伊豆ヶ岳〜武川岳〜大持〜小持〜武甲山縦走

2012年09月26日(水) [日帰り]

• GPS: --:--
• 距離: 17.9km
• 登り: 1,815m
• 下り: 1,866m

コースタイム

04：00自宅出発…（自転車）…05：34東飯能駅発→06：10正丸駅→06：50伊豆ヶ岳登山口→08：25伊豆ヶ岳山頂→09：20山伏峠→武川岳登山口→10：30武川岳山頂→11：15妻坂峠→12：00鳥首・大持分岐点→12：15大持山山頂→13：00小持山山頂→13：30シラジクボ→14：00武甲山山頂→15：50橋立林道終点→16：40浦山口駅→17：00秩父駅→17：50東飯能駅…（自転車）…19：35自宅

天候

良好

アクセス

利用交通機関：

電車

往路：自宅（鶴ヶ島）から自転車（川越・狭山サイクルロード）……西武線「東飯能駅」→正丸駅下車
復路：秩父線「浦山口駅」→西武秩父駅→東飯能駅……自転車で帰宅

コース状況／危険箇所等

台風18号の接近もあり週の頭から天気が悪かったが、この日は快晴に近い天候に恵まれた。午前4時、鶴ヶ島駅近くの自宅からマイチャリで入間川沿いの川越・狭山自転車道路を東飯能へ。約1時間半後、人気の少ないJR東飯能に到着。西武線で秩父行き各駅電車で正丸駅下車。人気はまったくなかった。

06：30〜08：25　正丸駅→伊豆ヶ岳
正丸駅から南川沿いに静かな村落の舗装道路を進む。車の量も少なく「馬頭さま」の登山口まで一本道で行ける。かめ岩から大蔵山の尾根に出るまではかなりの急登。大蔵山〜五輪山の登山道は杉や檜林で、日陰の道が続く。前々日の雨で滑りやすい状況だった。山頂への女坂を進むと崩落のため危険とあり、→の迂回路で伊豆ヶ岳山頂へ。山頂に変化はないが、近辺では崩落が頻繁に起きているようだ。
伊豆ヶ岳山頂は狭いが、少し下がったところにやや広い場所があり、ゆっくり休憩できる。山頂に山伏峠、武川岳への案内はない。

08:40〜10:30 伊豆ヶ岳→武川岳
一旦、大蔵山まで戻り「名栗げんきプラザ」の案内板に従い53号線県道まで降りる。舗装された県道を左へ少し登ると「武川岳」という小さな看板が目に入る。
看板を右折し、荒廃した舗装道路を進み二つ目の小さな看板を右折して砂利の林道へ。暫く行くと武川岳登山口の看板がある。ここから登山道になり急な杉林を尾根へと登る。尾根に登り切ると栗やブナなどの明るい広葉樹林帯にでる。約30分で少し眺望の開けた草地の武川岳頂上に出る。木製のベンチがあり、腰を落として休息できる。

10:45〜12:15 武川岳→大持山
武川岳から妻坂峠へ下り、大持山へと連続した急登坂となる。約1時間半で大持山の肩、鳥首峠の分岐点。岩の露出した尾根伝いの紅葉樹林帯を10分ほど登ると大持山山頂に出る。山頂は狭く眺望は少ない。休憩するなら山頂より、手前の眺望の開けたところがお勧め。

12:15〜14：00　大持山→武甲山
大持山から小持山のヤセ尾根の稜線は小刻みなアップダウンの連続。栗やブナのほか、低木の広葉樹「アセビ」が群生している。15分ほど進むと眺望のよい岩場があり遠くに両神を望める。ここから25分程で子持山。山頂から武甲山の全容が見える。急阪を40分ほど下ると草地のシラジクボに降り立つ。ここから武甲山山頂までの急登坂は過酷と覚悟していたが、草地のジグザク登坂は休憩を入れながら登ると以外と苦もなく御岳神社に到達できた。神社の脇とトイレ前の二ヶ所から裏手の展望台に登れる。展望台から石灰石採掘の現場や、秩父市街全容を眺めることができる。ただ、囲いのフェンスが邪魔をしてイマイチか。

14：20〜16：35 武甲山→浦山口駅
神社から少し戻った標識から、裏参道の長者屋敷ヶ頭・橋立方向へと下る。南に開けた山容を見ながらの下りはとても気持ち良い。途中の水場はパスする。
美しい沢沿いの長い道を小一時間下ると橋立林道に出る。渓流に沿って下り続ける砂利の道は、帰路の終焉にぴったりのロケーションだ。林道を40分ほど下ると橋立寺に着く。切り立った石灰石の下には橋立堂や鍾乳洞がある。浦山ダムへ通じる高架下をくぐり20分ほどで浦山口駅に到着。駅へのスロープ脇には赤い彼岸花が咲き始めていた。
年配の駅員さんは慣れたもので、時刻案内や乗換えなど手際よい対応が印象的だった。

総括
思ったとおりの長丁場で、充分な達成感が味わえた。武川岳から大持・小持の稜線には多種多様なキノコが顔を出し、何度となく足を止め写真を撮った。写真のカット数250枚。写真を取るだけで2時間近くのロスタイムを作ってしまったが、この山の魅力を十二分に味わえることができ、満足している。

