大利根滝(上越国境手前で敗退)
- GPS
- 27:43
- 距離
- 20.1km
- 登り
- 1,553m
- 下り
- 1,410m
コースタイム
- 山行
- 8:23
- 休憩
- 0:39
- 合計
- 9:02
- 山行
- 3:18
- 休憩
- 0:10
- 合計
- 3:28
三国川手前2.7kmの車両通行止めゲート〜十字峡トンネルまで自転車利用。
復路
徒歩での十字峡トンネルでログ終了。
天候 | 3/20(金)雨~雪、3/21(土)晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自転車
ゲート〜三国川ダムは距離はあるが斜度が緩い左岸道路、三国川ダム〜十字峡トンネルまでは残雪の少ない右岸道路を選択。 十字峡まで自転車で入れました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・自転車での三国川ダムの登り坂、太もものパンプに注意。 ・十字峡〜丹後山登山口までの林道歩きは残雪歩行のため滑落に注意、滑ったら雪解け水ジャンジャンの三国川にドボンです。 |
その他周辺情報 | 登山後の温泉 五十沢温泉 混浴露天風呂は男子しか居なくて敗退。 |
写真
装備
個人装備 |
30mダブルロープ2本
確保器
簡易登高器
カラビナ
捨て縄
スリング
ツェルト
ヘルメット
ショベル
スノーソー
地形図
遡行図
コンパス
GPS
スマホ
カメラ
三脚
簡易デジタル無線(登録局)3R
シュラフ
シュラフマット
火器
コッヘル
ガス250g
ライター2個
水筒2本
ピッケル
ストック
アイゼン
冬靴
ゴーグル
サングラス
バラクラバ
防水手袋2組
薄手手袋1組
ファストエイドキット
ダウンジャット
ダウンパンツ
ハードシェルジャケット
ハードシェルパンツ
肌着
靴下
ヘッドランプ
予備電池
マルチツール
行動食
食料
自転車
|
---|
感想
ここ最近はパートナーのsato6との山行またはコラボ山行でソロで歩く機会はほぼ無いのですが雪山で年1、2回ソロで歩くかせて頂いています。
今年は年間を通して最も大好きな残雪期到来というのにあまりモチベーションも上がらずの状態でした。
それでもここだけは行きたいという場所がありました。
利根川本谷大利根滝。
昨年bicycleさんと遡行して訪れた滝です。
地図上では上越国境の丹後山から下って近いところにあります。
3日間の山行計画で丹後山南の1792pから東に下り丹後コボラ沢右岸尾根から利根本谷を目指す。
2日目装備でデポを考慮以すると1792pから少し下った地点で雪洞連泊が歩行距離日程的にも良さそうです。
装備の方は利根本谷下降でロープが必要になりそうですが30m2本あれば十分だと思われる。
山行1日目の予報は奥利根エリアピンポイント良くありません。
そこを乗り切ってしまえば2日目日中は晴れ、3日目午前中は曇り。
奥利根というエリアを考慮すれば3日間でまあ良い予報と思われる。
いざ山行開始。
丹後山は4年前4月下旬に三国川ダムから歩いた事もあるので今回は近所徘徊用自転車(ファイヤーボルト2000号)を用意。
カーナビの表示では三国川ダム手前で通行規制の表示があり案の定ダム手前2.7km地点で車両通行禁止のゲートに行く手を阻まれました。
実はjaian37自転車もそこそこ乗れるのです(所有のロードバイクは健脚ノーマルクランク仕様)
でもブランクがあり途中の三国川ダムで太ももがパンパンw
丹後山登山口からの登りは荒天もありほぼ画像無し。
左にうっすら見えた日向山はこちらの尾根と違って凄い斜度で天高く突き上げていく様に見えました^^;
中々終わることのないブナ樹林帯に時計の高度計壊れているのではないのかと思ったり、植生がコメツガに変化したと思ったらあっという間に森林限界を突破して良くない視界が更に寂しくなりました。
八合目石碑を過ぎて少し登った平坦な地点で完全にホワイトアウト。
耐風姿勢で30分、一瞬でも視界が回復すれば歩けるのですがその一瞬は全く来ない。
下すザックが飛ばされないよう足で雪面を掘れるだけ掘りザックを下した後は風避けの縦穴を胸の深さまで。
これで何とか風を避けることは出来るが吹き込む風も相当な強さ。
相変わらず視界ゼロ。
