飯豊山 川入〜飯豊本山〜大日岳ピストン 第2次東北遠征 第1座目
- GPS
- --:--
- 距離
- 31.8km
- 登り
- 2,669m
- 下り
- 2,661m
コースタイム
- 山行
- 9:29
- 休憩
- 1:01
- 合計
- 10:30
1日目:15時間10分 2日目:9時間20分
天候 | 1日目 晴れ 2日目 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
川入キャンプ場〜横峰小屋跡 幅も広めで歩きやすい土の道をどんどん登っていきます。 横峰小屋跡〜地蔵山 少し湿った箇所もありましたが、一般的な土の登り道です。 地蔵山〜三国岳 剣ヶ峰までは土の尾根道ですが、剣ヶ峰の岩稜は少し危険で鎖のある岩場です。 三国山〜種蒔山〜切合小屋 三国山へ登り切ると遙か遠くに飯豊本山の山体がちらっと見えます。 最初は延々と小さなアップダウンを超えて行きます。種時山が近づくとなだらかになり、軽く下ると切合小屋に着きます。 営業期間中は水を自由に使わせて頂けるようでした。 切合小屋〜姥権現〜本山小屋〜飯豊本山 草履塚までは少し急な斜面を登ります。その後少し下ると姥権現があり、この辺りは少し岩が多くなります。 飯豊本山の手前には砂地があり、広い道を登ります。 飯豊本山〜御西小屋 なだらかな斜面を標高100mほど下らされると、その後は平坦に近い尾根道を進みます。 御西小屋〜大日岳 小屋を出るとすぐに大きく下らされ、その後ある程度急な斜面を登り返します。 比較的登山道が狭めですが、草が両側に生えている箇所が多く、滑落の危険はまずありません。 |
写真
感想
1日目9月16日飯豊山登山開始(登頂:飯豊本山・大日岳)
福島まで延々と走るために大阪を14時頃に出発し、名神、北陸、磐越道を700km弱走り続けて、西会津インター手前のパーキングに23時頃到着し、仮眠をとりました。
しかし2時前に目覚めてしまい、あまり寝付ける感じではなかったので、川入へ向けて出発しました。途中山道が震災の影響で通行止めだったり、道を間違えたりしたため、かなり余分に時間がかかってしまいました。
川入に到着するともう3時半で、どうせ行程が長いのだからと3時40分には出発してしまいました。
まずはキャンプ場跡まで10分弱の平坦道を歩くと 地蔵山への急な登山道の始まりです。数十分ごとに下・中・上の十五里を次々と抜け、笹平を通過して横峰に到着したときにはキャンプ場跡を出てから2時間5分でした。コースタイムは3時間50分なので、いきなり2時間弱稼ぎました。地蔵山への道は巻き道と比べるとあまり通行者は多くないようで、刈ったばかりの草が狭い登山道に被さって、歩きにくくはありました。御西小屋の管理人さんがここまで草刈機を抱えて刈りに来てくださってるようです。
地蔵山を通り過ぎると巻き道との合流点に向かって一旦下り、緩やかな鞍部を過ぎると、このルートでは一番きつい登りだと思われる剣ヶ峰を進みます。鎖場のあるきつい岩場を登ると、標識のある山頂に到着します。山頂を過ぎてもまだまだ登りが続き、やっとのことで三国小屋に到着します。
ここからが長大な稜線歩きのスタートです。下からではわかりませんでしたが、稜線のスタートの三国岳に立つと、遥か向こうに本山らしき山腹が見えます。あそこまで行くのかとゾッとしますが、今はまだ 6時半、気を取り直して出発します。
三国小屋を出ると一旦軽い下りがあり、そこから種蒔山に着くまでに軽めのアップダウンを数回繰り返します。一部斜面のために道が細くなっているところもありました。種蒔山からは小さなピークを巻いたりしながら進んでいくと、下に切合小屋が見えるようになり、ゆったりした斜面を一気に下ると小屋に到着します。
切合小屋には管理人常駐期間に限って汲み上げのありがたい水があり、水分補給をしてこれからの行程に備えます。
8時頃に小屋を出発すると、草履塚までそれなりのきつさの登りが始まります。草履塚に到着するとかなり飯豊本山が近づいてきますが、まだまだ距離も厳しい部分も残っていますので、さらに歩を進めます。軽めの下りをどんどん進んでいくと、間もなく姥権現に到着します。ここにはお地蔵さんがあり、次の厳しい登り向けて一休みの場にする人が多いようです。