写真

9/26 5:45

05：45　東飯能駅に到着。

9/26 6:32

06：32　西武線「正丸駅」到着。
人気なく静かな朝。

9/26 6:43

正丸駅から南川沿いに「坂元」の集落を奥へすすむ。

9/26 6:54

06：55「馬頭さま」を左へ。名栗げんきプラザ方向へ登山道を登る。

9/26 7:25

07：25「かめ岩」ここからきつい登坂になる。

9/26 7:38

07：38日陰の杉林を登りきると「大蔵山」の尾根に出る。

9/26 7:51

きれいに植林された杉林を、尾根伝いにすすむ。

9/26 8:03

08：03「五輪山」標識の傾きが滑稽に見える。

9/26 8:04

小田君、駅に戻れたかなぁ。小粋な道しるべだが…。

9/26 8:09

女坂は崩落で通行止め。→の迂回路を登る。

9/26 8:17

急登坂を登り切った、尾根からの眺望。武甲山頂が微かに見える。

9/26 8:22

08：22　伊豆ヶ岳山頂。眺望はなし。

9/26 8:36

山頂より少し戻るとこの景観。ちょっとした自然の庭園だ。

9/26 9:06

一旦、大蔵山の分岐点に戻り「名栗げんきプラザ」に向けスギ林を下る。

9/26 9:17

武川岳入口。小さな看板、見えますか？

9/26 9:30

二つ目の小さな看板。まだ登山口ではありません。

9/26 9:39

09：39　武川岳登山口。ここがこのルートの登山口です。

9/26 9:44

スギ林に大きなキノコがニョキニョキ。

9/26 9:56

急登坂のスギ林の道を登る。

9/26 10:08

青栗が道筋のいたるところに。

9/26 10:16

尾根に出ると広葉樹林の明るい道。栗やコナラ・ブナなどが生い茂る。

9/26 10:29

10：28　武川岳山頂。日陰やベンチもあり休憩地点に最適。

9/26 10:49

丸〜い背尾根の道。青栗がここにもポロポロ。

9/26 10:52

キノコ発見！この辺りから色とりどりのキノコに遭遇する。

9/26 11:04

毒キノコ？毒あるものは美しい？

9/26 11:05

メロンパンのようなキノコ。可愛いね。

9/26 11:13

こりゃまた、くらげのようなキノコ。

9/26 11:13

11：13　草地が広がる静かな妻坂峠。

9/26 11:14

ここで四方への道が分岐する。名郷・生川・武川岳・大持山へと。

9/26 11:45

ところどころに黄色い落ち葉も見える広葉樹の尾根。

9/26 11:55

兄弟か、仲良しか、肩を組む青栗。

9/26 11:59

大持山への急登坂に差しかかる。

9/26 12:08

大持山の肩。鳥首峠と大持山を繋ぐ稜線にでる。

9/26 12:16

12：16　大持山山頂。先客あり通過。

9/26 12:19

小持山への尾根には毒性の「アセビ（馬酔木）」が群生。庭園を抜けるような尾根の道だ。

9/26 12:27

キノコその6。

9/26 12:33

小持山への途中にある突き出た岩場からの景観。大滝・荒川村の山々が望める。

9/26 12:38

ここに来て初めて、武甲山の全容が目に入る。

9/26 12:44

キノコその7。

9/26 12:54

12：54　小持山山頂。頂上はわずかに開けた場所で、眺望悪く武甲山は見えない。

9/26 13:05

キノコその8。

9/26 13:28

キノコその9。背丈30cmもある巨大キノコ。

9/26 13:29

道沿いに生い茂るのは、白山菊の群生？。

9/26 13:30

シラジクボへの道。

9/26 13:33

13：33　シラジクボ。ここから武甲山への登り返しが始まる。

9/26 13:56

御岳神社前の分岐点。左は浦山口の裏参道、右は生川の表参道、正面が御岳神社と分甲山頂上になる。

9/26 14:02

14：00　素朴な造りの「御岳神社」。苔むした老木が点在する静かな杜。荒々しく削られた北斜面とは大違いだ。

9/26 14:05

14：05　武甲山山頂。秩父市外が眼下に広がる。左手遠くに浅間山や鼻曲山が見える。

9/26 14:45

南に開けた、眺望のいい下り道。

9/26 14:49

武甲山の花「ヤブマメ」が咲いていた。

9/26 14:56

長者屋敷ヶ頭の、水場に近い稜線。

9/26 15:36

九十九折のスギ林を急降下。膝にくる難所。

9/26 15:43

渓流に掛かる、朽ち果てた橋と木道。

9/26 15:48

15：48　橋立林道口に下山。武甲山山頂から約1時間半かかった。

9/26 16:01

キノコその10。

9/26 16:03

橋立側の渓流は、手付かずの自然が一杯だ。

9/26 16:14

のどかな山村道へと移り変わる。

9/26 16:23

聳え立つ石灰岩の岩壁。縄文人も暮らした鍾乳洞がある。

9/26 16:24

岩壁に寄り添う橋立堂。見学は次回に先を急ぐ。

9/26 16:37

16：37　浦山口駅に到着。彼岸花が疲れを癒してくれる。

9/26 17:09

17：10　西武線「秩父駅」ホームから、深呼吸して武甲山を望む。

撮影機器：

DMC-FX70 Panasonic