今朝の予報では今晩は天候回復の可能性もないと見てこの場で雪洞ビバークへ。
平坦な場所での雪洞なので縦穴→横穴、掘るのも雪の排雪も大変。
でも力の全てを使い掘り進めないと明日を迎えることは出来ない。
そんな状況です。
雪洞の入り口をツェルトで蓋をして雪を詰めたコンビニ袋でツェルト末端を繋ぎ暴れない様にする。
それでもしばらくは隙間風が吹き込んできましたが次第に雪が吹き溜まって落ち着きました。
天井処理まで手が回らず防水シュラフがビショビショになり途中目を覚ますことはありましたが無事2日目の朝を迎えることが出来ました。
雪洞の入口は完全に塞がっていて縦穴に詰まっ雪を掻きだして脱出。
目の前には中ノ岳と八海山、上越国境が横一列にひと並び。
昨日は視界ゼロのビバーク地点を改めて見回す。
尾根筋の途中ちょっとした平坦な場所。
20分も歩けば上越国境。
15m先には雪洞適地の雪庇あり。
昨日はこの雪庇も見えなかったし見えたとしても安全に雪洞が掘れそうな雪庇なのかの判断が出来なかった。
山行計画は3日間で2日目は晴れ。
挽回も可能ですが今回はこのまま下山します。
生きて帰ってきてねと釘を刺されているしw
無事下山したので自分にご褒美。
奥只見方面の帰りに食事をすることがあるレストラン小樽でランチとケーキ。
明日からダイエットがむばりますw
明日・・・
なんて素敵な響きなんでしょう。
生きているって素晴らしい。
持て余した3日目
もう一つの選択、あのまま利根本谷に下って行ったらどうなっていたかなと想像しながら痺れる指先でレコを作成してます。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
お疲れ様でした。
生きて帰れればまた、チャレンジできる。楽しみがもっと膨らむはず✨
無事で何より、それにしてもビバーク地ホワイトアウトで見えなかった景色、翌朝にこんな素晴らしい景色が広がってるとは。
指の痺れって…?!
今回が初めてじゃないけど雪山の後指先が痺れることがある。
何日か経つと収まるから心配ありません。
2月では猛烈なラッセル。
4月では雪崩と藪漕ぎ。
適期はやっぱり3月と言う事で
3連休ないかなぁと来年以降のカレンダー眺めてるw
アプローチの長さや装備重量はもちろん、おそらくレコでは伝えきれない難しさがあったはず。
ホワイトアウトしたあの平地は、うかつに行動すれば危険だし、かといって留まれば風雪によりすぐに低体温になりそう。
判断力と行動力が伴わないと、明日が来なくなるほど厳しい山行だったと思います!!
この時期の大利根滝、確かに興味深いですね…
来年のリトライ、楽しみにしてます。
それにしても、あそこから通行止めだったら、自分なら迷わず五十沢温泉に直行し、混浴勝利を狙ったでしょう(^ω^)
あの場所から15m進めれば
運よく尾根筋に乗って続行していた。
もしくは雪庇から墜落していた。
ビバークしたことにより翌朝知ることが出来ました。
生きているって素晴らしいと言う事も。
三国川ダム手前2.7kmからの登り坂には本当に堪えました。
次回挑戦のときはMTBを用意するかファイヤーボルト2000号の場合は最低でもロングシートポストに交換してベストポジションで臨みたいと思います。
丹後山周辺でホワイトアウトに遭ったことがあります。大好きなはずののっぺりと広い稜線が真っ白になって恐怖の場所に豹変しました。パニック寸前でした。
そんな時に冷静に雪洞を掘れるjaianさん、さすがです。入り口をふさいで明日を待ち、どんな気持ちで一夜を明かしたことでしょう。翌朝雪を掻き出して脱出された時のお気持ちは、察するに余りあります(>_<)
私はビビリなので、いつも何より天候優先で、逆に言えば悪天候での経験が絶対的に少ないのです。
これからも絶対に明日を迎えましょう♪私も明日からダイエット、頑張ります(^^)
こんばんは。
cheeさんの山行記録は青空の印象ありますが2年前の仙ノ倉北尾根の荒天雪洞泊の記憶に残っていて、雪洞の入り口何度も雪掻きしていたんだよなぁ
と思いつつ寝てしまいました(^-^;
家族と大切なひとのことを想っていました。
と言う訳ですんなり下山となりました。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する