巻機山(登りはヌクビ沢コース、下りは井戸尾根で)
- GPS
- 08:40
- 距離
- 11.9km
- 登り
- 1,478m
- 下り
- 1,463m
コースタイム
天候 | 晴れ時々曇り、稜線はガスのち時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自宅0:10→川越IC1:05→塩沢石打IC2:35→桜坂P3:00 復路 越後湯沢IC17:30→太田桐生IC18:50→自宅20:50 桜坂駐車場は有料で1日500円。半日は300円。トイレあり。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
ヌクビ沢コースは巻道分岐の少し先から稜線直下まで沢沿いの道が続き、基本的には沢道が多いです。 とはいっても、今回のように水量が少なければ沢歩きの要素は殆んどなく、むしろ三点確保などの岩場の基礎技術の方が重要。 ただし雨後は増水や濡れた岩での滑落の恐れがあるので、歩くのはやめた方がいいかもしれません。 コース中にはテープ、赤ペイントが等間隔にあり、時々ケルンもあります。 よって迷うことはないと思いますが、ごく一部これらがない箇所があった。 この場合でも忠実に沢をつめて行けば、すぐに目印は見つかるはずです。 トイレ… 桜坂P(紙なし)、巻機山避難小屋にあり。 水場… 桜坂P…蛇口あり。 ヌクビ沢…コース中に水場の記載はないが、沢全体が1つの水場と考えられます。 巻機山避難小屋は未確認ですが、水場付近から沢音は聞こえました。 温泉… 越後湯沢温泉「山の湯」400円。5つある共同浴場のうちの1つ。 源泉掛け流しの単純硫黄泉で微かに硫黄臭。 シャンプー、ボディーソープ完備。カランもありますがシャワーはありません。 駐車場が10台分しかないので、時間帯によっては停められないかもしれません。 |
写真
感想
越後には登りたい山がたくさんある。ただ、いかんせん真夏は暑く、春はまだ残雪が多い。
となると、登る時期は必然的に初夏か秋になってしまう。
今回登ることにした巻機山は、絶対ヌクビ沢コースからと思っていた。そして交通費の面を考えると近くの苗場山とセットで、と考えていた。
ただヌクビ沢は遅くまで雪渓が残るため、秋にならなければ歩けないので、どうしても時期は限定されてしまう。
今回も日曜は雨予報で土曜1座のみではもったいないな〜と思ったが、そんなことを言っていてはいつまで経っても宿題も片付かないので行ってみることにした。
新潟は近くて移動が楽だ。一方で北アや八ヶ岳へ行く時は駐車場のことも考えるとノンビリできず、いつも早めに家を出ている。
今回は家で2時間ほど仮眠をしてから0時過ぎに出発。仮眠したせいで途中眠くなることもなく、ノンストップで桜坂駐車場に到着。駐車している車はまだ数台。これは意外。
また2時間半ほど仮眠して起き出すと、段々とやってくる車も多くなってきた。この分だと昼時の山頂は混雑しそうだ(汗)
出発する頃には青空も出てきて、好天を期待しながら歩き出す。井戸尾根への道を右に分けて真っすぐ行き、ヌクビ沢コースへ。すぐに2人組の男性に追いついた。以後、彼らの後ろを歩いて行く。
樹林帯を抜けて巻道分岐から左へ行き、割引沢に下り立つ。早速目に飛び込んでくる鮮やかのは紅葉! 噂には聞いていたが、ここの紅葉は本当に凄い!
