記録ID: 2349607
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積雪期ピークハント/縦走
栗駒・早池峰
牛形山〜白っ子森〜鷲が森山周回
2020年05月15日(金) [日帰り]
体力度
3
日帰りが可能
- GPS
- 06:17
- 距離
- 10.6km
- 登り
- 1,011m
- 下り
- 1,007m
コースタイム
天候 | 晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
5月3日の牛形山〜経塚山周回以来、12日ぶりの牛形山だったが、頂上付近で3m近く積雪が減っており、ルートの状態も大きく変わっていた。 夏道を使う部分が多くなり、歩き易くなっている部分も多かったが、標高1000m付近からの急傾斜帯はまだタップリ残雪が残り、急斜面でのキックステップやトラバースなど神経を使わされた。 牛形山の頂上直下1200m付近からは夏道のトラバースに入らず、アイゼンを付けて5月3日同様に頂上稜線を目指しダイレクトに雪壁を登るルートを取ったが、予想外に夏道よりもだいぶ手前でヤブに阻まれた。 仕方なく一旦雪壁に戻り、左に残雪をトラバースしてできるだけ頂上に近い箇所で夏道に出ようと試みたが、それでもヤブに突入してから夏道に出るまで背丈を越える灌木の為に1m前進するのに1分掛かる様な状態で、酷く消耗させられ時間もかかった。 頂上からの下りは、夏道沿いに白っ子森方面への道との分岐点に向かったが、分岐から先はまた夏道がはっきりせず残雪から夏道への出入りに非常に苦労させられた。 この時期になると、基本的に夏道を外さない様に歩かないと、ひどいヤブ漕ぎを強いられる事になるのだが、分岐から先は2.5万分の一地形図と実際の登山道がずれている所も多く、また元々夏道も余り草刈りがなされずヤブっぽい所が多いため、雪によってヤブが倒されていたりすると夏道の入り口を見つけるのが大変だった。 白っ子森手前〜白っ子森頂上を過ぎて鷲が森山との鞍部手前辺りまでは、一旦ほとんど雪が消え、白っ子森からの急斜面の下降も、固定ロープがしっかり出ており夏と同じように使えた。 鷲が森山手前鞍部から鷲が森山を経て丸子峠までの登山道は、また積雪が増えて雪の上を歩く時間が多くなるが、GPSを利用して夏道を探しながら歩いた。 鷲が森山山頂手前の「潜りの松」は無雪期の通りで、地面にはいつくばって通過しなければならない。 鷲が森山ピーク手前には、大きな雪田がまだ残っていた。 丸子峠に近くなると、夏道よりも稜線左側(夏油温泉側)にできた雪堤を歩いた方が歩き易くなり、夏道を確認しつつもその様にルートを取り進んだ。 丸子峠を過ぎて少し登り返し、夏油温泉キャンプ場への道の分岐に出ると、夏油側は雪の大きな断壁の様になっており、少し横岳寄りのなるべく降り易そうな場所を探して夏道へと下った。 その後は概ね標高880m付近までは一面が雪に覆われた斜面を下り、下るにつれて積雪が減って来るのでGPSを頼りに夏道から離れない様に注意しながら進んだ。 キャンプ場近くになると夏道もはっきりし、沢を2箇所ほどわたる際にドロドロになった登山靴を洗ってキレイにした。 キャンプ場には、昨秋来た時も有った謎の構築物(ブルーシートが掛かっていて、中身が見えない)が有り、テント場としては今後は使用できなくなるのかも知れない。 |
その他周辺情報 | 夏油温泉の2つの宿は、GWが明けて通常営業になった。日帰り入浴は、どちらも時間制限があるが、夏油温泉観光ホテルは17時半まで受け付けてくれる。 帰路に車道から登山口駐車場まで戻る途中で、経塚山登山口の橋を再建するための工事用道路を、今年7月中旬までかけて整備するという告知の看板を見た。 橋自体は今年の工事になるのかどうか書いて無かったが、橋(トラス橋)が流されてからずいぶん長い間再建されず夏油川の渡渉を強いられていたので、やっと予算がついたと分かってうれしくなった。 |
装備
備考 | アイゼン・ピッケルは、牛形山頂上直下の雪壁の登高にだけ使い、他は全てツボ足にダブルストックでこなした。 但しストックは両方ともブラックダイヤモンドのウィペットを使用し、いざと言う時は登下降や滑落停止に補助として使える様に備えた。 ワカンは持って行ったが使用せず。 ヘルメットは途中から下山するまで着用した。 GPSはスマホのジオグラフィカを使用し、特に問題無かった。 |
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感想
12日ぶりに訪れた牛形山は、自分の予想よりもはるかに多く雪が消えており、最後にルート取りを誤って頂上目前にして酷いヤブ漕ぎにつかまってしまった。
やはりGWを過ぎたら、素直に夏道を辿る方が賢明な様だ。
鷲が森山方面への道は無雪期には何回も通っているが、この時期は非常に分かり難くて難度が上がると思った。
また2.5万分の一地形図で図示されている登山道と、実際の登山道がずれている所も有るので、GPSをそのまま信じて進んでもヤブに突入したりして参った。
豪雪地帯の山のヤブは、深い積雪に耐えているので非常に丈夫で、ヤブ漕ぎする者にとっては「半端ない」厳しさだ。
丸子峠先の分岐から夏油温泉に下る道は、案じていた程分かり難くは無く、稜線上の道のヤブ漕ぎに比べたらずっと気が楽だった。
何回も通ったルートでも季節が変われば様子が全く異なり、いろいろと勉強になった。
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