬間に飛沫として襲ってくるという状態だった様です。
前室のフライは石に括り付けて固定していたのですが、その石が強風に
撓むフライに引っ張られて張りが緩んでしまったのが原因の様ですね。
なんとか大きい石と補助する石で固めなおして少しはマシな状態に。

本気で荒れた時はこの程度じゃないでしょうし3000m級の稜線でテントを
張るという事の難しさを北岳に教えて貰った気がします。


---

翌日早朝外の様子を見るも真っ白&雨。
早立ちして寄り道する気力は失せてしまったので、さっと真っ白な山頂
だけ往復してきてのんびりと下ってしまいます。

下りに使ったのは右股コースから大樺沢のルート。
こちらは登りにつかったルートより急な部分も少なく整備も行き届いていて
非常に歩きやすいと感じましたね。こっちから登ればもう少し楽だったかな…

広河原に着く頃には日が差してくるという気まぐれお天気具合。
山の天気はなんとやらといいますが、なかなかベストな状態で微笑んで
くれませんね。でもだからこそまたいい状態の山頂を見てやろうと挑みたく
なるものですよね。

北岳。南アルプスの主峰の名に恥じない迫力のある楽しい、そして厳しい
良い山でした。またそのうち必ず。

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訪問者数:1949人

コメント

お疲れ様でした
はじめまして  oyabunと申します。

夕日を眺める群集の中に、ちゃっかり私写っています

それにしても あの夕日とてもきれいでしたね!

下界ではとても見ることが出来ないでしょうネ

テントうらやましいです。
2012/9/20 12:45
お疲れ様でした
oyabun様、はじめまして。
素晴らしい夕日でしたね!
その後の天候はちょっと残念でしたが
テント泊は荷物重くて大変ですがその分得るものも多いですね。
2012/9/21 23:49
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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