そしてヌクビ沢コースはどんなものかと思っていたが、歩き出しから面白い♪
これは想像以上に楽しそうだと、紅葉の鮮やかさ、天気の良さと相まって、すでにテンションはマックス! ←はやっ!(笑)
おまけに心配していた沢の水量も少なく、不安要素もなくなった。これはじっくりと楽しもうと、努めてノンビリと歩くことにした。
何度も渡り返しながら沢を直上したり、時には高巻いたりしながら先へと進む。吹上ノ滝から先の浸食された沢床が、なんとも良い景観美を造り出している。もうこの時点で、ここはまた絶対に来ようと決めたほどの楽しい道が続く。
アイガメノ滝の先で先行していた男性たちに追いつき、暫し談笑。ヌクビ沢は去年歩いているので今日は天狗尾根だそうだ。う〜ん、天狗尾根もそそるね!
ヌクビ沢出合で彼らと別れ、いよいよヌクビ沢へ。先行者の姿は無し。アイガメノ滝辺りで後続の方が見えたが、追いついてくる気配もない。最近は静かな山歩きが続いているが、今日も静かに独占なのかな♪
見上げると、どんどん青空が広がってきた。向かう先の稜線にはややガスがかかっているが、今日のメインはこのヌクビ沢だからまあいいや(笑)
相変わらず忠実に沢をつめて行くと布干岩に到着。ここはネットで見る限りやや危なそうと思っていたが、いざ着いてみると斜度はそんなでもなく、何より岩が乾いているのでフリクションがよく効いて歩きやすい。なによりも一枚岩の景観が見事でしたよ!
再び沢の出合が見えてきた。地図を見ると三沢との出合のようだ。
ということは、ここは左の沢へ行けばいいのか。近くまで行くと、しっかりと目印がありました。
行者ノ滝を左に見ながら、ほぼ垂直で足もとがやや不安定な斜面をよじ登って行く。
よじ登って再び沢道を歩いて行き、やがて左の斜面からトラバースしながら沢筋を高巻いて行く。ここは少し気を遣った。足もとが細く不安定なうえに右下は沢。凄く高いというわけではないが、それでも落ちたら軽傷ではすまないでしょう。
このやや危険な箇所を慎重に通過し、沢に下りて対岸へ渡り返せば、また快適な沢道に。やがて沢筋が狭まってきた頃、男性3人組の先行者がいました。
楽しかったヌクビ沢を外れて尾根に取り付き、急登を喘ぎ喘ぎ登って行くと女性と思しき単独者が少し前に。
ようやく稜線に出て、登ってきた道を見下ろし感慨に浸る。疲れたけどめっちゃ楽しかった〜!
巻機山へ行く前に割引岳へ寄り道。山頂ではあの単独女性はいました。この女性はブラジルの方で、日本に来て18年。日本も日本の山も好きで、もうブラジルには帰らないと言っていました(笑)
山にもよく登っていて、この巻機山で百名山は80座目とのこと。最近は連日の反日報道に気分が悪かっただけに、こういう外国の方の存在は本当に嬉しかった。
割引岳から来た道を戻って、なだらかな道をたどって行くと御機屋とも呼ばれている井戸尾根分岐に到着。ここはさすがにこれまでより人は多かったが、それでも15人ほど。ただやっぱりなんとな〜く落ち着かないので、すぐに山頂へと向かいます。
山頂への道は湿原の中の木道で、天気が良ければホントに気持ち良さそう。生憎のガスの中、たどり着いた山頂にはケルンがあるのみ。
更に先の牛ヶ岳へ。ここも三角点のみの、やや寂しい山頂。この先の小広いスペースで、寒さに震えながらラーメンをすする。
相変わらずのガスガスで、1時間以上いたのに何度か金城山や谷川連峰が見えただけ。ヌクビ沢を歩けただけで満足と思っていたのに、展望がないとやっぱりテンションも下がる。この土曜日、もう1つの候補だった常念岳の天気はどうだったのかな?とも思ってしまった。
さっさと下山して温泉入って帰るかなっと、戻って行く。それでもまだ時間はあるので、途中で朝日岳への縦走路を下見しに少し下ってみる。
ここは現在は積雪期のみ歩けるはず。今は無理でも、いつかは歩いてみたいな〜。
でもその前に、裏越後三山みたいに整備して道を造ってくれないかな(笑)
