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記録ID: 2323610
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
東北

和賀岳 高畑登山口〜高下岳〜根菅岳経由で往復、ミニスキー使用

2020年04月30日(木) [日帰り]
 - 拍手
体力度
5
1泊以上が適当
GPS
09:14
距離
20.0km
登り
1,605m
下り
1,595m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
8:57
休憩
0:16
合計
9:13
距離 20.0km 登り 1,605m 下り 1,606m
6:48
145
9:13
37
11:58
12:11
111
14:02
14:03
45
14:48
73
天候 曇り後晴
過去天気図(気象庁) 2020年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
高畑登山口までの林道には積雪は無く、車で乗り入れできる。
路面状態もほぼ良好だが、道路脇からブッシュがかぶさっている所も有るので、車の側面を傷付けない様に注意が必要。
また登山口奥の駐車スペースには、まだ積雪が有って乗り入れできないので、登山口脇の狭いスペースに停めるしかない。
詰めれば3〜4台は駐車可能だが、ぬかるんでいる所も有るので、普通車ではスタックしない様に気を付けねばならない。
コース状況/
危険箇所等
登山口からしばらくは全く雪が無く、夏道を登る。
標高700mを越えると積雪が出始めて、750m位からは雪が繋がる様になったが、登りではもう少し上までツボ足で進み、標高820m付近でスキーを履いた。
以降は雪が途切れることなく続いていたが、ミニスキーのシールの粘着力が弱い事も有り、高下岳北峰からの下りなど何カ所かはスキーを脱いでツボ足で下った。
今年2月26日に、高下岳まで山スキーで往復した際は、北峰直下の斜面は氷化している所も有って緊張したが、今日はそんな事も無く、ミニスキーでも簡単に登り上げる事ができた。
天気は高曇りで風も弱く、和賀岳までの長い雪稜を辿るには適した好条件の日だったが、午後になると陽射しが出て気温も上がって雪が腐ってしまった。
根菅岳を経て和賀岳までの稜線は、地図で見るほど細い箇所は無く、スキーでのシール歩行でも問題無く歩けたが、新雪の時期であれば雪崩を踏み出す危険のある斜面があり、今回の様な残雪期とは難度がかなり違う事も予想された。
また雪庇はあまり大きく発達していないが、尾根の構成が複雑なので視界不良時には危険な場所に迷い込む可能性も有り、GPSも利用して退路の確保をしておく必要を感じた。
根菅岳から和賀岳との最低鞍部に降りる手前の斜面では、雪面に隠れたクラックが多くあり、一度ミニスキーがはまって大きく転んでしまった。
和賀岳頂上直下は積雪が薄く、頂上部も地面が出ていたが、ほぼ頂上までスキーで登り上げる事ができた。高下岳や根菅岳も頂上部は積雪が消えて、頂上標識も出ていた。
今日の山行では、往復共に誰にも会わなかったが、高下岳まではスノーシューズのトレースが有り、和賀岳頂上付近にもツボ足で歩いた後が有った。
和賀岳からの帰路は、往路をほぼ忠実に辿ったが、高下岳まではシールの付け外しを4回行って、滑れる斜面ではスキーを楽しんだ。
高下岳からはシールを外して一気に下り、登りでスキーを履いた地点を過ぎてもスキーヤーズレフト側の雪を繋いで760m付近まで滑った。
この4月は例年よりも大分気温が低い日が続いたため、上部の雪の状態は良かった様だった。
その他周辺情報 沢内バーデンで入浴したが、GW期間中は5月6日まで16時〜20時までの時短営業になっていた。ほっとゆだ駅も同様の措置が取られていた。

装備

備考 今回もミニスキー(STCスキーベンチャー、99cm)を使用した。
靴はスカルパ、ベガ。
他にワカン、アイゼン、ピッケル、スキーアイゼンも持参したが、全く使用しなかった。
またロングコースなので、しっかりしたビバーク装備やスノーショベルなど、非常時にも対応できるように準備したので、ザックの重量はそれなりになった。

感想

この山域の積雪期は、高下岳までは山スキーで何度も登っていたし、羽後朝日岳方面も、貝沢登山口から沢尻岳、大荒沢岳経由で何回か往復したが、山域最高峰の和賀岳には登った事が無かった。
今回は、天候と雪の状態、自分の体調も考えて、トライしてみるチャンスだと考えて、思い切って行ってみた。
登山口まで車が入れたのは予想外で、1時間の林道歩きを覚悟していたので、幸先の良いスタートだった。
また天気も予想通り高曇りで昼までは気温も上がらず、長い雪尾根を辿るには絶好の日であった。
高下岳から見た和賀岳は、やはりとんでもなく遠く見えたが、幸い体調も良くて疲れもあまり感じず、長いコースを余裕を持ってこなすことができた。
雪の状態も良かったので、紐締め登山靴、ミニスキーでの滑りでも、楽しく滑ることができた。
ここ最近で3回続けてこのスタイル(紐締め登山靴+ミニスキー)で登下降したので、それに身体が慣れたためかも知れない。
次の課題は、冬季のパウダーシーズンにこのルートを日帰り往復する事だが、天候の厳しさや日照時間の短さに加え、不安定な積雪による雪崩の危険性も高まるので、非常に難度が上がる事だろう。
しかし機会が有れば、いつかはトライしてみたい素晴らしいルートだと思った。

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