姥権現を出発すると、間もなく御秘所の鎖場です。ここの鎖場も少し歩きにくいですが、何とかいくつかの岩場を越えると、なだらかな稜線になり、いよいよ本山の取り付きに到着します。そこそこのきつさで小さな岩の多い斜面をどんどん登っていくと上に石の突き出したような部分がどんどん近づいてきます。そこまで到着すると、なだらかな広場になり、大尾根への分岐点や水場への道を通ります。ここまで来ると本山小屋はもう間もなくです。防風のための石積みを目指して登り、裏手へ回ると本山小屋です。ここの神社はかなり粗末な感じでした。小屋の建物で風を避けながら昼食を済ませ、飯豊本山山頂まで緩やかな稜線登りを開始します。基本的には晴れていますが、強めの風がガスを運んできて、時折山並みを真っ白に隠してしまいます。そんな中をどんどん歩いていくと山頂に到着です。ここまで来ると初めて、梅花皮方面の斜面が見えるようになります。アルプス以外ではかなりの雄大さを備えた立派な山体です。
山頂からは一気に百数十メートル下り、その後は比較的平坦な稜線を3キロほど歩くと御西小屋に到着です。御西小屋の到着は11時半前でした。ちょうど到着した小屋番のおじさんと話をしながらラーメンを作って昼食を食べました。昼食後は荷物を軽量化し、大日岳へのピストンに備えます。
御西小屋を出発するとまた数十メートル下り、軽いアップダウンをいくつか超えながら鞍部へ向かって歩きますが、この頃には梅花皮方面の山体の反対側を眺めることが出来ます。鞍部を過ぎると、いよいよ飯豊山最高峰大日岳への急登の始まりです。まぁ普通の登山道でしばらく歩いていると山頂に到着します。山頂からは喜多方方面・新潟方面の町並みそしてこれまで歩いてきた飯豊本山の山並みなど近いところは霞ながらもまぁまぁ見えました。佐渡や遠方の名山などは残念ながら難しかったようです。
しばらく山頂に滞在の後、御西小屋に向けて下山を開始します。今日最後の歩行となるので、さっさとペースを上げて歩きます。小屋への最後の登りが少しイヤなな感じでしたが、スムーズに到着しました。小屋の到着は13時半。これで一日目の山行は終了です。
小屋に戻るとすぐに荷物の整理を行い、水を汲みに行きました。管理人さんが立ててくれている旗に従い、小屋の東の斜面を数分下ると、冷たい水が湧いています。管理人さんのお勧め通り、とても冷たくそして美味しい水でした。
夕方になり夕食を取った後に一人の単独行の登山者の男性が到着されました。皆でお話を聞いてみると、早朝に飯豊山荘を出発して大尾根を歩いてきたそうです。100キロマラソンなどをされるからでかなりの体力を持っている方のようですが、その方でもこんな到着時間になるほどこの尾根道は険しいようです。地図での距離はそれほどでもないのに、アップダウンがかなり厳しいそうです。ご本人曰く鳥海山を4回登り下りしたような感じだそうです。恐ろしい登山道です。
ちなみにその方は缶のお酒を小屋の楽しみに4本も持ってこられたようで、しかも冷やすために雪渓の雪まで一緒にビニールに詰めて最後歩いたようです。恐ろしい方です。荷物の軽量化ということで、お酒1本とソーセージ1本を頂いてしまいました。ありがとうございました。
日が暮れると完全にガスに包まれました。小屋を出ると本当にすぐ遭難できそうな状態でした。
2日目9月17日飯豊山下山(登頂なし・下山のみ)
前日に最高峰大日岳まで登頂を済ませていますので、今日は翌日のために早く下りるのみです。
朝4時に御西小屋を出発し、まずは本山へ向かいます。本山手前の登りは結構厳しく、山頂までおよそ1時間かかりました。山頂付近で日の出となり、あいにくのガスで太陽は見えませんでしたが、ガス全体がピンク色になるという綺麗な色の空気の中を進んでいきました。
本山を過ぎるとどんどんペースを上げて下っていきます。まずは御秘所までの下りと姥権現を超え、草履塚まで少し登ります。草履塚を過ぎると切合小屋までまた下りです。小屋では当然のごとく水分補給させてもらい、すぐに出発します。
切合小屋を出ると、まずは種時山へ少し登り、それを過ぎると三国小屋まで数度のアップダウンを繰り返して進みます。決してハードなアップダウンではないのですが、昨日今日とかなり距離を歩いていて疲れもあるためそれなりにしんどく感じました。
三国小屋を即座に通過し、剣ヶ峰の下りに入ります。下りにくい岩場なのでそれほどペースは上がりませんが、厳しい斜面をどんどん下って、尾根筋への鞍部を進みます。帰りは地蔵山へは行かず、巻道を進んで長坂を下り始めます。ここまで来ると安定した土の登山道をどんどん下るだけです。駐車場に着いた時は出発から4時間45分後のことでした。
第2次東北百名山遠征日程表
第3日 9月18日 朝日岳
第4日 9月19日 鳥海山・秋田駒ヶ岳
第5日 9月20日 白神山
第6日 9月21日 八幡平
第7日 9月22日 栗駒山
第8日 9月23日 浅間山(大阪へ帰還)
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