下見中に青空が広がってきて、御機屋に戻って来ると人もまばら。このまますぐ下るのももったいなくなって、暫くボ〜ッとして過ごした。
その後、井戸尾根を下って下山。前巻機から見る巻機山はどっしりと、たおやかな山容で、また来たいと思わせた。
井戸尾根も七合目までは視界が開けて気持ちが良いし、そこから六合目までは樹間から登ったヌクビ沢や天狗岩が望め飽きさせない。
そして四合目までは見事なブナ林。整然と林立し、その光景は本当に息を飲むほど圧巻でした。最近は下山道に飽きてしまうことも多かったが、ここは全くそんなことを感じさせなかった。
下山すると、出発時にはほぼ埋まっていた駐車場もガラガラに。ノンビリと楽しんだから下山も遅くなっちゃったなぁ(笑)
出る時におじさんに料金を払って駐車場をあとに。越後湯沢で温泉に入って、笹団子を買って(新潟といったらこれでしょ!)家路に就いた。
念願だったヌクビ沢。楽しいと見聞きはしていたが、実際歩いてみるとそれは想像以上だった。ここは絶対にまた来ようと思う。他にも天狗尾根も歩きたいし、裏巻機も歩きたい!
この前歩いた飯豊もいろいろ歩いてみたいし、他の山でもそんなところばっかり。
これじゃ〜一生山はやめられないな〜(笑)
ヌクビ沢、割引沢って迫力あるんですね
私は井戸尾根のピストンしかしたことがないので、岩の状況や天狗岩など改めてkengamineさんの写真を拝見しておお!っと見入ってしまいました
ここは、よじ登る、高巻く、落ちたら軽傷ではすまない・・・うーん、と思っていたら、息を飲むような紅葉
頂上付近はガスで残念でしたが、厳しい半面で、ご褒美がたくさん貰えるコースのようですね
素晴らしいレコで楽しませて頂きました
おつかれさまでした
yamahiroさん、おひさしぶりです!
以前、アミノバイタル価格調査の日記にコメントさせて頂きましたね
私も今でもたまにドラッグストアなどに立ち寄って、いろいろと価格調査してます
さてヌクビ沢ですが、おっしゃるように井戸尾根では得られないご褒美がたくさんあります
yamahiroさんのレコはいつも拝見してますが、問題なく行けると思いますよ
もちろんレコにも書いたとおり、雨後などは避けてくださいね
では来年のヌクビ沢のレコ、楽しみに待ってます
巻機山に行かれたんですね。
ほとんど同じコースで2007年9月下旬に歩きました。
割引岳、牛ヶ岳にはいってません。
このころですでにヌクビ沢の魅力は広く伝わっていました。
あれから機会なく再訪は果たしていませんが言われる通り
また、歩きたいと思わせる素晴らしいコースでした
kenさんのところからは近いんですね
サクッと行ける感じでしょうか
越後の山には山頂域に池塘をもつ山が多く個人的には
そういった雰囲気が好きなので機会を作りたいなと
思いました
では週末、丹沢でお待ちしておりま〜す
navecatさん、こんばんは!
お〜っ!navecatさんもヌクビ沢から巻機でしたか
5年前には、すでに知られていたんですね。
あんまり知られて、うじゃうじゃと人が来なければいいですが
私も池塘や湿原は大好きなので、越後や東北の山はいろいろとリサーチしてます
尾瀬、平ヶ岳、守門岳、会津駒などなど、どこも良かったです
新潟はすごく近いわけではないですが、まぁ〜行きやすいですね
今回は駐車地が桜坂だったからサクッと行けたのかも
でわでわ、こちらこそ今週末の山と巨猫ちゃんとの対面、楽しみにしてま〜す
山頂はガスでも途中は青空と紅葉をGETしてるんで、常念じゃなくて良かったと思うよ。
飯縄山は青空なんてほんの一瞬だったもんね(><)
黒姫山が見えたけど、戸隠山も見えなかったもんね(><)
こんなに裏切られたのも久々かも
次に巻機に登るならヌクビ沢から登りたいけど、やっぱり不安定な危険個所があるなら怖いな(><)
雨後はもちろん避けるけど、細い不安定な道は雨後に関係なく危ないだろうし…
それにしても今年は良い山旅を満喫してるね!
天気や山域の狙いもバッチリ!
越後の山はほとんど登ってないから今後のレコに期待してます!
ここ、面白いですよね〜!
沢の源頭からの最後の稜線への登りが
笑っちゃう程、急登だったのを思い出します。
紅葉の時期もいいですね。
でもかなり寒いのかしら?
うんうん。天狗尾根も裏巻機山も面白そうですよね〜。ニヤリ
ガスガスの飯綱山だったこまちさんからしてみれば「なにぜいたく言ってんの!」って感じだろね
確かにそうだね!今回の核心部は良いコンディションで歩けたんだから 反省反省…
ヌクビ沢は、今回くらいの状態だったらこまちさんでも大丈夫じゃない?
渡渉が苦手なのがチョット気になるけど…
水量が安定する紅葉の時期にでもぜひ!
結果的には、今年の山も充実してたよ ←まだ2ヶ月あるか
訪れるほどに越後、東北の山にハマってきたよ
来年からは夏はアルプス、秋は越後、東北かな〜
すでに、来秋に行きたいとこもいくつかあるしね
rokuさんから遅れること1年、ついに行ってきたよー
rokuさんもまた行きたいって言ってたから、どれほどのものかと思ってたんだけど、いやいやすっごく良かった〜!
稜線に出るまでずっとニヤリだったよ
でもあの急登は笑えないよ〜
膝は笑ったけど
この日は風が強かったから寒かったけど、陽が射せば暖かかったよ。
ふふっ!やはり天狗尾根や裏巻機はロックオンしてたんだ
今年のお盆にわたしも行ってきました〜
雪渓残ってて沢沿いは寒いくらい
雪渓乗り越える度胸がなくって薮漕ぎ突入しちゃったのでいつかリベンジしようと思っているところです
そうか〜、やっぱり紅葉よかろうな〜
朝日岳からの国境稜線も裏巻機も気になりますねぇ
天狗岳ってちょっと頑張れば行ける感じなのかな?
当たり前に越後三山や裏越後三山は気になるし、十字峡から丹後山とかもすんばらしいことでしょう!秋山郷からの鳥甲山や苗場山も魅力的
越後の秋は美しく美味しいことでしょう
レコ、見てますよ
さすがにまだ早かったようですね
普通は雪渓が消えてからでしょうから
紅葉はホントにきれいでしたよ。
多分、今年見た中で一番
やっぱり気になりますよね〜!朝日への縦走路や裏巻機!
そうそう!十字峡から丹後山〜中ノ岳の周回路も!
そして最近やたらと気になるのが、御神楽岳の蝉ヶ平コースなんです。
ここは来年にでも行きたいですね
また秋山郷といえば、切明温泉から岩菅山〜野反湖のぐるりっぷもいつかやってみたいです
あらま!
御神楽岳は来週山岳会で予定しています
美味しく美しい秋の御神楽岳
いつもは11月3日あたりなんですけどね
蝉コース(栄太郎新道)は忘れられない美しい紅葉でした
でね、室谷は室谷で素敵なのよ
近くにある御前ヶ遊窟も素晴らしいようですよ
ぜひセットでいらしてくださいね
来週、御神楽ですか!うらやましい!
蝉コースはロングかと思って、日の長い6月下旬辺りにでもと考えていたんですが、やっぱり紅葉がきれいですか〜
う〜ん、でもあと1年も待てるかな?
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